Instagram広告を出稿するにあたって最も詳細に把握しておくべきものの一つが、費用です。広告の種類や課金方法が複数あるので、「どのくらい費用がかかるの?」と気になる方も多いでしょう。本記事では、Instagram広告費用の基礎知識と課金方法、費用対効果を高めるコツを紹介します。
Instagram広告費用の基礎知識
Instagram広告の出稿にかかる費用の基礎知識をまとめました。
Instagram広告の最低出稿金額
Instagram広告の最低出稿金額は、1日1ドル(130円前後)です。予算と配信期間を自由に設定して出稿できるので、広告に大きな予算を割けない企業や短期間での利用にもおすすめです。
ただし、Instagramを運営するMeta社は、最低でも予算を1日5ドル(650円前後)以上、期間は6日以上に設定することを推奨しています。この場合、必要な最低出稿金額は「650円×6」で3,900円ほど。
もちろん、130円から広告運用を始めることは可能です。ただし、Instagram広告が最適化(エンゲージメントの高いユーザー層を優先して広告を配信するなど)されるためには最低でも1日5ドル(650円前後)以上、期間は6日以上の予算確保が必要です。
Instagram広告の費用相場
Instagram広告の費用相場は、課金方法によって下記の通りです。
- CPM(インプレッション課金):40〜100円
- CPC(クリック課金):500〜1,000円
- CPI(アプリインストール課金):100〜150円
- CPV(広告視聴単価):4〜7円
ただし、これらの金額はあくまで一般的な相場であり、業種や商材によって前後するため注意が必要です。
インフルエンサー依頼と比べた費用対効果は?
Instagram広告の他に、影響力のあるインフルエンサーに依頼して宣伝する方法もあります。
インフルエンサー依頼の費用は、主に「フォロワー数」で決まり、フォロワー単価の相場は、2〜4円ほど。フォロワー数が1万人のインフルエンサーに宣伝を依頼する場合、1万人〜のリーチが見込めて2万〜4万円の費用がかかります。
一方、Instagram広告は、CPM(インプレッション課金)の場合1リーチあたり0.5〜1円が目安です。
インフルエンサー依頼とInstagram広告では、アプローチや期待できるエンゲージメントが大きく異なるため、一概にどちらのほうが費用対効果が高いとは言えません。ただし、500円〜1,000円ほどの予算で広告を1,000回表示できることを考慮すれば、Instagram広告の費用対効果は高いと言えます。
なお、消費者庁は2022年より「ステルスマーケティング(ステマ)」の法規制に向けて議論を進めており、インフルエンサーに依頼する際にはこれまで以上に表記等に留意する必要が出てくるでしょう。
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Instagram広告の課金・支払い方法
Instagram広告には、キャンペーンの目的によって下記の4つの課金方法があります。
- CPM:インプレッション課金
- CPC:クリック課金
- CPI:インストール課金
- CPV:広告視聴単価
広告の課金・支払い方法について解説します。
課金方法1.CPM(インプレッション課金)
CPM(インプレッション課金)は、広告の表示回数に応じて課金される方法です。広告が1,000回表示されるごとに料金が発生します。
クリックやフォローといったアクションが発生しなくても、広告が表示されるだけで課金されるので、コンバージョンよりも認知拡大やブランディングを優先する場合におすすめです。
課金方法2.CPC(クリック課金)
CPC(クリック課金)は、広告がクリックされた回数に応じて課金される方法です。
クリック1回あたりの単価は固定されておらず、オークション形式で決まるのが特徴。そのため、競合が多いほどクリック単価も高くなる傾向にあります。オークションによって前後しますが、一般的な相場は40円〜100円ほどです。
クリックされた分だけ料金が発生するので、コンバージョンを目的とした広告配信におすすめです。
課金方法3.CPI(インストール課金)
CPI(インストール課金)は、アプリがインストールされた回数に応じて課金される方法です。アプリのインストールをコンバージョンとする場合、インストールされた分だけ料金が発生するので費用対効果は高くなります。
課金方法4.CPV(広告視聴単価)
CPV(広告視聴単価)は、動画の再生回数に応じて課金される方法。動画を通してビジュアル的に訴求するほうが魅力が伝わりやすい商材に向いています。単価が安く、費用対効果は高い傾向にあります。
Instagram広告の課金方法の選び方
Instagram広告には4つの課金方法があるので、どれを選べばいいか分からないことも。課金方法の選び方を解説します。
Instagram広告出稿の目的で選ぶ
Instagram広告の目的に応じて、課金方法を選ぶのもおすすめ。広告の目的が認知向上やブランディングならCPM(インプレッション課金)、コンバージョン獲得が目的ならCPC(クリック課金)が最適です。また、動画クリエイティブを活用するならCPV(広告視聴単価)を選ぶのもいいでしょう。
Instagram広告の種類で選ぶ
Instagram広告の課金方法は、広告の種類を選ぶことで自動的に決まります。そのため「どの課金方法がいいかよくわからない」という方は、目的に合った広告の種類を選ぶことで、課金方法も自動的に最適化されるので安心です。
予算で選ぶ
最適な課金方法は、予算によっても変わります。CPM(インプレッション課金)の場合、予算を「50,000円」と決めておけば、予算内で広告配信が最適化されるので、予算オーバーの心配はありません。もし仮にクリック率が高くても、費用は一定です。
一方で、CPC(クリック課金)の場合、クリックされた回数に応じて課金されるため、クリック率が高いと費用が割高になることも。インストールごとに課金されるCPIや、動画再生回数に応じて課金されるCPVについても同じことが言えます。
クリック率はクリエイティブや競合の多さなどによって大きく前後することもあり、Instagram広告ではCPM(インプレッション課金)が主流です。
Instagram広告の費用対効果を高めるコツ
Instagram広告の費用対効果を高めるコツを2つ紹介します。
ターゲットを明確にする
Instagram広告は、自社が想定するターゲットユーザーにしっかり表示させることが大切です。ターゲットが不明確だと、Instagram広告の強みであるターゲティングを活かせません。また、投稿が表示されてもスルーされてしまったり、クリックされても途中で離脱されてしまったりと、効果が薄まってしまうことも。
お店に興味関心を持ってくれそうなユーザーに広告を表示できるように、ターゲットは明確にしておきましょう。
ただし、ターゲットをあまりにも細かく絞りすぎると逆効果なことも。広告を配信できるユーザーの母数を確保できず、表示回数が増えなかったり、クリック単価が高騰したりする可能性があるので注意しましょう。
魅力的なCTAを用意する
Instagram広告をコンバージョンにつなげるには、魅力的なCTA(コールトゥアクション)を用意することが大切です。
CTAは、広告に興味を持ってくれたユーザーを「商品購入」「予約」「資料請求」など、次のアクションへつなげる大切な役割をもっています。ユーザーがアクションを起こしたくなるような魅力的なCTAを設置することで、コンバージョンへとつなげやすくなります。
また、動画広告の場合は、最後まで見てもらえないことが多いため、CTAを動画の途中に設置することも効果的です。
Instagram広告費用を理解して運用しよう
Instagram広告は、少ない費用で広告を出せるのが魅力。広告の目的に合わせて課金方法や予算を決めることで、より高い効果が期待できます。本記事を参考にInstagram広告費用を理解し、運用体制を整えていきましょう。
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