ウクライナ情勢受け食材価格高騰/フードロス削減 専門料理店オープン【飲食業界動向まとめ 2022年3月】

2022年3月21日にまん延防止等重点措置が全面解除されたため、飲食店に対する時短営業の要請も終了しました。飲食店にとっては久しぶりの明るいニュースです。

本記事では3月の飲食業界関連ニュースや市場の動向を紹介します。

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まん延防止等重点措置解除 飲食店に活気戻るか

3月21日をもって、まん延防止等重点措置が全面解除されました。1月9日に沖縄などに適用されて以来、全国で対象地域が1県もないのは約2か月半ぶりのことです。

まん延防止等重点措置の全面解除により、飲食店への時短営業も解除され通常営業を再開しつつあります。

オミクロン株の感染拡大が一段落したことを受けての解除ですが、第7波への警戒感が依然強く、どこまで客足が戻るのかは不透明です。

段階的緩和で「リバウンド防止」

まん延防止等重点措置が解除されたものの、基本的な感染防止策は求められます。飲食店に対しては時短営業の要請は解除され、非認証店での酒類提供は各自治体の判断に委ねることになりました。

東京都では、4月24日までを「リバウンド警戒期間」としました。利用人数は「同一テーブル4人以内」、滞在時間は「2時間以内」となるよう飲食店に協力を依頼する形を取っています。また、非認証店に対しては、酒類提供を午後9時までとするよう協力を求めています。

一方、大阪府では4月24日まで「同一テーブル4人まで」、または「同一グループ4人まで」の人数制限を求めました。営業時間の短縮や酒類提供の制限はなくなりました。

これらの措置には強制力や罰則はないため、効果については未知数です。

マクドナルドやワタミは通常営業再開、サイゼリヤは時短継続

3月21日でまん延防止等重点措置が全面解除され、マクドナルドやすき家、スターバックスコーヒーなどの外食チェーン店が通常営業を再開し始めています。

居酒屋など約100店舗を休業していたワタミは営業を再開しました。一方、サイゼリヤは深夜の集客が難しいと判断して夜10時までの時短営業を続ける方針です。

値上げ相次ぐ ウクライナ紛争の影響も

ガソリン価格の上昇により物流費が増加し、食材の値上げが相次いでいます。

しょうゆやケチャップといった調味料から、小麦粉やパン、冷凍食品など多くの商品が値上げされます。

外食業界にも影響を与えており、鳥貴族は4月28日から全品均一327円を350円に値上げすることを発表しました。

ロシアはエネルギー輸出だけでなく数々の食料輸出大国でもあるため、ウクライナ紛争による影響は広範囲にわたります。

今後、さらに流通コストや原材料価格が高くなる可能性もあり、飲食業界に与える影響も大きいものと予想されます。

飲食業界主要ニュース

飲食業界の主要ニュースをお伝えします。テイクアウト事業に注力している企業が目立ちます。

テイクアウト事業強化/すかいらーく

すかいらーくホールディングスでは、ガストやバーミヤン、夢庵など6ブランドでテイクアウトキャンペーンを3月4日~21日まで実施しました。

コロナ禍でも好調を見せたテイクアウト事業をより強化する狙いで人気メニューを特別価格で提供し、好評を得ました。

ハンバーガー業界参入相次ぐ/ロイヤルグループ

Lucky Rocky Chickenの新メニューの紹介
▲画像:Lucky Rocky Chickenのプレスリリースより
ロイヤルホールディングスは2021年5月に武蔵小山店でバターミルクフライドチキン専門店を展開して以来、吉祥寺、新小岩、代々木八幡でも続けてオープンしてきました。

これまでロイヤルフードサービスはロイヤルホストやてんやといったレストラン事業を中心に展開していましたが、ファーストフード業界にも参入し注目を集めています。ロイヤルフードサービスだけでなく、鳥貴族なども異業種であるハンバーガー市場に相次いで参入しており、競争が激化しています。

「世界最大の回転寿司店」オープン/くら寿司

くら寿司スカイツリー押上駅前オープン
▲画像:くら寿司プレスリリースより
くら寿司は3月31日に世界最大の回転寿司店を押上駅前にオープンしました。日本を代表するクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がデザインを手掛けたことでも話題になりました。

くら寿司の1階と2階に分かれた店舗で、エンターテイメントアトラクションの要素が盛り込まれています。

「ビッくらポン!」や射的の巨大デジタル板をはじめ、巨大な浮世絵やカラフルなちょうちんなどが設置されています。こうした「和」のテイストを取り込みインバウンド回復後の外国人観光客も取り込む戦略です。

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タクシーで寿司をデリバリー/スシロー

京都市内6店舗のスシローでタク配がスタート
▲画像:PRtimesより
スシローは、テイクアウトの予約や決済システムを展開しているテイクイーツと手を組み京都市内の6店舗で京都市内と向日市への配達を開始しました。提携タクシー会社により、自宅やオフィスまで配達します。

配膳ロボット導入/日高屋

日高屋が配膳ロボットを見習社員として配属
▲画像:PRtimesより
ハイデイ日高が展開する「熱烈中華食堂 日高屋」では、配膳・運搬ロボットの導入を始めました。タイプの異なる配膳・運搬ロボットを導入し、人手不足の解消を目指します。

すかいらーくでも配膳ロボットを既に導入しており、飲食店におけるロボットの挿入が進んでいます。

食材廃棄削減・SDGsへの動き

食材廃棄削減やSDGsに取り組む飲食店や関連サービスの事例を紹介します。

フードロス削減へ フードロス専門店オープン

フードロス専門店「Hi.Ki」の紹介
▲画像:@Press
大阪梅田にフードロス専門料理店「Hi.Ki」(ハイキ)がオープンしました。

本来なら捨てられるはずの食材を使って、手頃な価格で美味しい料理を提供します。食べるだけでフードロスの削減に繋がる新しい試みの料理店です。

食材ロス削減へ クックパッドが生産者と消費者を繋げる新サービス開始

クックパッドマートで「産直アウトレット」
▲画像:クックパッドマート公式サイトより
料理レシピの投稿や検索サービスを提供するクックパッド株式会社は、生産食品ECプラットフォーム「クックパッドマート」を展開しています。出店された商品を送料無料で購入でき、コンビニやドラッグストアや、駅構内などで受け取れる仕組みです。

今回このシステムを使って、規格外サイズやキズものなど余剰在庫となった食材を低価格で消費者に届ける「産直アウトレット」のサービスを始めました。

第一弾では生食用ホタルイカが特別価格で販売され、一般消費者だけでなく飲食店でも活用できるサービスと期待されています。

「アースアワー2020」にデニーズやロイヤルホストなど賛同共同での「ライトダウン」実施

「EARTH HOUR」とは、世界中の人々が同じ日、同じ時刻に消灯して地球温暖化防止と環境保全の意思を示す世界最大級のソーシャルプロジェクトです。

セブンイレブンやイトーヨーカドー、デニーズなどの店舗でもライトダウンが行われました。業務時間中の消灯の場合は、店舗内の灯りはそのままで外から見える看板などで実施されました。

月次データ:2月の既存店売上

2月の既存店売上について紹介します。

ファミリーレストラン/大手5社とも売上増加

ファミリーレストランの5社の既存店売上高について、サイゼリヤは9.1%増、ロイヤルホスト4.9%増となった一方で、すかいらーくは6.9%減、セブン&アイ・フードシステムズ(デニーズ)は3.7%減、ジョイフルは15.2%%減となりました。

5社とも大幅増の好調を見せていた昨月とは一転、大きく減少したところもあります。子どものコロナ感染が拡大したことから、ファミリー層の外食意欲が低下したことが減少の要因と見られます。

牛丼

牛丼チェーンの既存店売上高は、すき家は11.4%増、吉野家は6.1%増の一方、松屋フーズは3.0%減となりました。

まん延防止等重点措置の影響により夜10時以降はテイクアウトのみ行われていたものの、昨年に相次いで値上げに踏み切ったことが売上増加につながったとの見方があります。

ハンバーガー

ハンバーガーチェーン店の既存店売上高は、マクドナルドが15.3%増加した一方、モスバーガーは2.4%減少という結果になりました。

マクドナルドは昨年11月から一桁増に留まっていたものの、ポテトの販売制限が終わったことで売上を大きく伸ばしたものと見られます。

カレー・ラーメン・定食

カレー、ラーメン、定食の既存店売上高は、丸亀製麺が4.1%増、王将フードサービスが8.5%増、ハイデイ日高が10.2%増、大戸屋が13.7%増の一方、リンガーハットは1.2%減、幸楽苑が11.3%減、いきなりステーキが7.9%減、壱番屋が3.4%減となりました。

3月に発表された飲食業界データ

3月に発表された飲食業界関連のデータを紹介します。

日本フードサービス協会:2月分

日本フードサービス協会の2月の外食産業市場動向調査によれば、2月の全体売上は前年比で104.8%となりました。前年同時期は大都市圏で緊急事態宣言が発令された時期でもあり、ファーストフード以外では需要の低迷が依然続いています。

全体売上の2019年比は84.5%、特に「パブ・ビアホール」の売上は、2019年比27.8%「居酒屋」も2019年比21.4%とコロナ以前に比べると非常に厳しい結果です。

内閣府/「景気ウォッチャー調査」2月分

内閣府が公表した「景気ウォッチャー調査」によると、景気の現状判断を示す2月の指数は37.7と前月と比べ0.2ポイント低下しました。飲食業界を見てみると、前月比で3.7ポイント減少しており、依然コロナ禍による景気への影響が続いています。

多くのレストランからは、「来客数が大幅に減った」「ディナー帯の営業が特に厳しい」「観光地の飲食店が芳しくない」「学校内のクラスターによりファミリー層や学生の利用が減っている」といった声が聞かれました。

博報堂生活総研 [来月の消費予報・4月]

4月の消費予想は48.0点
▲画像:博報堂生活総研、来月(4月)の消費予想
博報堂生活総合研究所が今月4月の消費意欲を調査したところ、スコアは48.0点と前月から0.9ポイント増加し、前年比で見ると0.3ポイントと微増という結果となりました。

過去5年間で4月の指数としては最高値となりました。社会情勢への懸念は残りつつも、春に向けた消費意欲が高まっているといえます。

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<参照>
日本経済新聞:まん延防止を全面解除へ 首相表明、東京など18都道府県
日本経済新聞:まん延防止を全面解除 政府は時短・酒制限求めず
朝日新聞:東京都、時短要請解除 会食は「4人以内」「2時間まで」に協力依頼
日本経済新聞:大阪府、飲食店の人数制限要請 4月24日まで継続
東京都防災ホームページ:【3月22日から4月24日】リバウンド警戒期間における取組
大阪府:令和4年3月22日から4月24日までの要請について【年度替わりの集中警戒期間】
テレ朝news:“まん延防止”きょう期限 外食各社は時短解除へ
日本経済新聞:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO80139160V10C22A2EAC000/
鳥貴族:価格改定に関するお知らせ
PR TIMES:【すかいらーくのテイクアウトキャンペーン第3弾】
PR TIMES:バターミルクフライドチキン専門店『Lucky Rocky Chicken』3月15日より グランドメニュー刷新!
くら寿司:佐藤可士和氏監修 世界最大の回転寿司店 グローバル旗艦店「くら寿司 スカイツリー押上駅前店」3月31日開業
PR TIMES:うまさにこだわったおすしを家族で!ご自宅までお届けするタク配サービスが3/7スタート
PR TIMES:日高屋に見習いスタッフとして配膳・運搬ロボット50台入社決定 2022年3月より順次配属開始!
@Press:食料廃棄問題を解決!廃棄される食材を使った美味しい一品を提供  「フードロス専門料理店Hi.KI(ハイキ)」が大阪・梅田にオープン
クックパッドマート:産直アウトレットだからこそ実現!
セブン&アイ・ホールディングス:くらしのなかでできるSDGsお客様と一緒に環境貢献アクションに挑戦します!
日本マクドナルドホールディングス:セールスリポート
モスバーガー:月次情報
すかいらーくグループ:月次業績
サイゼリヤ:月次報告(2022年8月期)
セブン&アイ・ホールディングス:月次営業情報
ジョイフル:月次データ
ロイヤルホールディングス株式会社:月次売上
ゼンショーホールディングス:月次推移
吉野家:吉野家月次報告
松屋:月次報告
トリドールホールディングス:月次売上高レポート
王将フードサービス:月次報告
リンガーハット:2022年2月度 月次情報
ハイデイ日高:2022年2月期2月度売上高速報についてのお知らせ
幸楽苑ホールディングス:IR情報
ペッパーフードサービス:2022年12月期2月度実績のお知らせ
壱番屋:2022年2月度月次情報
大戸屋:月次報告
一般社団法人日本フードサービス協会:外食産業市場動向調査 2022(令和4)年2月度 結果報告
内閣府:景気ウォッチャー調査
内閣府:景気判断理由集(現状)
博報堂生活総研:博報堂生活総研[来月の消費予報・4月](消費意欲指数)

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    口コミラボ編集部

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