今回は「ローカルSEOニュースまとめ」第6回目として、2021年2月5日から2月11日に起きたローカルSEOに関する出来事についてお伝えします。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
- 今週のローカルSEOトピック4選
- 1. Apple Maps、交通情報や取締情報が報告できるように
- 2. Googleマップ「クチコミの概要」に☆評価が表示されるように
- 3. Android版Googleマップ、ストリートビューが分割表示できるように
- 4. PC版のGoogleマイビジネスでメッセージ機能が利用できるように(※2024年7月31日以降、メッセージ機能は利用不可)
- 今週のGoogleマイビジネス ヘルプコミュニティ、注目のQ&A3選
- 1. ハガキが受け取れない事業所でオーナー確認をする方法はありますか?
- 2. 同じ住所で営業時間が異なる2つの事業を経営している場合、営業時間を個別に設定する方法は?
- 3. 口コミに非公開で返信する方法はありますか?
- 【関連記事】Googleマップ・マイビジネスの最新情報がわかる!ローカルSEOニュースまとめ
目次
今週のローカルSEOトピック4選
ここでは2月5日から2月11日の間、Web上のニュースやSNS上の反応などで確認されたローカルSEO関連Webサービスの動向で、特に注目すべき4つのトピックについて解説します。
1. Apple Maps、交通情報や取締情報が報告できるように
2021年春にリリース予定のiOS 14.5で、Apple Mapsで交通情報について報告できるようになる見通しであることが明らかになりました。SiriやCarPlayを通じて路上の事故や落下物、速度違反取締装置などの情報を報告できるようになるほか、事故が解決したり落下物が撤去された際にも、その旨を報告できます。
また、これに先立ち、2月初旬のアップデートではSiriによる道案内の音声がよりわかりやすくなるよう改良が加えられました。
このようにAppleはApple Mapsの改善や機能追加を随時進めており、Google傘下のWaze Mobileが開発しているナビゲーションアプリ「Waze」を脅かす可能性があるともいわれています。
今後はマップアプリ市場において、Apple Mapsがさらに存在感を増してくるかもしれません。
関連記事
iPhoneの「マップ」vs「Googleマップ」徹底比較
<参照>
TechCrunch:アップルの「マップ」に道路情報やスピード違反の取り締まりを報告する機能追加
Engadget:アップルの標準「マップ」が更新。Siriの道案内がより自然に、分かりやすく
2. Googleマップ「クチコミの概要」に☆評価が表示されるように
Google マップ上のビジネス情報に表示される「クチコミの概要」で、各口コミの☆評価を参照できるようになりました。
Twitter:Tom Waddington @tomwaddington8 による投稿
上のツイートは、review snippet(クチコミの概要)に☆の評価が表示されているのを初めて見た、と指摘しています。
イギリスのローカルSEO情報メディア・Bright Localは、この情報を2月5日にシェアし、「注目に値する変更ではあるものの、これに対応するためにできることは少ない。これまでと同様に口コミサイト(特にGoogle)で、信頼性があり質の高い口コミを集めることに注力し続けることを推奨する」とコメントしています。
<参照>
Bright Local:Star Rating Now Showing in Google Review Summary
3. Android版Googleマップ、ストリートビューが分割表示できるように
Android版のGoogle マップにおいて、ストリートビューが分割表示できるようになりました。
新しい分割表示では、縦長画面では画面上部、横長画面では画面左部にストリートビューが表示され、それ以外の部分にマップが表示されます。
ストリートビューとマップはそれぞれ操作でき、ストリートビュー側の拡大ボタンを押すと全画面表示でストリートビューが表示されます。
この機能はこれまでPC版でしか提供されていませんでした。このアップデートにより、今後Androidユーザーはスマートフォンを利用し、さらに簡単に目的地を探すことができるようになります。
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ストリートビューの作成方法
4. PC版のGoogleマイビジネスでメッセージ機能が利用できるように(※2024年7月31日以降、メッセージ機能は利用不可)
これまで、Google マイビジネスのメッセージ機能はスマートフォン向けのアプリからしか利用できませんでしたが、PC版のGoogle マイビジネスでも、メッセージ機能が利用できるようになりました。
現時点では一部のユーザーにのみ提供されているようです。
またメッセージ機能については、データが端末に保存される仕様だったため、端末のデータが消えると履歴も消えてしまうといった問題も発生していました。これについてGoogleは、データをWeb上に保存できるよう改善を進めているようです。
<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:https://support.google.com/business/thread/98651896?hl=ja
今週のGoogleマイビジネス ヘルプコミュニティ、注目のQ&A3選
ここでは、Google マイビジネスのヘルプコミュニティに投稿されている質問の中で多くの事業者が疑問に思うことや知っておきたいQ&Aを厳選して解説します。
1. ハガキが受け取れない事業所でオーナー確認をする方法はありますか?
質問
- タクシー乗り場のように、ハガキが受け取れない事業所でオーナー確認をする方法はありますか?
回答
- ハガキが受け取れない場所では、郵送でのオーナー確認はできません。一時的に簡易ポストを設置するなどして、ハガキを受け取れるようにする必要があります。
Google マイビジネスでオーナー登録する際には、多くの場合Googleから郵送されるハガキを受け取り、記載されている確認コードをGoogle マイビジネスに入力します(※)。
しかし、タクシー乗り場のようにハガキが受け取れない事業所も存在します。その場合は簡易ポストなどを一時的に設置し、ハガキを受け取れる状態にしておく必要があります。
※場合によっては、電話やメールなどでオーナー確認を行えることもあります。
※参考 Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:タクシーのりばのような、はがきが受け取れない(建物などがそこにあるわけではない)ビジネスのオーナー確認はどうすればよいでしょうか
2. 同じ住所で営業時間が異なる2つの事業を経営している場合、営業時間を個別に設定する方法は?
質問
- クリーニング店とコインランドリーを併設しており、同じ住所でオーナーも同じですが、営業時間が異なります。同じ住所に違うビジネスとして登録するか、営業時間を個別に設定することはできますか?
回答
- 1つの住所に複数の事業を登録することも可能ではありますが、本件では重複判定される可能性が高いようです。
- Google マイビジネスには大きい方の事業を登録し、投稿機能などを用いてもう一方の営業時間を告知する、といった対応が適切だと考えられます。
Google マイビジネスでは、1つの住所に複数の事業を登録することも可能ではありますが、屋号が別々、看板も別々などの条件が必要であり、本件では重複判定される可能性が高いという回答がなされています。
Google マイビジネスには大きい方の事業を登録した上で、他店舗を併設していることやその営業時間について別途告知するのが適切だと考えられます。告知には以下の3つの機能が活用できます。
-
「投稿」機能で知らせる
- 「ビジネスの説明」に入れる
- 「営業時間の詳細」の「注文可能時間」で設定する
また重複判定された場合、サポートに問い合わせると、重複とならないよう対処してもらえる場合もあるようです。
※参考 Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:同じ敷地内でオーナーも同じだけども営業時間が違う場合
3. 口コミに非公開で返信する方法はありますか?
質問
- 口コミに返信する場合、公開にならないように送ることはできますか?今までの口コミには返信していないので、今回だけ返信すると差別になってしまうのでは。
- 何年も前の口コミに今さら返信してもどうかと思います。
回答
- 非公開で返信する方法はありません。
- 他の口コミにも積極的に返信すると良いでしょう。
Google マイビジネスに寄せられた口コミには事業者からも返信できますが、口コミとその返信は全て公開されます。口コミに非公開で返信する方法はありません。
質問者は何年も前の口コミに対して返信することに抵抗を感じているようですが、返信することにより再来店を促せるなどの良い効果が生まれると考えられます。
投稿からある程度の期間が経ってしまった口コミに対しては、「お返事が遅れてしまいました」などの一言を加えて返信すると良いでしょう。
※参考 Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:お客様からの口コミに返信する場合、返信は公開になってしまいますか? 公開にならない個人的なお礼メッセージを送ることはできますか?
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→「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
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