近年、Googleマップを使って飲食店や美容院など行きたいお店を探すユーザーが増加しています。
店舗集客のお客様の声のDXサービス「口コミコム
」を運営する株式会社movが1,240名を対象に行った「口コミサイト・地図アプリ利用動向意識調査」の結果によると、「Googleマップ」が集客に使われる口コミサイト第1位であることがわかりました!
Googleマップを利用して集客を向上させるには、Google マイビジネスの登録に加え、検索結果の上位に表示されるための対策が求められています。
そこで本記事では、Googleマップで集客を向上させるためにはどんな対策が必要か、また、具体的な方法についても分かりやすく解説していきます。
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※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
Google マップを利用して集客を向上させるには
Google マップとは、Google社が提供する地図サービスです。パソコンから利用する場合にはサイトにアクセスしますが、スマートフォンやタブレット端末から利用する場合にはアプリからも利用できます。
Google マップには、エリア内の情報検索や目的地までの経路検索機能など多様な機能があります。ユーザーが地域に関連するキーワードで検索すると、現在地や検索した地名から近いエリアにある、ユーザーが求めるサービスや店が検索結果上位に表示される仕組みです。
ユーザーは検索結果から店を選択すれば、そのまま経路案内までが完結するため、Google マップは集客に効果があるとされています。
Googleマップで集客をおこなう方法
まずはGoogle マイビジネスに登録する
Google マップの検索結果に自店を表示させるためには、まずはGoogle マイビジネスに登録し、 Google マップにビジネスを表示させる必要があります。
Google マイビジネスはGoogleの提供する無料ツールで、Google アカウントで利用できます。
手順は、Google マイビジネスから「ビジネス情報の追加」をします。
すでにGoogleのサービス上に店舗情報が存在する場合には、Google マイビジネスからその情報が編集できます。ただし、一部の情報や機能は、オーナー登録を完了しなければ修正や利用ができません。
Google マイビジネスを利用しなくとも、Google マップに直接店舗や施設の情報を追加できます。アプリやブラウザからアクセスしGoogle マップの「場所を追加」から追加できます。
認知度向上にはローカルSEO(MEO)対策が有効
ユーザーが「渋谷+ラーメン」といったように、特定の地域や場所を含んだ検索を行うことを「ローカル検索」といいます。Googleでは検索結果をどのような順番で表示させるかの計算式であるアルゴリズムによって検索結果の順位を決めています。
Google はアルゴリズムの公開は行っておらず、一般的な検索とローカル検索では異なるアルゴリズムが適用されていいます。
ローカル検索では、ユーザーの現在地などにより、検索結果として表示されるサイトの順位が変わってきます。つまり、一般的なSEOとは別に、ユーザーがローカル検索したときに自店舗や自社の情報を検索結果の上位に表示させるように最適化する必要があります。それが「ローカルSEO」です。
日本ではローカルSEOのことを、「Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)」の頭文字をとって「MEO」と呼ぶこともあります。
MEOの詳細は以下の記事を参考にしてください。
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ローカルSEO(MEO)とは?
ローカル検索(MEO)対策でGoogle マップ上位表示させる方法
よくGoogle マップ検索結果枠に、店舗周辺の地図とGoogle マイビジネスの情報が表示されますが、目立つ場所に表示されるだけに、自店の情報が検索結果上位に表示されるか否かは集客効果に大きな影響を与えます。
そのため、ローカルSEO対策はもはや店舗にとって欠かせない集客のための戦略となってきています。
ローカル検索で上位表示を狙う具体的な方法について解説します。
ローカル検索の3大要素(関連性・距離・知名度)を理解する
先ほども解説したように、Googleのアルゴリズムは公開されていませんが、Google マイビジネスの公式サイトの中で『ローカル検索結果では、主に関連性、距離、知名度などの要素を組み合わせて最適な検索結果が表示されます』(引用:Googleマイビジネス)と書かれています。
この3つの要素について、具体的に解説します。
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関連性
関連性は、検索語句とローカルビジネスプロフィールとの一致度を指しています。例えばユーザーが渋谷駅前から「渋谷+みそラーメン」で検索した場合、ローカルビジネスプロフィールにラーメンだけでなく「みそラーメン」とより細かく登録しておけば、検索語句との関連性が高い店として、より上位に表示される可能性が高まります。 -
距離
距離とは、検索語句や検索したユーザーの現在地情報との距離を指します。ユーザーが打ち込んだ地名やユーザーの現在地情報に基づいて距離が計算され、検索結果がそれに応じて表示されます。 -
知名度
知名度とは、有名店や人気店であるといったように、人々に認知されている度合いの高低を指します。つまりユーザーの検索場所から同じような距離にラーメン店がある場合、知名度が高い店の方がローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。知名度はクチコミやクチコミのスコアも関係しています。
詳細な情報を入力し、ビジネスプロフィールを充実させる
関連性、距離、知名度がローカル検索の結果表示に影響がありますが、Google マイビジネスの登録情報の充実度が関連性を上げる要因になります。
具体的には住所、電話番号、カテゴリ、属性のような基本的な情報を漏れなく正確に入力し、情報は常にアップデートすることが有効です。
また知名度の向上に関しては、リンクの数、記事などで取り上げられた回数、ユーザーの口コミ数なども影響するとされています。
最新情報に更新する
最新情報は店舗全般にかかわる情報を投稿できますが、なかでも新メニューや新商品の入荷のお知らせなどに向いています。例として飲食店の新商品や期間限定メニューなどを宣伝や、アパレルショップでの新シーズンのマストアイテム紹介などが挙げられます。
写真や動画、詳細説明などのほかに、リンクを設置することも可能です。
このカフェではランチの日替わりメニューの内容を投稿しています。ユーザーに対して日替わりメニューの内容を来店前に伝えられるため、この投稿を見てランチで店舗を利用したいと思わせ、ランチ利用を促進することが見込めます。
また、営業時間を変更したり、営業休止や再開といった情報を投稿できます。
営業時間の変更の変更に関する投稿は、管理者が作成するのではなく、ビジネスプロフィール上で営業時間を変更した場合に自動的に作成されます。
オーナー確認を行う
Google マップは、ユーザーによりあらかじめ店舗情報が登録されている場合があります。そうした場合には「オーナー確認」をすることで、より詳しい自店情報の編集が可能になります。
オーナー確認を行うと、登録内容の編集が可能になるだけではなく、ユーザーから寄せられた口コミへの返信ができるようになります。
また、ユーザーからのアクセス数や、検索クエリ、写真の閲覧数などが確認できます。
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Googleマイビジネスのオーナー確認方法(画像付き)
口コミを管理・返信する
ローカルSEO対策は、Googleの公式サイトの中でもいくつか具体的な方法が指南されていますが、そのなかの一つに「クチコミを管理、返信する」という項目があります。
口コミの管理を行うことは、ローカルSEO対策に限らず、いくつかのメリットがあります。
たとえば、ユーザーとしてクチコミを投稿したときに、タイミングを外さずに店側から返信をもらい、店舗の印象が良くなったという経験がある人もいるでしょう。
そうすることで、ユーザーにとって自分の意見を相手が読んでくれたことの証明になり、さらにユーザーの存在や意見を尊重した店だという印象を与えることができます。
ユーザーのコメントに対する返信の有無を確認しているのは、投稿したユーザーだけではありません。これから店舗を訪れようとしているユーザーや、実際に店舗を訪れたユーザーであれば、誠実な店であるならば、来店や口コミなどの投稿をしようという気になります。
このようにして、更なる投稿を集めることができれば、知名度の評価を高めることにもつながり、自然とローカルSEO対策にもつなげることができます。口コミの管理は徹底的に行った方が良いでしょう。
口コミを増やす
Googleマイビジネスで高評価の口コミを集めると、ユーザーからの信頼度が高くなるだけでなく、Googleからの評価が上がり、上位に表示されやすくなるといわれています。
お店の知名度を上げるためには、お金を払って大手メディアで紹介してもらったり、インフルエンサーに紹介してもらったり、広告を出したりする必要があります。
より簡単に知名度を上げる方法として、Googleで高い評価の口コミを多く集めることがあります。
Googleでの口コミの数と点数がローカル検索結果に影響を与えるためです。また、口コミの内容や、口コミに対する返信も評価基準になるので、星だけでコメントなしの口コミではなく、コメント付きの口コミを集めるようにしましょう。
写真を追加し、彩りのあるプロフィールを作成する
特に飲食店などでは、メニューを文章で細かく紹介しても、なかなかその美味しさや新鮮さを訴えることは難しいものです。しかし、写真を追加するだけでユーザーのそのメニューに対するイメージをつかんでもらいやすくなります。
このように、メニューの写真をビジネスプロフィールに追加してユーザーの視線を集めるだけではなく、店舗の雰囲気やスタッフの様子などを写真で伝えることでユーザーの安心感につなげることができるのです。
特にユーザーに訴求力の高い写真には、以下のようなものがあります。
以下のような写真を用いて、プロフィールを充実させていくことが大切です。
- 店の外観
- 店内の写真
- 商品やメニュー、提供しているサービスの写真
- スタッフの写真 など
Googleマイビジネスの投稿機能を活用する
Googleマイビジネスには投稿機能があり、店舗の最新情報やイベント情報、商品情報などの各種情報をユーザーに向けて発信できます。
投稿された内容は検索画面にも表示されるので、ユーザーに自店舗をアピールするうえで欠かせない施策です。
新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴い、現在は COVID-19(新型コロナウイルス)関連の投稿ができるようになっています。
このカテゴリでの投稿は目立つ部分に表示され、ユーザーに営業時間の短縮や臨時休業、デリバリーやテイクアウトの対応状況、店舗で実施している感染防止対策などの情報を提供できます。
また、店舗が配布するセールや割引などの特典情報も投稿できます。
タブに設定されている「クーポンを見る」からこの美容院が使用している予約サイトにアクセスでき、クーポン利用での予約が可能です。
Google マップで上位表示を狙い、集客・売上向上を目指す
従来はインターネットの検索エンジン対策といえば、SEO対策がその中心でした。もちろん、SEO対策の必要性が薄らいだわけではありませんが、ローカル検索は利用率が向上しているだけではなく、現在地からすぐに利用したい近くの店舗や施設を探すために検索をかけるユーザーが増加してきています。
ローカル検索は、検索結果がすぐに集客に結びつく確率が高いと指摘されています。マーケティング戦略上、Google マイビジネスへ登録し、ローカル検索の表示上位を目指すことは今やビジネスの中で欠かせない要素となっています。
ローカル検索と一般検索では検索結果の表示順位を決めるアルゴリズムの要素は異なります。そのため、SEOだけではなく、Google マップやGoogle マイビジネスを用いたローカルSEO対策にもしっかりと目を向けることが、集客成功のために必要不可欠です。
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。
本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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→「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】