Google マップやGoogle マイビジネスなど、ローカルSEOに関連するサービスは常にアップデートが続けられています。
そこで編集部では、最新のデータやノウハウをいち早く取り上げるべく、毎週「ローカルSEOニュースまとめ」を配信しています。
今回は第35回目として、2021年8月27日から9月2日の関連トピックをお伝えします。
* ローカルSEOとは…特定の場所に関連する検索(ローカル検索)が行われた際、検索結果に表示される店舗・施設情報を最適化することで、来店や予約に結びつける施策のこと。「MEO」と呼ばれることも。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
Googleマイビジネス更新情報
Googleマイビジネスでは、ビジネス情報の露出が増える動向や、管理画面要らずで更新できる仕組みなど、よりスピーディーに情報を届けるバージョンアップが活性化しています。
1. 管理画面に「Google検索とGoogleマップでビジネスを管理」が表示されるように
Googleマイビジネスの管理画面上に「Google検索やGoogleマップで直接ビジネスプロフィールを管理できる」と表示されていることをUsama Ali氏がツイートしました。
Googleマイビジネスの管理者であればこれまでも、Google検索やGoogleマップ上に表示されるビジネス情報から情報を編集できました。今回のツイートは、この仕様についてGoogleマイビジネス上でチュートリアルがあったことを伝えるものです。
Twitter:Usama Ali氏の投稿
GoogleやGoogleマップでビジネス情報を編集するには、ビジネス名もしくは「マイビジネス」と検索します。ビジネス情報と「プロフィールを表示」が表れ、クリックするとプロフィール管理、写真掲載や投稿、レビュー返信といった項目が表示されます。
2. カテゴリ「トースト専門店」と「ピラフ料理店」が追加
Googleマイビジネスでは事業のカテゴリを選択できますが、今回「トースト専門店」と「ピラフ専門店」が新たに追加されました。
カテゴリはすでに数千件ありますが、随時追加されておりニッチなジャンルまで網羅するような動きがあります。より事業内容に合致したものを設定するとよいでしょう。
Google検索結果でのホテル情報の表示に変化
旅行需要の回復を見据え、Googleホテルが、より使いやすい機能へとアップデートされています。宿泊先付近のスポット情報や、人数ごとの宿泊プラン表示など、予約時に知りたい情報が取得しやすくなり、利用促進が期待されます。
1. 宿泊施設の情報から、周辺の観光スポット詳細情報を参照できるように?
Google検索やGoogleマップで宿泊施設を検索し、個別の施設情報を展開すると、施設付近の「立地」から各種情報を参照できます。
ここで「おすすめスポット」をタップした際の表示内容が進化していると、Googleマイビジネスのプロダクトエキスパートである今井ひろこ氏がツイートしています。
同氏はTweetで、これまでは「スポットの写真・紹介テキスト・評価と距離」が表示されていたところ、今回確認したところによれば観光スポットの概要を開くことができ、またそのスポットまでのルート検索も可能となったことを伝えています。
Googleマップ上で宿泊場所を起点に訪問先を探しやすくなる仕様のようですが、2021年9月15日の時点では観光スポットそれぞれの概要は展開されなくなっています。
Twitter:今井ひろこ氏の投稿
2. Googleホテル広告に「人数別の金額」「写真」が表示されるケース
ユーザーがGoogleで「地名+ホテル」を検索すると、宿泊施設の評価や口コミ数、価格が表示されます。
検索結果画面に用意された項目から日付と人数を入力すると、各施設の料金が条件に合わせて算出され価格を比較できるようになっています。
上述の今井氏によると、楽天トラベルが提供する宿泊料金の表示において、指定した人数にはない宿泊者数の場合での料金が表示されていました。
また宿泊プラン・レビュー・施設詳細等をまとめた施設別のページでは、宿泊プランごとに写真が挿入されるケースも確認されました。
部屋の写真や料理写真が追加されることでプランごとの特徴をユーザーが捉えやすくなり、予約の後押しにもなると考えられます。
Twitter:今井ひろこ氏の投稿
Apple Maps更新情報:ワクチン接種施設と新型コロナウイルス検査所を表示
7月にGoogle検索やGoogleマップで新型コロナウィルスのワクチン接種施設を表示する機能がリリースされましたが、Apple Mapsも対応を開始しました。
マップ上に表示されるのは、ワクチン接種施設とPCR検査所の2種類です。
検索ウィンドウをタップするとカテゴリとして表示されます。また、Siriに尋ねてマップ上へ表示することも可能です。
検索結果には、営業時間や所在地、電話番号、Webサイトなどの主要な情報が表示され、スムーズに予約へと進めます。
まだ掲載のない情報については、医療従事者などワクチン接種に関わるユーザーが情報を提供できます。
<参照>
ワクチン接種場所とPCR検査所表示をAppleマップで 日本でも利用可能に - ITmedia NEWS
Google検索ユーザーへの情報提供ノウハウ
Googleマップを始めとするデジタル地図の機能やサービスに対し、ユーザーの関心が高まっています。市場予測や効果的な使い方について紹介します。1. 非店舗型ビジネスの「サービス提供地域」登録で、ナレッジパネルにエリアが表示される
非店舗型ビジネスなど、特定拠点の住所でサービスを提供していない場合、Googleマイビジネスで「サービス提供地域」を登録すると、ユーザーへ対象エリアを明示できます。
ビジネス拠点を登録せずにサービス提供地域のみ登録すると、ナレッジパネルにマップが表示され、提供エリアが枠と網掛けで示されます。
なお、提供範囲は「町名」まで絞って指定できます。
商品配達や出張型ビジネスのオーナーは、ユーザーが、居住地についてエリア内か判断できるようにサービス提供地域を効果的に活用すると良いでしょう。
<参照>
デリバリー専門店などの宅配や出張サービスのみの場合の、Googleマップ上で「対象地域が境界線で区切って表示される」のがどういったものかを見てみたい - Google マイビジネス コミュニティ
2. 「クチコミの多いトピック」に一見無関係な単語
Google検索やGoogleマップでは施設に対する口コミについて、投稿件数の多いトピックをプレイストピックとして表示する機能があります。ここに一見無関係と思われる単語が表示されていたことが報告されています。
今井氏によると、ある飲食店のプレイストピックに「大気圏」が表示されており、投稿された口コミに該当のワードが無いにもかかわらず3件の投稿が存在するように表示されていたとのことです。
これに対し、投稿本文にある英単語の「atmosphere」を翻訳した際に「大気圏」と捉えたのではというコメントが寄せられています。
プレイストピックは口コミの文章から多く使われているキーワードを検出しており、口コミ一覧の上部に表示することで店舗の特徴をわかりやすくする効果がありますが、集約する過程で誤った表現になることもあるようです。
Twitter:今井ひろこ氏の投稿
SDKIがデジタル地図市場の2030年までの成長予測を公開
各業界の市場動向調査やソリューションを提供するSDKIは、デジタル地図市場の概況と成長見通しを公開しました。
スマートフォンやインターネットの利用ユーザーは爆発的に増え、需要と共にマッピングアプリの種類も豊富になりました。市場価値は2022年に218.1億ドルを見込んでおり、2030年には623.9億ドルへ達するとしています。
主な成長要因としては、ナビゲーションの用途でモバイル機器を利用するユーザーが増えていることや、3Dプラットフォームの普及、デジタル地図作成の技術向上や測量の精度が高まっていることなどとしています。
また、施設内部を表示する屋内マッピングも高い成長を記録すると予測されており、病院やショッピングモール、倉庫といった大型施設への導入が見込まれています。
スマートシティに向けたベンター各社の開発やデジタルを利用した顧客体験を提供するサービスも増えており、今後も成長が期待されます。
今週のGoogleマイビジネスヘルプコミュニティ、注目のQ&A3選
ここでは、8月27日から9月2日の間にGoogle マイビジネスのヘルプ コミュニティに投稿された質問の中で、注目したい質問と回答の内容を抜粋して解説します。
1. 以前は投稿できていた内容がガイドライン違反と認定された
質問
- Googleマイビジネスの管理画面より、1年ほど前から画像を投稿していますが、直近でアップロードしたものに対し「スパムと判断されたコンテンツが含まれている」という理由で削除されました。
- 過去に同類の画像を上げた際は問題無かったため、画像の何が原因なのか教えてください。
回答
- Google側の審査の精度が上がり、以前はGoogleにて確認対象から漏れていたが、今回は審査対象になりNGになったという可能性があります。
- 過去の投稿コンテンツがある日突然削除されてしまうこともあります。
補足
- 画像に関するガイドラインでは、画像中の文字量や占める割合、内容について細かい要件が示されていますので、文字を入れている場合にはチェックするとよいでしょう。
- 画像から文字や加工を外し、再度投稿を試みても良いでしょう。違反箇所が見つからない場合や、再投稿でも解決しない場合は、サポートへ問い合わせることもできます。
<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:投稿が Google のコンテンツ ポリシーに違反
2. 株式会社、有限会社を(株)(有)と表記してもよいか
質問
- ビジネス名を登録する際、社名の「株式会社」や「有限会社」を、(有)(株)と省略した表記にしても問題ないでしょうか。
回答
- ビジネス名は、広く認知されている名称を採用しなくてはならないため、省略した表記でも普及していれば問題ありません。
- 看板の表記と一致していない場合、揃えるようにGoogleより指摘される可能性があります。
<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:社名の株式会社、有限会社を (有) 、(株)で表示するのはありでしょうか。
3. 看板に集客狙いの単語を書けば、そのキーワード入りのビジネス名にできるのか
質問
- Googleマップ上で、店舗名にサービス内容などの単語を付加しているケースをよく見かけます。
- 簡易的な看板に店舗名を入れ「正式名称」として扱っていれば、ビジネス名と現地看板が一致していることになり違反にならないのでしょうか。
回答
- すぐに取り外し可能な看板や簡易的な看板は審査の対象外です。固定されたメイン看板との一致が必要です。
- 客観的に見て「検索対策している」と判断されるような表記は問題視されます。
- ガイドラインでは、認知されている名称を使うことが求められています。店舗・Webサイト・商品などで継続的に使用し、顧客に定着している名称を使う必要があります。
<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:店舗名にキーワードを入れて看板を作成される店舗が多く見受けられます。
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本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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