Googleマップ、飲食店の口コミ平均点が地図上にも表示されるように 【ローカルSEOニュースまとめ vol.25】

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ローカルSEOとは、お店を検索によって見つけてもらい来店につなげるために、Web上の店舗情報を充実させたり口コミを整備したりする施策のことです。

Google マップやGoogle マイビジネスなど、ローカルSEOに関連するサービスは常にアップデートが続けられています。

そこで編集部では、最新のデータやノウハウをいち早く取り上げるべく、毎週「ローカルSEOニュースまとめ」を配信しています。今回は第25回目として、2021年6月18日から6月24日の関連トピックをお伝えします。

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ローカルSEOニュースまとめ vol.24

Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!

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Googleマップの新機能

ここでは、今週発見されたGoogle マップの新機能について解説します。

1. 「地域名+飲食名」で検索すると口コミの平均点が表示されるように

アプリ版Google マップにおいて、「地域名+飲食名」(例:渋谷 居酒屋)と検索すると、飲食店の口コミの平均点が表示されるようになりました。

「地域名+飲食名」で検索すると口コミの平均点が表示される
▲「地域名+飲食名」で検索すると口コミの平均点が表示される:編集部スクリーンショット

検索結果にて各飲食店の口コミの平均点が一目でわかるため、飲食店にとっては口コミ評価の平均点がさらに重要になったといえるでしょう。

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Googleで口コミを増やすには?Googleが推奨する3つの方法

2. ローカルパックに「Seen by Shoppers」が表示されるように ※国内未確認

Google 検索のローカルパック「Seen by Shoppers(購入者に見られているもの)」が表示されるようになりました。来店客が主に購入している商品などが表示されます。

Seen by Shoppers
▲Seen by Shoppers:Brodie Clark氏のTwitter投稿より

たとえば上の写真では、来店客が主に購入している商品として「Sport Shoes(スポーツシューズ)」が挙げられています。

なお現時点で、この表示は日本国内では確認されていません。

<参照>
Search Engine Roundtable:Google Local Pack Seen By Shoppers Justifications
Twitter:Brodie Clark氏の投稿

3. アプリ版Googleマップから投稿できる写真の枚数が最大15枚に制限 ※現在は解除

6月23日、アプリ版Google マップから投稿できる写真の枚数が最大15枚に制限されているとの報告がありました。

大量の写真を投稿するスパムに対処するための措置だと思われますが、7月14日現在ではこの制限は解除されています。多数の写真を投稿したいといった要望が入ったためとみられます。

<参照>
Twitter:永山卓也氏の投稿

Googleマイビジネスの新機能

ここでは、今週発見されたGoogle マイビジネスの新機能について解説します。

1. Google検索とGoogleマップから、ビジネス情報のほとんどが編集できるように

Google 検索において、検索結果からGoogle マイビジネスのビジネス情報が直接編集できるようになりました。Google マイビジネスの管理画面を開かなくても編集できるというものです。

オーナー権限を持っているアカウントでそのビジネス名を検索すると、「Google に掲載中のあなたのビジネス」という画面が表示されます。

Google に掲載中のあなたのビジネス
▲Google に掲載中のあなたのビジネス:編集部スクリーンショット

この画面からGoogle マイビジネスのビジネス情報を編集したり、投稿を作成したり、インサイトを閲覧したりなどの操作ができます。

しかしGoogle 検索の編集画面では、一部利用できない機能があります。今のところはGoogle マイビジネスの管理画面を用いることが確実だと考えられます。

ただしGoogle マイビジネスの操作が上手くいかない、エラーが発生しているといった場合は、Google 検索の編集を試してみてもいいかもしれません。

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Google マイビジネス、検索結果の編集画面の全機能を一挙解説

2. Googleマイビジネスをさらに活用するための公式ツールが公開

Google マイビジネスの活用方法を示すサービス店舗のビジネス プロフィール分析ツール」が公開されました。

店舗のビジネスプロフィール分析ツール
▲店舗のビジネスプロフィール分析ツール:編集部スクリーンショット

ビジネス名を入力すると、まだオーナー確認を済ませていないビジネスの場合はオーナー確認を済ませるよう案内されます。

すでにオーナー確認を済ませているビジネスの場合、「ビジネス情報を最新のものに更新する」「口コミに返信する」「オンライン予約に対応する」「投稿機能を活用する」といったアドバイスが表示されます。

<参照>
Grow with Google:店舗のビジネス プロフィール分析ツール

海外のローカルSEO記事を紹介

ここでは、海外メディアで紹介されているローカルSEOに関するノウハウをわかりやすく解説します。

1. 地域の顧客とコミュニケーションを図る8つの方法

米国のSEO専門会社・Mozの公式ブログにて、「8 Local Communication Bridges and 4 Experts to Help You Build Them(4人の専門家が教える、ローカルビジネスが顧客と繋がる8つの方法)」という記事が公開されました。

記事中ではローカルビジネスが地域の顧客とコミュニケーションを図る8つの方法について、各界隈の専門家が解説しています。

1. SMSでの交流

SMSを用いることで、顧客と企業が迅速に会話することが可能です。

Webサイトの訪問者にメッセージを提供することで顧客側は質問がしやすくなります。また、企業側は顧客との会話を管理することが簡単になり、リードを見逃すこともなくなるとしています。

2. Google マイビジネスのメッセージ機能(※2024年7月31日以降、メッセージ機能は利用不可

Google マイビジネスのメッセージ機能を有効にするとリードを獲得しやすくなりますが、リソースが確保できない場合は無理にやろうとすべきではないとも述べられています。

企業にメッセージを送信したにもかかわらず返信が来ないと顧客体験が低下するほか、24時間以内にメッセージに返信できない場合はGoogleによりメッセージ機能が無効化される場合もあるということです。

3. ライブチャット

コロナ禍においてShopifyなどのプラットフォームを活用したライブチャットに起因する売上は大きく増加しています。

ライブチャットを利用した顧客の10%は商品を購入し、5分以内に返信を得た顧客であれば最大17%が商品を購入するとの統計も示されています。

4. メールマガジン

メールマガジンについては、企業の存在を顧客に思い出させる効果があるため、企業はできれば週に1回、最低でも月に1回はメールマガジンを配信すべきだと述べています。

また商品の宣伝は20%にとどめ、残りの80%は情報を伝えるような内容にするとよいと述べており、割引で顧客を"爆撃"するだけではエンゲージメントの低下につながるとしています。

5. 電話

電話においては、自動ボットによる応対では解決できない問い合わせが多く、ボットに対して否定的な感情を持つことが多いといいます。

このようなボットの応対と待ち時間による顧客体験の低下が指摘されており、余裕を持って電話に対応できるだけの人材を雇用すべきだと述べられています。

6. Google マイビジネスの「質問と回答」機能

Google マイビジネスの「質問と回答」機能はあまり活用されていません。米国のスーパーマーケット上位50店では、全1,145件の質問のうち86%には回答がなかったといいます。

これを受け、質問と回答機能の活用方法について以下の3つを挙げています。

  1. 企業自ら「よくある質問」を作成する:自ら「よくある質問」を掲載しそれに答えることで、問い合わせがなくてもこの機能を活用できます。
  2. 顧客と対話する:寄せられている質問を無視することは、サービスカウンターを訪れた顧客を無視することと同じです。
  3. 顧客と対話する企業であることを示す:質問に回答することで、ほかのユーザーにも顧客と対話する姿勢を示せます。

関連記事:Google マイビジネスの「質問と回答」機能とは

7. Google マイビジネスの投稿機能

企業の情報発信としてブログがよく使われますが、長い文章を主体とする発信がどの企業にも適しているとはいえません。より短い文章で発信したい企業は、Google マイビジネスの投稿機能を活用すべきだと述べられています。

投稿は顧客が興味を示す内容であること、画像が用いられていること、CTA(予約導線など)が設けられていること、の3点が重要だとしています。

関連記事:Google マイビジネスの投稿機能とは

8. ビデオ通話

新型コロナウイルスの流行によりオンライン化が進んでいます。カウンセリング、クレームの受付、展示会などでビデオ通話を導入することで、顧客の移動による負担を軽減できるとしています。

新型コロナウイルスが収束しても、体調や忙しさのために家から出られない顧客にとって、ビデオ通話によるオンラインサービスは魅力的なものになるでしょう。

<参照>
The Moz Blog:8 Local Communication Bridges and 4 Experts to Help You Build Them

2. 宿泊施設のためのGoogleマイビジネス最適化手法6つ

イギリスのローカルSEO専門会社・BrightLocalは、Google My Business for Hotels: How to Set Up and Optimize Google Hotel Listings(宿泊施設のためのGoogle マイビジネス:Google ホテル リスティングの設定・最適化の方法)」という記事を公開しています。

1. WebサイトとGoogleを連動させる

宿泊施設にとって最も重要な情報は所在地です。そのため、Webサイトには正確な所在地の情報を記載し、Googleに正確な所在地を伝えるとよいでしょう。

2. 一歩踏み込んだSEOを実施する

Googleでは「地名+ホテル」と検索するとOTAが優先的に表示されるため、こうした検索ワードでのSEOは一見効果がないように思われるかもしれません。

しかし、環境や娯楽施設、結婚式への対応、会議への対応、飲食、所在地など、一歩踏み込んだ検索ワードに向けたSEOを実施することで、宿泊客の需要を捉えられる確率が高まります。

たとえば「渋谷 ホテル 結婚式」という検索ワードに向けたSEO記事を制作することで、渋谷のホテルで結婚式を開催したいユーザーにホテルの情報を届けられます。

3. 環境に関する情報を掲載する

宿泊施設の周囲の環境、客室の特長、対象とする宿泊客(単身、カップル、家族など)、対象とする使用目的(ワーケーション対応など)を掲載することでより詳細な情報を閲覧者に届けられます。

4. 娯楽施設に関する情報を掲載する

温泉やジムなど、娯楽施設に関する情報も掲載しましょう。なお温泉やジムなどが独立した施設となっている場合、別のビジネス情報として作成できます。

5. 結婚式や会議などに対応していることを掲載する

結婚式のパッケージメニュー、「(地名)の結婚式場ベスト10」のような記事、所在地に関する情報、駐車場の位置、交通案内など、結婚式や会議の参加者に向けた情報を掲載するとよいでしょう。

6. 地域に関する情報を掲載する

宿泊施設のある地域に関する情報を提供する存在になれるよう、情報を充実させるとよいでしょう。近隣のレストランやバー、観光施設などの情報も掲載すると、その地域全体に魅力を感じてもらえます。

関連記事
ホテル・旅館のGoogleマイビジネス活用

<参照>
BrightLocal:Google My Business for Hotels: Google My Business for Hotels: How to Set Up and Optimize Google Hotel Listings

今週のGoogleマイビジネスヘルプコミュニティ、注目のQ&A2選

ここでは、6月18日から6月24日の間にGoogle マイビジネスのヘルプ コミュニティに投稿された質問の中で、注目したい質問と回答の内容を抜粋して解説します。

1. 店舗の正確な住所を公開したくない

質問

  • 店舗が自宅なので、Google マップ上には正確な住所を公開したくありません。どのように設定したらいいでしょうか。

回答

  • 非店舗型ビジネスとして登録すると、正確な住所は公開されません。

事情により店舗の正確な住所を公開したくない場合、非店舗型ビジネスとして登録すると住所が公開されず、地図上に網掛けで「サービス提供地域」が表示されます。

非店舗型ビジネスとして登録するには、ビジネス情報を登録する際に表示される「店舗やオフィスなど、ユーザーが実際に訪れることができる場所を追加しますか?」という質問に「いいえ」と答えます。

すると「サービス提供地域を追加」という画面が表示されるため、ここで店舗周辺の地域を追加しましょう。

最後にオーナー確認のためハガキを郵送する住所を入力する必要がありますが、ここで入力した住所はビジネス情報には公開されません。

関連記事
非店舗型ビジネスがGoogle マイビジネスに登録するには

<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:住所の件ですが自宅なので申し込みがあった方に詳細をお送りするシステムにしたいので◯丁目までの記載にしたいのですがどのようにしたらよろしいでしょうか

2. 卸売業はGoogleマイビジネスに登録できるのか

質問

  • 一般客を対象としない卸売業でも、Googleマイビジネスに登録できますか?

回答

  • 登録できます。

Googleマイビジネス卸売業関連カテゴリとしては、卸売業、卸売食料品店、卸売パン屋、卸売宝石屋、卸売植物農園、菓子卸売業者、米卸売業者、食肉卸売業者卸売花屋、魚介卸売業者、青果卸売業者、家具卸売業者、革製品卸売業者、衣類卸売市場、青果物卸売市場の14業種が設けられています。

適切なカテゴリを選択してGoogleマイビジネスに登録しましょう。

<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:営業の形態がない 卸売業,小売り販売が中心です。


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口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】


MEOに関わるサービス「Googleマップ」「Googleビジネスプロフィール」や、各種地図アプリ・口コミサイトは日々更新を続けており、その全容を把握するのは難しくなっています。

そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。

本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。

※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】

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