今回は「ローカルSEOニュースまとめ」第12回目として、2021年3月19日から3月25日に起きたローカルSEOに関する出来事についてお伝えします。
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※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
- 今週のローカルSEOトピック
- 今週の海外ローカルSEOニュース(1)ゼロクリックサーチが有用である理由をGoogleが解説
- 1. 検索ワードの構成を試行錯誤するユーザー
- 2. 検索結果ページに表示される情報を求めるユーザー
- 3. 店舗・施設に直接連絡するユーザー
- 4. Webサイトではなくアプリが開かれる場合も
- ゼロクリックサーチにも意味がある
- 今週の海外ローカルSEOニュース(2)ローカルファインダーとGoogleマップの違い
- 今週のGoogleマイビジネスヘルプコミュニティ、注目のQ&A4選
- 1. Googleマイビジネスに投稿する画像のファイル名は検索結果の順位に影響しますか?
- 2. 口コミを削除できる事業者は存在しますか?
- 3. 顧客のGoogleアカウント作成を手伝ったらなりすましと判断されたようです。
- 4. Instagramのスポット検索に自店の情報が出てきません。
- 【関連記事】Googleマップ・マイビジネスの最新情報がわかる!ローカルSEOニュースまとめ
目次
今週のローカルSEOトピック
ここでは3月19日から3月25日の間、Web上のニュースやSNS上の反応などで確認されたローカルSEO関連Webサービス(※Google マップなど)の動向で、特に注目すべきトピックについて解説します。
事業者のプロフィール欄で「チャット」ボタンがテスト中
Googleは、検索結果画面の事業者のプロフィール欄に表示される「メッセージ(MESSAGE)」ボタンを、「チャット(CHAT)」ボタンに置き換えるテストを実施しているようです。
米国のローカルSEO専門家であるAmy Toman氏はこの変更について、「チャット」という単語は「メッセージ」よりも即座に素早いやりとりができるというイメージを持っているため、より気軽に連絡を取れるイメージを持ってもらうための改善なのではないかと分析しています。
関連記事
Google マイビジネスのメッセージ機能で予約を受けるには
<参考>
Search Engine Roundtable:Google Tests Chat Button In Local Panel (Instead Of Message)
Twitter:Amy Tomanさんの投稿
今週の海外ローカルSEOニュース(1)ゼロクリックサーチが有用である理由をGoogleが解説
米国のSEO企業であるSparkToroは、2020年のGoogle 検索のうち、3分の2がゼロクリックサーチ(検索結果ページに表示されたWebサイトをクリックしない検索)であったというデータを公開しました。
同データはトラフィック解析サービスのSimilarWebより取得されたもので、2020年に世界全体で発生したGoogle検索のうち、64.82%がゼロクリックサーチ、33.59%がオーガニック(自然検索。広告以外のWebサイトをクリックした割合)、1.59%が広告のクリックでした。
これに対しGoogleは公式ブログで、ゼロクリックサーチが必ずしもWebサイトへの流入を奪っているわけではないと反論しています。
以下で、Googleが解説しているゼロクリックサーチを行うユーザーの検索行動4パターンを紹介します。
1. 検索ワードの構成を試行錯誤するユーザー
ユーザーは検索を始めたとき、どのような検索ワードが適切かを把握していません。
たとえば黒いスニーカーを購入したいユーザーが最初に「スニーカー」と検索した場合、検索結果ページを見ても目的のものが見つからないかもしれません。そこで「黒のスニーカー」と改めて検索すれば、目的のスニーカーを販売しているWebサイトにたどり着きます。
この場合、最初の検索はゼロクリックサーチとして考えられますが、最終的にはスニーカーの購入に至っているため、Googleはコンバージョンに寄与したといってよいはずです。
またGoogleはこうした検索行動をとるユーザーにとって役立つよう、関連検索など多くの機能を提供しています。
2. 検索結果ページに表示される情報を求めるユーザー
天気や為替、スポーツの試合結果など、Googleの検索結果ページにはWebサイト以外にもさまざまな情報が表示されます。
ユーザーは検索結果ページに表示される情報を目的として検索を利用する場合もあるため、この場合もゼロクリックサーチではあるが意味のある検索だとしています。
3. 店舗・施設に直接連絡するユーザー
ユーザーが近隣の店舗・施設を検索した場合、検索結果ページには店舗・施設の名称や住所、電話番号、営業時間、Webサイトなどの情報が表示されます。
このような場合、ユーザーが事業者に繋がるには必ずしも事業者のWebサイトを訪れる必要はなく、検索結果ページに表示された電話番号から電話したり、営業時間を確認して事業者の店舗へ直接赴く場合もあります。これも店舗・施設のコンバージョンに貢献しているといえるでしょう。
4. Webサイトではなくアプリが開かれる場合も
モバイル端末では、Webサイトに対応するアプリがインストールされている場合、検索結果ページに表示されるWebサイトをタップすると対応するアプリが直接開かれることがあります。
たとえばテレビドラマを検索すると、検索結果ページにはNetflixやHuluなどが表示されます。Netflixアプリを利用しているユーザーがWebサイトをタップすると自動的にアプリが起動しますが、これもゼロクリックサーチと判定されるようです。
ゼロクリックサーチにも意味がある
これらのことからGoogleはクリックされない検索にも正当な理由があるとしたうえで、ユーザーが必要とする情報をより正確に表示できる機能を数多くリリースしているとしています。
以前は検索結果ページに表示されるWebサイトのリンクは10件でしたが、現在ではさまざまな機能の追加により平均26件のWebサイトへのリンクが表示されているということです。
<参考>
SparkToro:In 2020, Two Thirds of Google Searches Ended Without a Click
Google The Keyword:Google Search sends more traffic to the open web every year
今週の海外ローカルSEOニュース(2)ローカルファインダーとGoogleマップの違い
SEOツールを提供している米国の企業・Mozは3月22日、「ローカルファインダーとGoogle マップの違い」という記事を発表しました。
ローカルファインダーとは、ローカルパック(検索結果上部に3つ程度のビジネスと地図が表示されるもの)をクリックした際に表示される画面を指します。URLが「google.com/search」となっていることが特徴です。
対してGoogle マップの検索結果画面は、Google 検索で付近のビジネスを検索した際に「地図」タブをクリックした際に表示されるものです。URLが「google.com/maps」となっていることが特徴です。
Mozは、ローカルファインダーとGoogle マップの検索結果画面の違いを3つにまとめています。
1. 検索結果画面に表示されるビジネスとその順序が異なる
ローカルファインダーとGoogle マップでは、検索結果画面に表示されるビジネスやその順序が異なることが多くあります。
Mozでは調査の結果、両者の間では平均で5分の1の検索結果が異なるとしています。
また、検索する地域が小さいほど、そして検索ワードが長いほど、検索結果の差異は大きくなる傾向にあるとも書かれています。
2. 表示される範囲が異なる
Google マップの検索結果画面には、ローカルファインダーの検索結果画面より広い範囲のビジネスが表示される傾向にあります。
Mozの調査では、「人身傷害 弁護士 エンジェルスキャンプ」というキーワードで検索しました。
その結果、ローカルファインダーの検索結果に表示される地点同士の距離は最長でも約100マイル(約161キロメートル)以内であったのに対し、Google マップの検索結果に表示される地点同士の距離は最長約1,000マイル(約1,610キロメートル)とより広いマップが表示されたということです。
3. 表示される情報の種類が異なる
あるレストランをローカルファインダーとGoogle マップの両方で検索したところ、ローカルファインダーの検索結果画面とGoogle マップの検索結果画面では、表示される情報が以下のように異なっていたということです。
- ローカルファインダーだけに表示されるもの:住所、ビジネスの説明
- Google マップだけに表示されるもの:おおよその地域、編集者による概要、閉店時間
ローカルファインダーとGoogleマップの違いをビジネスに活かすには
Mozでは、Google マップの検索結果にはより広い地域のビジネスが表示される傾向にあることから、宿泊施設や田舎の施設などの顧客が遠方にいる場合が多いビジネスや、広い地域の顧客に配送サービスを提供しているビジネスでは、SEOの際にGoogle マップの検索結果順位を主に重視するとよいと結論づけています。
なお、ローカルファインダー・Google マップどちらも共通して、以下4つの項目に注力することで検索結果の上位に表示されやすくなります。
- Google マイビジネスの管理画面に表示される全ての項目を記入する
- Q&A機能の活用や口コミへの返信など、それ以外の機能も可能な限り活用する
- 公式WebサイトのSEOも見直す
- 公式Webサイトで、多くのWebサイトからの被リンクを受ける
<参考>
Moz:The Local Finder vs. Google Maps: How Different Are They?
今週のGoogleマイビジネスヘルプコミュニティ、注目のQ&A4選
ここでは、3月19日から3月25日の間にGoogle マイビジネスのヘルプ コミュニティに投稿された質問の中で、注目したい質問と回答の内容を抜粋して解説します。
1. Googleマイビジネスに投稿する画像のファイル名は検索結果の順位に影響しますか?
質問
- Google マイビジネスに投稿する画像のファイル名を英数字のものから画像の説明文に変更した場合、検索結果の順位が上がる可能性はありますか?
回答
- Google マイビジネスに投稿する際に画像のファイル名は変換されるため、画像のファイル名が検索結果の順位に影響を及ぼすことはないと考えられます。
Google マップやGoogle マイビジネスで投稿する画像のファイル名は変換されます。
そのため、SEO的に有利なキーワードをファイル名に含めたとしても、上位表示に貢献するとは考えられません。仮に影響したとしても微々たるものだと思われます。
Google マイビジネスの情報を埋める、口コミに返信するなど、一定の効果が期待できる施策に注力したほうがよいでしょう。
<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:Googleマイビジネスの画像投稿でファイル名を英数字ではなく、屋根改修画像 のように変更した上で掲載した場合、屋根改修のキーワード検索された場合、上位表示される要因となりうるのでしょうか?
2. 口コミを削除できる事業者は存在しますか?
質問
- 口コミを削除できるという事業者と契約したところ、Google マイビジネスの各項目の内容が勝手に変更されています。このような施策で本当に口コミは削除できるのでしょうか?
回答
- 口コミを削除できるのはGoogleだけです。そのような事業者はガイドラインに違反した運用を実施している可能性が高いため注意が必要です。
Google マップ上の口コミの中でオーナーが削除できるのは、Googleのガイドラインに違反しているとGoogleが判断したもののみです。それがGoogleに発見されるか、ユーザーやオーナーによる報告があった場合にGoogleによる審査を経て削除されます。
しかし悪質な業者の中には、口コミを削除できるとうたう者も存在します。回答では、Googleに報告する手法以外に以下の2パターンが考えられる* と指摘されています。
-
口コミ投稿者への通達を行い、投稿者自身に削除してもらっている
この場合、口コミ投稿者の個人情報を特定するための情報開示請求が必要です。 -
Google マイビジネスの項目を書き換え、口コミがガイドライン違反となる状況を意図的に作り出している
たとえば所在地の情報を含む口コミであれば、店舗の所在地を変更するなどの手法が考えられます。
* 回答の中では指摘されていませんが、業者がユーザーとして悪質な口コミを自作自演で投稿し、削除するという手法も考えられます。
特に2のような手法でGoogle マイビジネスの項目を実態と異なる内容に書き換えることは、Googleのガイドラインに違反します。ガイドラインに違反すると、Google マイビジネスの停止やGoogle アカウントの停止などの厳しいペナルティを受ける恐れがあります。
このような事態にならないためにも、運用代行業者と契約する際には施策の内容を確実に把握するとともに、Google マイビジネスのガイドラインにも改めて目を通しておくとよいでしょう。
関連記事
Googleマイビジネスのうっかりガイドライン違反ランキング
<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:口コミ削除方法について
3. 顧客のGoogleアカウント作成を手伝ったらなりすましと判断されたようです。
質問
- 顧客に口コミを書いてもらいましたが、Google マップに反映されていません。
- Google アカウントの作成を手伝った際、一度自店のデバイスで顧客のGoogle アカウントにログインしたのが原因でしょうか?
回答
- 自店のデバイスで顧客のGoogle アカウントにログインしたことが原因で、なりすまし行為をしていると判断され、口コミの投稿が反映されていない可能性があります。
質問者は、店舗のPCやスマートフォン、特に店舗のGoogle マイビジネスを管理しているGoogle アカウントでログインしたことのあるPCやスマートフォンなどで顧客のGoogle アカウントの作成を手伝ったとしています。
この場合、デバイスの情報やIPアドレスなどから事業者がユーザーになりすまして投稿しているものとGoogleに判断され、口コミの投稿が反映されなくなる可能性があるようです。
<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:患者さんに口コミを書いて貰って返信も書いたのにいきなり反映されなくなった。問い合わせをするとアカウントに問題があると言われた。どうすれば口コミが反映されアカウントの異常が分かり問題が解決できますか?
4. Instagramのスポット検索に自店の情報が出てきません。
質問
- Google マップでは自店の情報があるのですが、Instagramのスポット検索では自店の情報が出てきません。なぜでしょうか?
回答
- Instagramのスポット検索に位置情報を登録するには、Google マップではなくFacebookからの操作が必要です。
Instagramのスポット検索にビジネスの位置情報が表示されない場合は、Facebookから新たに位置情報を登録する必要があります。Google マップの位置情報と紐づいているわけではありません。
Facebookを利用してInstagramに店舗の位置情報を登録する手順については、以下の記事をご覧ください。
関連記事
Instagramにビジネスの位置情報を登録する方法
<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:店舗の場所がGoogleマップに反映されているのですが、インスタの位置情報には出てきません。以前は出て来たりしたこともあったのですが、何がいけないのでしょうか?
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