Googleが自動で動画作成「ビデオメーカー」とは/ローカル検索で上位表示させるコツ【ローカルSEOニュースまとめ vol.4】

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今回は「ローカルSEOニュースまとめ」第4回目として、2021年1月22日から1月28日に起きたローカルSEOに関する出来事についてお伝えします。

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Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!

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今週のローカルSEOトピック3選

ここでは1月22日から1月28日の間、Web上のニュースやSNS上の反応などで確認されたローカルSEO関連Webサービスの動向で、特に注目すべき3つのトピックについて解説します。

1. ナレッジパネルに表示される投稿、7日以上前の投稿でも表示されるように

Google 検索右欄のナレッジパネル(事業者のプロフィール)下部には、事業者がGoogle マイビジネスで投稿したコンテンツが表示されます。

以前はナレッジパネルに表示される投稿は以前は7日前までのものに限られており、7日以上前の投稿を見たい場合は「すべて表示」をクリックしなければ見られませんでした。

しかし最近になり、7日以上前の投稿でも表示されるようになったことがわかりました。

ナレッジパネル 投稿 7日間で消えない
▲7日以上前の投稿の場合、投稿した日付が表示される:編集部スクリーンショット

ただし投稿の総数が多い場合は、「すべて表示」をクリックしないと全ての投稿を見ることはできないようです。

Googleマイビジネス 投稿 すべて表示
▲投稿が多い場合は「すべて表示」をクリックすることで全ての投稿を閲覧できる:編集部スクリーンショット

2. 口コミの違反報告の内容がより詳細に

Google マイビジネスに規約違反となる口コミが書かれてしまった際、Googleに口コミのポリシー違反を報告すると、審査の上で該当する口コミが削除されます。

これまで口コミをGoogleに報告する際に入力を求められる「このクチコミを報告する理由」では、以下の4項目からしか選べませんでした。

  1. この投稿には悪意のあるコンテンツ、暴力的なコンテンツ、不適切なコンテンツのいずれかが含まれている
  2. この投稿には広告またはスパムが含まれている
  3. トピックに無関係な内容が含まれている
  4. この投稿には利害対立に関係する内容が含まれている

今回、以下の画像のように7項目から「このクチコミを報告する理由」を選べるようになり、より詳細な報告が可能となりました。

違反報告の際に7項目から違反の種類を選べるようになった
▲違反報告の際に7項目から違反の種類を選べるように:編集部スクリーンショット

また、違反報告の送信確認画面に、違反報告の受付まで3営業日ほどかかることが明記されるようになりました。

違反報告の送信前に確認画面が表示される
▲違反報告の送信前に確認画面が表示:編集部スクリーンショット

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3. Googleマイビジネスマーケティングキットに「ビデオメーカー」が追加 ※日本国内では未展開

Google マイビジネスのマーケティング キット(ポスターやステッカー、SNS用の素材などをGoogle側が自動で作成するサービス)に、新機能「ビデオメーカー」が登場されました。事業について宣伝する動画を自動的に作成できる機能です。

現時点では日本国内のGoogle マイビジネスでは提供されていません。

Google マイビジネスの新機能、ビデオメーカーのWebページ
▲ビデオメーカーのWebページ:編集部スクリーンショット

ビデオメーカーで動画に挿入したい文言を記入すると、その文言のほかGoogle マイビジネス上の事業者名、口コミ、住所などをもとに、1分程度の動画が作成されます。

作成した動画は、SNSやYouTube上でシェアできます。

今週の海外ローカルSEOニュース:検索結果の上位に表示させるコツは?

アメリカの大手SEO企業・Mozの新規記事をご紹介します。

この記事の執筆者であるWeb系企業のオーナー・Miriam Ellis氏は、2020年の1年間にわたり、カリフォルニア州サンフランシスコ市の沿岸地域で「朝食(breakfast)」という検索単語のローカル検索における事業者の表示順序を調査しました。

以下のグラフは、1年間を通した表示順序の変化です。事業者ごとに色分けされています。

朝食という検索単語のローカル検索における事業者の表示順序
▲「朝食」という検索単語のローカル検索における事業者の表示順序:Mozより

今回Ellis氏は、1月時点で1位であった事業者(緑色)、5位であった事業者(薄緑色)、10位であった事業者(灰色)にそれぞれ注目し、各事業者の特徴やGoogle マイビジネスにおける取り組みを比較しています。

<ロケーション>

  • 1位の事業者:中心部から0.4マイル
  • 5位の事業者:中心部から0.1マイル
  • 10位の事業者:中心部から4.5マイル

どの事業者も、Ellis氏が検索した市内に位置しています。

5位の事業者が地理的に有利な一方、10位の事業者は検索した地域の最端部に位置しています。

店舗名>

どの事業者も、店舗名には「朝食(breakfast)」の語句や都市名は含まれていません。ここで有利となる事業者はいないようです。

カテゴリ

  • 1位の事業者:朝食レストラン、アメリカンレストラン、昼食レストラン、ファミリーレストラン
  • 5位の事業者:アメリカンレストラン、レストラン
  • 10位の事業者:アメリカンレストラン

1位の事業者は「朝食レストラン」に分類されており、検索キーワードが「朝食」のため当たりやすくなっています。また、サブカテゴリも3つ設定してGoogleへどのようなレストランなのかを詳しく知らせています。

一方5位の事業者は「レストラン」という"冗長な(redundant)"サブカテゴリを設定したのみです。10位の事業者はメインカテゴリしか設定していません。

これらのことから、カテゴリでは明らかに1位の事業者が優位となっています。

<写真>

  • 1位の事業者:事業者自らの投稿20枚、Googleユーザーの投稿400枚以上
  • 5位の事業者:事業者自らの投稿0枚、Googleユーザーの投稿100枚以上
  • 10位の事業者:事業者自らの投稿0枚、Googleユーザーの投稿20枚以上

1位の事業者はオーナー自ら写真を投稿しているほか、ユーザー投稿の写真も多く有利な状態です。一方、5位、10位の事業者はオーナー投稿の写真がなく、10位の事業者のビジネス情報投稿されている写真は見栄えが悪くなってしまっています。

5位、10位の事業者はオーナーによる写真の投稿が必要とEllis氏は判断しています。

<口コミ>

  • 1位の事業者:☆4.6以上、510件の口コミ、最新の投稿は6日前
  • 5位の事業者:☆4.6以上、245件の口コミ、最新の投稿は3週間前
  • 10位の事業者:☆4.6以上、109件の口コミ、最新の投稿は2週間前

口コミでも1位の事業者が優位で、5位は2倍、10位は5倍の口コミを獲得する必要があります。口コミの新規性でも1位が先行しています。

どの事業者も、寄せられた口コミに対して返信はしていません。口コミへの返信は直接順位に影響を与えないといわれていますが、口コミを無視することで評判を損ねる恐れがあるとEllis氏は指摘しています。

<口コミに含まれるキーワード>

  • 1位の事業者:「フレンチトースト」43件、「朝食のブリトー」5件
  • 5位の事業者:「朝食」52件
  • 10位の事業者:「朝食」11件

口コミに含まれるキーワードでは、5位、10位の事業者の方が「朝食」というキーワードを多く獲得しているようです。

属性

  • 1位の事業者:記載なし
  • 5位の事業者:テイクアウト、デリバリー対応
  • 10位の事業者:記載なし

1位の事業者と10位の事業者は属性を全く記載していませんでした。ユーザーの行動を促すという観点では、5位の事業者が優位となる可能性があります。

投稿、質問と回答、メニュー

  • 1位の事業者:数件の投稿、4件の質問と回答、メニューへのリンクあり
  • 5位の事業者:0件の投稿、0件の質問と回答、メニューへのリンクなし
  • 10位の事業者:0件の投稿、0件の質問と回答、メニューへのリンクなし

5位の事業者と10位の事業者は、Google マイビジネスの投稿機能を一度も利用していませんでした。1位の事業者も丁寧に運用しているわけではなく、適度に努力すれば勝利できると考えられます。

メニューについては、1位の事業者は予約・注文リンクとして自社Webサイトのページを指定しています。ここでは明らかに1位の事業者がリードしています。

<Webサイト>

  • 1位の事業者:4年間運営している自社Webサイト、DA19、43件のルートドメインから70件のリンク
  • 5位の事業者:Webサイトなし
  • 10位の事業者:2か月運営している無料Webサイト、DA22、74件のルートドメインから7,324件のリンク

1位の事業者のWebサイトは自社Webサイトであるものの、ページのタイトルに検索を狙った単語がないなどSEO要素に欠けていました。

また、10位の事業者のWebサイトは無料Webサイトであり、暗号化されておらずモバイル版のWebページも存在しませんでした。

自社サイトが存在しない状況にもかかわらず5位、10位の事業者が上位にランクインしていることに、Ellis氏はショックを受けたとしています。

5位と10位の事業者に必要なものとは?

今回の調査では、上記の9項目のほかにも11項目、合わせて20項目を調査し、その結果1位の事業者は17項目、5位の事業者と10位の事業者は2項目でそれぞれ良好な成績を残していました。

1位の事業者の優位性は明白で、トップにランキングされていることは理にかなっているとしています。

そして最後にEllis氏は、5位の事業者と10位の事業者が1位を獲得するのに必要な要素として、以下の項目を挙げています。

  • ランキングの目標に基づいたメインカテゴリの最適化
  • 独自Webサイトの作成と最適化
  • リンク増加施策の実施
  • 最新の口コミの獲得
  • 口コミへの返信とQ&Aの活用による顧客体験の向上

今週のGoogleマイビジネスコミュニティ、注目のQ&A2選

ここでは、Google マイビジネスのヘルプコミュニティに投稿されている質問の中で、多くの事業者が疑問に思うことや知っておきたいことを厳選して解説します。

1. 従業員を解雇したら、報復として誹謗中傷する口コミを書かれました

質問

  • 従業員を解雇したら、報復として誹謗中傷する口コミを書かれました。口コミを削除する方法はありますか?

回答

  • Googleに口コミを違反報告することで、違反内容が確認できれば口コミが削除されます。

※参考 Google マイビジネスコミュニティ:元従業員を首にしたら報復で、診療所としては決してありえない中傷情報を流された

店舗側を誹謗中傷する口コミは、Googleの規約違反となります。

このような口コミが書き込まれてしまった場合はGoogleに違反報告を送信することで、口コミの削除を申請できます。Googleでは違反内容を審査し、違反が確認できれば口コミが削除されます。

ただし、口コミが必ず削除されるというわけではないようです。その場合は口コミの内容が事実ではない旨を返信することで、他のユーザーが口コミを見て誤解を持つことを防止できます。

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低評価な口コミがついたらどうする?3つの対処法を解説

2. Googleとパートナー契約を結んでいるローカルSEO事業者はありますか?

質問

  • Googleとパートナー契約を結んでいると名乗る事業者から「弊社でローカルSEOを実施すればSERP(検索結果ページ)の上位に表示できる」と契約を勧められました。パートナー契約というものは存在するのでしょうか?

回答

  • 「Google マイビジネス推奨パートナー」という制度はありますが、どのような事業者でも上位表示の確約はできません。そのため、詐欺の可能性が高いといえます。

※参考 Google マイビジネスコミュニティ:GoogleストリートMapでMEO対策が弊社はパートナー企業だから上位表示出来る。との勧誘が。

MEO対策」を謳う事業者の一部には、「Googleとパートナー契約を結んでいる」と名乗る事業者も存在するようです。

事実、Google マイビジネスの管理サービスを提供する事業者の中には、Google マイビジネス推奨パートナー」の認定を受けている事業者も存在します。

しかし、SERP(検索結果ページ)の表示順序は非公開かつ複雑なアルゴリズムを経て決められているため、認定を受けている事業者であってもあるWebサイトをSERPの上位に表示させることは保証できません。

そのため、必ずWebサイトをSERPの上位に表示させると謳う事業者に関しては、詐欺の可能性を疑うべきでしょう。

こうした悪質なMEO業者の中には、規約違反となる行為に及んで無理矢理に検索順位の向上を狙う事業者も存在します。

このような行為がGoogleに露見すればアカウントの停止などの重いペナルティが課される恐れがあるほか、ユーザーの利便性を損ねる可能性もあります。

Googleの規約違反となるような施策は行わないようにするとともに、そのような行為を勧める業者には注意しましょう。

関連記事
自然にローカル検索の順位を上げる、3つの施策とは

<参考>

LOCAL UNIVERCITY:Google Updates The Options to Flag a Review

Google My Business:Create a video your customers will remember

口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】


MEOに関わるサービス「Googleマップ」「Googleビジネスプロフィール」や、各種地図アプリ・口コミサイトは日々更新を続けており、その全容を把握するのは難しくなっています。

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「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】

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口コミラボ編集部

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