国内におけるスマホ利用率は83.4%まで上昇し、多くの人がSNSによって手軽に情報収集ができる時代となりました。
SNSを活用した店舗からの情報発信は多くの人の目にとまりやすく、拡散力も強いため重要な役割を果たしています。
しかし、飲食店の集客にSNSをうまく活用できている店舗は少ないでしょう。この記事では飲食店の集客に向いているSNSや、企業の成功事例について解説します。
- 飲食店のSNS集客がマストな理由
- 飲食店の集客に向いているSNS
- SNS集客の成功事例8選
- 1. 【X】フォロワーが2年で19万人!「シャトレーゼ」
- 2. 【X】ファンに寄り添った運用でトレンド1位も獲得「丸亀製麺」
- 3. 【X】ユーザーを無料招待して万バズに!?「秋葉原肉寿司」
- 4. 【Instagram】“ある工夫”でフォロワー数とエンゲージメントが急増「丸亀製麺」
- 5. 【Instagram】「スターバックス」は地道なコミュニケーションでファンを獲得
- 6. 【Instagram】地方のカフェなのにSNS活用で全国区の知名度に「NO COFFEE」
- 7. 【TikTok】利用ユーザーが少ない若年層へリーチ「サブウェイ」
- 8. 【TikTok】お決まりを徹底して若年層にもしっかりリーチ「ほっともっと」
- まとめ
- 『口コミコム』でSNS運用をもっと便利に!
目次
飲食店のSNS集客がマストな理由
飲食店に特化したリサーチサービス「飲食店リサーチ」が飲食店の経営者・運営会社を対象に調査したところ、82.6%(飲食店.COM:株式会社シンクロ・フード調べ)がSNSを活用した集客を行っていると回答しています。ここでは、SNSが飲食店の集客に必須である理由を解説します。無料ではじめられる
SNSを活用することで、スマホひとつあれば店舗の写真や動画の撮影、アピール記事の作成も行えます。広告予算をかけずに発信活動ができるうえ、誰でもすぐに始められます。
ファン作りができる
SNSを活用することで、お店のファンになってもらえる可能性が高まります。来店後も継続してコミュニケーションを図ることができるからです。新規ご来店のお客様に対してX(旧Twitter)やInstagramのフォローを促したり、LINEの友達登録をお願いしたりすると良いでしょう。
さまざまな層にリーチできる
さまざまな層にリーチするには、SNSの活用が最適です。リーチが有効である層を見極めると、効果的なアプローチが可能となるからです。10〜20代の女性ならXやTikTok、30代以上ならfacebookやInstagram、幅広い層にもリーチさせたいならLINE公式アカウントなど、ターゲット層を明確にすることで有効なアプローチを実現できます。
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飲食店の集客に向いているSNS
SNSを活用する際は、店舗の特徴に合わせたSNSを選択して情報発信することが大切です。この章ではSNSそれぞれの特徴を解説します。X(旧Twitter)
Xは短い文章や画像が投稿でき、メディアや著名人などがリアルタイムで情報発信を行っています。とくに最新の情報やトピックに関心の高い層に人気があり、短い投稿で的確に情報が得られる特徴があります。フォロワーにリポストやいいね!をしてもらうことで拡散も見込めます。Instagramは商品の魅力を写真や動画でアピールできる点から飲食店の集客に有効です。ビジュアルの良い写真や動画を投稿することで集客に効果を発揮します。
近年、若い世代をターゲットにした飲食店のインスタ集客が注目を集めており、Xなどほかの集客方法とも連動することで、さらに多くのユーザーの関心を集めることが期待できます。
TikTok
TikTokは多くの人に情報を発信できる点から飲食店の集客にも有効です。短い動画を投稿できるSNSであり、編集機能も充実しているため初心者でもクオリティの高い動画を作成できます。
若年層に爆発的な人気があり、気に入った動画を簡単にシェアできるため強い拡散力が特徴です。
LINE公式アカウント
LINE公式アカウントは店舗情報やメニュー情報などを直接顧客にメッセージ配信できます。クーポンの発行やキャンペーンの応募など、LINE上でイベントの実施も可能であり、リピーターの獲得につながりやすい点が特徴です。
SNS集客の成功事例8選
SNSを活用した集客は、やみくもにフォロワー数を増やすだけでは成功しません。さまざまな工夫から集客に成功した事例を次の項目で紹介します。
1. 【X】フォロワーが2年で19万人!「シャトレーゼ」
全国に店舗を構えるシャトレーゼは、アカウント開設から2年でフォロワー数が19万人まで増加しましたが、注目すべきはフォロワー数よりもUGC(User Generated Contents)の増加です。
UGCとは一般ユーザーが実体験をもとに作成したコンテンツであり、信頼性も高く、ブランド認知度を高めるには非常に有効なものです。
シャトレーゼではフォロワー数だけでなく質の高いユーザーからのフォローに目を付け、ユーザー自信がコンテンツを作成したくなるような内容、かつ簡単にコンテンツを作成できるような仕組みを設計。UGCを生み出しやすい運用を心掛けた結果、ファンの増加につながりました。
2. 【X】ファンに寄り添った運用でトレンド1位も獲得「丸亀製麺」
全国展開の丸亀製麺では、多くの方々に興味のあるネタを提供し続けることを重視し、アレンジレシピなど、思わず誰かに話したくなるような「丸亀製麺ネタ」をXで提供し続けました。
丸亀製麺が商品の情報をリポスト(1日1リポスト。1か月で30リポスト)することで、フォロワーが常に丸亀製麺の情報に触れている状態をつくっています。その結果、ユーザーが丸亀製麺に足を運び、丸亀製麺に関するコンテンツを投稿するというサイクルができ、ブランド認知度がさらにアップしました。
3. 【X】ユーザーを無料招待して万バズに!?「秋葉原肉寿司」
秋葉原肉寿司のXアカウントでは、ユーザーの来店報告ポストをリポストすることで、ユーザーのタイムラインに秋葉原肉寿司の情報を常に表示させている状態を作っています。
2023年1月には「ほかの店舗で肉寿司を食べてがっかりした」とポストしたユーザーに対し、Xを通して無料招待をし、その後、ユーザーがお礼ポストをしたところ4.1万の「いいね!」と1.3万のリポストを獲得し、インプレッション数は1,000万オーバーとなりました。
数人の肉寿司食べ放題分の費用でこれだけ多くのユーザーにリーチするなら、費用対効果が高いと言えます。
4. 【Instagram】“ある工夫”でフォロワー数とエンゲージメントが急増「丸亀製麺」
丸亀製麺はSNSによって使い方を変え、上手に集客している点が魅力です。具体的には丸亀製麺らしさを守りつつ、画像にキャプションをつけてシズル感を表現したり、リールやストーリーズを活用したり、Instagramの特徴である“視覚的な訴求”を巧みに使った運用が魅力的です。
1年半でフォロワー数が約1.4万人増加、平均エンゲージメント数が約1.5倍に増加しています。
5. 【Instagram】「スターバックス」は地道なコミュニケーションでファンを獲得
世界中に多くのファンを持つスターバックスでは、Instagramのストーリーズ機能を上手に活用し、ユーザーとのコミュニケーションを第一とした運用を行っています。
具体的には、お店の商品に関するアンケートやクイズ、顧客の悩みに寄り添う質問などを投稿することで、ユーザーとのコミュニケーションの場を積極的に提供しています。
また、UGC用のフォーマットも提供しており、投稿されたUGCはストーリーズでのシェアができるように促しているそうです。スタンプを使用してユーザーに質問したり、アンケートの募集を行ったりするなど、店舗とユーザーが双方的のコミュニケーションを取れるよう工夫しています。
ユーザーとのコミュニケーションを大切にしてきた結果、選ばれるブランドとなり、多くのファン獲得に成功しています。
6. 【Instagram】地方のカフェなのにSNS活用で全国区の知名度に「NO COFFEE」
NO COFFEEはInstagramの活用によって店舗オープン1か月前から話題を集めることに成功しました。具体的には店内の様子を写したり、ワンプッシュで商品が購入できるような仕組みを設計したり、ほかのSNS媒体に遷移できるよう動線を設計していました。
NO COFFEEではコーヒーだけでなくオリジナルグッズやコラボ商品なども販売されています。グッズはシンプルでありながらもセンスが良いため、ビジュアル重視のInstagramと非常に相性が良いと考えられます。
7. 【TikTok】利用ユーザーが少ない若年層へリーチ「サブウェイ」
サブウェイではXとInstagramをメインにSNS運用していましたが、若年層にもリーチさせるためにTikTokの運用をスタートさせました。
公平性を意識してコメントには返信しない企業も多いなか、サブウェイでは「話せる公式」をコンセプトに、顧客からのコメントにはしっかりと返信するよう心掛けました。こうした顧客とのコミュニケーションサイクルをつくりあげ、若年層のファンを増やし、来店までつなげることに成功しています。
8. 【TikTok】お決まりを徹底して若年層にもしっかりリーチ「ほっともっと」
ほっともっとでは、TikTokでトレンドとなっている音源や企画に乗っかり、お弁当の盛り付けや調理動画を紹介しています。派手な投稿ではありませんが、トレンドをしっかり踏まえることでユーザーの目に留まりやすくなり、動画がバズってファンの増加につながりました。
ほぼ毎日動画を投稿しており、投稿頻度が高いことでさらにユーザーの目に留まりやすく、関心を集める要因となっています。
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まとめ
SNSを活用した集客は、特定のターゲット層へのリーチや広告費削減などのメリットがあります。スマホひとつで手軽にはじめられますが、ターゲティングや記事の読みやすさ、視覚的な要素を取り入れるなど、工夫をしなければうまくいきません。本記事で紹介した事例などから、自店舗と相性の良いSNSを選び、参考にしたうえで検討してみてはいかがでしょうか。
<参照>
総務省:情報通信機器の保有状況
シンクロ・フードプレスリリース:飲食店の82.6%が集客にSNSを活用。最多は「インスタグラム」で店舗の認知に効果を実感
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