毎月飲食業界の動向をまとめている「飲食業界動向まとめ」2022年11月版です。
より詳細な資料をダウンロードする(無料)ガストにコース料理:すかいらーく
すかいらーくレストランツが運営するファミリーレストラン「ガスト」は11月24日より、初のコース料理を全店で提供開始しました。
コース名は「感動ハンバーグコース」で、前菜、メイン、ライス、デザートの全4品から構成され、価格は税込1,869円で販売されます。 2023年1月18日までの販売を予定しています。
メインの「感動ハンバーグ ~トリュフ香るポテトチーズクリームIN~」は、「ミシュランガイド東京」2020年度から4年連続で一つ星を獲得している「sio」オーナーシェフ鳥羽周作氏と、食材や調理法などにこだわった共同開発メニューです。
客単価を増やす狙いがあると思われます。
<参照>株式会社すかいらーくレストランツ:ガスト初となるスペシャルコース『感動ハンバーグコース』11 月 24 日(木)発売
チーズバーガー専門店オープン:モスバーガー
モスフードサービスは11月29日、東京都港区に同社が手掛ける初のチーズバーガー専門店「mosh Grab’nGo(モッシュグラブアンドゴー)」をオープンしました。 「mosh Grab’nGo」は、一等地の狭小物件に対応可能な新業態として確立を目指しており、キャッシュレスのフルセルフレジを採用した店舗オペレーションの効率化をしながらも、温かみのある接客サービスで運営を行なっていくとしています。
商品は「#Burger01 <2種のチーズ>」(600円)など3種類のチーズバーガーを中心にメニューを絞り、サイドメニューには、ポテト(250円)をフライではなくオーブンで「焼き」あげる方法を採用し、テイクアウトによる経時変化を極力減らします。 営業時間は10時~22時(日祝は21時30分まで)で、席数は1階が4席、地下1階が16席です。
<参照>
株式会社モスフードサービス:次の 50 年へ新業態に挑戦 チーズバーガー専門店 「mosh Grab'nGo」グランドオープン 小躍りしたくなるような美味しさと都市型ライフスタイル提案
「仮想マネージャー」、アプリが店長業務を代行:串カツ田中
インフォマートと串カツ田中ホールディングスによる共同出資会社Restartzは11月4日、飲食店の店舗運営を管理するアプリ「V-Manage(ブイマネージ)」をリリースしました。
同アプリは飲食店の開店準備から閉店後までの作業をリスト化して実施状況を記録することで、業務の進捗具合を管理できるものです。 串カツ田中では、店舗につき1人以上出勤している店長や社員が行う” アルバイトへの指示出し”や”本部からの業務連絡”などの業務をアプリが「仮想マネージャー」として代わりに担います。
同アプリによって、タブレットで作業のリストや実施状況が”見える化”するため、店長や社員は指示を出す手間の削減や、店長などが店内に不在でも店舗を運営できる体制を目指すことが可能になります。 串カツ田中は、約300店舗にアプリを導入する予定です。
<参照>
株式会社インフォマート:新サービス!インフォマートと串カツ田中HDの合弁会社Restartz(リスターツ)が飲食店舗運営の省人化を支援する店舗オペレーション管理アプリ「V-Manage」を本日リリース
【再進出】丸亀製麵、中国へ
トリドールホールディングスは11月30日に開催した「グローバル戦略発表会」にて、中国本土で「丸亀製麺」を数百店舗の展開を目指すことを明らかにしたと各メディアが報じました。
「丸亀製麺」は中国へ2012年に初進出し、約50店舗ほどを展開していましたが、現在の「丸亀製麺」の店舗数は0となっています。
同社は、2022年9月時点で中国本土で3つのスープヌードルチェーン「Tamjai」「譚仔三哥(タムジャイサムゴー)」「雲南米線」を計208店舗を展開しています。 「Tamjai」「譚仔三哥」「雲南米線」を含め、2028年度までに世界5,500店舗、うち海外4,000店舗の展開を目指しており、その中で「丸亀製麺」は1,000店舗展開を掲げています。
同社は新たに、中国最大の外資系企業「正大集団(英語名:Charoen Pokphand Group」と中国市場における事業の共同開発の本格協議を開始し、覚書を締結したとしています。
<参照>
食品産業新聞社:「丸亀製麺」中国へ再進出、ゼロから数百店舗めざす/トリドールホールディングス
外食業界に回復の兆し、居酒屋売上約1.5倍に
10月に始まった全国旅行支援や行動制限の緩和などにより、外出や行楽需要が高まり、外食の売上が伸びていることが明らかになりました。
日本フードサービス協会が発表した10月の外食売上高によると、業界全体の売上高は前年同月比で14.8%増となり、業態別ではパブ・居酒屋が前年同月比49.7%増、ファミリーレストランが20.3%増、ファストフードは9.9%増でした。 店内飲食は復調の傾向にあるほか、持ち帰りや宅配は引き続き堅調であることがわかります。
売上好調の背景には、原材料高騰や円安による輸入コスト増などによるメニューの値上げがあります。 生活防衛のための節約志向が強まれば、買い控えなどの影響が外食業界に出る可能性もあるため、引き続き顧客の足を遠のかせない努力が必要です。
<参照>
日本フードサービス協会:データからみる外食産業 [2022年10月]対前年同月比
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その他にも、レポートでは飲食業界の動向をまとめています。
- 知っておきたい、飲食業界主要ニュース
- 飲食業界、注目のデータ
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