Google マップやGoogle マイビジネスなど、ローカルSEOに関連するサービスは常にアップデートが続けられています。
そこで編集部では、最新のデータやノウハウをいち早く取り上げるべく、毎週「ローカルSEOニュースまとめ」を配信しています。
今回は第33回目として、2021年8月13日から8月19日の関連トピックをお伝えします。
* ローカルSEOとは…特定の場所に関連する検索(ローカル検索)が行われた際、検索結果に表示される店舗・施設情報を最適化することで、来店や予約に結びつける施策のこと。「MEO」と呼ばれることも。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
Googleマイビジネス最新ニュース
ナレッジパネルにあるWebサイトは、どのサイトを優先表示とするか設定できるとTwitterで話題になっています。また、コアアップデートによるローカル検索への影響についても紹介します。
1. ナレッジパネルに優先表示する「ウェブサイト」の設定
Googleマイビジネスには、簡易的なWebサイトを公開する機能があり、これを利用するとウェブページとURLが設定されます。
このURLは、Googleマイビジネスで管理するビジネス情報には「サイト情報」の項目に設定できます。ユーザーが「サイト情報」をクリックすると、設定されたウェブサイトが表示されます。
「サイト情報」には、自社サイトや外部サイトを設定することもできますが、設定できるURLは1つだけです。
どのURLを設定するかは、Googleマイビジネスの管理画面で操作できます。「ウェブサイト」から「その他」を選択すると出てくる「Google検索とGoogleマップ」から切り替えができます。
たとえば上の画像の状態で「現在のウェブサイトを使用するようリスティングを更新」にすると、「Googleマイビジネスで公開したウェブサイト」がナレッジパネルの「ウェブサイト」のボタンに設定されます。
公式サイトがある場合や、デリバリープラットフォームを利用している場合など、優先表示したいウェブサイトがある場合は「情報」のメニューからそのURLを設定します。
Googleマイビジネスのウェブサイトは開設が簡単なものの、機能に不足を感じる場合もあると考えられます。このウェブサイトにはGoogleマイビジネスを通じて編集、投稿した内容が展開されますが、カテゴリ分けやグローバルナビゲーションのような機能も存在しないためです。あまり多くの情報を整理するのには向いていないといえるでしょう。
またたとえば企業名で検索した際に検索結果に、公式サイトとGoogleマイビジネスのウェブサイトの双方が表示される可能性もあり、ユーザーを混乱させる可能性もあります。こうした前提を踏まえると、公式サイトがない場合には活用の余地がある機能、ととらえるとよいでしょう。
<参照>
Twitter:長谷川氏の投稿
Googleマイビジネスヘルプ:GMBで作成したウェブサイトの表示方法について
2. コアアップデートがローカル検索にも影響する可能性
Googleでは「コアアップデート(コアアルゴリズムアップデート)」と呼ばれる、検索アルゴリズムの大幅な見直しを年に数回行っています。
これにより、表示順位が実施前と実施後で大きく変わることも珍しくありません。表示順位の変化は、ウェブコンテンツが扱う主題のカテゴリによってある程度傾向が読み解けるといわれています。
Google検索で検索結果に表示されるコンテンツは記事だけではありません。画像や、動画、ローカル検索の結果など、様々なタイプのコンテンツが含まれます。
Google検索などのプロダクトエキスパートである鈴木謙一氏が確かめたところによると、画像検索の結果もコアアップデートの影響を受けるということがわかりました。
Googleのダニー・サリヴァン氏は、ローカル検索に対して通常コアアップデートが影響することはなく、影響したとしてもたいしたことはないそうですが、影響する「可能性はある」と発言しています。
同氏は、ウェブ検索以外にコアアップデートが影響したのかどうかを知るためには、見てわかる変化が起きているかどうかを確かめることだとアドバイスしています。
<参照>
Googleコア アップデートは画像検索にも影響する、さらにローカル検索を含むあらゆるコンテンツにも | 海外SEO情報ブログ
ビジネス情報が勝手に変更されてしまう理由は?
店舗集客におけるGoogleマイビジネスの有用性への注目は高まっていますが、いざ運用してみると、意図せぬ情報の書き換えが起こり理由がわからず戸惑うケースも少なくないでしょう。
ローカルSEOのマーケティングサポートやコンサルティングを手がけるSterling Skyは、Googleマイビジネスで管理するビジネス情報の意図しない書き換えについて紹介しています。
オーナーが編集していないにもかかわらず、情報の書き換えが起こる場合には、以下4つのケースが存在すると解説しています。
- 企業公式のウェブサイトからGoogleが情報を収集し、書き換えている
- サードパーティーアプリからのアクセスを許可している場合、Googleマイビジネスへアクセスし書き換えが起きている
- 編集権限を持つメンバーの手によって書き換えられる
- 一般ユーザーからの提案をGoogleが承認し、反映されている
ビジネス情報のうち、一般ユーザーが修正提案できる箇所は、店舗名、カテゴリ、場所、営業時間、連絡先、Webサイト、開業日など、いずれも基本情報で重要項目です。提案は管理画面から却下できるので、もし誤った提案がくれば承認しないようにします。
Googleが情報を書き換えた場合は、Google検索の結果画面に表示されるダッシュボードへの通知と、通知メールの配信があります。誤った情報に書き換えられてしまった場合は、変更前の情報に戻す対応をします。通知の見落としの可能性を踏まえ、定期的に情報が正しいか確認することも大切です。
サードパーティアプリは、管理ツールを利用している場合などが該当します。アプリの設定で上書きなどもあり得るので、問題があれば確認するとよいでしょう。
同社のコンテンツでは触れられていませんが、Googleマップには編集できる項目とそうでない項目が存在します。たとえば「編集者による概要」や「クチコミ抜粋」は編集権限のない項目です。これらに誤った情報が含まれる場合にはサポートに連絡するなどの対応が必要です。
関連記事
Googleマイビジネスで登録した日付が書き換わる、理由と対策【ローカルSEOニュースまとめvol.32】
<参照>
Who Keeps Updating My Google My Business Listing? | TOP-Rated SEO Advice | Sterling Sky Inc.
今週のGoogleマイビジネスヘルプコミュニティ、注目のQ&A3選
ここでは、8月13日から8月19日の間にGoogle マイビジネスのヘルプ コミュニティに投稿された質問の中で、注目したい質問と回答の内容を抜粋して解説します。1. 電話でオーナー確認できるビジネスと郵送でしかオーナー確認できないビジネスの違いは?
質問
- 新事業のビジネス情報を登録する際のオーナー確認について質問です。
- 手段が「ハガキによる郵送」しか選べません。電話での確認にしたい場合はどうすれば良いでしょうか。
回答
- オーナー確認の手段は、Google側で判断しているためオーナーは選択できません。
- Googleの判断により、ほとんどのローカルビジネスが郵送確認です。一部非店舗型ビジネスなどはメールや電話など別の手段で可能です。
- 電話番号によるオーナー確認は、Googleが「この番号がビジネスで使われている」とウェブコンテンツから認識した場合に限ります。たとえばある程度の長期間、ビジネス名と電話番号が記載されたウェブサイトが存在する場合には、電話番号と事業の関連性を認識すると考えられます。
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:ビジネス確認方法について
2. 投稿に3枚の異なる画像をアップロードしたら、全て同一の画像がアップロードされた
質問
- 投稿機能で3種類の画像を一括アップロードしたところ、同じ画像が3枚反映されています。
- 過去にも同じ事象がありました。この場合の対処法を教えてください。
回答
- 複数枚を一括でアップロードすると、Googleが表示順を決め、意図しない順番になることがあります。
- 今回の場合、3枚とも同じ画像が反映される事象が起こっているとのことで、不具合の可能性があります。サポートへ相談し、調査を依頼すると良いでしょう。
補足
- 複数写真をつなげ、1つの動画としてアップロードすれば、投稿者が見せたい順番で画像を表示できます。
<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:画像投稿に関するバグについて
3. 臨時休業ラベルを解除したにもかかわらず反映されない
質問
- 営業中にもかかわらず、ビジネス情報に「臨時休業」のラベルが付いているため外したいです。
- 管理画面で「開業中」に編集しましたが、1週間経過しても審査中のままとなっています。原因を教えてください。
回答
- 臨時休業のラベルに対する変更は、一般的には反映に時間がかからないと思われます。
- キャッシュが残っていることが原因でこの様になっている可能性があり、シークレットモードや別の端末から閲覧すると、反映されている可能性があります。
- それでも直らないようであれば管理画面からではなく、Googleマップのビジネス情報から修正提案を試すと解消するかもしれません。
- これ以外に考えられる原因に、Web上の情報を参照して自動で情報を設定している可能性があります。Webに公開しているコンテンツに「休業中」という情報を掲載していないか確認してみてください。
<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:GoogleMyBusiness上の臨時休業ラベルが外れません。
【関連リンク】
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口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年11月版 Googleマップ・MEOまとめ】
そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。
本記事では、主に2024年11月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
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