店舗における集客方法にはチラシやDM、インターネットを利用したO2O(Online to Offline)などさまざまなものがありますが、方法や施策の選択に悩んでしまうこともあるでしょう。
この記事では店舗における集客の目的や方法、またどのように集客方法を選択すべきかについて、店舗目線から解説していきます。
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これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
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- 集客とは
- 店舗集客10つのアイディアを紹介
- 1. Googleマイビジネスに登録する
- 2. 口コミ・ポータルサイトへ掲載する
- 3. Facebookを活用した投稿・広告をする
- 4. Instagramを活用した投稿・広告をする
- 5. Twitterを活用した投稿・広告をする
- 6. LINEを活用した集客
- 7. TikTokを活用した集客
- 7. 看板を活用する
- 8. ポスターを掲示する
- 9. チラシを配る
- 10. ポイントカード・メンバーズカードの作成
- 11. ウェブ広告の掲載
- 12. 看板広告・交通広告・フリーペーパーなどへの広告出稿
- 13. 自社ホームページを作成する
- 店舗集客にかかるコストまとめ
- 集客の際に気を付けるべきポイント
- それぞれの店舗に合った集客方法を見つけましょう
目次
集客とは
「集客」について漠然と理解しているつもりでも、なかなか思うように集客できていない企業や店舗は少なくありません。
自社や自店に合った集客方法を考える上で、「集客」という言葉の持つ意味と、2つの集客のタイプについて理解する必要があります。
まずは、集客の意味、そして集客の方法について解説していきます。
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集客をする意味
集客をする意味とは、顧客数の増加から最終的には売上の向上を目指すことです。単なる新規顧客の獲得のみが集客ではありません。すなわち、集客には大きく分けて新規顧客の獲得とリピーターの獲得の2つがあるということです。
それぞれで少し意味合いが異なります。たとえば飲食店であれば、一定のリピーターが日々の食事や会社の接待などで頻繁に来店するだけでも継続的な売上につながります。一方、美容室などでは、ある程度リピーターを獲得していても、来店頻度が低ければ断続的な売上となってしまいます。
つまり、集客をする際には自分のビジネスの特性から、新規顧客・リピーターのどちらを取り込むための集客をしていくのか、という点を強く意識する必要があります。
自社や自店の顧客データや単価を分析して、どのような層を集客し、どのように売上を上げていくのかを、改めて精査して戦略を練っていきましょう。
集客関連ワード、O2Oとは
O2O(オーツーオー)とはOnline to Offlineを略したもので、オンラインでの集客を通してオフラインでの顧客を得るという意味です。具体的には、たとえばSNSでオンラインクーポンなどを配信し、実店舗に来店してもらう、などの施策です。
実店舗型のビジネスにおいても、オンライン集客の重要性が説かれている時代背景を反映した言葉のうちの1つです。インターネットユーザーの多い現代ではO2Oを活かすことが集客成功の秘訣です。
店舗集客10つのアイディアを紹介
次に具体的な集客方法とそれぞれの特徴、メリットについて解説します。さまざまな方法がある中で、自社や自店の目的に合わせて集客のためのツールを取捨選択することで、より効果的に集客できます。
1. Googleマイビジネスに登録する
Googleマイビジネスでは、Google検索やGoogleマップをはじめとしたGoogleが運営するwebサービス上に企業や店舗の情報を掲載できます。
名称、業種、住所、電話番号などの基本情報に加えて、店外内観や取扱商品、おすすめ商品の画像なども掲載できるため、ユーザーが得られる情報量の多さが特徴です。
また、Googleマイビジネスは無料で利用できる上、Googleのサービスは母数となるユーザー数が多いため、集客力も期待できます。
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2. 口コミ・ポータルサイトへ掲載する
口コミ・ポータルサイトとは、さまざまなサイトへの入口となる巨大なwebサイトのことで、ホットペッパーや食べログのようなwebサイトがこれにあたります。
ポータルサイトでは、ユーザーが場所や価格、雰囲気や取扱商品など、自らのニーズに合わせてソートしながら検索ができるという特徴があります。
また、規模の大きなポータルサイトに掲載することで、自社や自店の存在を認知してもらうことが容易になるため、新規顧客の開拓に向いています。
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3. Facebookを活用した投稿・広告をする
FacebookやInstagram、TwitterなどSNSは、ほかのO2Oツールに比べ高い拡散力を有します。
日々の営業時間変更や新メニュー追加、キャンペーンなどの告知をする手段としても適しています。
Facebookは、基本的な登録や投稿は無料でできますが、希望する場合には広告を出すことも可能です。費用も100円といった小額から始められることがメリットとなります。Facebook広告は、特定のユーザーへのターゲット設定がしやすく、また、Facebookのページ上に予約フォームや予約電話ボタンを設置でき、様々なルートで集客動線を構築できます。
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4. Instagramを活用した投稿・広告をする
様々なSNSの中でも、 Instagramは写真や画像、動画のアップロードに特化したSNSで、テキストのみの投稿はできません。しかし、画像の加工機能が豊富かつ高クオリティなため、SNS映えする投稿がしやすいという特徴があり、またユーザーもそれを望んでいます。特に若年層の女性ユーザーが多く、ユーザー層からある程度ターゲットを絞ることが可能です。
SNS映えする商品やサービスを提供できれば、Instagramでの拡散効果は絶大で、最も短期間で最も有名になれるツールであるといっても過言ではありません。
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5. Twitterを活用した投稿・広告をする
インターネット業界において、「拡散」「バズる」というカルチャーを作ったのがTwitterといっても過言ではありません。Twitterでは、リツイートによって投稿が拡散されますが、リツイートはユーザーによってされるため広告宣伝費用がかからないというメリットがあります。もちろん費用をかけて広告投稿をすることもできます。
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6. LINEを活用した集客
LINEでは「LINE公式アカウント」というサービスを提供しており、店舗オーナーは集客や顧客とのコミュニケーションに活用できます。
LINE公式アカウントは顧客と1対1の関係を作ることができ、リピーターの獲得がしやすいとされています。LINEで集客する最大のメリットは、利用者が多いことです。多くの人が日常的に利用しているため、自社で利用者を集める必要がなく、多くの人に情報発信ができます。
またフリープランを利用すれば無料で導入でき、利用開始のハードルが低いことも魅力です。
メールマガジン(メルマガ)は迷惑メールフォルダへ未開封のまま自動で振り分けられるリスクが高い一方、LINEはユーザーが手動でブロックしなければ確実にユーザーへ配信されます。そのためメルマガと比較すると開封率が高いのが特徴です。
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7. TikTokを活用した集客
TikTokは若年層にヒットする魅力的な媒体で、集客だけでなくブランディングにも有効活用できます。
比較的新しいSNSツールのため、参考にできる広告事例が少なく取り掛かりにくい経営者・広告担当者もいるかもしれません。TikTokには3種類の広告機能があり、それぞれ広告が表示される場所や表示秒数などが異なります。
1. 起動型広告
2. インフィード広告
3. #チャレンジ(タイアップ)広告
それぞれの詳細は下記ページを参考にしてみて下さい。
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7. 看板を活用する
昔ながらの方法ではありますが、看板の活用も集客に有効な1つの手段です。
看板を用いたプロモーションには、店舗の上部や店の前に置く看板、ビルの側面に掲示する袖看板、電光掲示板を用いた広告など、さまざまな広告手段があります。
また、近年では、駅や商業施設に設置されているモニタービジョンを用いたデジタルサイネージも注目を集めています。
デジタルサイネージでは、表示する時間帯や場所によってある程度ターゲット層を絞ることが可能な上、宣伝方法の斬新さから広告や映像そのものに注目してもらえるというメリットがあります。
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8. ポスターを掲示する
ポスターも看板と並んで集客が見込める方法の1つです。
ポスターは看板よりも安価に設置できることがメリットです。一方、1枚あたりの影響力も小さいため、ポスターによる集客する場合にはできるかぎり人目に付きやすい場所に、できるかぎり多くのポスターを設置することを目指しましょう。
9. チラシを配る
チラシの手渡しやポスティングも近隣住民をターゲットにした有効な策です。スーパーや大型施設などに置きチラシを設置し、手に取ってもらう場所と機会を増やすのも良いでしょう。
デザインの自由度や素材選びなど紙媒体ならではの工夫で、顧客に強い印象を与えられます。そのまま利用できるクーポンなどを付けると、足を運ぶきっかけにつながります。
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10. ポイントカード・メンバーズカードの作成
顧客の再来店を促すための一般的な方法として、ポイントカードが挙げられます。
ポイントカードやメンバーズカードは、お店に足を運ぶことで特典を得られる仕組みなっているため、競合と比較した際に自社を選んでもらえる可能性が高まります。
一般的なポイントを貯められるという機能の他に、登録することで得られる特典や、次回の来店の際にお得なサービスが受けられるなど、自由に設定を決めることができます。
またメンバーズカードを来店回数に応じてレベル分けし、上位の会員向けに特別メニューを提供するといった工夫もできるでしょう。
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11. ウェブ広告の掲載
それぞれ広告費用の投入が必要ですが、認知度拡大や興味関心を抱いてもらうためのウェブ広告も活用するとよいでしょう。
以下はウェブ広告の一例です。
- リスティング広告:検索エンジンで検索時に、広告マークと共に上部表示されます。クリックにより広告費が発生します。広告出稿を狙う企業の増加などで近年、価格高騰の傾向があります。
- Google Display Network:Google提携サイト内に広告を表示します。キーワード検索をしない人も含め広く注目を集められます。動画広告など視覚的なアプローチも可能です。(ディスプレイ広告と Google ディスプレイ ネットワークについて)
- SNS広告:Twitter、Facebook、Instagram、LINE、TikTokなどに広告を表示し、地域や年齢、行動履歴などから精度高くターゲット選定できます。店舗のコアな客層を基に媒体を選ぶと良いでしょう。
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12. 看板広告・交通広告・フリーペーパーなどへの広告出稿
地方のフリーペーパーに店舗情報を掲載したり、アクセスの足となる駅や近隣施設の広告枠を利用すると、一度に大勢の目にとまることが期待できます。
ただし枠に限りがあるため、掲載を希望する企業や民間からの応募が多い場合は掲載不可であったり枠に空きが出るまで時間がかかったりする可能性もあります。
13. 自社ホームページを作成する
自社のホームページを作成することで、店舗のブランディングを高め、グルメサイトでは発信できない細かい情報をユーザーに提供することができます。レイアウトや写真の掲載など、細かな構成まで店舗側で設定することができるので、ユーザーがお店を選ぶ際の参考になります。
今までに紹介してきた集客方法と比較するとコストがかかる傾向にありますが、店舗のホームページをグルメサイトへ掲載することもできるので、新規顧客の獲得にも繋がる集客方法です。
店舗集客にかかるコストまとめ
主な店舗集客方法を8つ紹介しましたが、どのくらいコストがかかるかみておきましょう。
▼集客方法 | ▼費用 |
無料 |
|
グルメサイトへの登録 |
相場は月額1~5万 |
SNSの活用 |
無料(広告は除く) |
看板の作成 |
約5,000円〜数万円 |
チラシの作成 | 作成枚数による ポスティングの人件費もかかる |
ポイントカード・メンバーズカードの作成 |
50円〜100円/1枚 |
ウェブ広告の掲載 |
10円~数百円/1クリック |
フリーペーパーなどへの広告出稿 |
A4サイズ:50~80万円 |
自社ホームページを作成 |
初期費用:数十万~数百万円 |
集客の際に気を付けるべきポイント
続いては集客の際に気を付けたい点についてまとめていきます。下記に挙げるポイントに注意しつつ効果的かつ有意義な集客をすることが重要です。
SNSやインターネット利用の注意点
先述の通り、SNSやインターネットは、大きな集客力を有しており、広告宣伝の有力な方法です。しかし、拡散力や影響力の大きな手段は集客の大きな助けとなると同時に、諸刃の剣であることも忘れてはいけません。
ユーザーの多いメディアを利用することは情報の拡散に役立ちますが、誤った情報や悪評も流れやすいということになります。また、ネットの世界では1度投稿してしまった文章、画像は削除しても、ユーザーが保存していれば消すことはできません。
不適切な発言や画像の投稿は炎上にもつながりかねませんので、いつ誰に見られても誤解を招かず、不快に感じられないような投稿をするよう注意して利用することが大切です。
どの方法が合うかは店舗による
集客力や影響力の大きさから集客手段を選択することはもちろん重要ですが、店舗や業種、集客したいターゲット層によって方法を選択することもまた重要です。
SNSやインターネットを利用した集客対策は、大きな影響力を持つものの、集客したいターゲット層がPCやスマホの利用率が低い世代であれば、その集客はほとんど意味をなさないでしょう。
集客について考える際に、過去の成功事例や他店舗における集客方法をまねるだけでは、思うような効果が望めないこともあるため、注意が必要です。
それぞれの店舗に合った集客方法を見つけましょう
新規顧客を開拓するのか、リピーターを獲得するのか、特定の年代、性別、趣味を持った人々を集客するのか、まんべんなく幅広い人々を集客するのかといった点など、さまざまな観点から集客について分析、検討した上でどのような方法で集客を図るのかを考えることが集客への近道となります。
それぞれの方法によって特徴やメリット・デメリットは異なりますが、自社、自店に合った集客方法を選択できれば、どのような方法であっても集客の大きな助けとなるでしょう。
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