Googleマップに「訪問者提供」タブ追加/Apple Maps、独自レビュー表示のテスト中か【ローカルSEOニュースまとめvol.46】

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Google マップやGoogle ビジネスプロフィール(マイビジネス)など、ローカルSEOに関連するサービスは常にアップデートが続けられています。

そこで編集部では、最新のデータやノウハウをいち早く取り上げるべく、毎週「ローカルSEOニュースまとめ」を配信しています。

今回は第46回目として、2021年11月12日から11月18日の関連トピックをお伝えします。

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* ローカルSEOとは…特定の場所に関連する検索(ローカル検索)が行われた際、検索結果に表示される店舗・施設情報を最適化することで、来店や予約に結びつける施策のこと。「MEO」と呼ばれることも。

Googleマップ新機能

Googleマップの新機能について解説します。

1. 最新情報がオーナー提供と訪問者提供に分けて表示されるように

Googleビジネスプロフィールでは、投稿機能を使って店舗はビジネスの最新情報をユーザーに向けて発信できます。

これまではGoogleビジネスプロフィールオーナー管理者最新情報投稿できましたが、「訪問者提供」が「オーナー提供」と分けて表示され、ユーザーも写真付きの最新情報を発信できる機能が搭載されていることがわかりました。

Googleビジネスプロフィール上の訪問者提供写真
▲Googleマップに「訪問者提供」タブ追加:Googleマップより編集部スクリーンショット

さらに、Googleビジネスプロフィールヘルプ「写真付きの新着情報を見つける」によると、「訪問者提供」にユーザーも返信でき、ユーザー間でコミュニケーションが取れるようになっています。

※参考
Twitter:永友氏の投稿 / 長谷川氏の投稿

 2. ローカルビジネスに関する4つの新機能が追加

Search Engine Journalによれば、ユーザーのローカルショッピング体験を向上させ、店舗の売上拡大につなげるために、Googleマップに4つの新機能が追加されました。

※日本国内では実装されていない機能もありますが、併せて紹介します。

1つ目は、特定エリアの混雑度を確認できる機能です。ユーザーは、エリア訪問前に現在の混雑度と時間帯別の混雑度の予測を調べられます。

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Googleマップに「混雑エリア」表示

2つ目に、「ディレクトリ」タブ。これは空港、ショッピングモール、交通機関の駅などの中にある店舗が表示され、空港ラウンジ、レンタカー、駐車場などの場所を確認するのに役立ちます。例えばショッピングモールの施設情報を見ると、店舗リストを見ることができ、それらの営業時間、口コミ評価、何階にあるかといった情報がわかります。

3つ目に、Googleマップから食料品を注文して受け取るサービスが試験的に導入されています。ユーザーは注文すると配達状況を追跡でき、店舗側は到着予定時刻をユーザーと共有することができます。現在、アメリカの30以上の州にある大手食料品チェーン店の2,000店舗以上で導入されています。

4つ目は、Googleマップレストラン情報を充実させる機能です。ユーザーが地元のレストランを検索したとき、ほかのユーザーが口コミ投稿した情報をもとに、より多くの情報が表示されるようになりました。例えば、レストランの価格帯、テラス席の有無、デリバリー店舗受け取りといった情報を確認できます。

<参照>
Search Engine Journal:Google Maps Adds 4 New Features For Local Shopping

旧Googleマイビジネスの管理画面が「Googleビジネスプロフィールマネージャ」に名称変更

11月5日より、GoogleマイビジネスGoogleビジネスプロフィールへと名称変更されています。今週、これに伴い管理画面の名称も「Googleビジネスプロフィールマネージャ」と変わりました。

今後Googleビジネスプロフィールマネージャは、複数のビジネスプロフィールを一元管理する大規模ビジネス向けの機能となることが予定されています。

また、それ以外のビジネスはGoogle検索から管理する仕組みに変わり、2022年にGoogleマイビジネスアプリの提供が終了される予定です。

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Googleマイビジネスの名称・仕組みが大幅変更へ。「Googleビジネスプロフィール」で何が変わる?

Google、Googleアシスタントからの電話の仕組みを公開

Googleアシスタントから店舗の営業時間を確認する電話がかかってきたとき、オプトアウトで今後着信を受けないようにする仕組みが、Googleビジネスプロフィールヘルプ「オプトアウトの手順」で公開されています。

受電しないようにするために「電話での問い合わせを停止してください」と音声コマンドを出す必要がある、とヘルプでは書かれています。

ヘルプには「リストから自分のビジネスを削除してください」ともう1つ別の音声コマンドが書かれていますが、これを言ってしまうと店舗アカウントが削除される恐れがあるため、注意が必要です。

※参考
Twitter:えびすい氏の投稿

Apple Mapsの独自レビュー、投稿者以外にも表示されている事例発見

これまでApple Maps食べログなどの口コミサイトのレビューを表示するのみで独自のレビュー機能がありませんでしたが、2021年4月に新しくレビュー・写真の投稿機能が追加されています。

この機能は「投稿者自身のみ」が閲覧できるものとして追加されましたが、店舗によってはこのレビューが表示されている場合があることを、口コミラボ編集部の調査で確認しました。

Appleからの公式発表はないものの、今後、Apple Maps独自の口コミ機能が整備されていくことが予想されます。

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Apple Maps(iPhoneのマップ)とは?

GBPへの変更で大企業優先の懸念?中小企業のためにGoogleが実施すべき3つのこと(海外ローカルSEO記事)

米国のSEOマーケティング会社・MOZ社のローカルSEOエキスパートは、「GMB to GBPGoogleがSMBへの無関心を改めるための3つの招待状」という記事を公開しました。

GMBGoogleマイビジネス)がGBPGoogleビジネスプロフィール)へと変わり、大規模ビジネスが優遇されることを懸念しています。そこでGoogleに「3つの"招待状"」として、SMB(中小企業)のために実施してほしいことを3点挙げ、改善を期待しています。

  1. 店舗のウェブサイトをローカルパックに紐づけること。MOZ社が独自ツールでキーワード検索したところ、ローカルパックのうち59%がウェブサイトのリンクと紐づけられていなかったことが発覚しました。ローカルビジネスリストの最大の魅力は、ユーザーが必要な情報にすぐアクセスできる点であることを考えると、改善すべきだと述べています。
  2. Googleにより健全なワークスペースをローカルビジネスに提供すること。これには、最近Googleが中小規模のビジネスへのメールで、独占禁止法を規制する新たな法律がかえって中小規模ビジネスを苦しめるであろうと"脅す"内容を伝えていたという背景があります。
  3. Googleが大企業だけでなく中小規模のローカルビジネスとも新たな関係を築くこと。例えば、Googleビジネスプロフィールマネージャを続けて利用できるようにすることや、すべてのGoogle local productsが使えるようにすること、スパムを排除するチームを作り迅速に解決することなどを求めています。

Googleマイビジネスはチェーンビジネス・大企業向けの機能が不足していましたが、今回の変更でGoogleはチェーンビジネス向けの機能やサポートを充実させるものとみられます。これまでGoogleマイビジネスを使って集客してきた中小ビジネスへの不利益が生じないようにすることが、Googleに求められています。

<参照>
MOZ:GMB to GBP: 3 Invitations for Google to Alter Their Indifference towards SMBs

今週のGoogleビジネスプロフィールヘルプコミュニティ、注目のQ&A3選

ここでは、11月12日から11月18日にGoogleビジネスプロフィールヘルプコミュニティに投稿された質問の中で、注目すべきQ&Aの内容を抜粋し解説します。

1. ビジネスプロフィールを削除したいがどうしたらできますか 

質問

  • 別の場所に店舗を変えたので、古い住所のGoogleビジネスプロフィールを削除したいのですが、オーナー権限を放棄してしまっています。どうすれば削除できるか教えてください。

回答

  • 同じ場所で事業を営んでいない場合、閉業マークをつける必要があります。オーナー権限がない場合は、ユーザーとしてGoogleまたはマップ検索で店舗を表示し、「情報の修正を提案」から閉業マークをつけられます。
  • 閉業マークをつけてもGoogle上のデータが完全に消えるわけではありません。ただし数か月間検索されなければ、基本的にマップ上からは見えなくなります。

補足

何らかの事情ですぐに削除したいのであれば、上記の方法で閉業マークをつけた上でGoogleのサポートに事情を伝えておくと良いでしょう。

<参考>

Googleビジネスプロフィールヘルプ:マイビジネスを削除したいのですがやり方が分かりません

2. 施設のオーナーは口コミから投稿者のIPアドレスを特定できるのか

質問

  • Googleの口コミ投稿者のIPアドレスを、オーナーは把握できるのか教えてください。
  • その場合、特定IPアドレスからの口コミをオーナーが拒否できるのかも教えてください。

回答

  • 店舗オーナーがユーザーのIPアドレスを特定できるような仕組みはありません。
  • また、店舗オーナーはガイドライン違反の口コミ以外の掲載は拒否できません。

補足

口コミが法律違反にあたる内容などの場合、オーナーが裁判所を通じてGoogleへ開示請求すれば、IPアドレスを特定できることもあるようです。

なお、低評価な口コミに対しては返信してオーナーの主張を伝えること、またガイドライン違反の口コミの場合はGoogleに報告して削除してもらうことをおすすめします。

<参照>
Googleビジネスプロフィールヘルプ:googleの口コミって該当の場所のオーナーには投稿者のIPがわかるんですか? 特定のアカウントからの自分がオーナーの場所への口コミを拒否することもできるんですか?

3. 「この業種はお客様の地域ではご利用いただけません」と表示される

質問

  • これまで設定できたカテゴリと住所が赤字になり、この地域では利用できないと表示されます。再び設定する方法があれば教えてください。

回答

  • 住所も赤字となっている場合、該当住所をGoogleが日本だと認識できていない可能性があります。その結果、カテゴリも使えなくなっている状況のようです。
  • Googleの何らかの仕様変更で住所が機能していないと考えられるため、住所表記が正しいかどうか、キーワードや配達エリアが指定されていないかを確認し、再度住所を設定することをおすすめします。

補足

なお、投稿者がカテゴリと住所の赤字をそのまま放置したところ、黒字に戻り、カテゴリもこれまで通り選択できるようになったということです。

こういった場合Google側の不具合であることも多いため放置していると直ることもあるようですが、すぐに使用したい機能の不具合であったり、Googleマップ上の表示に影響したりする場合は、サポートに問い合わせることをおすすめします。

<参照>
Googleビジネスプロフィールヘルプ:今まで設定していたカテゴリが「この業種はお客様の地域ではご利用いただけません」とのことで修正されているのですが、地域で制限がかかったのでしょうか?対処法があれば教えていただきたいです。

口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】


MEOに関わるサービス「Googleマップ」「Googleビジネスプロフィール」や、各種地図アプリ・口コミサイトは日々更新を続けており、その全容を把握するのは難しくなっています。

そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。

本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。

※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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詳しくはこちらをご覧ください。
「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】

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