※2024年3月28日追記:Yahoo!ロコは2024年3月27日をもってサービスを終了しました。現在Yahoo!ロコにて掲載している情報はYahoo!マップやPayPayグルメ予約履歴にて利用できます(詳しくはこちら)。
Yahoo!ロコとは「Yahoo!クーポン」「Yahoo!グルメ」「Yahoo!道路交通情報」「Yahoo!地図」など、Yahoo!JAPANが提供していたサービスを一つの媒体にまとめたサービスです。
ユーザーはレストランやショッピング施設、イベント情報をはじめとする地域情報を調べたり、口コミを投稿できます。
また店舗のオーナーがYahoo!ロコを利用すると、手軽に店舗ページを持てる、アクセス分析や口コミの収集ができるといったメリットがあります。
本記事では、Yahoo!ロコの概要や機能、Yahoo!ロコの利用開始までの流れ、Yahoo!ロコに登録するメリットを紹介します。
※2021年5月27日追記:PayPayはこれまで決済システム利用料について、無料で店舗にサービスを提供していましたが、2021年10月1日より有料になります。利用料率は8月31日に発表される予定です。
Yahoo!ロコとは?4つの機能
「Yahoo!ロコ」はYahoo! JAPANにより提供されている地域情報サービスで、各地域のグルメやショッピング情報のほか、施設のクチコミ、クーポン情報などを検索できます。
この項目では、Yahoo!ロコの概要と、代表的な4つの機能を紹介します。
Yahoo!ロコとは
Yahoo!ロコは、Yahoo!JAPANが提供する地域情報サービスです。
これまでYahoo!JAPANは「Yahoo!クーポン」「Yahoo!道路交通情報」「Yahoo!地図」などさまざまなサービスで情報を提供していましたが、サービスが統一されておらず情報が分散していたという課題などを踏まえ、2011年にYahoo!ロコが登場しました。
またYahoo!ロコでは電子決済サービス「PayPay」と連動して、実店舗への集客を促すプロモーションを実施しています。
例えばYahoo!ロコを介して来店したユーザーに「PayPayボーナスライト」と呼ばれるタイプの残高を付与するなど、PayPayユーザーへのサービス利用を促し、Yahoo!ロコを介した実店舗への集客をはかっています。
ユーザーからみた4つの機能
Yahoo!ロコのユーザーが利用できる主な機能は「検索機能」「登録スポット」「投稿機能」「クーポン」の4種類です。
「検索機能」では、キーワードや、エリア、ジャンル、利用シーンなどの検索条件を指定して、地域の店舗やイベント情報を調べられます。
Yahoo!ロコでは飲食店や小売店のほか、スポーツジムやホテル・旅館などのレジャー施設に加え、病院・診療所といった場所も検索対象に含まれています。
「登録スポット」は、ある店舗や施設のページを後から訪れやすいように登録しておけるブックマーク機能です。
「投稿機能」は、店舗や施設に対する口コミや評価を投稿できる機能です。口コミ画面には「1人あたりの予算」、昼・夜などの「シーン」、少人数向き・デート向きなど「雰囲気」の情報を入力する欄も設けられており、各ユーザーが店舗に対して持った印象も調べられます。
Yahoo!ロコの店舗ページにある「クーポン」項目では、ホットペッパーやヒトサラ、ぐるなびなどの各種情報サイトで配信されているクーポンを一括で確認できます。
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Yahoo!プレイスを契約し、Yahoo!ロコ上に店舗情報掲載
Yahoo!プレイスは登録料・利用料ともに無料で利用できる入稿のためのツールで、インターネットでの申し込みと審査・初期の設定などを済ませると、Yahoo!ロコをはじめとするYahoo!JAPANの各種サービスに掲載される店舗や施設の情報を登録できます。
この項目では、Yahoo!プレイスを使って登録できる情報の概要や、Yahoo!プレイスの料金体系、そして登録手順を紹介します。
掲載できる情報
Yahoo!ロコは、これまで別々に提供されていた「Yahoo!クーポン」「Yahoo!道路交通情報」「Yahoo!地図」「Yahoo!地域情報」「Yahoo!電話帳」「Yahoo!マチモバ」などを一つの媒体にまとめたサービスです。
Yahoo!ロコではさまざまな情報が掲載されており、たとえば飲食店の店舗ページにはクーポン、口コミ、位置情報、ネット予約機能が含まれています。
Yahoo!ロコに登録した情報は「Yahoo!検索」や「Yahoo!地図」の検索結果にも反映されます。Yahoo! JAPANが抱える月間ログインID数は4,000万であることからも、登録した情報は多くのユーザーのもとに届くことが期待されます。
店舗の新規掲載・情報更新
Yahoo!ロコ上に店舗ページを新規掲載したり情報を更新したりするには、Yahoo!JPANが提供する入稿ツール「Yahoo!プレイス」を利用する必要があります。
Yahoo!プレイスは無料で利用できますが、Yahoo!ロコは有料サービスです。
Yahoo!ロコの料金体系はネット予約により来店が発生したときのみ費用が発生する「成果報酬型」で、席の予約が発生した場合はランチ100円/人・ディナー200円/人、コースの予約があった場合は合計料金の8%をYahoo!ロコに支払う仕組みです。
登録方法
Yahoo!プレイスの登録手順は「申し込み」「審査」「初期設定」「利用開始」の4段階です。
手続きを進めるにはYahoo!プレイス公式ページにある「お申し込み」ボタンをクリックして、会社情報・施設情報などを入力します。審査の完了後、申し込みを承諾すると利用開始できる仕組みです。
審査ではYahoo!JAPANが事前調査を実施し、申込者に内容を確認します。審査通過後は店舗管理ツールから初期設定を終えると、ネット予約機能を提供する準備が完了します。
詳しい登録手順は下記の記事をご参照ください。
Yahoo!プレイスの登録方法
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
登録するメリット
Yahoo!プレイスに店舗を登録することにより、Webサイトを自分で作成しなくても店舗情報を掲載できる場所を持てます。
この項目では、Yahoo!プレイスを使ってYahoo!ロコに店舗を登録するメリットを3つ紹介します。
Webページを自分で開かなくても店舗ページを持てる
Yahoo!プレイスでは無料で店舗情報を入稿できるため、店舗ページの開発にかかる費用を抑えられるというメリットがあります。
Web制作会社に依頼した場合のウェブページの制作費用の相場は20万円〜30万円、フリーランスに発注した場合も1ページあたり1万円〜3万円が相場とされており、無料で店舗ページを持てるYahoo!プレイスを利用した場合と比べると価格は高くなりがちです。
またYahoo!JAPANは多くの月間ユーザーを持つため、費用を抑えつつ、より多くの人に情報を提供することが可能になります。
アクセス分析できる
Yahoo!プレイスには、Yahoo!ロコの店舗ページへのアクセス数や、電話による問い合わせ回数、CVRといった、インターネット上でのユーザーの動向を掴める機能が含まれています。
CVRとは「顧客転換率(Conversion Rate)」の略称で、Webサイトにアクセスしたユーザーの何割が来店に至ったり、商品の購入に至ったのかを示す割合のことを指します。
アクセス分析機能を活用することで、ユーザーがお店や施設のどのような情報に興味を示しているのか、数値をもとに把握できます。
CVR(コンバージョン率)とは?計算方法や業界別平均値を紹介
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。※『口コミアカデミー 』にご登録いただくと、レポートの全容を無料でご確認いただけます。
口コミを集められる
Yahoo!プレイスを利用することで、顧客からの口コミを収集しやすくなります。また、口コミ機能はユーザーとの関係構築にも役立てられます。
Yahoo!プレイスでは投稿される口コミに対して返信ができ、返信をこまめに行うことで、店舗や施設の信頼性や、ユーザーとの関係性を高めるといった効果が見込めます。
また、投稿された口コミは商品・サービスを見直す際にも有効です。寄せられた口コミを分析することで、改善の余地がある商品やサービスを探し出したり、顧客のニーズを正しく認識することにつながります。
店舗の販促方法とは?分析の徹底が成功の鍵に
また、より効果的に集客をしていきたいのであれば、現在十分な集客ができていない要因や集客すべきターゲット層を明確にするための分析が必要となります。分析によってあぶり出された問題点に向かって、その解決につながる施策にしぼって取り組むことができます。目的意識をもって販促に臨むことができるため、売上や顧客の獲得につながりやすくなります。
Yahoo!ロコ上に表示させて集客を
Yahoo!JAPANが提供する地域情報サービス、Yahoo!ロコでは、グルメやショッピング情報のほか、施設のクチコミ、クーポン情報を調べられます。
入稿ツール「Yahoo!プレイス」を使って店舗情報を出稿することで、制作会社やフリーランスにWebサイトの制作を依頼した場合より安く手軽に店舗ページを用意できる他、口コミやアクセス分析などの機能を利用できるというメリットがあります。
Yahoo!ロコは、Googleが提供する地図情報サービス「Googleマイビジネス」と機能的に共通する部分が多いサービスとしても知られています。
共通点が多い両サービスで店舗ページを展開することで、運用の手間を抑えられるほか、一般ユーザーが店舗ページにアクセスできる裾野が広がるといった効果が見込めるでしょう。
※2024年3月28日追記:Yahoo!ロコは2024年3月27日をもってサービスを終了しました。現在Yahoo!ロコにて掲載している情報はYahoo!マップやPayPayグルメ予約履歴にて利用できます(詳しくはこちら)。