「Agoda(アゴダ)」とは、東南アジアを中心に多くのユーザーを抱えるシンガポール発のオンライン宿泊予約サイトです。
全世界200万件以上の宿泊施設を掲載し、日本国内では10万件以上の宿泊施設を取り扱っています。日本はアジア圏からのインバウンド観光客も多いことから、アフターコロナで宿泊業者が集客方法を検討する上では、Agodaに自社の宿泊施設情報を掲載しておくことが有効だと考えられます。
本記事では、日本の宿泊業者がAgodaに登録するメリットや、Agodaでの集客のためのポイントについて解説します。
Agoda(アゴダ)とは?
オンライン宿泊予約サイト「Agoda(アゴダ)」は、東南アジアを中心に世界的に急成長を続けています。
掲載宿泊施設数200万件、口コミ投稿数1,500万件以上を誇るアジア最大の予約サイトです。
日本におけるAgodaの状況と、特徴について解説します。
シンガポール発、東南アジアを中心に急成長中
Agodaとは、東南アジアを中心に多くのユーザーを抱えるシンガポール発のオンライン宿泊予約サイトです。
38言語でサービスを展開し、掲載している宿泊施設数は200万件以上にのぼる世界的に知名度の高い予約サイトです。2005年にシンガポールで設立され、2021年4月現在では、世界30か国以上53か所にオフィスを構えます。
アジア最大の宿泊予約サイトであるAgodaは、2010年に日本オフィス「Agoda International Japan(アゴダインターナショナルジャパン)」を設立し、その後2015年に大阪オフィスと福岡オフィスを設立するなど日本でも事業の拡大を続けています。
海外だけでなく日本の宿泊施設も掲載されており、現在約10万件取り扱っています。
アフターコロナのインバウンド対策に
Agodaに自社の宿泊施設情報を掲載することで、アジアを中心とした世界的な市場に向けて、施設情報をアピールできます。
2021年4月時点では新型コロナウイルス感染症の影響で、Agodaへの施設情報の掲載によるインバウンドの集客は見込めません。
しかしながら、海外との人の往来が正常化したタイミングで集客に役立つプラットフォームといえるでしょう。
宿泊施設掲載ページの特徴
Agodaの宿泊施設掲載ページには、集客につながるユーザーファーストの特徴が複数あります。
1つは、口コミ評価の項目が細かく設定されているという点です。
ユーザーは「施設の状態」「設備」「ロケーション」「部屋の快適さ・クオリティ」「サービス」「コスパ」の6つの観点それぞれで10点満点で点数をつけ、さらに10点満点の総合評価を設定できます。予約を検討するユーザーは、自身が特に重点を置く項目の評価点数を確認できるため、希望イメージと宿泊時の差を減らすことができます。
2つ目は、検索結果で表示された宿泊施設の一覧ページに多くの情報が掲載されているという点です。各宿泊施設の詳細ページに遷移せずとも、ユーザーは一覧ページから、施設のイメージ写真、部屋の設備内容、施設のおすすめポイント、料金、口コミ点数といったさまざまな情報をキャッチできます。
3つ目は、一覧ページで他宿泊施設の情報の比較ができる点です。一覧ページから施設写真をチェックできるため他施設との比較ができるほか、検索方法に「最安値検索」を設置しており、各施設の最安値プランで一覧比較もできます。Agodaはページ遷移のストレスを最小限に各施設情報を閲覧し比較できる点で、ユーザビリティの高いサイトといえます。
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宿泊業者がAgodaに登録するメリット
リゾートホテルや民泊まで、宿泊客を誘客したい事業者が、Agodaに施設を掲載することで得られるメリットについて3つ解説します。
1. アジア圏、特に東南アジアからの集客効果
最大のメリットは、アジア圏、特に東南アジアからの高い集客効果が見込めることです。
オンライン宿泊予約サイトの中でも最大規模のユーザー数を誇り、とりわけ東南アジアユーザーが多いことから、東南アジアからの訪日観光客の集客が期待できます。
ほか、口コミの充実度も集客へとつなげられます。Agodaの各施設の口コミページには、6項目の評価点数のほか、総合点数9点以上が1,300件、8〜9点が1,000件というように、得点ごとの件数も確認できます。
宿泊者がどの国から訪れたのか、家族旅行やビジネスなどどういうシーンで利用したのか、宿泊した部屋のタイプは何か、といった口コミ投稿者の情報についても掲示され、ユーザーは宿泊シーンに近い利用者の口コミを参考にできます。
口コミ評価項目が充実していること、宿泊者のリアルな口コミ投稿が多く掲載されていることからユーザーの口コミに対する信頼度も高く、いい口コミを集めることで集客につながると考えられます。
2. 登録・掲載料が無料
Agodaに掲載するメリットの1つとして、登録や掲載料が無料ということが挙げられます。
掲載後、ユーザーからの予約が確定した場合には手数料が発生しますが(国内向け9%、国外向け12%)、登録時や掲載している状態では金額が発生しません。
アフターコロナを見据えて、今のうちに登録・掲載しておくメリットは大いにあるといえます。
3. JTBと連携している
2019年4月より、インバウンド需要もふまえてAgodaは日本の最大手旅行会社であるJTBと業務提携を行っています。
業務提携は、AgodaとJTBサイトの日本宿泊施設の取り扱い数や販売客室数を拡充することを目的としており、日本宿泊施設のAgoda、JTB経由での流通拡大に期待が寄せられています。
さらに、Agodaの持つ技術力・マーケティング力とJTBの持つ日本国内の販売ネットワークを合わせサイトを展開することで、国内外の旅行者が日本全国の宿泊施設情報へアクセスしやすくなるというメリットもあります。
Agodaに登録する方法
宿泊業者がAgodaに登録する方法について、解説します。登録時の不明点などは、日本語対応のカスタマーサポートに問い合わせてください。日本語による問い合わせ受付時間は、9時〜24時です。
無料で簡単4ステップ
Agodaで宿泊施設を登録しホストになる方法は、アカウント登録、施設情報登録と写真のアップロード、料金設定、掲載と受付の開始という全4ステップで完了します。
まずはAgodaのサービスに無料でアカウント登録を行います。Agoda公式サイトより、「アカウント作成」もしくは「物件の掲載」ボタンからアカウント情報の登録が行えます。
次は宿泊施設情報など必要事項を登録し、写真をアップロードします。施設外観、内観、部屋、設備、料理など施設の魅力を伝える写真をアップロードしましょう。
その後、部屋の宿泊料金を設定すれば、必要情報の設定は完了します。Agoda上に掲載し、受け付けを開始できます。
宿泊業者がAgodaで集客するためのポイント
宿泊業者がAgodaでの集客効果を高めるためのポイントを3つ解説します。
1. 口コミを集める
Agodaはユーザーからの口コミ件数や口コミの採点項目が他の宿泊予約サイトよりも豊富で、口コミを見て宿泊予約を検討するユーザーも多数いると考えられます。そのため、口コミを集めることは、集客につながると考えられます。
評価が高い口コミだけでなく宿泊者からの厳しい口コミも、リアルな声として宿泊を検討しているユーザーの参考になります。口コミに対しては真摯な対応を心がけ、1通1通丁寧に返信するなど誠意のこもった対応をすることで、低評価の口コミがついても施設のイメージ改善につながる場合があります。
そのため、口コミの評価内容を恐れずに、積極的に宿泊者には口コミを書いてもらうように促し、口コミを集めましょう。会計時に口コミを依頼する、宿泊後にお礼のメールとともに口コミ依頼のメッセージを添えるなど、宿泊者へのアプローチが大切です。
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Agodaで口コミを集める方法!利用する際のメリット・デメリットも解説
2. 宿泊施設の写真を美しく撮る
Agodaは検索結果などで表示される宿泊施設一覧ページにも各施設の写真が豊富に掲載されており、写真でユーザーの興味を引くことが集客につなげる大きなポイントとなります。
部屋全体やアメニティといった写真意外にも、エントランス、外観など施設の各場所の写真を載せることも重要です。施設のさまざまなスポットの写真を載せることで、ユーザーに施設の雰囲気を細かく伝えられます。
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Agoda Homesの「チャンネル割引」
Agodaには、ホテル以外のタイプの宿泊施設(アパートメント、バンガロー、一軒家、ヴィラ)を対象とした、掲載物件のオーナー向け「Agoda Homes」を展開しています。このサービスでは、条件に合致したユーザーに「チャンネル割引」を提供することが可能です。
ユーザーが宿泊予約を検討する指標のひとつに、料金が挙げられます。Agodaでは「最安値検索」という最安値を比較する検索方法があるように、ユーザーは料金を予約決定の重要な判断材料としています。
チャネル割引の種類は7つあります。
Agodaにログインしているユーザーに対する特別割引「プライベートセール」、Agodaを頻繁に使用するユーザーのみに適用される「VIP Gold」、モバイルアプリ経由で予約した場合に適用される「モバイル割引」、国内ユーザーの国内旅行を対象とした「国内ユーザー割引」「Go Local割引」、中華圏ユーザーに限定で適用される「中華圏限定割引」、航空券と宿泊をセット予約すると適用される「Agoda Package」の7つです。
公式サイトによれば、予約数の増加とキャンセル率の低下が期待できるとうたっており、プライベートセールのチャネル割引では獲得予約数が3倍増加した記録もあるとし、割引による集客効果の高さが分かります。
<参照>
AgodaHome:チャネル割引を設定する
Agoda掲載でアジア圏からの集客へ
Agodaは東南アジアを中心に急成長している宿泊予約サイトであり、東南アジアからの観光客も多い日本にとっては集客に有効なサイトといえます。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、2021年4月現在では、Agoda登録後すぐの集客は見込めないでしょう。しかし、今のうちに無料で登録を済ませておくことで、今後のアフターコロナ時の集客に備えられます。
インバウンドの動きがない今だからこそ、インバウンド復活時を視野に入れ、集客方法や受け入れ体制を整備するチャンスとして活かすべきでしょう。
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本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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