Instagramを活用したマーケティングとは?成功事例から効果的に実施するコツまで解説

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InstagramはほかのSNSと比べても購買行動に結びつきやすいのが魅力で、多くの企業がInstagramでのマーケティングに取り組んでいます。日本国内の月間アクティブアカウントが3,300万以上であることから考えても、無視できないマーケティングツールといえるでしょう。

この記事では、Instagramを活用したマーケティングのメリットやデメリットから実際のマーケティング手法、成功事例まで網羅的に紹介します。これを読めば、自社がどうInstagramでのマーケティングに取り組めば良いのかイメージがつくようになるはずです。

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Instagramを活用したマーケティングとは?

Instagramを活用したマーケティングは、企業のブランディング商品の認知拡大、販売など、目標に応じてさまざまなターゲットにアプローチできる点が魅力です。

Instagramのユーザー数は年々増えていて、2019年には国内の月間アクティブアカウント数が3,300万人を突破。2015年6月時点では810万人なので、単純計算で4年で4倍に伸びていることになります。

テキストではなく画像・動画をベースにしたSNSであり、見栄えの良い料理を提供している飲食店や、景色を売りにしている観光施設・体験型アクティビティ・宿泊施設など、幅広い業種にマッチします。マーケティングにおいてもスルーできない存在となってきています。

<参照>

Meta:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破

Instagramを活用したマーケティング 4つのメリット

さまざまなメリットがあるInstagramを活用したマーケティング。ここでは4つのメリットを解説します。

1. 無料で利用できる

日々のマーケティング活動には予算が必要です。費用対効果を試算したうえで稟議書を提出し、承認がおりてようやくマーケティング活動に着手できるという企業も多いのではないでしょうか。

一方、Instagramはアカウントを開設し、投稿するだけなら無料でスタートできます。フォロワーが増えれば認知度が上がって売上アップにもつながるなど、気軽にはじめられる点が魅力です。

2. 購買行動への影響力が強い

TwitterなどほかのSNSとの大きな違いは、購買意欲のあるユーザーが情報収集のツールとしてInstagramを利用している点です。それを後押ししているのが、Instagramのさまざまな機能です。

たとえばショッピング機能は、投稿した写真や動画からECサイトに直接誘導できるので、購買意欲のあるユーザーを離脱させることなく、そのまま購入へつなげられます。

ショッピング機能以外にも、購買を後押しするような以下の機能が備えられています。

  • ウィッシュリスト(コレクション保存):気に入った商品をお気に入り登録できる機能
  • 予約機能:飲食店や美容室などの席の予約ができる機能
  • 地図検索機能:位置情報やハッシュタグなどから投稿を検索できる機能
  • チャット機能:ユーザーがチャットで質問、購入などできる機能。店舗や企業は購入確認や支払請求などが確認可能

3. 世界観を表現できる(ブランディング)

Instagramは写真や動画をメインとしたSNSで、ユーザーの視覚に直接訴えかけられる点が特徴です。世界観を統一した画像や動画をアップすることで、ブランディングにも効果を発揮します。

Instagramマーケティング施策を実施する場合は、事前に世界観を決めてからスタートすると、投稿に統一感をもたせることができ、継続的に見てもらえることにつながります(ファン化)。

4. 日本だけでなく世界に発信できる

Instagramが利用されているのは日本だけではありません。全世界でじつに20億人以上のユーザーがInstagramを利用しているといわれています。ハッシュタグを使って海外のユーザーへもアプローチできます。

Instagramを活用したマーケティングのデメリット

メリットもあればデメリットもあります。ただし、Instagramでのマーケティングに限らず、マーケティング全般にいえることも含まれます。

1. 爆発的な拡散は期待できない

拡散力の高いSNSといえばTwitterです。それを支えているのが「リツイート」「引用リツイート」で、フォロワーが少なくてもリツイートなどが重なってバズることも珍しくありません。

しかしInstagramにはリツイートがなく、爆発的な拡散はそこまで期待できないでしょう。

ただしリール動画であれば、おすすめ表示によって不特定多数のユーザーにリーチすることもあります。

2. 商材によっては相性が悪い

Instagramは写真や動画などで視覚的に訴求できるのが特徴です。ビジュアルでユーザーの興味をひける商材は相性が良い一方で、ビジュアルで表現できない商材は相性が良くありません。

ただ、世界観でファンをひきつけるなど、ブランディングによっては商材に関係なく集客できることもあります。

3. 効果が出るまでに時間がかかる

Instagramでのマーケティングをはじめたからといって、すぐに効果が出るわけではありません。とくにライバルの多いジャンルだと、効果が出るまでにかなりの時間を要すはずです。魅力的なコンテンツを日々発信することでユーザーの興味をひき、ファンになってもらう必要があります。

Instagram広告も同様です。広告出稿したからといってすぐに思うような効果が出るとは限りません。より効果の出るコンテンツを発信するために、PDCAをまわしながら改善を繰り返すようにしてください。

4. 運用コストがかかる

業務の片手間に魅力的なコンテンツを作成するのは簡単ではありません。

とくにクリエイティブな業務が得意ではない企業にとっては、ひとつのコンテンツを作るのにかなりの時間と労力がかかるでしょう。場合によっては、専任を設けて運用していくことも検討する必要があります。

Instagramを活用したマーケティングの手法4選

Instagramを活用したマーケティングの特徴やメリット・デメリットがわかったところで、次は代表的な手法を4つ紹介します。

1. ユーザー参加型のキャンペーンを実施する

ユーザー参加型のキャンペーンは、InstagramだけでなくTwitterでも散見されます。たとえば楽天トラベルでは、優秀作品投稿者には楽天ポイントがプレゼントされるという特典をつけて、残していきたい日本の風景、文化、伝統、食の写真を募集しました。こちらのキャンペーンの参加条件は以下のふたつ。

  • 楽天トラベルのアカウントをフォロー
  • ハッシュタグ「#楽天サステナブルトラベル」をつけて投稿

参照:楽天トラベル公式アカウント

楽天トラベルのこのキャンペーンでは、500件以上の投稿を集める結果となりました。

ポイント

ユーザー参加型のキャンペーンを実施する場合、指定したハッシュタグとテーマに沿った写真を投稿してもらいます。より多くの参加者を集めるためには、以下の2点がポイントです。

  • 誰でも参加できるキャンペーン内容にする
  • (利用ユーザーの多い)おもに10〜30代の女性に向けたキャンペーン設計にする

2. インフルエンサーに依頼する

拡散力のあるインフルエンサーにPRを依頼する手法で、インフルエンサーマーケティングと呼ばれています。アカウントを作ったばかりの頃はフォロワー数も少なく、リーチできる数が限られています。

そんなときは、すでに多くのフォロワーを抱えているインフルエンサーにPRしてもらうのが効果的です。ただ、インフルエンサーによってフォロワー数はもちろん、フォロワー属性も異なります。

フォロワー数だけを判断基準に起用した場合、効果が出ないことも十分に考えられます。どういう属性フォロワーを抱えているかを念頭におき、インフルエンサーを選定するのがおすすめです。

参照:宮城舞さん公式アカウント

星野リゾートが運営するリゾートホテル「リゾナーレ トマム」が実施したインフルエンサーマーケティングの事例です。起用されたインフルエンサーは、雑誌やファッションショーでモデルとして活躍されている宮城舞さん。

宮城さんのInstagram投稿には家族で「リゾナーレ トマム」を楽しむ様子が紹介されていて、じつに4,000件近い「いいね!」を獲得しています。

ポイント

自身でリサーチし、インフルエンサーに依頼しても問題ありません。その場合、DMやメールで連絡するようにしてください。もし、どのインフルエンサーに依頼したら良いかわからない場合は、インフルエンサーキャスティングサービスを利用するのもあり。

インフルエンサーマーケティングを成功させるポイントは以下の2つです。参考にしてください。

  • ブランドや商品のイメージに適したインフルエンサーを起用する
  • 投稿内容に齟齬が生じないよう、事前に内容をすり合わせる

3. ストーリーズのアンケート機能を使う


参照:

ストーリーズに備わっているアンケート機能もマーケティングに役立ちます。ストーリーズ上で2択のアンケートを実施でき、ユーザーはどちらかをタップすると答えが即座にわかるようになっています。

「どっちが気になる?」などと問いかけるだけで、簡単に調査マーケティングができる優れものです。タップするだけなので、多くのユーザーが参加してくれるはず。

ポイント

より多くの回答を集めるためのポイントは以下の2つです。

  • ユーザーが直感で答えやすい質問にする
  • 事前に仮説を立てたうえでアンケート内容を設計する

4. インスタグラム広告を出稿する

予算を用意できるのであれば広告出稿もひとつの手です。とくにフォロワー数が少ないアカウントの場合、通常の投稿では多くのアカウントにリーチできません。

そんなときはInstagram広告を出稿するのがおすすめです。もちろん、フォロワー以外にもリーチできるため、フォロワー数が多いアカウントも効果を発揮するでしょう。

1日あたりの予算や期間などを設定するだけで簡単に広告を出稿できます。広告を配信する地域や年齢、性別、興味・感心などを設定できるので、不特定多数に配信するよりは効果を発揮できる可能性が高まります。

ただ、通常の個人アカウントでは広告は出稿できません。ビジネスアカウントに切り替える必要があります。

ある大手結婚情報メディアを運営する企業の例では、広告出稿により、アクション数が2.1倍に増加しただけでなく、アプリインストール数が3.1倍に跳ね上がったそうです。

ターゲットに据えたのは、アプリをインストールしていない23歳〜29歳。アプリストアへ誘導するための工夫を取り入れたことで、ストーリーズからダイレクトにアプリストアへ遷移できることを知らないユーザーにうまくハマったようです。

ポイント

より効果を発揮させるためのポイントは以下の4点。広告を出稿する際の参考にしてください。

  • 適切なターゲティングを実施し、ターゲットにあった広告を出稿する
  • CTA(Call To Action)が適切かどうか考える
  • ハッシュタグを適切に選定する
  • 効果測定をし、改善を繰り返す

Instagramを活用したマーケティングを成功させる3つのコツ

最後にInstagramでのマーケティングを成功させるためのコツを3つ解説します。

1. UGCの大量生成

UGCとは「User Generated Contents」の略で、一般のユーザーによって作られたコンテンツのことを指します。企業が発信する広告や投稿とは異なり、より自然なかたちで魅力が伝わることから、マーケティングにおいて重要視されています。

UGCを大量に生成することで認知度が向上するのはもちろん、広告費を抑えたマーケティング活動が可能になります。

2. フォロワーの増加

自社アカウントのフォロワーを増やし、ファンを育成することも重要な要素。

フォロワーになってもらえれば、定期的に自社の情報を届けられます。またコメントやDMでユーザーと直接コミュニケーションを取ることで、ロイヤル顧客へと押し上げる可能性もあります。

ポイント

フォロワーを増加するために意識することはおもに以下の4つです。

  • 保存数を念頭に置いたコンテンツ作り
  • リール機能を活用する
  • フォロワーがアクティブな時間に投稿する
  • フォロワーと適切なコミュニケーションを図る

3. ハッシュタグ

ハッシュタグが思いつかず数個だけで投稿をしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。フォロワーの多いアカウントでは、10個以上付けている投稿が多く見受けられます。少なすぎると見られる可能性が減ってしまうので、関係のあるハッシュタグを10個以上は付けるように意識してみましょう。

また、最近ではハッシュタグの検索を行ってくれる『ハシュレコ』や『instatool(インスタツール)』などといったサービスなどもリリースされています。

どのハッシュタグを付けたら良いのかわからない場合は、これらのサービスを活用してみてください。

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