新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛や在宅勤務が推奨される中、飲食業界では新たにYouTubeを活用した動画による集客が注目を集めています。
本記事では、飲食店がYouTubeで集客を狙う方法やYouTubeに参入するメリット、YouTube広告を使った集客の方法などを事例を用いて紹介します。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
幅広い世代に認知されているYouTube
YouTubeは個人の動画から企業のプローモーション動画まで、幅広いコンテンツをアップロードして世界中の人たちと共有できる、動画投稿サイトです。NTTドコモモバイル社会研究所の調査によると、2021年1月の時点でYouTubeの認知率はどの世代でもほぼ9割を超えており、他の無料動画サービスよりも広く知れ渡っています。
世代ごとにユーザー層を見てみると10~40代の利用率は約7〜8割と非常に高く、年配層でも4〜5割の人がYouTubeを利用しています。
このように認知率が高いサービスであり、幅広い世代のユーザー層が利用していることから、多くの企業がYouTubeを集客の手段として活用しています。
<参照>【動画サービス】YouTube認知率96.9% 利用率6割超え:一方、投稿率は5%程度(2021年6月9日)|レポート|NTTドコモ モバイル社会研究所
YouTubeを活用した集客1. YouTubeに動画を投稿する
YouTubeを集客の手段として活用するには、さまざまな方法があります。まずは、YouTubeに動画を投稿して集客を狙う方法を紹介します。方法1. 飲食店の紹介動画をつくる
動画での情報発信のメリットは、静止画では伝わりづらい店舗の雰囲気やスタッフの人柄などをアピールできることです。たとえば、店舗紹介やスタッフ紹介の動画でユーザーに店舗の雰囲気をつかんでもらうことで来店への壁が低くなるでしょう。
また、普通に来店した際に見れない厨房の中やプロの技、料理へのこだわりを盛り込むことで、ユーザーの興味を引き出して来店意欲の向上を期待できます。料理長がちょっとしたものを調理する過程をだけでもユーザーには目新しく映る場合があります。
他にも、新型コロナウイルスの対策内容を発信するためにYouTubeを活用している事例があります。
来店時に協力してほしいことや感染防止のためのサービス紹介など、顧客が安心して来店できる環境を整えていることをアピールしています。
飲食店の紹介動画を作る際は、ユーザーの興味を引くタイトルやコンテンツであること、テロップを工夫して音声なしでも楽しめる動画作成を意識することが重要です。
牛角公式YouTubeチャンネル「新型コロナウィルス感染症対策の取り組み」
aurant-3-2">方法2.「おうちで作れる」本格レシピを紹介
コロナ禍では「自粛生活でも飲食店が提供するような本格的な食事を楽しみたい」というニーズが生まれ、多くの飲食店がYouTube上にメニューの再現動画を公開しています。実際に再現動画を投稿している飲食店YouTubeとして「中華ダイニング くうかい」と「yugetube」を紹介します。
中華ダイニングくうかいは名古屋にある飲食店で、中華風にアレンジされたレシピや自家製の辣油の作り方など、家庭でも簡単に実現できる料理動画を投稿しています。
一方、横浜のイタリアンレストランのシェフによるyugetubeでは、パスタ世界チャンピオンのシェフが分かりやすいポイントを交えながら本格的なイタリア料理レシピを教えています。
料理の再現動画によってユーザーの興味を引ければ、実際に店舗へも行ってみたいと来店につながる可能性が高まります。
<参照>
中華ダイニングくうかい 公式YouTubeチャンネル
yugetube 公式YouTubeチャンネル
aurant-3-3">方法3. 他のチャンネルで紹介してもらう
YouTubeを活用して飲食店をより多くのユーザーに認知してもらう方法の一つに、他のチャンネルでレシピを紹介してもらう方法があります。たとえば、レシピ動画配信サービスのクラシルでは、公式YouTubeの人気コンテンツ「シェフのレシピ帖」へのレシピ提供や実際に調理しながらレシピを解説してくれるシェフを募集しています。
このコンテンツに応募したい方は下記のフォームから申し込みができます。
他のチャンネルを活用するメリットとしては、プロモーション費をかけずにクラシルのチャンネル登録者78万人へアプローチができることです。
自社アカウントだけではアプローチができないユーザー層があっても、すでに登録者数が十分にあるチャンネルで紹介してもらえれば知名度の向上は期待できます。
<参照>シェフのレシピ帖 クラシル公式YouTubeチャンネル
YouTubeで集客するメリット
YouTubeでの集客はグルメサイトやフリーペーパーなどに情報掲載をするよりもコストが抑えられるので、予算が低くても始めやすい集客手段です。特に飲食店はYouTubeとの相性が良く、動画だからこそ料理のおいしさや店舗の雰囲気、スタッフの人柄を伝えることが可能です。
また、今までは見れなかったプロの技を実感できるので、実際に来店してプロの料理を味わってみたいと考えるユーザーもいるでしょう。
YouTubeを通して店舗のことを知ってもらい、興味を持ってもらうことで新規顧客の来店にも期待ができます。
YouTubeを活用した集客2. 動画広告を出す
YouTubeでは有料の動画広告を出して集客を狙う方法があります。ここでは、YouTube動画広告のタイプや料金、広告を出すメリットなどを紹介します。YouTubeにはさまざまな広告タイプがある
YouTube広告にはさまざまなタイプが用意されており、ターゲットにしたいユーザー層や費用対効果を考慮して広告タイプを選ぶ必要があります。それぞれの特徴を紹介します。バンパー広告は、ユーザーが動画を見る前後、もしくは途中で再生されるスキップができない6秒間の動画広告のことです。短い時間で印象を残せれば認知度アップにつながる可能性が高まります。
ディスカバリー広告は、YouTubeの検索結果や関連動画、モバイル版YouTubeのトップページに表示される広告です。興味がある人しかクリックしないので顧客のアクションにつながりやすい特徴があります。
インストリーム広告は、動画の再生時に自動で再生される動画広告で、ターゲティングを細かく設定できるのが特徴です。スキップ可能なものと不可能なもの、秒数によって課金が変わります。
YouTube広告の料金は?
YouTube広告の料金は動画の再生時間や再生回数によって課金されていくシステムです。広告タイプによって異なりますが、基本的な相場は3〜20円とされています。
しかし、実際には多くの企業が1日の予算を1,000円に設定し、大きな予算を割いていないことをYouTube公式サイトは明らかにしています。
他社の動きを参考に、まずは低予算から参入してユーザーの反応を見るのが妥当でしょう。
飲食店がYouTube広告を利用するメリット
YouTubeはすでに圧倒的なユーザー数を持っているので広告を見られる可能性が高く、そこに参入すればより多くのユーザーに自社をアピールできます。また、広告は表示させたい地域や対象者を細かく設定でき、狙ったターゲットに情報が届けられるため効率よく広告を出すことも可能です。
広告を出した後はユーザーのリアルな反応を確認できるため、現状の分析と今後の改善点が把握できます。
現状、YouTube広告は大手企業が多く、飲食店はあまり参入していないことからハードルが高いと考える店舗もあるでしょう。
逆をいえば、今なら飲食店における競合他社が少ないので差別化を図りやすく、コストを抑えながら集客効果を期待できます。
SNSやGoogleマイビジネスも併せて運用して集客する
YouTube広告やコラボ企画によって飲食店の認知度アップを狙い、さらに動画コンテンツでユーザーの来店意欲を高めることができれば集客につながる可能性があります。また、YouTubeは独自ルールでユーザーに関連動画が表示されるためシェアが少ないことが懸念されます。YouTubeと一緒に拡散力のある他のSNSやGoogle マイビジネスなども運用し、YouTubeアカウントの認知度アップを図ることでさらなる集客を期待できるでしょう。
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※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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