顧客が飲食店を選ぶ際には、メニューや口コミなどあらゆる情報をもとに店舗を選びます。その中でも重要な判断基準のひとつとなるのが店舗の雰囲気です。
よりわかりやすく店舗の雰囲気を伝えるための手段として写真が考えられますが、中でもストリートビューの360°パノラマ写真はより臨場感のある写真で店舗の様子を細部まで顧客に伝えられます。
ほかにも多くのメリットがあるストリートビューですが、360°パノラマ写真という特殊な写真を利用することから、撮影や公開の方法も特殊です。
この記事では、ストリートビューの特徴やメリット、導入方法についてご紹介します。
ストリートビューとは
Googleでは360°パノラマ写真で道路や店内の様子が確認できる「ストリートビュー」というサービスを提供しています。
一般的な写真と比べ臨場感があり、まるで実際に店内を見回しているような感覚で、より店舗の雰囲気を感じられるのがストリートビューの特徴です。
ストリートビューの特徴
ストリートビューは、Google マップ上で道路の様子や沿道の建物の様子を360°見渡せるサービスです。
道路の様子だけでなく、店内や建物内の様子を撮影したパノラマ写真もGoogle マイビジネスに登録することで掲載できるのが特徴です。
360°好きな角度からその場にいるかのような臨場感を味わえ、店内の写真であれば店舗の雰囲気やテーブルやいすの配置まで、従来の写真や口コミでは伝わらなかったことも顧客に発信できます。
来店前に事前に店舗の雰囲気や広さが分かるため、飲食店やホテルだけでなく、美容業界、小売店などあらゆる業種での活躍が期待されます。
さらに掲載したストリートビューを自社のWebサイトに埋め込むことで、パノラマ写真を自社サイトへの掲載も可能です。
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ストリートビューの閲覧方法
Google マイビジネスに掲載される屋内のストリートビューは、2つの方法で閲覧できます。
1つがGoogle マップから閲覧する方法です。Google マップで施設名を検索すると、店内のストリートビューを登録している店舗や企業では屋内の写真が表示されます。
もう1つがGoogleの検索エンジンから検索する方法です。検索で施設名を検索すると、検索結果画面に該当する情報が表示されます。
この情報内の写真をクリックして360°ビューを選択することで屋内のストリートビューが閲覧できます。
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インドアビューとの違い
インドアビューとは、ストリートビューの屋内版です。
本来ストリートビューはGoogleが2007年より撮影を開始し、Google マップ上で道路を360°見渡せるのサービスとして順次スタートしました。
それに続き、インドアビューは2010年に店内や施設内を360°パノラマ写真で撮影した「おみせフォト」としてサービスがスタートし、2014年に「インドアビュー」という名称に変更されました。
2015年にインドアビューとストリートビューが統合され、現在は両者を合わせて「ストリートビュー」と呼ばれています。
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飲食店がストリートビューを使用するメリット
店内の雰囲気や広さが顧客の飲食店選びの重要な判断基準である以上、飲食店においてストリートビューの活用は欠かせません。
飲食店がストリートビュー使用するメリットとして、店内の雰囲気を細部まで伝えられることや、ローカルSEOに有効であることが挙げられます。
【初心者向け】Googleのアルゴリズムとは?MEO対策の基本を紹介
MEO(Map Engine Optimization/マップエンジン最適化)とは、Googleの地図エンジンのアルゴリズムに最適化するようコンテンツを調整し、インターネット上での露出を増やす施策を指します。 MEO対策を続けることで、ユーザーの位置情報を基にした「ローカル検索」で上位に表示させられるようになります。
店内の様子やデザインまで伝えられる
1つ目のメリットは、店内の様子を細部まで伝えられることです。飲食店を選ぶ際に提供メニューと同様重要な判断基準になっているのが店内の雰囲気です。
特に会社の重要な会食や記念日など特別な日の食事は、失敗を避けるために下調べが欠かせません。そこで顧客に活用されるのがストリートビューです。
店内を360°撮影したパノラマ写真を見ることで、実際に店内を下見しているような体験ができます。
これにより、顧客は現地に下見に行くことなくWeb上で下調べを完了させられるため、店内の様子をスムーズに把握でき、利用につながる可能性があります。
このように、ストリートビューは、店舗の雰囲気を細部まで伝えられ、新規顧客を獲得できると期待できます。
ローカルSEOにも有効
ローカルSEOとは「東京 ラーメン」などのような「地域名+キーワード」や地域や場所を指定して行う検索に対して、特定の地域のみが上位の検索結果に表示される最適化のことです。
検索で上位に表示されることで多くの人の目に留まるため、店舗の認知度の向上や、新規顧客の獲得につながります。
Googleでは、Google マイビジネス内の情報やコンテンツを充実させることで、ユーザーがキーワードと地域名で検索したときに上位に表示される可能性が高くなると公表しています。
さらにGoogle マイビジネスに掲載されるあらゆる情報の中でも、ストリートビューは視覚的に際立つため、ほかの店舗や企業との差別化が可能です。
実際に、ストリートビューを掲載した後に検索結果の順位が上がったという声もあがっています。
またインドアビューの導入後に口コミの投稿数が増加したという声もあります。顧客がその店舗を来店するかを決めるのに口コミは重要な判断要素となります。
口コミが少ない店舗よりも多い店舗の方が、多くの人が訪れている印象を与えられるだけでなく、口コミの信頼度も上がります。
ストリートビューの飲食店への導入方法
飲食店がストリートビューを導入するには、いくつかの手順をこなさなければなりません。
特に360°パノラマ写真の撮影には専用の機材や技術が必要なため、事前の準備や下調べ、準備の期間が必要です。
前準備、Google マイビジネスの登録
撮影後の360°写真はこのGoogle マイビジネスに掲載されるため、Google マイビジネスに自社の情報を登録します。
Google マイビジネスのトップページにアクセスし、登録したい店舗のビジネス名・国・住所・電話番号・カテゴリ・WebサイトURLなどを入力します。
詳しい登録方法は下記の記事をご覧ください。
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ストリートビュー撮影方法2つ
次に掲載する写真を撮影します。写真の撮影には自身で撮影する方法、認定フォトグラファーに依頼する方法の2通りがあります。
自身で撮影する場合には機材を購入、レンタルする必要があります。そういった手間を省きたい場合は、認定フォトグラファーの活用が望ましいでしょう。
認定フォトグラファーとは、公開している360°パノラマ写真が50枚を超え、Googleのリストに登録されている撮影者を指します。
認定を受けているフォトグラファーは所定の投稿枚数を投稿しているものの、プロの写真家ではない場合もあるので注意が必要です。
【Google マップ】ストリートビューの認定パートナーとは?登録手順と店舗集客の活用
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Googleストリートビューは、あたかもその場所にいるかのように道路や建物の様子を見られるサービスです、様々な目的のもとに、これを使って現地の様子を確認するユーザーは少なくありません。ストリートビューというと屋外の様子を想起する方も多いかと思いますが、現在この名称は建物の内側の画像も意味しています。Googleストリートビューのうち屋内を映したものは、初期は「おみせフォト」の名称でサービスを展開していました。その後「Googleインドアビュー」へと名称変更し、2015年には「Googleス...
ストリートビューを自社撮影する場合
自身で撮影する際にはストリートビューアプリと接続し、設定したうえで撮影しなければなりません。
写真の加工や転送、埋め込みといった公開までの工程も自身でストリートビューアプリから行います。
認定フォトグラファーに撮影や公開を依頼している場合は、これらの工程をすべて認定フォトグラファーが行うため、店舗側でしなければならないことはありません。
詳しい手順は、下記の記事をご覧ください。
【Googleマップ】ストリートビュー(インドアビュー)作成方法|掲載メリットや外注との費用比較も
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ストリートビューで店内の雰囲気を公開して集客力UP
ストリートビューを利用すると、360°パノラマ写真で口コミや写真では伝わらなかった店内の雰囲気がや様子をよりわかりやすく伝えられます。
ほかにもマップ検索で上位に表示されやすくするための取り組みであるローカルSEOにも有効で、ストリートビューを掲載しマップ検索で上位に表示されることで、新規顧客への訴求効果や集客に期待できます。
自社で撮影し公開する場合は、専用の機材の準備や写真の加工などをしなければまりませんが、認定フォトグラファーにそれらの作業を依頼できるので機材や技術がなくともストリートビューを導入できます。
顧客は口コミや店舗の雰囲気などあらゆる情報をもとに来店する店舗を選びます。公開する情報の幅を広げるためにも、飲食店にとってストリートビューの導入は集客力をあげる有効な手段のひとつとなります。
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
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本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
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