POSレジとは、POS(Point of Sale:販売時点情報管理)システムを導入したレジのことを指します。店舗での会計と同時に売り上げた商品の情報を集計し、在庫チェックや商品ごとの売れ行きなどのデータ管理を可能にするツールです。
1970年代にアメリカで開発されたPOSレジは、現在では日本中の小売店や飲食店、大型店舗など幅広く導入されています。
本記事では、POSレジの中でも特に「飲食店」での活用に向いているものについて、それぞれの特徴や費用などについて解説していきます。
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飲食店で導入したいPOSレジ17選
POSレジは販売情報を集約して蓄積・分析するツールであり、お店の売上改善に役立ちます。
今回は、POSレジの導入を検討する飲食店で導入したい17のPOSレジを、「タブレット型のPOSレジ」「据置型のPOSレジ」「飲食店に特化したPOSレジ」に分けてまとめました。
「タブレット型」はiPadなどのタブレットを活用するタイプ、「据置型」は卓上に設置するタイプです。
「飲食店特化型」にはタブレットタイプの中でも、オーダーやテーブル管理など、飲食店に必要な機能を兼ね備えた専用POSレジを掲載しています。
■全業種に対応、タブレット型のPOSレジ5選
- Airレジ
- Square
- スマレジ
- ユビレジ
- NECモバイルPOS
■据置型(卓上に設置するタイプ)のPOSレジ3選
- BCPOS
- FreePOS
- DeliousPico
- ぐるなびPOS+
- Okageレジ
- TabレジEATS
- でん票くん
- tenposAir
- Poscube
- Uレジ FOOD
- ブレインレジスター
- ワンレジ(旧はんじょうPOSレジ)
タブレット型のPOSレジ5選
ここでは、基本的な機能が搭載され多くの店舗で活用されている、タブレット型のPOSレジを紹介します。1. Airレジ
Airレジは、iPadとレシートプリンター、インターネットの環境さえあれば簡単に使えるPOSレジアプリです。
店舗運営に必要な基本機能「注文入力・会計」「点検・精算」「売上分析」「顧客管理」「商品管理」やユーザーサポートは無料で利用できます。
Airレジのオプション機能として、キャッシュレス決済端末の「Airペイ」や、オーダーエントリーシステム「Airレジ ハンディ」も用意されています。
また、別途契約することで、デリバリーサイトの「出前館」やクラウド会計ソフト「freee」などと連携させることも可能です。
2. Square
Squareは、アメリカのSquare社が提供するPOSレジアプリで、さまざまな業種に対応し、世界中で200万以上の導入実績があります。
Square社は決済サービスに特化した事業者で、SquareはPOSレジの機能は完全無料で利用できますが、クレジットカードなどのキャッシュレス決済を利用する場合には決済手数料が発生します。
決済手数料は以下のようになっています。
- Visa・Mastercard・American Express・Diners Club・Discover・交通系の電子マネー:3.25%
- QUICPay・iD・手入力決済・ブラウザ決済(Visa、Mastercard、American Express):3.75%
- JCB:3.95%
3. スマレジ
スマレジは、0円から利用できるクラウド型のPOSレジサービスのアプリで、飲食業やアパレルなどの小売業、美容室やエステなどさまざまな業種に対応しています。
店舗の規模や利用状況に応じた5つの料金プランが用意されていて、スタンダードプランではPOSレジの基本機能を月額0円で利用でき、メールでのサポートもサービスされます。
また、スマレジ・アプリマーケットからアプリを購入すれば、スマレジの機能を自由にカスタマイズできます。この機能はスタンダードプランでも利用できるので、必要なアプリだけ購入して不要なコストが抑えられます。
4. ユビレジ
ユビレジは2010年、iPadが発売された年に「タブレットを利用するPOSレジ」としていち早くリリースされました。
飲食業や小売業、サービス業などさまざま業種に対応しており、現在までに国外も含めて3万件以上もの導入実績があるPOSレジサービスのアプリです。
サービス開始から10年にわたって蓄積されたノウハウと利用者の声を反映させたユビレジは、売り上げ向上のための「経営の見える化」や導入前・導入後のサポート体制が充実している堅実なサービスです。
5. NECモバイルPOS
NECモバイルPOSは、NECが開発するPOSのノウハウを集約した、簡単に導入できるPOSレジアプリです。
飲食業や小売業、サービス業に対応していて、プリンターやキャッシュドロアなどの周辺機器と連動して、自動で販売管理・売上集計が行えます。
また、オプションで外部サービスとの連携をすることで、予約管理やポイントシステム、複数店舗の管理システムなどを導入することが可能です。
20年以上のPOSレジ実績があるNEC品質のPOSシステムですが、iPadを活用したクラウドサービスのためリーズナブルな価格で利用できます。
据置型のPOSレジ3選
ここでは、飲食店での利用に向いた据置型(タブレット型ではなく、卓上に設置するタイプ)のPOSレジシステムを紹介します。1. BCPOS
BCPOSは、レジ業務から売り上げ・在庫管理、クレジットやキャッシュレス決済にも多彩対応するオールインワンのPOSレジシステムです。中国人がよく利用する「WeChat Pay」「Alipay」に対応するなど、インバウンド(訪日外国人)向けの対策も充実しています。
設備のハードウェアとシステムのソフトウェアの両方を導入する必要がありますが、店舗の規模や業務形態に合わせて設備選択して導入できるメリットもあります。
2020年の経済産業省「IT導入補助金」のベンダー企業として認定されており、IT導入補助金を利用してBCPOSを導入すれば、費用の最大3/4が補助されます。
2. FreePOS
FreePOSは、飲食業をはじめ小売業やサロンなどの各業種専用ソフトが付属したタッチパネルで使える据置型のPOSレジです。飲食店向けのFreePOSではテーブルごとの予約や会計・割り勘などの飲食店に特化した機能が充実しています。
低価格での設備レンタルが可能でクレジット決済の初期費用も無料なため、コスト面でPOSレジの導入を迷っていた小規模の飲食店などにも導入がしやすいPOSレジサービスとなっています。
3. DeliousPico
DeliousPicoは、寺岡精工が提供する飲食店向けの据置POSレジで、レシートプリンターと客側表示器が一体型となったの業界最小クラスのコンパクトなPOSレジです。
飲食店管理システム「Delious」では店舗独自の形式で日報が自動作成でき、またオプションの「Delious」クラウドとの連動によってPOS画面の変更や売上や勤怠などの本部管理を行えるようになります。
飲食店に特化したPOSレジ9選
ここでは、飲食店での利用に特化して設計されたタブレット型のPOSレジを紹介します。1. ぐるなびPOS+
- 初期費用:168,000円
-
月額:12,000円
ぐるなびPOS+は、飲食店特化型のPOSレジに加え、オーダーや勤怠管理、売上分析など多様な機能を兼ね備えたツールです。
多言語や多通貨での表示も可能で、海外出店戦略をサポートするとしています。加えて免税対応もあり、インバウンド対策にも活用できます。
ぐるなびが提供する他のツール「ぐるなび台帳」「ぐるなびPay」などと連携させることもでき、経営をトータルで管理できるツールだといえます。
2. Okageレジ
Okageレジは、飲食業向けに特化した飲食店機能が充実したタブレット型のPOSレジです。
コース設定やトッピングの追加、飲み・食べ放題の設定機能のほか、前払い・後払いなど業態によっての使い分けもできます。
Okageシリーズのモバイルオーダー機能「Okage Go 店内版」「Okage Go 店外版」や、テイクアウト・デリバリー注文管理「Okageデシャップディスプレイ」などと連動して活用することで、業務効率化と人件費の削減を実現できます。
3. TabレジEATS
TabレジEATSは、スマートPOS「Tabレジ」から生まれた飲食業へ特化したPOSレジサービスです。
レンタル契約の「フリープラン+OES」では、Tabレジ本体のタブレット・キャッシュドロワー・ハンディ用スマートフォン・モニター用タブレット端末のハードウェア本体が無料貸与され、初期設定や修理・交換、サポートも無料で受けられます。
Tabレジシステム専用の端末と連動する周辺機器を開発・提供するため、機器間でのトラブルが抑えられます。
4. でん票くん
でん票くんは、マルチデバイス・マルチOSに対応したクラウドシステムのPOSレジです。
飲食店専用のPOSレジシステムで、飲食店特有のライスなどの大盛り設定やメニューに付属するドリンクの指定、また食前・食後などの提供タイミングといった、細かな設定にも対応できます。
中小企業や家族営業などの小規模な飲食店に導入しやすい価格帯として、オーダエントリーからレジ機能まで月額1,000円から利用でき、また、2020年7月よりオプション機能としてスマホ・モバイルオーダーシステム「ゲッ注」のサービスが開始されています。
5. tenposAir
tenposAirは、飲食店専用に設計されたiPadのPOSレジで、飲食店の現場で使いやすい操作性と機能が用意されています。たとえば、数字の入力はテンキー方式以外にも連続タップですることでも入力できるので、大人数のオーダーを受ける際にストレス無くオーダーを受けられます。
また、一時的にインターネットの接続ができなくなってしまった場合にも、オーダー・会計・レシートの出力などが行え、店内のオペレーションに影響することなく営業が続けられます。
6. Poscube
Poscubeは、レストランをはじめとした居酒屋、カフェ、バー、ホテル内レストランなど、さまざまな形態の飲食店のオペレーションに対応する、飲食店専用のPOSレジです。
オーダーエントリーシステムから商品管理、会計、売り上げ分析まで、飲食店に必要な機能をPoscube1つで実現するオールインワン設計となっています。
予約管理や複数店舗を統括する本部管理、セルフオーダーシステムなど、店舗に合わせて必要な機能はオプションや他社サービスと連携させられます。
7. Uレジ FOOD
Uレジ FOODは、USENが提供する飲食店専用の多機能で低価格なタブレット型のPOSレジです。飲食店に必要な基本の機能に加えて、オプションでセルフオーダーシステムやUペイと連携してキャッシュレス決済を利用することもできます。
また、外部サービスのUber Eatsとの連携が2020年10月下旬より開始され、出前販売の管理も1つのレジでできるようになりました。
Uレジ FOODの一番の特徴としてあげられるのはサポート体制の充実です。システムの導入前と導入時に専門のスタッフが訪問し、利用者に合わせたサービスの提案・メニューの初期登録や機材の設置などのサポートを行います。
8. ブレインレジスター
ブレインレジスターは、2014年にグッドデザイン賞を受賞した、飲食店専用に設計されたPOSレジです。
月額0円から基本のPOSレジ機能を利用でき、スタンダードプランでも月額2,800円、プレミアムプランでは月額9,800円と、導入したい店舗の規模などに合わせて運用プランを選べます。
印刷されるレシートのロゴ画像やテキスト情報などのデザインを簡単に変更できるので、店舗のSNSアカウントのQRを表示したり、リピーター獲得のためのキャンペーン情報などを随時更新できます。
9. ワンレジ
ワンレジ(旧はんじょうPOSレジ)は、元飲食店経営者が飲食店を支援するために設計した飲食店専用のPOSレジです。「ワンレジさえあれば他に何もいらない」と言われるようなPOSレジをめざしているとのことで、操作・登録の簡単さ、飲食店ならではの機能の便利さ、顔認証による不正の防止などを実現しています。
2020年の経済産業省「IT導入補助金」のベンダー企業として認定されており、IT導入補助金を利用してワンレジを導入すれば、費用の最大3/4が補助されます。このIT導入補助金への申請についても、ワンレジの専用担当者からのサポートが受けられます。
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