飲食店がECサイトを始めるには?成功事例3つや導入の必要性、特徴を紹介

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新型コロナの影響により、多くの飲食店でECを使用した通販やサービスの提供といった新たな視点から顧客確保、売上施策を講じる店舗が増加しています。

今回は、ECサイトの特徴や活用のメリットを踏まえ成功事例を解説し、ECサイトを活用した集客について解説します。

コロナ禍で飲食店が今こそ取り入れるべき、ECサイトを使った集客

コロナの影響で高まるEC市場と巣ごもり消費の傾向を解説します。ECサイトとは、どのようなものか、また、特徴を踏まえた上でどのようにECサイトを活用すべきかを考察します。

高まるEC需要

経済産業省の2020年7月に発表された電子商取引調査によれば、電子商取引の国内市場規模は年々拡大しています。

2018年から2019年では、特に食品を含む物販系の伸び率が顕著になっています。その上、コロナ禍の影響も受けEC需要はさらに拡大しています。

具体的には、MMD研究所の調査によれば、ECサイト利用頻度が特に60代男女で増加しているのがわかります。

また、総合ECサイトを利用したことがある人の中で「2020年4月以降利用頻度が増えた」と回答した利用者は20%以上でした。

このように、もともと増加傾向であったECサイト需要がコロナの影響でさらに加速した背景があります。それも加味すると、ECを活用した集客を考える必要性は高まっていると言えます。

そもそもECサイトとは?種類や特徴

ECサイトとは、モノやサービスを販売するウェブサイトです。ECサイトには、モール型自社サイト型の2つに分けられます。

モール型の具体例には、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなどがあります。この場合、店舗のデザインや商品の登録など、モールが提供するシステムを利用できます。

モール型のメリットは、集客力が高く、新規顧客の獲得に有効で信頼性が高いことが挙げられます。しかし、その分競合が多く、広告費がかさみ、差別化に成功していないとリピート客を確保できず効果が発揮できない場合もあります。

一方、自社サイト型とは、自社でサイトを立ち上げる方法です。この自社サイトは、独自のサイト構成ができ、広告費など販促コストが抑えながら運営できます。出店費用や販売手数料が発生しないのもメリットです。ただし、集客力が低く、サイトを構築するコストや手間がかかってしまう点はデメリットです。

最近では、無料で出店できる「BASE」や「STORES」といったプラットフォームも提供されています。

いずれの形式を利用するかについては、店舗の知名度から自社のポジショニングを把握した後、目的や費用対効果を考慮することが大切です。

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モール型ECサイトの活用/飲食店向けのサイト・成功事例

飲食店によるモール型ECサイトの活用について、利用できるプラットフォームと事例について紹介します。

飲食店向けのモール型ECサイト

まずは、飲食店向けのモール型ECサイトで今注目されている2サイトを中心にメリットを解説します。

1サイト目は「楽天」です。楽天は、会員数一億人を超え、圧倒的集客力を誇ります。ECサイト運営の初心者も充実したサポートを受けることができるので安心できるのがメリットです。

楽天
▲楽天市場トップページ:公式サイト

2サイト目は「イエトソト」です。イエトソトは、飲食店特化型ECモールです。飲食店は規約の範囲内で、商品数の限りなく掲載ができるのが特徴です。

特集や売れ筋ランキングも掲載しており、紹介されれば知名度上昇につながるなど企業努力をすることで、さらなる集客が見込める可能性もあります。

<参照>イエトソト

イエトソトトップページ
▲イエトソトトップページ:公式サイト

その他にも、Yahoo!ショッピングやAmazonなどのECサイトがあります。ターゲット層や料金など比較検討し、自社に合ったサイトを選ぶことが大切です。

飲食店の成功事例/楽天の利用で広告出稿とサポートで売り上げ向上

楽天を利用した広告の効果で、注文が増加した成功事例のもつ鍋店があります。

もつ鍋店成功の背景には、ECコンサルタントからのアドバイスを受けた商品考案などがありました。この商品が成功を考察するに、適切な広告が行われていたことがわかります。

具体的に言えば、広告を考察すると、消費者が「もつ鍋」と直接検索せずともグルメジャンルから商品を探している時、関連商品として店の商品が表示されることがわかります。

この仕組みから新たに商品を考案することで、多くのユーザーに商品を目にしてもらえる機会を増やすのに成功したと推察できます。また、このような企業努力が消費者に評価され楽天内で上位ランキングに掲載されるとマスコミから注目度が上がる可能性もあります。

<参照>楽天:成功事例 サポートを活用することで、自慢の商品が月商1,000万超え

独自ECサイト構築/開設から販売までの流れ・成功事例

続いて独自ECサイトを飲食店が活用する場合の、サイトの開設と運用についてと、事例について紹介します。

ECサイトを始めるまでの4ステップ

ECサイトでの商品販売開始までには、以下の4つのステップがあります。

  1. 商品をつくる…何をどのような形で売るのかを、配送などにも考慮しつつ商品の梱包方法や容器を決めます。単価を決め、食品表示ラベルを作成します。
  2. 保健所に相談する…販売方法や商品表示が適切かなどについてアドバイスを受けることで安全にECを始められます。
  3. サイトをつくる…サーバーを契約し、WordPressなどをつかってウェブサイトを準備します。BASEやSTORESでは月額日無料でECサイトを立ち上げれます。
  4. 配送手段を確保…配送業者を比較検討し選びます。

飲食店の成功事例1. 「筋肉食堂」ECサイトで弁当販売・SNS活用も

成功事例1例目は、ECサイトを通じて弁当販売を成功させた「筋肉食堂」です。

緊急事態宣言でレストランへの来店数や売上が激減し、デパートなど商業施設での弁当販売を試みようとするも緊急事態宣言下で商業施設も閉鎖という状況になってしまいます。この状況を打開するために、自社ECサイトを立ち上げての弁当販売に踏み切りました。

宣伝にはInstagramなどのSNSも活用して顧客とのコミュニケーションの場を設け、新メニューなどの告知をしました。その結果、落ち込んだ売上を回復にまで引き上げる事に成功しています。

筋肉食堂のECサイト
▲筋肉食堂DELIトップページ:公式サイト

<参照>筋肉食堂DELI

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飲食店の成功事例2.「ツバメコーヒー」おうち需要を先取り商品開発

成功事例2例目は、「ツバメコーヒー」です。ツバメコーヒーは需要をいち早く察知し新メニューを考案しています。

メニューとは「おうち時間セット」「自宅待機セット」で、自宅での時間が増える消費者に向けて訴求した商品です。キャッチーなネーミングとしてSNSで言及されることに成功したといいます。

ネーミングだけでなく、見栄えの良いショップページやパッケージデザイン、そしてメイン商品であるコーヒー以外の商品開発で他店との差別化もできていたのも成功の要因となっています。

ツバメコーヒーの公式サイト
▲ツバメコーヒー:公式サイト

<参照>ツバメコーヒー

ESサイトの構築・活用により販路拡大、集客へ

ECサイトには、モール型と自社型の大きく分けて2つあります。引き続き在宅での時間に注目が集まっています。ECサイトだけでなく、UberEatsなどのデリバリーサービスも手間や費用など合わせて検討し併用するのも施策の一つです。

ただし、商品をオンライン展開するビジネスは増えています。ECサイトでも競争が激しくなっていくことが予想されます。差別化を図れる商品開発やその商品を活かして、顧客を獲得する必要があるでしょう。

自社の規模などからポジションを把握した後、競合を見据えたECサイトを選択しSNSなどコミュニケーションを通して、集客と売上につながる企業努力を継続することが大切です。

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