Google マップやGoogle マイビジネスなど、ローカルSEOに関連するサービスは常にアップデートが続けられています。
そこで編集部では、最新のデータやノウハウをいち早く取り上げるべく、毎週「ローカルSEOニュースまとめ」を配信しています。
今回は第38回目として、2021年9月17日から9月23日の関連トピックをお伝えします。
* ローカルSEOとは…特定の場所に関連する検索(ローカル検索)が行われた際、検索結果に表示される店舗・施設情報を最適化することで、来店や予約に結びつける施策のこと。「MEO」と呼ばれることも。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
Googleマップで公安調査庁に閉業マーク、いたずらの可能性
17日、公安調査庁の出先機関4か所がGoogleマップ上で「閉鎖」「閉業」と誤表示されていることがわかりました。
毎日新聞によると、17日午後6時時点で誤表示されていたのは東北公安調査局(仙台市)、中国公安調査局(広島市)、横浜公安調査事務所(横浜市)、千葉公安調査事務所(千葉市)でした。
いずれも実際には業務中だったことから、何者かによるいたずらの可能性が指摘されています。事態を受け、公安庁は「必要な対応はとった」とし、情報収集を進めているということです。
Googleマップに掲載されている店舗や施設情報は、一般ユーザーにより変更される可能性があります。ユーザーは「情報の修正を提案」の機能を使って、Googleに修正案を送信できます。この提案内容は、Googleまたは店舗側が承認すればマップに掲載されます。
店舗オーナーにかぎらず誰でも簡単に提案可能であるため、店舗が情報を更新していなくても最新の情報を掲載できる点はメリットです。
一方で誤った内容が掲載されてしまったり、悪意をもったユーザーが故意に情報を変更できてしまうというリスクもあります。これまでに起きた大きな事件では、Googleマップ上の原爆ドーム(広島市)が「核実験場」と表示されるなどの問題が起きました。
Googleマップ上の店舗情報はユーザーが店舗を訪れる際に参考にすることも多く、営業実態と合っていない場合、顧客の信用を失ったり見込み顧客のロスにつながってしまうおそれがあります。自店舗のGoogleマイビジネスを管理し、誤った情報が掲載されている場合、いちはやく気づいて修正する必要があります。
関連記事
Googleマップの店舗情報は「誰でも勝手に書き換えられる」修正する方法は?
<参照>
グーグルマップで公安調査庁の出先機関「閉鎖」と誤表示 いたずらか | 毎日新聞
宿泊施設で本来使えない、Googleマイビジネスの投稿機能が使える現象
宿泊業は、それ以外の業種と異なりGoogleマイビジネスの「投稿機能」が使えない仕様になっています。
ところが9月中旬、ホテル施設でこの機能が使える事象が報告されました。
実はこのような挙動は過去にも何度か事例が報告されていますが、正式に機能が解禁されたというわけではなく、一時的なバグという見方がされています。
関連記事
Googleマイビジネスの投稿機能を活用|種類とメリット・注意点を解説
<参照>
観光経済新聞:【直販を増やす】デジタルマーケティングトレンド40
今週のGoogleマイビジネスヘルプコミュニティ、注目のQ&A3選
ここでは、9月17日から9月23日の間にGoogle マイビジネスのヘルプ コミュニティに投稿された質問の中で、注目したい質問と回答の内容を抜粋して解説します。1. 住所非公開の会員制飲食店はGoogleマイビジネスに登録すべきか
質問
- 会員限定で住所非公開の飲食店です。このような業態の場合、Googleマイビジネス(ビジネスリスティング)を作るべきでしょうか。
回答
- 現時点でGoogleマップに店舗情報(ビジネスリスティング)が存在しないのであれば、改めてビジネスリスティングを登録する必要はないでしょう。
- ビジネスリスティングがすでに存在する場合には、ユーザーから投稿される口コミや写真を管理するためにも、オーナー確認だけは行っておくことがおすすめです。
補足
- 住所については「非店舗登録」にすれば、Googleマップに詳細な住所は掲載されず、地図上にサービスを提供するエリアが表示されます。あるいは、管理画面から修正すれば、住所は町名まで、電話番号は非公開といった形にできます。
- すでにビジネスリスティングが存在する場合にこれを削除することは原則できませんが、ウェブサイトや看板がないのであれば、サポートに相談することで削除してもらえるかもしれません。
- サイトやSNSに情報がある場合には、Googleマップにビジネスリスティングが自動生成されます。
<参照>
Googleマイビジネスヘルプコミュニティ:会員限定で住所非公開の飲食店のGMBは?
2. 投稿機能で求人情報を掲載するのはNGなのか
質問- Googleマイビジネスの「投稿」機能で求人情報を掲載したら削除されてしまいました。このような情報は掲載不可なのでしょうか?
回答
- 求人情報を掲載することは問題ないと思われます。
- 投稿は最低限の情報だけにして、詳細な情報はウェブサイトに掲載するとよいかもしれません。
- Googleの投稿コンテンツに関するポリシーも合わせて確認しましょう。
- 続く投稿がどんな内容でもエラーになってしまうことがあるかもしれません。この場合はサポートに問い合わせを入れます。
補足
- Googleマイビジネスは、投稿コンテンツに電話番号を含めることを禁止しています。
- 投稿に電話番号の情報を含めたい場合は、 [今すぐ電話] ボタンを投稿に追加することができます。
<参照>
Googleマイビジネスヘルプコミュニティ:求人情報を掲載するのは違反ですか?
3. 「この場所にあるビジネス」に表示される順序を変更したい
質問- 1階、2階で名前の違う別々の店舗を運営しています。マップ上で見ると2階の店舗しか表示されないのですが、1階の店舗も表示させるにはどうすればよいでしょうか。
- また、Googleマップで検索したときに「この場所にあるビジネス」として表示される情報について、1階、2階の順で店舗情報が記載されるように順番を入れ替えるにはどうすればよいでしょうか。
- さらにマップ上で「1階 ◯◯」「2階 △△」と階数を含めて表示することはできますか。
回答
- 「この場所にあるビジネス」店舗情報の掲載順番を入れ替えることはできません。
- マップ上に表示される店舗を設定することはできません。
- 階数を含めた店舗名の表示についても、Googleマップの地図上に表示させることはできません。店舗の詳細情報の画面では表示されています。
補足
- マップの表示内容について変更を希望する場合、Googleマップの「フィードバックの送信」から要望を伝えることができます。同じような意見が多い場合には実装されるかもしれません。
<参照>
Googleマイビジネスヘルプコミュニティ:「この場所にあるビジネス」記載順番の変更
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。
本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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→「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】