各業種におけるGoogleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)の活用方法について、Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパートの永山卓也氏とざっくばらんに語る連載企画「エキスパートに聞く!業種別GBP活用講座」。
vol.3の今回は、「寿司屋のGoogleビジネスプロフィール活用」について伺います!
- 前回(vol.2)の記事はこちら→ゲームセンターのGoogleビジネスプロフィール活用
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
現時点では投稿機能など、機能面での大きな変更は発表されていないため、従来のGoogleマイビジネスの機能に沿って解説していきます。
参照:Ads & Commerce Blog / Google ビジネス プロフィール ヘルプ
<プロフィール>
永山卓也 - Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパート/「口コミコム 」テクニカルアドバイザー&「訪日ラボ」アドバイザー
ローカルビジネスコンサルティング、店舗マネジメント業を行い、 デジタル、アナログ両面で小売・飲食・宿泊業、観光業に豊富な経験。各都道府県の地方自治体、地域団体などを中心にセミナー、講演実績多数。観光庁 インバウンドの地方誘客促進のための専門家。Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパート。Google Maps, Google広告プロダクトエキスパート。東京観光財団 観光おもてなしアドバイザー。株式会社movが運営するお客様の声のDXサービス「口コミコム 」テクニカルアドバイザー&インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」アドバイザー。
石橋美奈子 -株式会社mov マーケティング部 口コミラボ編集
株式会社mov マーケティング部。オウンドメディア「口コミラボ」創業期からインターン(当時)として参加。
現在は「口コミラボ」記事の企画、取材、執筆、編集を担当。
※次回は10月18日(月)に公開します。この連載を見逃さないためにも、ぜひ口コミラボのメールマガジンにご登録ください。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
寿司屋のGoogleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)活用について
石橋:
今回も業種別のGoogleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)活用について、永山さんとざっくばらんにお話ししていきます。よろしくお願いします!
永山:
よろしくお願いします!
石橋:
今回は、「寿司屋のGoogleビジネスプロフィール活用」について伺っていきたいと思います。
永山:
わかりました、寿司屋ですね。ちなみに、どういうタイプの寿司屋を想定していますか?
石橋:
…どういうタイプの寿司屋、というのは?
永山:
寿司屋といっても、いわゆる居酒屋兼お寿司屋といったものから、割烹や和食店などと絡めているお寿司屋、そして回転寿司とか、かなり色々ありますよね。
石橋:
あっ、確かにそうですね…。永山さんがそうお聞きになったということはやはり、業態などによってもGoogleビジネスプロフィールの施策って違ってくるんでしょうか?
永山:
はい。業態によって、まったく別の業種とも言えるので、かなり違ってきますね。
石橋:
なるほど。
石橋:
そうしましたら、いわゆる”回らないお寿司屋さん”のような業態から伺ってもよろしいでしょうか?
永山:
わかりました。
”回らない寿司屋”では、その日のネタに合わせて鮮度の高い情報を発信しよう
永山:
これは回転寿司なども共通ですが、寿司屋では、旬の魚や、季節ならではのメニューについてしっかりと発信していく必要があります。
石橋:
なるほど。”回らない寿司屋”だったらより顕著だと思いますが、回転寿司などでも期間限定で旬の魚を提供していることはありますもんね。
永山:
はい。その中でも、”回らない寿司屋”の場合は、その日に仕入れたネタによって「今日しか食べられません」みたいなメニューもあるんじゃないかと。
なので可能であれば、「今日はこういうお魚が入ってます」みたいな、リアルタイムな情報を発信できたら良いと思います。
これは、ちょっと格好良く言うと「"寿司ネタの鮮度" と "情報の鮮度"がリンクしている」という言い方もできます。
ネタの鮮度が落ちた状態で情報を出しても、価値は薄れていってしまうので、ネタの鮮度ができるだけ高いうちに、情報も鮮度が高い状態で発信するのが良いですね。
石橋:
なるほど!「鮮度がリンクする」っていう言い方、すごくキャッチーで面白いです。
永山:
あとメニューの話で言うと、まちのお寿司屋さんであれば、地酒を扱っている場合も多いですよね。
これも一つの売りだと思うのですが、あまりGoogleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)などで伝えきれていないので、発信できると良いでしょう。
予算などが「行ってから初めてわかる」状態になっているのであれば改善を
永山:
ところで石橋さんは、寿司屋の予算感がわかりづらいなって感じたことないですか?
石橋:
あります! ”一貫◯円”っていう表示を見てなんとなく高い・低いがわかる方もいるんでしょうけど、私はあまり高級なお寿司屋さんに行ったことがないのでわからなくて…。
「意外と高かったな」ってなるのが怖いので、なんとなく避けてしまってるかもしれないです。
永山:
そうですよね。特に高級なお店だったら、「結局いくらかかるの?」っていうのが気になる人は多いはずです。
グルメサイトによっては予算が載っていたりすると思いますが、「おまかせで予算いくらでお作りしますよ」といったご案内があると、さらに利用しやすくなると思います。
石橋:
それはいいですね。事前に予算がわかっていれば、行こうってなる人も増えそうです!
永山:
あとは寿司屋の場合、出前をやっていることも多いですよね。その場合、予算の幅はいくらなのか、おまかせなのかそれとも細かく指定できるのか、容器がどんなものなのかなどを発信しておいた方がいいです。
例えば企業が仕出しとして頼んだ際、「容器がペラペラのプラスチックのものだった」といったことがあると、クレームや低評価な口コミを生みかねません。
石橋:
なるほど。「行ってから初めてわかる」「頼んでから初めてわかる」という状態は、お客様にとってもお店にとっても良くないっていうことですね。
回転寿司はファミレスに近い業態。子ども向けメニューなどを発信しよう
石橋:
では一方で、回転寿司ではどういった施策が考えられますか?
永山:
回転寿司の場合、ターゲットとしてはファミリーレストランに近い考え方になりますね。ですので、親子連れなども多くなります。
石橋:
確かに、ファミリーレストランと似たような利用がされているイメージがありますね。
永山:
はい。なので例えばキッズメニューがあるのか、ガチャガチャなど子どもが楽しめる料理以外のコンテンツがあるのかなどを発信していくと良いです。
そういった投稿をした上で、「親子連れ」「子ども連れ」などのキーワードで検索に引っかかるのかどうかを確認しましょう。
回転寿司でなくても、まちのお寿司屋さんでもお子様向けメニューなどを用意されている場合があると思います。その場合は同じように参考にしてください。
石橋:
なるほど。では反対に、ファミリーレストランと違う点はありますか?
永山:
回転”寿司”とは言っても、揚げ物があったりケーキがあったりと、寿司以外のサイドメニューやデザートが充実しているお店が多いですよね。
にもかかわらず、メインの寿司以外にどんなメニューがあるのかが、Googleビジネスプロフィールではしっかりと発信できていない場合が多くあります。
公式サイトに書いているメニューを、Googleビジネスプロフィールでも同様に発信していきましょう。
石橋:
確かに、Googleビジネスプロフィールのメニュー機能に登録したりすれば、公式サイトを見なくてもGoogleマップからメニューがわかるので、よりアピールしやすくなりそうですね!
永山:
今回はいかがでした?
石橋:
業態によって、施策がこれだけ異なるというのに驚きました。奥が深いですね…。
永山:
はい。今回は「積極的に情報発信したい」と考えている寿司屋を対象としてお話ししてきましたが、いわゆる「一見さんお断り」みたいな、そもそも情報を出さないというスタンスを取っている寿司屋もあると思うので、そうなるとさらに考え方は変わってくると思います。
石橋:
なるほど〜。毎回勉強になります。
次回もよろしくお願いします!
※次回の「エキスパートに聞く!業種別GBP活用講座」は10月18日(月)に公開します。この連載を見逃さないためにも、ぜひ口コミラボのメールマガジンにご登録ください。
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