Google マイビジネスは、Google マップに店舗情報を掲載できるサービスです。利用する際は、Googleのガイドラインに禁止事項などが細かく定められているため、注意が必要となっています。
そこで本記事では、Google マイビジネスの運用でやってしまいがちな、3つの違反行為について解説します。
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Google マイビジネスのガイドラインに違反しないためには?
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1. 店舗名にキャッチフレーズや商品名を含めてはいけない
Google マップ上の店舗名(ビジネスの名称)は、店舗や施設の看板に記載された正式名称だけを登録できます。キャッチフレーズや商品の情報などをビジネス名に含めることはできません。
たとえば「レストランABC」というレストランがGoogle マイビジネスに登録する場合、以下のような宣伝文句などを含む名称は全てガイドライン違反となります。
- 渋谷駅から徒歩3分、レストランABC
- レストランABC:個室あり
- A5ランク黒毛和牛が美味しいレストランABC
- 【夜20時まで営業】レストランABC
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Google マイビジネスの店舗名を正式名称にすべき理由
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全て大文字、登録商標、法的用語、出店先情報も全て禁止
これ以外にも、アルファベット表記の店名を全て大文字で登録すること、「Restaurant ABC (R)」のように登録商標を記すこと、「Restaurant ABC Co., Ltd.」のように法的用語を記すこと、そして「Restaurant ABC(〇〇モール1階)」のように出店先情報を記すことも全て禁止されています。
こうしたガイドライン違反の名称は、それが違反行為だと知らず、悪意なく登録してしまっている例が多いようです。自店のビジネス名はガイドラインに沿ったものであるか、今一度確認するとよいでしょう。
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2. ビジネスの説明にURLを記載してはいけない
Google マイビジネスの「ビジネス情報」は、ビジネスに関する簡単な説明を記載する欄です。ユーザーに自身のビジネスがどのようなものかをわかりやすく伝えられます。
しかし、この欄にはURLを記載してはいけません。公式WebサイトのURLをGoogle マイビジネスに掲載したいときは、Google マイビジネスの「情報」内の「ウェブサイト」や「予約リンク」など、URLを記載するために設けられた欄を使用しましょう。
キャンペーンやクーポンを過度に強調することも禁止
ビジネス情報欄では、キャンペーンやクーポンなどを過度に強調することも禁止されています。
セールやイベントの告知をしたいときは、Google マイビジネスの投稿機能を活用すると良いでしょう。
3. 口コミ投稿に対し、報酬を提供してはいけない
Google マップに口コミを投稿するよう来店客に呼びかけることは、集客の観点から見ても積極的に実施すべきです。
しかし、口コミを投稿するよう呼びかけるときにはいくつか気をつけないといけない点があります。
まず、口コミの公平性を確保するため、口コミを投稿する見返りに金品などの報酬を提供することは禁止されています。口コミの投稿へのお礼は、口頭や返信での感謝に留めておきましょう。
また、口コミの投稿してもらう際、☆5の評価にするよう頼むといったことも禁止されています。
口コミは公正なものでなくてはならないため、来店客が感じたことをそのまま口コミとして提供できるよう、事業者側でも配慮しましょう。
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口コミの自作自演は絶対にNG!
従業員や知人のGoogleアカウントを用いて自作自演の口コミを投稿したり、業者に委託して大量の口コミを投稿させたりといった悪質な運用を行う事業者も存在します。
しかしこのようにして投稿された口コミは不自然に見えることが多く、ユーザーからの信頼を著しく損ねてしまいます。
さらにGoogleはアカウントの挙動を常に監視しており、自作自演の口コミであることがGoogleに認識された場合、Google マイビジネスのアカウント、もしくはGoogleアカウントそのものが停止される可能性があります。
Google マップの口コミにおいて、自作自演はハイリスクローリターンな手段であるといえるでしょう。
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【番外編】実はこれもガイドライン違反
上記3つのほかにも、Google マイビジネスには不注意によりガイドライン違反に陥りやすい箇所がいくつか存在します。
まず、電話番号欄には事業拠点につながる番号を記載しなければいけません。店舗に勤務する担当者の携帯電話番号などを記載することは認められておらず、必ず店舗や施設の電話番号を記載する必要があります。
次に、飲食店や美容室などでGoogle マイビジネスのメニュー欄を活用する場合、提供している全てのメニューを記載しなければなりません。
メニューを追加したり削除した際は、Google マイビジネスのメニュー欄も更新する必要があります。
ほかにも、アルコールやタバコといった危険性のあるコンテンツを投稿することもガイドライン違反となります。
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ガイドライン違反の運用をするとどうなる?
※2024年3月ごろからGoogleビジネスプロフィールのアカウントが停止・無効とされた場合の対処法が大幅に変更されました。新たな対処法については「Googleビジネスプロフィールが停止された場合の対処法とは?2024年3月から大幅に変更」の記事をご確認ください。
ガイドライン違反がGoogleにより検知されると、Google マイビジネスの管理画面に「停止中」と表示され、Google マイビジネスが利用できなくなります。Google マイビジネスが停止されてから一定期間を経た後、Google 検索やGoogle マップの検索結果画面にビジネスが表示されなくなることもあります。
また先述の通り、口コミを大量に投稿するといった特に悪質なガイドライン違反の場合、Google アカウント自体が停止されることもあります。
アカウントの再開を申請してから受理されるまでは数週間もの時間がかかることもあるため、その間はGoogle マイビジネスを用いたマーケティングが一切できなくなることも大きな損失となるでしょう。
さらに、悪質な運用を実施していることがユーザーに露見すれば、SNS上などで炎上する危険性もあります。ユーザーからの信頼も失う可能性があるのです。
このように、ガイドラインに違反した場合の損失は莫大なものだといえます。ガイドライン違反となる行為を行っていないか、注意しながら運用していきましょう。
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