店舗オーナー向けが利用できるGoogle マップ上の店舗情報管理ツール・Google マイビジネスでは、酒類などのコンテンツの投稿が規制されています。
そこで本記事では、Google マイビジネスにおける酒類に関する規定をもとに、酒類を扱う事業者がガイドラインに違反せず投稿機能を活用するコツについて解説します。
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Google マイビジネスの投稿機能を使った集客方法
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
Googleマイビジネスでは「酒類」の投稿がNG
Google マイビジネスのガイドライン「ローカル ビジネスとしてGoogleに投稿する」には、以下のような記述があります。
規制された商品やサービス:規制されている業界で商品やサービスを提供する場合、投稿の使用は許可されますが、商品自体に関連するコンテンツを投稿することはできません。規制対象の業界には通常、成人向けサービス、アルコール、タバコ、医薬品、ドラッグ、健康および医療向け機器、ギャンブル関連サービス、花火、武器、金融サービスが含まれます。
この記述にあるように、Google マイビジネスでは酒類(アルコール)に関連するコンテンツの投稿はできません。
※なお、Google マップのユーザー向けガイドライン「マップユーザーの投稿投稿コンテンツに関するポリシー ヘルプ」内の「禁止および制限されているコンテンツ」では、ユーザーによる口コミ・写真・動画の投稿でもアルコール・タバコなどに関する内容が規制されています。
<参考>
Google マイビジネス ヘルプ:ローカル ビジネスとして Google に投稿する
マップユーザーの投稿投稿コンテンツに関するポリシー ヘルプ:禁止および制限されているコンテンツ
カテゴリが「酒店」の場合、投稿自体NGに
Google マイビジネスで店舗のカテゴリを「酒店」に設定した場合、投稿機能自体が表示されなくなります。通常のGoogle マイビジネス管理画面と、「酒店」の管理画面とを比較してみましょう。
まずこちらは、店舗のカテゴリを「マーケティング コンサルタント」としているビジネスの管理画面です。
一方、こちらはカテゴリを「酒店」としているビジネスの管理画面です。
見ての通り、カテゴリを「酒店」としているビジネスでは、管理画面左側のメニューに「投稿」の項目がありません。
Googleは、ガイドラインで禁止している酒類に関する投稿を未然に防ぐべく、カテゴリを「酒店」としているビジネスに対して投稿機能を表示しないという措置をとっているようです。
「ビジネスの説明」で酒類について載せるのもNG?
「ビジネスの説明」は、ビジネスについて簡潔に説明できる欄です。
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティでは、酒類を扱う事業者から「説明欄にお酒を扱っていることを書いたり、写真を追加するのは大丈夫でしょうか」といった質問が寄せられています。
<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:お酒コンテンツについて
これについて、「Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン」で規定される「ビジネスの説明」のガイドラインには、酒類に関する記述を禁止する文言はみられません。
ただし「危険または違法な商品やサービスの販売に関連するコンテンツはアップロードしないでください」という文言があるため、酒類が「危険な商品」に該当する可能性は大いに考えられます。
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居酒屋やバーなど、酒類を扱う店ではどのように投稿すべき?
酒類を扱う店の中でも、カテゴリが「居酒屋」や「バー」などの場合は投稿機能が制限されていません。
では、そうしたビジネスではどのように投稿機能を使うべきなのでしょうか。
削除される可能性のある投稿は?
たとえば「当店の日本酒○○は、まろやかで飲みやすい味です」のように、酒類の商品そのものを解説したような投稿は、削除される可能性が高いと考えられます。
また、Google マイビジネス ヘルプ コミュニティにおけるエキスパートの回答では「○月○日にビール飲み放題イベントを開催します」などのイベントに関する投稿や、酒を飲んでいる写真などの投稿は削除される危険性が高いとされています。
居酒屋における実際の投稿事例
東京都内のある居酒屋では、以下のように酒類が写った状態の写真を投稿しています。
この投稿には日本酒の名前が書いてあるほか、写真には日本酒の瓶が写っています。
しかし、投稿文に日本酒に関する説明はなく、料理の説明と黒板の説明が投稿文の多数を占めています。写真も、日本酒だけを写したものではなく、黒板や料理とともに撮影されています。
このように、酒類の商品説明を主体にしていない投稿であれば、投稿文に酒類の名前が入っていたり写真に酒類が入っていてもガイドライン違反にはならないものと思われます。
もし、酒類の投稿が原因でGoogleマイビジネスが停止されてしまったら?
※2024年3月ごろからGoogleビジネスプロフィールのアカウントが停止・無効とされた場合の対処法が大幅に変更されました。新たな対処法については「Googleビジネスプロフィールが停止された場合の対処法とは?2024年3月から大幅に変更」の記事をご確認ください。
現時点では酒類を主体としない投稿であればガイドライン違反とならないようですが、今後Googleにおける投稿の審査が厳しくなる可能性も十分に考えられます。
万が一Google マイビジネスのアカウントが停止されてしまったら、まずはサポートに連絡し停止された原因を聞くと良いでしょう。
酒類の投稿が原因であれば、該当する投稿を削除し、ビジネスの再開を申請しましょう。
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