近年、グルメサイトを活用した集客は店舗事業者にとって必須となっています。しかし、グルメサイトの数が多く、どれを選べばいいのかなど悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、グルメサイトの集客方法や選び方について解説します。
グルメサイトで集客するメリット
グルメサイトを利用した集客のメリットを知っておくと、より効果的に活用ができます。これからグルメサイトを活用しての集客を考えている飲食店は、ぜひ参考にしてください。
1. 新規顧客への認知度アップ
グルメサイトは、企業ホームページやSNSよりも圧倒的な集客力を有していることがほとんどです。たとえば、日本最大級のグルメサイトのひとつである「食べログ」では、月間利用者数が9,139万人、月間総PV数が19億6,024万PVです。(※2023年6月実績、公式HPより)
自身のSNSや自社ホームページでこれだけの利用者数を増やすのは困難だと言えます。利用者数が多いグルメサイトを利用すれば、新規顧客への認知度アップが期待できるでしょう。
2. ネット予約ができる
予約をするお客様は、手間がかかるのを嫌がります。予約がスムーズに受け付けられ、電話対応の時間を短縮できるグルメサイトは、ユーザーにとって利用しやすく、それだけ自店舗への集客力も期待できます。
また、グルメサイトを利用すれば24時間いつでも予約できるため、終業後の集客機会の損失を妨げられるだけでなく、開店中は店内の業務に集中しやすくなります。
グルメサイトで集客するデメリット
グルメサイトでの集客にはデメリットもあります。知っておくと、余計なリスクを回避できますので、ぜひ参考にしてください。
1. コストがかかる
各グルメサイトが提供するプランの中には、無料で利用できる場合もありますが、相対的に判断すると有料プランよりも劣ってしまいます。そのため、有料プランの使用はほとんど必須と言ってもいいでしょう。
ただし、有料プランはコストがかかります。有料プランを、何も考えずに利用するだけだと、上位表示に繋がらず、集客に成功しない可能性があります。正しい運用の方法を調べてから、利用するのをおすすめします。
また、掲載費用だけでなく、更新の人件費がかかるのも、グルメサイトを活用するデメリットです。
2. リピーター獲得には別の施策が必要
グルメサイトを活用すれば、新規層の獲得ができます。しかし、リピーターを獲得するには、来店したお客様に対する他の対策を考えなくてはいけません。そこで有効なのが、メールマガジンやLINEの活用です。また、SNSは新規顧客獲得にも有効ですが、来店時にフォローしてもらう仕組みをつくることで、リピーター向けの施策としても機能します。
グルメサイトを選ぶときのポイント
グルメサイトを選ぶポイントを理解しておくと、迷わずに活用できます。相性の良いグルメサイトを選ぶためにも把握しておきましょう。
1. コスト(掲載費用)
グルメサイトでは無料で活用できるプランもありますが、上位表示をさせるには有料プランを契約する必要がある場合も。また、予約人数に応じて従量課金されるケースも多いので、自店が求めるサービス内容があるか否か判断することが大切です。
2. ユーザー層
上位グルメサイトの主なユーザー層は18〜34歳です。
関連記事:グルメサイトの利用者数、ユーザー層は
一方で、一休.comには高級店をメインに情報が掲載されており、主なユーザー層は高所得や30代後半以降となります。
集客したい客層と合ったグルメサイトを選びましょう。
3. 掲載店舗数やユーザー数
グルメサイトによっては、掲載店舗数などによってもプランが異なります。自社の店舗数に応じて、必要なグルメサイトを見極めるのが大切です。
4. 使いたい機能
グルメサイトによって搭載している機能はさまざまです。主な機能は下記のとおりです。
- 店舗の情報管理
- 口コミへの返信
- メニュー管理
- 予約
- メルマガ配信
使いたい機能が搭載されているグルメサイトを選ぶようにしましょう。
押さえておきたいグルメサイト8選
グルメサイト名 | 掲載費用 | 掲載店舗数 | ユーザー層 | 月間ユーザー数 |
食べログ | 月額1万円~ |
約84万店 |
幅広い年代 (コア層は30〜40代男性) |
約9,139万人 |
ホットペッパーグルメ | 月額3万円2,000~ |
約75万店 |
20代女性 |
約5,200万人 |
ぐるなび | 月額1万~ |
約49万店 |
30~50代メイン |
約5,600万人 |
Retty | 1万9,000円~ |
80万店以上 |
20~30代男性
|
約4,000万人 |
トリップアドバイザー | お問い合わせ |
約500万店(国内外) |
- | 約2億人(海外含む) |
ヒトサラ | 月額6万円~ |
約1万5,000店 |
30代以上の女性 |
2,000万人以上 |
一休.comレストラン | 成果報酬のみ |
約8,000店 |
40代ハイクラス |
- |
開店ポータル | 無料 | 約21万店 |
1. 食べログ
掲載費用 | 掲載店舗数 | ユーザー層 | 月間ユーザー数 | |
食べログ | 月額1万円~ |
約84万店 |
幅広い年代 (コア層は30〜40代男性) |
約9,139万人 |
食べログは4大グルメサイトのひとつであり、業界の中でも最大手に位置します。幅広い年代層にリーチできる一方、競合他社が多い点には注意が必要です。
中国の大衆点評と連携しており、中国インバウンド対策に興味がある方にもおすすめです。
2. ホットペッパーグルメ
掲載費用 | 掲載店舗数 | ユーザー層 | 月間ユーザー数 | |
ホットペッパーグルメ | 月額3万円2,000~ |
約75万店 |
20代女性 |
約5,200万人 |
オンライン集客に力をいれた飲食店におすすめです。店舗への集客だけでなく、予約台帳アプリやPOSレジアプリとの連携による業務改善が可能な点もポイントです。
3. ぐるなび
掲載費用 | 掲載店舗数 | ユーザー層 | 月間ユーザー数 | |
ぐるなび | 月額1万~ |
約49万店 |
30~50代メイン |
約5,600万人 |
30〜50代の男性ユーザー層が多く、中年代の方から安定した支持を得ているのが特徴です。4言語に自動翻訳できるため、インバウンド対策をしたい店舗にはおすすめです。
4. Retty
掲載費用 | 掲載店舗数 | ユーザー層 | 月間ユーザー数 | |
Retty | 1万9,000円~ |
80万店以上 |
20~30代男性
40代女性
|
約4,000万人 |
首都圏在住かつ消費意欲の高い20〜40代のユーザー層が利用しています。実名で口コミが投稿されるので、悪質的な行為を避け、信頼性の高い情報を提供できるのが特徴です。
5.トリップアドバイザー
掲載費用 | 掲載店舗数 | ユーザー層 | 月間ユーザー数 | |
トリップアドバイザー | お問い合わせ |
約500万店(国内外) |
- | 約2億人(国内外) |
49の国と地域でサービスを提供している世界最大規模のサイトです。グローバルな店舗も登録しているのが、最大の魅力です。
6. ヒトサラ
掲載費用 | 掲載店舗数 | ユーザー層 | 月間ユーザー数 | |
ヒトサラ | 月額6万円~ |
約1万5,000店 |
30代以上の女性 |
2,000万人以上 |
記念日やお祝い事などの特別な日にワンランク上の店舗を利用したいユーザー層向けです。料理人に着目しているのが大きな特徴で、お客様からの信頼を得られます。
7. 一休.com レストラン
掲載費用 | 掲載店舗数 | ユーザー層 | 月間ユーザー数 | |
一休.comレストラン | 成果報酬のみ |
約8,000店 |
40代ハイクラス |
- |
ハイクラスな店舗の掲載にこだわっており、独自の規定を設けているのが特徴です。
8. 開店ポータル
掲載費用 | 掲載店舗数 | ユーザー層 | 月間ユーザー数 | |
開店ポータル | 無料 | 約21万店 |
- | - |
オープンまでのエピソードや店長の意気込みなど、店舗の想いを伝えるのが特徴です。
グルメサイト以外で集客する方法
近年、グルメサイト以外での集客も増えてきたため、代表的な例を2つに絞って解説します。グルメサイトを利用した集客に悩んでいる店舗は、ぜひ参考にしてください。
SNS
InstagramやTwitter(X)、TikTokといったSNSは、集客ツールとして飲食店にも活用されています。
グルメサイトとは違い、誰でも無料で発信を始められます。他の集客ツールよりも拡散力があり、特に若い年代でSNSを利用して飲食店を探す人も増えていることから、ターゲット層や打ち出し方によっては絶大な効果を発揮します。
Googleビジネスプロフィール
Googleビジネスプロフィールとは、Googleが無料で提供するGoogleマップ上の施設情報管理ツールです。「Google検索」と「Googleマップ」で飲食店が検索された際の検索結果に表示される内容を管理できるため、グルメサイト以上に見てもらえる可能性が高い場合も。
Googleビジネスプロフィールで集客する手法として、MEO(マップエンジン最適化)と呼ばれる施策があります。詳細は以下の記事をご覧ください。
関連記事:MEOとは?専門家がわかりやすく解説!
なお、Googleビジネスプロフィールは、複数の施設で一括投稿できないので、一括管理には各社から提供されている有料ツールの導入が必要です。
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※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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