ブログは、テキストや画像によりさまざまな情報を発信するコンテンツです。Amebaブログやはてなブログなどのサービスを利用すれば、誰でも簡単にブログサイトを開設でき、個人、法人を問わず、さまざまなユーザーがブログを運営しています。
また、ブログは集客や販促にも活用できるツールです。大手企業のブランディングからカフェの集客、メルカリやヤフオクでの販促まで、幅広い目的に役立てられるでしょう。
この記事では、ブログが集客に有効な理由、ブログ集客に取り組むためのステップ、注意点を紹介します。
- ブログ集客、10の有効性
- 1. ブログはたくさんの記事をアップできるので、あらゆる目的別の宣伝記事を作ってターゲットの導線を作りやすい
- 2. 文章と写真が中心であるため、社内の各部署のリソースを使える
- 3. 上記の利点から外注化もしやすい
- 4. アクセス解析もGoogleアナリティクスを中心にしやすく、方針の軌道修正も容易
- 5. リライトができ、新記事を生み出し続けるのではなく既存記事の修正で情報の更新が可能
- 6. 広告宣伝費が必要ない
- 7. 初期コスト・ランニングコストともに抑えられる(場合によっては無料で始められる)
- 8. 親近感ある企業イメージを醸成できる
- 9. 写真も多用でき、Intagramのように絞る必要がない
- 10. 企業、個人ともブログの成功事例は非常に多く、参考になる実例や書籍が多数存在する
- ブログ集客、5つのステップ
- ステップ1. ターゲットを決める
- ステップ2. ブログのテーマを決める
- ステップ3. どのブログサービスを使うかを考える
- ステップ4. 責任者を決める
- ステップ5. 継続して100記事をまずは達成する
- ブログ集客、5つの注意点
- 注意点1. 携わる人同士でコミュニケーションを怠らない
- 注意点2. 売り込みばかりを考えない
- 注意点3. 商品への導線はしっかりと設ける
- 注意点4. 広告の使い方を間違えないこと
- 注意点5. SNSでの評判を見逃さない
- ブログ運営の目的を意識・継続して取り組む体制を整えることがポイント
目次
ブログ集客、10の有効性
ブログは、コンテンツマーケティングにおける定番のプラットフォームです。ユーザーにとって有益なコンテンツを発信して、自社の商品やサービスの認知度を高めたり、購入を促したりと、さまざまな活用法があります。
また、コストやリソースの面でもおおいにメリットがあるため、集客施策にかけられる費用や人員が限られているケースにも適しています。
以下では、ブログが集客に有効な理由を紹介します。
1. ブログはたくさんの記事をアップできるので、あらゆる目的別の宣伝記事を作ってターゲットの導線を作りやすい
1つめの理由は、ブログのコンテンツ量です。
ブログでは数多くのコンテンツを発信できるうえ、コンテンツごとにWebページを構成するため、それぞれ異なる導線を設計できます。目的やターゲットに応じてさまざまな導線を作成できるため、集客にも活用しやすいでしょう。
また、コンテンツの幅広さは流入経路の幅広さでもあります。1つのチャネルで幅広い客層を獲得できる点はブログサービスならではのメリットです。
2. 文章と写真が中心であるため、社内の各部署のリソースを使える
2つめの理由は、リソースを確保しやすい点です。ブログの場合、テキストや画像で構成されるコンテンツがほとんどです。そのため、パソコンやWebに関する専門知識がなくてもコンテンツを作成できます。
専門の部署や業者に依頼せずとも運営できるので、リソースの面でコストがかかったり、業務が属人化したりするリスクを抑えられます。
また、簡易的にブログサイトを構築できるサービスを利用すれば、ブログをつくる段階から内製化してしまうことも可能です。
3. 上記の利点から外注化もしやすい
3つめの理由は、外注しやすい点です。
業務が属人化せず外注先も1つの企業に依存しません。業務に専門的な技術が必要だったり、特定のメンバーしか運用できなかったりすると、外注先を変更できず契約条件やコストの面で交渉しにくくなるデメリットがあります。
外注化しやすい点もブログ集客のコスト削減につながる要因です。
4. アクセス解析もGoogleアナリティクスを中心にしやすく、方針の軌道修正も容易
4つめの理由は、アクセス解析や方針策定の容易さです。
Webサイトの場合、基本的な分析はGoogle アナリティクスやGoogle Search Consoleで十分です。
いずれのツールもGoogleが提供している無料サービスであるため、アクセス解析や分析にコストがかかる心配も無用です。細部の設定や具体的な施策の策定には、知識が求められる部分もありますが、それほど運用が難しいツールではありません。
また、Google アナリティクスやGoogle Search Consoleでは、Webサイトに関するさまざまなデータが閲覧できます。軌道修正にも活かしやすいデータが得られるため、今後の方針を決めるうえでも役立つでしょう。
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5. リライトができ、新記事を生み出し続けるのではなく既存記事の修正で情報の更新が可能
5つめの理由は、既存コンテンツの修正による情報更新ができる点です。
ブログサイトのSEOにおいては、新規記事を生み出すだけではありません。
たとえば、TwitterやYouTubeなどのSNSにおける発信では、コンテンツを投下するためには新規投稿を作成する必要があります。そのため、運用者には企画や内容の立案が求められるでしょう。
一方、ブログの場合は既存記事の修正で情報を更新できます。コンテンツの枠組みはある状態で、必要に応じて変更や追加をするため、工数やコストの削減にも適しています。
コンテンツの定期的なリライトはSEOにも効果的です。工数削減の一策ではなく、ブログを運営するうえで定番の戦略であるといえるでしょう。
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6. 広告宣伝費が必要ない
6つめの理由は、宣伝広告費が不要な点です。
ブログ内のコンテンツで集客できるようになれば、自社で運営しているチャネル経由で顧客を獲得できるため、広告宣伝費が発生しません。
とくにビジネスの規模が大きくなるほど、集客に必要な広告宣伝費の金額も大きくなるため、より少ないコストで顧客を獲得することは非常に重要です。とくに長期にわたってCPAを考えるとき、自社所有のコンテンツを育成することは効果的な手段です。
また、ブログはストックビジネスのため、コンテンツが増えてWebサイトの規模が大きくなるほど基本的には影響力を増していきます。
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7. 初期コスト・ランニングコストともに抑えられる(場合によっては無料で始められる)
7つめの理由は、イニシャルコストやランニングコストを抑えられる点です。新たな販促チャネルを構築する場合、イニシャルコストやランニングコストがかかります。
しかし、ブログサイトであれば比較的リーズナブルなコストで構築できます。オープンソースのCMSやブログサービスを利用すれば無料で始められるため、ゼロコストで試してみる方法もあります。
集客や販促に活用できるレベルに至るまでには期間がかかりますが、ハードルが低い点はメリットでしょう。
8. 親近感ある企業イメージを醸成できる
8つめの理由は、顧客に親近感をもってもらえる点です。親しみやすさを与えるうえで効果的なのは、企業や店舗で働くスタッフの顔や人間性がわかるコンテンツです。たとえば、社長の日常、スタッフの趣味や雑記ブログなどを掲載する方法もあります。
親しみやすいイメージを与えるブランディングは、新規顧客獲得、リピーター育成のいずれにも有効です。新規顧客には購入や来店へのハードルを下げ、リピーターには企業や店舗に対して愛着がわく要因になるでしょう。
とくに取り扱う商品の価格帯が高かったり、競合が多く、商品やサービスの差別化による集客が難しかったりする場合は、ブランディングによる集客が適しています。
9. 写真も多用でき、Intagramのように絞る必要がない
9つめの理由は、写真を多用できる点です。
InstagramをはじめとするSNSにも写真を投稿する機能はありますが、SNSの場合は投稿できる写真の枚数に制限があるうえ、古い投稿が埋もれてしまいます。そのため、投稿する写真は厳選する必要があります。
一方、ブログであれば掲載する写真の枚数に制限はなく、サイトのレイアウトやコンテンツの構成次第では、多くの写真を見やすく配置できます。多くの写真を使用できるうえ、埋もれずに訴求できる点はブログサイトならではのメリットといえるでしょう。
10. 企業、個人ともブログの成功事例は非常に多く、参考になる実例や書籍が多数存在する
最後の理由は、成功事例が多い点です。ブログによる集客は成功事例の多いモデルであるため、実例や書籍、Web上の情報も充実しています。
業種や規模などの点で自社の参考にできる事例を見つけやすいでしょう。あらゆる事例のうちから自社に適したモデルをいくつか抽出できれば、再現性の高い戦略の策定にもつながります。
また、成功事例が多いモデルは、さまざまな条件下で成功の可能性を秘めているビジネスでもあります。それだけ多くの業種や規模、商材において応用できるともいえます。
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ブログ集客、5つのステップ
ブログ経由で集客を実現するには、大きく分けて5つのステップがあります。ターゲットの設定、サイトコンセプトとなるテーマの立案、ブログサービスの選定、責任者やガイドラインなどの準備、コンテンツ投稿のフェーズです。
以下では、それぞれのステップにおけるポイントを解説します。
ステップ1. ターゲットを決める
ブログサイトを構築する前段階としてターゲットを設定します。ブログやメディアにおけるターゲット像や読者像はペルソナとも呼ばれます。ペルソナを明確にイメージできていないと、ペルソナに刺さるコンテンツを企画できません。
ブログに限らず、広告やECサイトの集客など、あらゆる施策においてターゲットの設定は基本です。
ターゲットを設定する際は、自社の扱う商品やサービス、顧客情報、競合調査などにより、どんな属性の顧客を獲得すべきかを考えるとよいでしょう。
年齢、性別、趣味嗜好や居住地など、さまざまな属性を設定しておくと、ターゲットを明確にイメージできます。
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ステップ2. ブログのテーマを決める
ターゲットが設定できたらブログのテーマを決めます。テーマは、サイトコンセプトにあたる部分です。
ローンチ後に投稿していくコンテンツの枠組みとなるため、慎重に決定する必要があります。ブログサイトにおけるテーマは大きな柱のような存在で、そこから枝葉を伸ばすように関連コンテンツを作成していきます。
また、取り扱うテーマに応じて、ブログサイトの機能やデザイン、ジャンルやタグの種類などを決定するため、ローンチ後に方針を変えてもテーマは一貫すべきです。ブログサイトの構築においては序盤にあたる作業ではありますが、将来的にも重要な要素です。
ステップ3. どのブログサービスを使うかを考える
ターゲットおよびブログのテーマ設定後は、具体的な構築の作業に入ります。
CMSやブログサービスの中からどのツールを利用して、ブログサイトを構築するかを決定します。アクセス解析に関する機能、独自ドメインの有無、HTMLやCSSの直接編集など、必要な機能を事前にまとめておくとサービスを選びやすくなります。
ブログサイトを構築するツールにはリーズナブルなものも多く、それほど高機能なツールを選ばなければ、コストを抑えつつブログサイトを開設できます。
ブログ集客をはじめとするコンテンツマーケティングは、結果が出るまでにタイムラグがあるため低コストで始めるとよいでしょう。
サーバーやドメイン取得に費用がかかるWordPress、はてなブログの有料プランを利用すれば、ブログサイトのデザインや機能を作りこめますが、はじめからコストをかけすぎるのは危険です。
ステップ4. 責任者を決める
ブログサイトを運営するうえでは責任者を決めておくことが大切です。一般的に、Webサイトにおける責任者はディレクターと呼ばれる立場で、メディアにおける編集長にあたります。
ブログサイトをローンチする前に、責任者を任命して、コンテンツの内容や運営に関する責任の所在を明らかにしておきましょう。万が一、問題が生じた場合に判断をくだす責任者がいないと運用体制として不十分です。
さらに、トラブルや炎上を防ぐための対策として、サイト運営やコンテンツ管理に関するガイドラインも用意しておくべきです。
また、内容に誤りや不正確な情報があった場合にも責任は負えない旨の免責事項も併せて記載しておくと安心でしょう。
ステップ5. 継続して100記事をまずは達成する
ブログはストックビジネスであるため、記事数が増えないと集客や販促への効果はあげられません。とくにSEOにより検索エンジン経由でターゲットを獲得する場合、検索エンジンのアルゴリズムから評価を受ける必要がありますが、コンテンツの絶対量が少ない状態では上位表示は難しいでしょう。
そのため、まずは100記事を目標に、日々コンテンツを発信することが大切です。細かな分析や修正は、ある程度コンテンツの量が確保できてから行えば問題ありません。
ブログサイトの現状の流入やコンテンツ量をみて、コンテンツを増やす段階なのか、分析やリライトをすべき段階なのかを判断しつつ、運営していくとよいでしょう。
ブログ集客、5つの注意点
ブログを運営するうえで、担当者どうしのコミュニケーションが不足していたり、宣伝目的のコンテンツが多すぎたりすると、集客や販促につなげにくくなってしまいます。
運用体制や導線整備など、集客におけるポイントをおさえたブログ運営を心がけることが大切です。
以下では、ブログ集客における5つの注意点について解説します。
注意点1. 携わる人同士でコミュニケーションを怠らない
1つめの注意点は、ブログ運営に携わる担当者どうしのコミュニケーションです。ブログの運営には、全体の方針を決定するディレクター、コンテンツの企画者、アウトラインの作成者、ライターなど、さまざまな担当者が関わっています。
各担当者がコミュニケーションを密にとらなければ、企画者とライターの間で認識の乖離が生じたり、コンテンツの更新が滞ったりするおそれがあります。
ブログの更新が止まってしまうことにはとくに注意すべきです。更新が止まっているブログサイトは、情報が古い可能性があり検索エンジンで上位表示されにくくなります。
さらに、古い情報だけではユーザーからの信頼も得られなくなるため、集客上の効果も薄れるでしょう。
注意点2. 売り込みばかりを考えない
集客や販促を目的としたブログであっても、自社の商品やサービスを宣伝するだけのコンテンツは望ましくありません。
たとえば、100記事のコンテンツがあるブログサイトにおいて、そのすべてが宣伝目的のものであった場合、製品を紹介する公式サイトとほとんど変わらなくなってしまいます。
ブログサイトの強みは、自社の商品やサービスには直接関係しないコンテンツを取り扱える点です。面白さや有益さを重視してコンテンツを企画すれば、顧客にとっても魅力的なブログサイトを目指せます。
全体的な方針として、集客目的のコンテンツと宣伝目的のコンテンツの割合をあらかじめ設定しておくとよいでしょう。
また、集客目的のコンテンツであっても、顧客がコンテンツを読んだ先でどのようなアクションを起こし、どのように商品やサービスに興味をもってもらうかまでイメージしておくことが大切です。
注意点3. 商品への導線はしっかりと設ける
ブログに掲載するコンテンツの中には、集客を目的としたものも必要です。宣伝色が強すぎると、顧客にとっても面白みのないコンテンツばかりになってしまい、見てもらえなくなってしまいます。
しかし、商品やサービスへの導線がなければ、最終的な目的である集客を実現できません。そのため、コンテンツ読了後の顧客の動きやコンバージョンまでの導線を意識した企画が必須です。
また、宣伝であると意識させないような工夫も大切です。たとえば、画像バナーばかりだとプロモーションやスポンサーリンクの印象を与えやすくなりますが、テキストリンクを交えることで自然な印象を与えられます。
注意点4. 広告の使い方を間違えないこと
ブログが軌道に乗ると、ブログ経由での集客や売上がたちます。そこでリスティング広告やSNS広告を運用してブログのアクセス数を増やそうとするケースがありますが、得策ではありません。
集客や販促を目的としたブログであれば、あくまでも商品やサービスの認知や販売を目指すものです。
また、ブログへのアクセスを獲得して、そこからコンバージョンに至るよりも、商品やサービス自体を宣伝してコンバージョンに至る方が近道です。広告を出稿する場合は、商品やサービスを宣伝すべきです。
ブログを運営するうえでページビューやアクセス数に注目することも必要ですが、ブログへの流入が目的になってしまうと本末転倒のため、もっとも重要な指標は商品やサービスの売上であると意識しましょう。
注意点5. SNSでの評判を見逃さない
ブログの運営では、月間ユニークユーザーや検索順位、ページビューなどのデータに気を取られがちですが、これらのデータはあくまでもユーザーの動きであり、ユーザーの評価ではありません。ユーザーの率直な評価を調査するうえで役立つのはSNSです。
たとえば、TwitterでブログのURLで検索すれば、Twitter上でブログをシェアしているユーザーを表示できます。URLをシェアしているツイートは一覧で表示でき、投稿されているコメント、シェア投稿への返信も確認できます。
ブログの改善点を指摘するコメントがあったり、アクセス数のわりにシェアが少なかったりする場合は、ユーザーニーズへの対応やシェアされるための仕組みを工夫すべきでしょう。
ブログ運営の目的を意識・継続して取り組む体制を整えることがポイント
ブログはコストやリソースを抑えつつ取り組める集客施策です。業種や規模を問わず、数多くの成功事例があるため、SEO経由の集客を目指すのであれば積極的に導入を検討すべきです。
しかし、ストックビジネスであると同時に、検索エンジンで上位表示されるにはコンテンツの絶対数が求められるため、継続が必要不可欠です。社内の体制を整えて臨まなければ集客や販促につなげるのは難しいでしょう。
成果が出るまでに時間がかかるデメリットはありますが、広告などの集客施策に比べるとコストパフォーマンスが高い施策でもあります。無料のCMSやブログサービスを利用すれば、ゼロコストで運用を開始できるため、まずは試してみるとよいでしょう。
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