今回は「ローカルSEOニュースまとめ」第15回目として、2021年4月9日から2021年4月15日に起きたローカルSEOに関する出来事についてお伝えします。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
- 【独自調査】Googleマップ「時短営業の情報未整備」の口コミ低評価率は61.5%
- 今週のローカルSEOトピック2選
- 今週のGoogleマイビジネスヘルプコミュニティ、注目のQ&A5選
- 1. オーナー確認をしていないのに自ビジネスのオーナーになっている
- 2. 営業時間を修正したが反映されない
- 3. 店舗へのルート案内と店内のストリートビューが間違っている
- 4. 同一地点で店舗型ビジネスと非店舗型ビジネスを同時に運営しているが、重複と判定された
- 5. 第三者が勝手に自ビジネスのオーナー権限を取得している
- 【関連記事】Googleマップ・マイビジネスの最新情報がわかる!ローカルSEOニュースまとめ
目次
【独自調査】Googleマップ「時短営業の情報未整備」の口コミ低評価率は61.5%
「口コミラボ」を運営するmovでは、口コミ分析・管理ツール「口コミコム 」を提供しています。
今回、movではこの「口コミコム 」を用いて、Google マップに登録されている渋谷・表参道エリアの飲食店800店に寄せられた口コミ56,956件を分析しました。
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営業時間に関するネガティブな口コミの61.5%が低評価
分析した口コミの中で「営業時間」と書かれた口コミのうち、営業時間に対するネガティブな口コミは計13件でした。
これらの口コミの評価を調べたところ、61.5%が★1と★2の評価となっていることがわかりました。
低評価の口コミには「マップの営業時間を信じて行ったら閉まっていた」「Google マップで表示される営業時間が間違ってる旨を店員に説明したが、通じなかった」などと書かれており、Google マップに記載する営業時間を実際の営業時間と一致させることの重要性が浮き彫りとなっています。
時短営業を実施する際には営業時間の周知を徹底すべき
新型コロナウイルスの流行を受け、各都府県では緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令されています。
これらの地域では飲食店などに対して時短営業が求められており、通常の営業時間とは異なる形での営業をせざるを得ない場合があります。
しかし、営業時間が変わったことをGoogle マップに反映させていないと、Google マップの情報を見て営業時間外に訪れた消費者を落胆させることにもつながりかねません。
臨時に営業時間を変更するときは、Google マイビジネスから営業時間の表記を変更するほか、「投稿」機能を用いて営業時間の変更をユーザーに告知するとよいでしょう。
今週のローカルSEOトピック2選
ここでは4月9日から4月15日の間、Web上のニュースやSNS上の反応などで確認されたローカルSEO関連Webサービス(※Google マップなど)の動向で、特に注目すべき3つのトピックについて解説します。
1. Googleマイビジネスのサポート問い合わせ画面にビジネスを選ぶ項目が追加
Google マイビジネスの「お問い合わせ」では、知りたい内容を入力して関連するヘルプを検索したり、メールや電話などでGoogleに問い合わせられます。
最近の更新で、この「お問い合わせ」に、どのビジネスについて問い合わせるのかを選ぶ項目が追加されました。
この項目は複数のビジネスを管理している場合にのみ表示され、単一のビジネスを管理している場合には表示されないようです。
2. Googleホテルで民泊の名称が表示されない場合がある
Google マイビジネス シルバープロダクトエキスパートの今井ひろこ氏によると、Google ホテル検索の民泊の検索結果画面において民泊(民宿)の名称が表示されない現象が発生しているようです。
検索結果画面には民泊の名称の代わりに「広々とした一軒家」や「ヴィラ 2ベッドルーム 定員9名 温水浴槽付き」のように民泊の説明が表示されています。
今井ひろこ氏は、このような検索結果では各宿泊施設の特徴があまりわからないため、ユーザーにとって不親切であると指摘しています。
なお編集部にてこの現象が起こるのかどうか検証したところ、2021年4月29日時点ではGoogle ホテル検索で民泊を検索すると民泊の名称が正しく表示されていました。Googleのテストやバグなど、正式な機能ではない可能性もあります。
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Google トラベルに感染対策情報を掲載するには
<参考>
Twitter:今井ひろこさんの投稿
今週のGoogleマイビジネスヘルプコミュニティ、注目のQ&A5選
ここでは、4月9日から4月15日の間にGoogle マイビジネスのヘルプ コミュニティに投稿された質問の中で、注目したい質問と回答の内容を抜粋して解説します。
1. オーナー確認をしていないのに自ビジネスのオーナーになっている
質問
- Google マイビジネスのオーナー確認を実施しハガキが届きましたが、Google マイビジネスの管理画面では「オーナー確認済み」と表示されています。
回答
- Google アカウントに設定しているメールアドレスと公式サイトのドメインが同一である場合など、ごくまれにオーナー確認が自動的に完了することがあるようです。
通常のオーナー確認では、郵送されるハガキに記載された確認コードを入力するなどの手順が必要です。
ただし、Google アカウントに設定しているメールアドレスとビジネスの公式サイトのドメインが同一である場合や、位置情報からビジネスの事業所が自身の職場であるとGoogleに認定されている場合などに限り、ごく稀にオーナー確認が自動的に完了することがあるようです。
このような場合、そのままGoogle マイビジネスを使い始めても問題はありませんが、もし気になる場合は念のためサポートに連絡するとよいでしょう。
関連記事
Google マイビジネスでオーナー確認をするには
<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:確認コードを入力していないのにオーナー確認済みになっているのは正しいのでしょうか?
2. 営業時間を修正したが反映されない
質問
- Google マイビジネスから営業時間を修正しましたが、Google マップに反映されていないようです。
回答
- 公式サイトやほかのサービスに掲載している営業時間が異なると、営業時間の修正が反映されないことがあります。
Googleに表示されるビジネスプロフィールには、ビジネスオーナーがGoogle マイビジネスで記入した情報以外にも、Googleが収集した情報が合わせて表示されます。
営業時間を変更した際、公式サイトやほかのサービスに掲載している営業時間を修正せずにGoogle マイビジネスの営業時間だけを修正しようとすると、Googleは公式サイトやほかのサービスから情報を読み取り、以前の営業時間を掲載し続けてしまう場合があるようです。
営業時間の修正が反映されないときは、まず公式サイトやほかのサービスに登録している営業時間が新しいものになっているかどうかを確認しましょう。
関連記事
Google マイビジネスで特別営業時間を設定するには
Google マイビジネスで営業時間の詳細を設定するには
<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:営業時間を修正しても、反映されていません。
3. 店舗へのルート案内と店内のストリートビューが間違っている
質問
- 店舗までのルート案内で、存在しない道路を案内されます。また、店舗内部のストリートビューが別の場所のものとなってしまっています。
回答
- ルート案内は、PC版かAndroid版のGoogle マップからフィードバックを送信することで修正を依頼できます。
- ストリートビューは、Google マイビジネスから店舗の正確な所在地を指定することで修正されます。
Google マップのルート案内では、ごく稀に何らかの不具合により存在しない道路や通行できない道路を案内されることがあります。
このような場合、PC版かAndroid版のGoogle マップからルート案内を開き、フィードバックを送信することで修正を依頼できます。
また、Google マップの店内のストリートビューでは、ごく稀に位置情報の不具合などにより別の場所のストリートビューが表示されることがあります。
このような場合、Google マイビジネスの「情報」タブ内に表示される住所をクリックし、表示されるピンを正確な位置にドラッグすることでストリートビューの関連付けが修正されます。
関連記事
Google マップに道路を登録するには
<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:店舗への経路が存在しない道が表示されお客様が来れない事態が多発してます。 ただちに修正してください
4. 同一地点で店舗型ビジネスと非店舗型ビジネスを同時に運営しているが、重複と判定された
質問
- 同一地点で店舗型ビジネスと非店舗型ビジネスを経営しています。両方のビジネスをGoogle マイビジネスに登録しようとしたところ、重複と判定され登録できませんでした。
回答
- 同一の住所で2つ以上のビジネスプロフィールを作成すると、重複と判定されることがあります。
- 店舗型ビジネスは外観の写真を登録して店舗型であるとわかるようにし、非店舗型ビジネスは住所を削除してサービス提供地域を追加しましょう。
- ここまでの作業を終えたら、サポートに問い合わせることで重複を解消してもらえます。
Google マイビジネスでは、同一の住所で2つ以上のビジネスプロフィールを作成すると、重複と判定されることがあります。
店舗型と非店舗型の両方のビジネスでGoogle マイビジネスを利用するには、まず店舗型ビジネスのビジネスプロフィールに外観の写真を追加し、店舗型であるとわかるようにします。
次に非店舗型ビジネスのビジネスプロフィールの「情報」タブから住所をクリックし、「住所をクリア」をクリックして住所を削除します。
また、同じく「情報」タブの「サービス提供地域を追加」をクリックし、サービスを提供できる地域を記入します。
ここまでの作業を終えたら、管理画面の「サポート」から「お問い合わせ」をクリックし、「重複を解消したい」と記入し、選択肢から「ビジネス情報の重複」を選びます。
最後に電話かメールでGoogleに問い合わせる画面が表示されるので、改めて電話かメールで重複を解消したい旨をGoogleに伝えましょう。
関連記事
重複したビジネス情報を統合・削除するには
<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:1か所に2店舗存在しています
5. 第三者が勝手に自ビジネスのオーナー権限を取得している
質問
- 第三者が勝手にビジネスのオーナー権限を取得し、誹謗中傷や虚偽の情報を掲載しています。
回答
- 第三者に対しオーナー権限をリクエストしましょう。リクエストが承認されなかった場合は異議を申し立てられます。
- 第三者があなたのお店のビジネスプロフィールを用いて誹謗中傷や虚偽の情報の掲載をしていることには注意が必要です。店舗や事業に精通した誰かがGoogle マイビジネスを悪用している可能性があります。
通常、Google マイビジネスのオーナー権限を取得するには、店舗にてハガキを受け取るか店舗や事業のメールアドレスか電話番号を用いたオーナー確認が必要です。
にもかかわらず見知らぬ第三者にビジネスプロフィールのオーナー権限を取得された場合、オーナー権限をリクエストできます。
オーナー権限のリクエストの有効期限は3日間です。
- 3日以内に相手から承認された場合、すぐにオーナー権限を取得できます。
- 3日以内に相手から拒否された場合、状況によっては異議の申立ができます。
- 3日以内に相手からの返信がない場合、状況によってはオーナー確認を実施できます。
なお、通常オーナー権限が取得できるのは店舗や事業のメールや電話を操作でき、オーナー確認のハガキが店舗で受け取れる人物に限定されます。
見知らぬ第三者がGoogle マイビジネスを悪用して誹謗中傷や虚偽の情報の掲載をしている場合、メールや電話の操作やハガキの受け取りが可能な人物が悪意をもって行っている可能性が高いといえます。
関連記事
Google マイビジネスでオーナー確認をするには
<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:第三者が勝手にビジネスオーナー認証している。オーナー権を奪還したい
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。
本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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→「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
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