iPhoneの「マップ」vs「Googleマップ」徹底比較!8月日本上陸の「Look Around」「Flyover」機能詳細は

iPhoneの「マップ」vs「Googleマップ」徹底比較!8月日本上陸の「Look Around」「Flyover」機能詳細は

iPhoneの地図アプリ「マップ」は2012年から開発から提供されているApple独自の地図サービスで、日本を含む世界各国で利用できます。

iPhoneの「マップ」には、道路の周囲を見渡せる「Look Around」や、都市の地図が3Dで閲覧できる「Flyover」、そしてビジネス情報を登録できる「Apple Maps Connect」など、Googleマップと競合する機能が数多く搭載されています。

iPhoneの「マップ」とは

iPhoneの「マップ」は、Appleが2012年から独自に提供している地図サービスです。「アップルマップ」と呼ばれることもあります。

現在は、iPhone, iPod touch, iPad, Apple WatchそしてMacなどのApple製デバイスでのみ利用できます。

iPhoneユーザーの「マップ」使用率:23.0%

日本国内では競合する地図サービスとしてGoogleマップ、Yahoo!地図、いつもNAVI、マピオンなどが存在しており、中でもGoogleマップが最も普及しています。

では、iPhoneの「マップ」アプリの使用率はどの程度なのでしょうか。

TesTee Lab.による、iPhoneユーザー4,219名を対象とした2018年の調査では、「メインで利用している地図アプリは?」という問いに対し、Googleマップと回答した人は63.5%、iPhoneの「マップ」と回答した人は23.0%でした。iPhoneユーザーに限れば、この2種類の地図アプリで9割近くのシェアを占めているということになります。

iPhone ユーザー 地図 アプリ
▲[iPhoneユーザーの23%が「マップ」を使用]:口コミラボ編集部作成

スマートフォンユーザーの「マップ」使用率:約14.5%

iPhoneの「マップ」は現状Apple製品でしか利用できないものの、2020年7月の統計によると日本国内におけるスマートフォンユーザーの約63%がiPhoneを使用しています。

先述したiPhoneユーザー向けの調査は2018年のため、正確な割合ではありませんが、単純計算でスマートフォンユーザーの約14.5%がiPhoneの「マップ」を使っていることになります。

スマートフォン ユーザー Apple マップ 使用
▲[スマートフォンユーザーの約14.5%が「マップ」を使用]:口コミラボ編集部作成

iPhoneの「マップ」、リリース当初は不具合の多さが話題に

Appleは初代iPhoneを発売した時点で既にiOS(当時はiPhone OS)に「マップ」アプリを搭載していましたが、当時の「マップ」アプリはGoogleマップの地図情報を利用するものでした。

その後、2012年にリリースされたiOS 6において、「マップ」アプリはGoogleマップの地図情報を利用するものから独自製作へと置き換えられました。

しかし、リリース当初は施設や道路の位置情報や名称が間違っていたり、実在しない施設が地図上に現れるなどの不具合が数多く発生しました。

中でも「パチンコガンダム駅」や「餃子の王将駅」などが出現したことは日本において大きな話題となりました。

このような不具合が世界中で多発したことから、AppleのCEOであるティム・クック氏は謝罪文を発表し、「マップ」アプリの機能が改善されるまでGoogleマップなどの競合サービスを利用するよう消費者に案内する異例の措置を執りました。

2020年現在、「マップ」アプリにおける日本国内の地図情報はインクリメントPにより提供されており、これらの不具合は全て解消されています。

2020年8月5日に大規模アップデートがリリース

一度は不具合の多さが話題になってしまった「マップ」アプリですが、その後は現在に至るまで改善と改良を続けており、2020年8月5日には大規模なアップデートがリリースされました。

今回のアップデートでは日本国内の一部地域で道路の周囲を見渡せる「Look Around」機能と建物が3Dで表示される「Flyover」が使えるようになったほか、公園の中や遊園地の中の歩道が詳しく表示されるようになりました。

Look Around Flyover
▲[Look AroundとFlyover]:口コミラボ編集部作成

「Look Around」は東京都、大阪府、京都府、名古屋市の周辺地域で利用できるほか、「Flyover」はこれら4都市を含む合計38都市で利用できます。

「Look Around」はGoogleマップの「ストリートビュー」、「Flyover」はGoogleマップの「Google Earth」と類似した機能で、AppleマップがGoogleマップに勝負を挑んでいることがよく分かるアップデートとなっています。

iPhoneの「マップ」とGoogleマップの違い 3つの機能ごとに解説

iPhoneの「マップ」とGoogleマップには、「Look Around」と「ストリートビュー」や「Flyover」と「Google Earth」そして「Googleマイビジネス」と「Apple Maps Connect」などの類似した機能が多く存在します。

これらの機能は両者でどのような違いがあるのか、実際の操作画面を基に紹介します。

1.「Look Around」と「ストリートビュー」

iPhoneの「マップ」の「Look Around」と、Googleマップの「ストリートビュー」は、どちらも道路の周囲を見渡せる機能です。

▲[Look Aroundとストリートビューの比較]:口コミラボ編集部作成
▲[Look Aroundとストリートビューの比較]:口コミラボ編集部作成

ストリートビューは2007年にリリースされており既に10年以上の歴史がありますが、Look Aroundは2019年にiOS 13と共にリリースされました。

また、ストリートビューは日本全国各地の道路に対応していますが、Look Aroundは現時点では東京都、大阪府、京都府、名古屋市の一部地域にのみ対応しています。

一方で操作性を見てみると、ストリートビューは全画面で表示されますがLook Aroundは地図の上に表示されるため、現在表示されている場所が地図上のどこにあるのかが分かりやすくなっています。

しかし、ストリートビューは前後に移動ができるもののLook Aroundは前にしか移動できないなど、両者の操作性は一長一短ともいえます。

2.「Flyover」と「Google Earth」

iPhoneの「マップ」の「Flyover」と、Googleマップの「Google Earth」は、どちらも地図を3Dで閲覧できる機能です。

▲[FlyoverとGoogle Earthの比較]:口コミラボ編集部作成
▲[FlyoverとGoogle Earthの比較]:口コミラボ編集部作成

Google Earthは2001年、Flyoverは2012年の新「マップ」アプリ発表と同時にそれぞれリリースされました。

Google Earthは日本全国各地で利用できますが、Flyoverは首都圏などの合計38都市でのみ利用できます。

また、Google Earthには自然や歴史などをテーマにした場所を巡る「Voyager」という機能が用意されていますが、Flyoverには都市ごとの観光名所を巡る「City Tours」という機能が用意されており、こちらも非常に似通っています。

3.「Apple Maps Connect」と「Googleマイビジネス」

iPhoneの「マップ」の「Apple Maps Connect」と、Googleマップの「Googleマイビジネス」は、どちらも事業者が店舗などのビジネスに関する情報を登録できる機能です。

▲[iPhoneの「マップ」とGoogleマップにおける事業者情報の比較]:口コミラボ編集部作成
▲[iPhoneの「マップ」とGoogleマップにおける事業者情報の比較]:口コミラボ編集部作成

どちらも電話番号やWebサイト、営業時間などを登録することで、地図上に情報が表示されるようになります。

これら2つの機能はどちらも事業者の情報を登録できる機能ですが、その挙動は少し異なっています。

まず、「Apple Maps Connect」では電話番号、Webサイト、営業時間などの基本的な情報しか掲載できませんが、「Googleマイビジネス」では紹介文やメニューを掲載したり、簡単なWebサイトが作成できます。

他にも、Googleマップには口コミを書く機能が備えられていますが、iPhoneの「マップ」にはありません。

そのためiPhoneの「マップ」では、事業者の情報と共にじゃらん、食べログ、TripAdvisorなどの口コミが表示されます。

iPhoneの「マップ」向けのローカルSEO対策 2つのポイント

こうしたマップ検索エンジンでの検索で、自社の店舗が上位に表示されるように対策することを「ローカルSEO(MEO)対策」と呼びます。

先述の通り、iPhoneの「マップ」はスマートフォンユーザーのうち約14.5%が利用している計算になるので、「マップ」に最適化したローカルSEO対策を採れば、その14.5%の人々にアプローチをかけられるというわけです。

ローカルSEO対策にかけられる予算の割合も、1.5割程度を「マップ」に割くと良いといえるでしょう。

ただし、「マップ」の事業者向け機能である「Apple Maps Connect」ローカルSEO対策を実施する場合、いくつか気をつけておきたいポイントが存在します。

1.Googleマップと比べて登録できる情報が少ない

iPhoneの「マップ」の事業者向け機能である「Apple Maps Connect」に登録できる情報は、事業者名、電話番号、営業時間、Webページ、SNSリンクなどですが、Googleマップの事業者向け機能である「Googleマイビジネス」ではこれらの他にも店内の写真やメニュー、紹介文を登録できるほか、簡易的なWebページを作ることも可能です。

このように、「マップ」はGoogleマップに比べて登録できる情報が少ないため、事業形態によっては別途Webページを用意した方が効果的なローカルSEO対策が採れる場合もあります。

2.外部サイトの口コミがそのまま掲載される

iPhoneの「マップ」には口コミ機能がない代わりに、外部サイトから引用した口コミをマップ上に表示しています。

飲食店の場合は食べログ、宿泊施設や店舗の場合はFoursquare、TripAdvisor、Yelp、じゃらんなどの口コミサイトから口コミを引用しています。

そのため、自社の施設が掲載されている口コミサイトの口コミを適切に管理することも、iPhoneの「マップ」でのローカルSEO対策における重要な要素のひとつとなります。

中でもFoursquare、TripAdvisor、Yelpは外国人観光客も数多く利用しているサービスであるため、訪日外国人の受け入れを考えるのであれば外国人からの口コミを適切に管理することも必要となります。

iPhoneの「マップ」を上手に活用し、iPhoneユーザーを対象としたローカルSEO対策を

iPhoneの「マップ」の精度は日を追うごとに向上しており、2020年8月のアップデートでは日本の一部地域で「Look Around」や「Flyover」などの最新機能が使えるようになりました。

▲[iPhoneの「マップ」とGoogleマップにおける口コミ一覧の比較]:口コミラボ編集部作成
▲[iPhoneの「マップ」とGoogleマップにおける口コミ一覧の比較]:口コミラボ編集部作成

「マップ」はiPhone, iPod touch, iPad, Apple WatchそしてMacなどのApple製デバイスに標準搭載されており、特に日本ではiPhoneの人気が高いことから、「マップ」上で適切なローカルSEO対策を実施することは、日本全国のiPhoneユーザーをターゲットとすることに繋がります。

AndroidなどのApple製ではないデバイスからはiPhoneの「マップ」は使えませんが、Googleマップと「マップ」のローカルSEO対策を同時進行で実施することで、より多くの消費者に事業を知ってもらえる可能性が高まるでしょう。

Googleマップとは?使い方やメリット、MEO対策の方法について

Googleマップとは、Googleが提供する地図情報サービスです。Googleマップには、ストリートビューや航空写真といった地図としての機能のほかにも、周辺の店舗情報の閲覧・評価、距離の測定など便利な機能も搭載されています。地図エンジンでの検索最適化「MEO」の対策をする際には、質の高い口コミを獲得することや適切な情報の管理が必要になります。今回はGoogleマップの概要・登録方法・口コミに関する情報・多言語対応について解説します。GoogleマップとはGoogleマップは、Google...

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<参考>

TesTee Lab.:地図アプリに関するNPS調査【iPhoneユーザー4,219名対象】

StatCounter:Mobile Operating System Market Share Japan

日系XTECH:Google マップはもう要らない?ここまで進化したiPhoneのマップアプリ

東洋経済ONLINE:iPhoneの「マップ」はグーグルより使えるのか

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この記事の筆者

口コミラボ編集部

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