ホステルがトリップアドバイザーを活用するには?集客のポイントとメリット・デメリット

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国内外で旅行をする際に利用するサイトの一つにトリップアドバイザーがあります。

トリップアドバイザーとは、口コミ重視の旅行サイトで訪日外国人観光客の集客を増やしたいホステルにとって有力なサイトです。

本記事では、トリップアドバイザーの基本情報、活用時に工夫すべきポイント、ホステルが活用すると生じるメリットとデメリットを紹介します。

トリップアドバイザーの基本情報

トリップアドバイザーとは、宿泊施設からレストラン、ツアーなどの旅行に関する情報を扱う、世界最大級の旅行口コミサイトです。

現在、49か国でサービス展開をし、訪日外国人観光客の集客を増やしたい観光事業者にとって有力な旅行サイトでしょう。

また、トリップアドバイザーは口コミによる集客力が期待できる旅行サイトです。ユーザーはサイトまたはアプリから利用でき、幅広い分野の施設に関する口コミを投稿または閲覧できます。

さらに、旅行者同士で質問ができる掲示板をチェックすることで、観光事業者は口コミよりもより深いレベルで観光客のニーズを把握できます。

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宿泊施設を決める動機「写真」「口コミ」

ユーザーが宿泊施設を予約する場面で決め手となるポイントがいくつかあります。トリップアドバイザーの約76%のユーザーは写真を参考に宿泊施設を決めており、写真の掲載は重要なポイントです。

どれだけ詳細に説明が書かれていても写真が少なければ、ユーザーは施設のイメージを持つことができず、不信感を抱いてしまうでしょう。

また、約79%のユーザーが寄せられた口コミへ施設がどのように対応をしているのかを判断材料にしています。

口コミに対して丁寧な対応をしていると、ユーザーを尊重する姿勢を持った施設の印象が残り、予約につながるでしょう。

トリップアドバイザーの施設掲載ページと工夫するポイント

ホステルがトリップアドバイザーを効果的に活用するために工夫すべきポイント、魅力的な施設ページのつくりかたを紹介します。

ポイント1. トップページに施設の雰囲気がわかる写真

トリップアドバイザーに掲載されているホステル
▲あるホステルの掲載ページ:トリップアドバイザー

トップページを開いた際にホステルの雰囲気が一目でわかるように掲載することが重要です。

ホステルに宿泊したいユーザーは施設と部屋の雰囲気、構造、共用スペースについて知りたいので、これらの写真を充実させます。

事例のホステルは、右側に施設の雰囲気が伝わる写真を充実させてジャンルごとにカテゴライズし、ユーザーが情報収集しやすいように工夫しています。

また、トップページの左側には宿泊予約サイトの比較が表示され、他の予約サイトで検索をかけるなどのユーザーが感じるストレスを軽減できます。

このように一目でユーザーが欲しい情報を掲載することで、サイトの離脱やユーザーの情報収集にかける手間が省け、スムーズに予約に進むでしょう。

ポイント2. 詳細な施設情報でユーザーの不安を軽減

トリップアドバイザーの施設情報では、ユーザーが不安を感じないように細かく情報を掲載します。

たとえば、無料Wi-Fi、コインランドリー、レストランの有無、荷物預かりサービスなどがあります。

また、ホステルとしては共用の設備は何が用意されているのか、宿泊対象者の属性(大人、女性、男性)などの情報も掲載すべきでしょう。

ホステルは訪日外国人にも人気が高く、対応言語を記載するとインバウンド対策になります。

施設情報に漏れがあるとユーザーは不安を感じ、予約を見送ったり、直接問い合わせをする手間が生まれます。

予約前に不安な点や疑問点がないように、ユーザーが求める情報を細かく掲載することが重要です。

ポイント3. 地図・アクセスに周辺の観光地情報

トリップアドバイザーはただ地図を掲載するだけでなく、周辺の空港や交通機関、レストラン、観光スポットなどが表示されます。

ホステルから何km先にどのようなレストランがあるのか、周辺の観光スポットに関する情報などが地図とともに表示されます。

もしも近隣の情報が豊富でない場合には、周辺の施設が掲載されるよう施設オーナーに提案するのもよいでしょう。

ポイント4. 口コミを管理して集める

ホステルは共有ラウンジでの交流が魅力なので、ユーザーは口コミでどのような人たちが利用する施設なのか、どこの国から来る人が多いのかを知りたいでしょう。

このようなユーザーの欲求に応えるためには、口コミを管理して集める必要があります。

トリップアドバイザーの口コミは1~5の段階で評価され、その総合評価がトップページに表示されます。ユーザーは評価ごと、旅行者タイプ、言語などに条件を絞って口コミ検索ができ、口コミが充実すれば多くのユーザーへ細かい情報を提供できます。

口コミだけでなく、Q&A機能と客室のヒントからも利用客から情報を得られます。Q&A機能とは、質問をしたい旅行者と施設の代表者または過去の口コミ投稿者、トリップアドバイザーとコミュニケーションがとれる掲示板です。

また、客室のヒントは宿泊を検討しているユーザーに向けてアドバイスを投稿できる機能です。たとえば、あるホステルでは「ベッドは選択できないので。女子の場合は仕切りがあるドミトリーでの宿泊がおすすめ!」などの投稿がされています。

また、トリップアドバイザーの調査によると、旅行者の79%が口コミ対応をチェックしています。口コミへの返信は、受けてだけでなくその他のユーザーも意識するべきでしょう。旅行客の89%がネガティブな口コミに対応している施設はイメージアップしたと回答しました。

ここまで紹介したように、口コミでの評価や施設の対応はユーザーの意思決定において大きな影響力を持っています。

トリップアドバイザーのメリット・デメリット

ホステルがトリップアドバイザーに施設情報を掲載する場合のメリットとデメリットを紹介します。

メリット「多くのユーザーにアプローチ可能」

トリップアドバイザーは毎月4億6,300万人ものユーザーに利用されているので、掲載するだけで多くの利用者にアプローチできます。

また、すでに49か国でサービス展開されているので、利用者は世界中の人です。

国内旅行者はもちろん、訪日外国人にもアプローチできるのでホステルにとって強い旅行サイトです。

さらに、トリップアドバイザーは口コミ掲載に力を入れているので、口コミ集客の効果を得られるでしょう。

対象の施設に口コミ投稿をすると航空会社のマイルを獲得できる仕組みがあるので、ユーザーは積極的に口コミ投稿に協力します。

そのため、他の旅行サイトよりも口コミが集まりやすいでしょう。

デメリット「集客機能を使うためのコスト」

掲載ページ、口コミ管理、無料マーケティングツールなどの基本的な施設の情報掲載に必要なツールは無料で利用できます。

しかし、施設ページの利便性を高め、差別化を図れるアピールをするためには有料機能を活用する必要があります。

特に重要なのはインスタント・ブッキングという有料機能です。この機能はトリップアドバイザーのサイトから直接ホテルを予約できるように[トリップアドバイザーで予約]のボタンを設定できるものです。

直接予約ができることで他の予約サイトに飛ぶ必要がなくなり、見込み客はさらに予約がしやすくなります。

他にも、業界最先端のツールが利用できるビジネスアドバンテージ、検索結果のトップに施設情報が表示されるスポンサー提供枠があります。

<参照>トリップアドバイザー:無料ツールまたはプレミアム、どちらをお選びですか? トリップアドバイザーで効果的に宣伝する方法

口コミ重視のトリップアドバイザーを使って効率的にホステル集客

トリップアドバイザーとは、登録することでより多くのユーザーにアプローチができ、インバウンド対策として活用できる世界最大級の旅行口コミサイトです。

口コミの重要性を考慮した施設ページ、ユーザーが情報収集をしやすいような心遣い、口コミが集まりやすい仕組みが特徴です。

また、共有ラウンジはホステルの魅力ですが、ユーザーによっては詳細情報がなければ不安に感じるかも知れません。

トリップアドバイザーの施設ページで共用設備や対象の宿泊者を明記し、ユーザーが口コミで共有スペースに関する情報を提供し合えば、不安を抱くことなく予約まで進むでしょう。

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