Web集客は、インターネットサービスが生活の一部となった現代には欠かせない集客方法です。
低コストで始められるものから、コストと時間がかかるものがあり、ビジネスの規模や目標に合わせて方法を選ぶ必要があります。
今回は、Web集客の主な種類や、実践する際のポイントについて解説します。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう！
Web集客とは
Web集客とは文字通りインターネットを活用して集客を促すことで、今や欠かせない集客方法です。
オフラインの集客とは異なり、より迅速に効果が分かりやすく費用も抑えて集客が可能です。
Web集客の主な方法は、広告を通さずに直接検索エンジンからサイトへ訪問する自然検索流入と検索エンジンで最上位に表示される広告からの有料検索流入、他のサイトに自社サイトのリンクを貼ってもらう外部サイトからの流入、メールマガジン等のDMからの流入があります。
Webでの集客方法
Webでの集客方法を具体的に紹介していきます。
1. SEO、ローカルSEO
SEOとはSearch Engine Optimization（検索エンジン最適化）の略で、検索エンジンの検索結果で上位など目立つ位置に表示させることを意図した取り組みを指します。
検索エンジンはGoogleが主流ですが、特定のエリアでの施設訪問や店舗利用を前提とした検索に対しては、地図と店舗情報が展開される「ローカル検索」もこのところ目立っています。
エリアに関連したビジネスについて、インターネット上の情報を適切に管理することを、ローカルSEOと呼びます。ローカル検索をするユーザーに対し、店舗で提供するサービスを訴求したり、施設情報を展開したりするためには、Google マイビジネスが役に立ちます。
関連記事
【完全版】Googleマイビジネスとは？活用すべき理由、登録・運用方法、新機能まで徹底解説！
2. Web広告
Web広告には複数の種類があり、リスティング広告とディスプレイ広告、SNS広告等があります。
検索エンジンに掲載される広告はリスティング広告と呼ばれ、検索したキーワードによって表示される広告が変わるのでユーザーにとって需要が高く、関心を持ってもらえる可能性が高いです。
掲載したい広告を上位に表示させるには、検索キーワードとの関連性とサイトの質を高める必要があり、達成するには時間やコストがかかります。
ディスプレイ広告は広告掲載を募集しているWebサイトやアプリ内に表示できる広告で、Google広告やYahoo!広告など馴染みのあるシステムから運用できます。
料金は1クリックに対して支払うシステムで、低単価から始めることができます。
SNS広告ではユーザーの反応をリアルタイムで知ることができ、利用するSNSによって特徴やユーザー層が異なります。
関連記事
【初心者向け】Web広告を種類別に紹介｜メリット・課金方法・選ぶためのポイント解説
Google広告の作り方｜アカウント作成から広告出稿まで徹底解説
3. SNS
SNSは商品を探すために利用する人よりも、さまざまな目的をもって利用する人が多く、直接売上に貢献するよりも認知度アップやユーザーとの関係を構築することができます。
総務省では日本における年代別のSNS利用率を調査しています。この調査結果によれば、Twitterでは比較的若い年代の利用率が高く、利用率の高い順に20代の76.1％、10代66.7％と続き、その次の30代では41.6％まで下がります。拡散力の高さや、タイムリーな情報発信に特化していますが、過去の情報を振り返るには検索機能を使いこなさす必要があります。
Facebookは実名登録をしている人がほとんどなので、プロフィールの情報が正確でターゲットのカテゴライズを精度高くすることが可能です。
Instagramも利用率を見ると若い年齢層で高く、20代で63.2％、10代で58.2％となっています。Instagramは写真と動画を投稿するSNSであり、文字だけのコンテンツよりもユーザーの関心をひきつけやすいと考えられます。またこうしたコンテンツ形式は文章と比べ集中しなくとも情報収集できる点や、画像に添えるテキストのエフェクトや音声など情報量の多さが特徴です。
LINEは一番幅広い年代のユーザーが利用しています。60代を除きすべての年代で利用率が80%以上となっています。
このように幅広い年代で利用されているLINEのトーク画面にメッセージを配信できる「LINE公式アカウント」も集客に活用できます。このアカウントを開設するにはビジネスアカウントの取得が必要ですが、開設は無料です。LINEのチャット機能を活用することでさまざまなサービスを展開し、利便性を高められます。
＜参照＞平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要 - 000644166.pdf
関連記事
Twitterの集客方法｜ツイッターの特徴や投稿のコツ・注意ポイント
Instagramを利用して集客の向上を図るには｜7つのポイントを解説
LINE公式アカウントのショップカードとは？店舗がLINE上で発行できるポイントカード／関連カードの種類も解説
【基礎編】LINE公式アカウントの使い方、徹底解説！登録手順・使える機能・投稿方法
4. オウンドメディア・DM・プレスリリース
オウンドメディアとは自社で運営するウェブサイトやブログのことで、自社が得意とする特定の情報を発信に使われています。訴求点を強調する広告と異なり、このようなコンテンツはユーザーから、読み手目線にたった情報提供と認識され歓迎される傾向にあります。
ダイレクトメールは、ユーザーから提供された連絡先に情報を配信するやり方です。ユーザーのメールボックスに直接届くため、情報に目を通してもらう可能性が高まります。特定電子メール法を遵守することが大切です。
プレスリリースは広報活動の一つで、企業や商品に関連した情報を公開し、消費者にその存在や価値に気づいてもらう手法です。ニュースバリューのある情報は報道媒体に取り上げられる可能性もあり、より広く知られる機会となります。
関連記事
トリプルメディアとは／効果的な広告やWeb上での宣伝戦略について解説
DM（ダイレクトメール）とは？送信媒体の種類と特徴・作成のコツを紹介
広報と宣伝の違いとは？PRとの違いやSNS活用方法と注意点について
Web集客を行う上でのポイント
続いて、Web集客の実施において重要なポイントを順番に3つ紹介します。
1. 目的設定・ターゲティング
まずマーケティングの基礎として、何のためにWeb集客するかを考える必要があります。
たとえば、Web集客でサイトへのアクセス数を増やす、SNSでフォロワーを増やすなど、といった目標がいいように思われがちですが、アクセス数を増やしたことで何を達成したいのか、具体的な数字も入れて目標を設定します。
目標を設定することでターゲットの明確化ができ、顧客獲得や売上アップへつながる施策を具体的に決められるようになります。
2. 継続的な情報発信
Web集客はオウンドメディアやSNSなど、継続的に情報を発信しないといけないものを運営します。
情報が最新でなければユーザーは最新の情報を探しに別の媒体へ行こうとするので機会損失になってしまいます。
常に情報を発信するとなるとネタ切れの心配もありますが、明確な目標とターゲットが決まっていれば、ターゲットの悩みを常に解決するという気持ちで継続的に情報を提供することができます。
3. 効果検証・分析
マーケティングにおいて、効果検証と分析はとても重要な要素です。効果を期待していた施策でも、見通しとずれるケースは珍しくありません。
施策をはじめたら狙った改善が果たされているか確認し、改善の傾向がないのであれば軌道修正をします。
Web集客のメリットの一つは、解析ツールを使用すれば、どの時間帯にどのような人がアクセスしているのかや、ウェブページの滞在時間などが分かる点です。
定期的に効果検証をし、改善できる点を見つけ出し、次の行動に活かすといった改善のサイクルをつくることが、目標へ近づく鍵となります。
関連記事
PDCAとは｜実践するメリット・サービス向上と売上アップにつながるポイント
Googleアナリティクスの設定 | データ解析、目標設定を容易にするために
多種多様なWeb集客、目的や条件に合った方法を実践
感染症の流行もあり、以前よりも多くのビジネスがオンラインで展開されるようになりました。隙間時間でのSNS利用が日常という属性の人もいます。
こうした新しい生活様式の中で、Web集客の重要性は増していくと考えられるでしょう。
Web集客は、顧客の関心事や属性に基づくコンテンツの表示ができたり、それを目にしたユーザーの動きを把握できたりするので、結果をもとに仮説を立て次の施策に活かせることが特徴です。Web集客の施策には低コストで始められるものも多いので、まずは着手しやすいツールから始めてみるのもよいでしょう。
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。
本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
※『口コミアカデミー 』にご登録いただくと、レポートの全容を無料でご確認いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
