旅館・ホテルの温泉を活用したInstagram発信事例/機能や運用のコツも解説

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写真や動画にテキストを添えて投稿できるSNS「Instagram(インスタグラム)」は世界中で利用されており、近年では商品サービス販売促進にも活用されています。

Instagram投稿されるコンテンツは、文章よりも写真・動画がメインです。

日本語のわからない海外ユーザーに対しても商品の魅力をアピールできるとして、海外からの観光客や商品購入をふまえた投稿も見られます。

旅行業界でもこうしたInstagramの特性を活かして、公式アカウント等での発信をしています。

日本の宿泊施設独自の設備として、温泉があります。本記事では、温泉旅館Instagramを活用するメリットのほか、実際の活用事例、運用の際に気をつけたいポイントを紹介します。

成功事例から学ぶ飲食店向けInstagram集客方法

SNSは今や集客ツールとして大きな役割を果たしています。 その中でも写真と動画コンテンツの発信する


温泉のPRにInstagramを活用するべき3つの理由

Instagramは写真や動画を投稿するSNSで、近年は商品サービスマーケティングにも利用されています。

この項目では、温泉旅館や施設がInstagram(インスタグラム)を活用するメリットを3つ紹介します。

1. 近年高まるInstagramからの検索需要に応えられる

写真や動画を投稿できるSNS「Instagram(インスタグラム)」は、個人ユーザーが日々食べたものや訪れた場所を共有したり、企業がレストランホテルや新製品を消費者にアピールしたりするなどの用途で使用されています。

これまでインターネット上で情報を調べる際には「Google(グーグル)」や「Yahoo!検索」といった検索エンジンが主に利用されていましたが、短い文章を投稿できるTwitter(ツイッター)や写真・動画を主体とするInstagramなど、さまざまなSNSが用いられるようになりました。

特に10代から20代前後の若いユーザーの間では、視覚的な情報をつかみやすいInstagramを使って商品を購入したり、旅行先やレストラン選びの参考にしたりするといった使い方も浸透しています。

旅館でもInstagramを活用することで、若い世代やSNSユーザーにもアピールできるというメリットがあります。

2. 写真などでの言語の壁を超えた発信が可能に

Instagramは世界中で利用されており、写真や動画など文章ではないコンテンツが主体のSNSであることから、海外へのユーザーに向けた情報発信にも向いているといえます。

旅館でもウェブサイトを英語に対応させている場合もありますが、予約システムや客室紹介といった必要最低限の情報だけが翻訳されていることも珍しくなく、外国語でのこまめな情報発信を実施できている旅館はまだまだ少ないといえます。

一方、Instagramでは文章の情報はあまり大きな割合を占めず、写真を撮るだけで旅館内や施設周辺の様子を手軽に拡散できるという特徴があります。海外のユーザーにも宿泊利用を検討してもらうきっかけになるという点でもメリットといえるでしょう。

3. 写真の位置情報を利用し、地名からの検索流入が見込める

写真と動画による投稿が多いInstagramは、観光業界や飲食業界と相性が良いとされています。さらにInstagramには「位置情報」と呼ばれる機能があり、写真や動画の位置を投稿内に表示できます。

Instagramの位置情報は「〇〇市〇〇町」のような形式で表示され、他のSNSのような「〇〇旅館」等の固有名詞で表示される仕組みに比べると、旅館の名称を知らないユーザーからのアクセスにも期待しやすいといえます。

SNSの中でも位置情報を利用するユーザーが多いサービスInstagramだともされており、他のサービスと比較して位置情報による検索流入に期待できます。

温泉におけるInstagramの活用事例を紹介

この項目では、温泉におけるInstagramの活用事例を紹介します。

どの旅館投稿する写真の選定や、Instagramの各種機能を活かして、ユーザーの印象に残るコンテンツ展開を心掛けていることがわかります。

旅館Instagram運用時の工夫をヒントに、自らの旅館にあったInstagramの運用方法を検討すると良いでしょう。

1. あかん遊久の里 鶴雅:北海道のさまざまな魅力を写真を通じて紹介

北海道釧路市の阿寒湖畔にある旅館「あかん遊久の里 鶴雅」が運営しているInstagramアカウントでは、施設内のレストランや客室の写真が主に投稿されています。旅館の近隣には阿寒湖や阿寒岳があり、季節ごとの北海道の自然を引き立てた写真もこまめに公開しています。

投稿に添えるテキストのほとんどは「#温泉」「#観光」「#鶴雅」などのハッシュタグを活用した構成となっており、日本語の他に「#hotsprings」「#unknownjapan」などをはじめとする英語のハッシュタグを使っている点が特徴です。

また、「#阿寒湖の自然」「#阿寒湖の美しい自然」といった地域との関連性が高いハッシュタグも取り入れており、観光名所である阿寒湖を調べているユーザーからの検索流入も促しています。

あかん遊久の里 鶴雅
▲[あかん遊久の里 鶴雅の投稿]:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット

Instagram:あかん遊久の里 鶴雅によるユーザー投稿のリポスト

2. 銀山荘:観光客の投稿した写真も活用し、継続的に投稿

山形県尾花沢市の銀山温泉にある「銀山荘」が運営するアカウントでは主に、「リポスト」と呼ばれる機能を使用して他のユーザーが撮影した銀山荘や銀山温泉のようすを再投稿しています。

その他にも自身で撮影した写真を掲載するなど、投稿にバリエーションを持たせていることがうかがえます。

リポスト機能を使うメリットとしては、アカウントの更新頻度が上がる、投稿の作成にかける工数を抑えられるといった点が挙げられます。

リポストした投稿のテキスト欄には必ず「素敵な写真なのでリポストさせていただきました!」という一言が添えられてあり、投稿者の失礼にならないような配慮がされてある点もポイントといえるでしょう。

銀山荘
▲[銀山荘の投稿]:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット

Instagram:銀山荘によるユーザー投稿のリポスト

3. 秘湯の宿 元泉館:地域の魅力を発信し、訪日外国人の集客にも成功

栃木県那須塩原市にある「秘湯の宿 元泉館」のアカウントでは、地域での行事や、旅館の客室や施設でのサービス紹介、観光スポットでの写真などさまざまな場所での様子が投稿されています。

写真だけではなく動画も混ぜて投稿しているほか、投稿に添える文章も詳しく書かれており、現地の景色などのようすとそれに付随する情報が伝わりやすい構成です。

過去の投稿の中には運営者が地域の英会話教室やカメラ撮影講座などに出席した際の投稿もあり、日々の取り組みがよく伝わってくる点も特徴的であるといえます。

秘湯の宿 元泉館
▲[秘湯の宿 元泉館の投稿]:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット

Instagram:秘湯の宿 元泉館による投稿

温泉を活用したInstagram運用のポイント

温泉旅館や施設がInstagramを運用する際、投稿する写真を吟味することはもちろん、季節感のある投稿になるよう心掛けたり、ハッシュタグを活用するといった工夫が求められます。

この項目では、Instagramを運用する際に気をつけたいポイントを3つ紹介します。

1. 周辺地域の魅力を伝えられる写真を吟味し、投稿する

温泉旅館や施設がInstagramアカウントを運用する場合、温泉旅館の客室やレストランなどを紹介するだけでなく、地域の観光スポットや周辺の景色を撮影した写真もこまめに投稿することも重要です。

施設内の写真に客室プランや料理メニューについての説明文を追加すると、滞在のイメージを具体的に持ってもらいやすくなります。

ほかにも周辺地域での行事や四季を意識した写真を使用すると季節感のある投稿となり、これまで旅館を訪れたユーザーに温泉の新しい魅力を再発見してもらうきっかけにもなります。

投稿を作成するときは、さまざまなアングルから写真を撮影し、吟味した写真を使用します。画像の明るさを調整するなど、加工を施すとよりユーザーの注目を集めやすくなるでしょう。

2. ハッシュタグを有効活用する

Instagramでは「〇〇県〇〇市」といったフォーマットで位置情報が表示されます。位置情報が書いてある項目をタップすると、該当の地域で投稿された写真を一覧で閲覧できます。

こうした位置情報による検索機能を使えるのはInstagramの特徴的な機能ですが、この機能に加えて「ハッシュタグ」と呼ばれる機能も位置情報と紐づく写真を検索する際に活用されています。

位置情報かハッシュタグのどちらを主に使うかは人によって異なるため、位置情報に加えて「#池袋駅」「#豊島区」「#池袋」「#東京」といったハッシュタグを追加しておくことで、取りこぼしなくユーザーの検索流入を促せる可能性が増します。

ハッシュタグは写真の情報を補うために利用される機能なので、場所に関する情報だけでなくさまざまなキーワードも組み込めます。たとえば「#文化の日」「#ゴールデンウィーク」などのイベントに関するキーワードや、「#温泉」「#観光」といったキーワードを使えます。

写真との関連性の高いハッシュタグを適度につけることで、閲覧数が増え、アカウントのファンが増えるという効果にも期待できるでしょう。

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3. 継続的に投稿することを意識する

SNSによって機能やユーザーの特徴は異なります。たとえばFacebookの投稿は他のSNSに比べるとテキストのボリュームが多く、更新頻度があまり高くないアカウントも珍しくありません。

Twitterでは短い文章で手軽に投稿できるため、一つの投稿が占めるスペースも小さく、一つのアカウントが一日に10件ほど投稿してもフォロワーのストレスにはなりにくいといえます。

しかしInstagramでは写真や動画など一つの投稿が占めるスペースも大きく、それぞれの投稿をゆっくり見たいというユーザーも多くいます。投稿者側も投稿する前に撮影や編集を行うなど時間をかけて写真を準備する必要があります。

このような理由から、Instagramを運用する際には頻繁に投稿しすぎないよう気をつける必要があります。適切な投稿頻度として、2、3日に1投稿程度に留めておくのが理想とされています。

Instagram運用の成功事例に学び、温泉への集客効果を高める

写真や動画を投稿できるInstagramは観光関連の業界と相性がよく、温泉旅館などが活用することで効果的に現地の雰囲気を伝えられます。

Instagramは海外でも多く使われています。インバウンド市場に向けた情報発信のツールとしても有効です。Instagram内のコンテンツは写真・動画が主体のため、外国語で長文を作成する必要もありません。

Instagram投稿を多くの人に見てもらうには、写真の質を上げる、ハッシュタグを活用する、適切な投稿頻度を保つといったいくつかのポイントがあり、これらを把握したうえで運用することで、より高い集客効果につながるでしょう。

<参照>

Marketing Research Lab:流行ファッション情報源として、「Instagram」が「Google」を抜く | マーケティングリサーチキャンプ|市場の旬を調査で切る!

口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】


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「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】

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