ネイルサロン経営者にとって、集客は売り上げアップのために重要なポイントです。
ネイルサロンはInstagramでの宣伝との相性が非常に良いジャンルの1つです。ハッシュタグを活用して検索流入を増やしたり、インスタグラマーを起用して注目を集めたりすることで、新規顧客の獲得につなげることもできます。
今回の記事では、ネイルサロンのInstagram活用事例や、活用のメリット、コツについて紹介します。
ネイルサロンはInstagramを集客に活用すべき
Instagramは視覚情報が大きな効果を持っているため、ネイルサロンの宣伝、広報活動には非常に相性の良いSNSです。
Instagramの特徴
Instagramは2010年にサービスを開始しており、2006年にはじまったTwitter等と比較すると後発のSNSです。
スマートフォンで撮影した写真を手軽に投稿し、画像を通じてコミュニケーションをとることができるInstagramは人気を集め、日本国内での月間アクティブユーザー数は2019年6月時点で3,300万人にのぼりました。
若い女性がメインユーザーですが、男女比の幅はそこまで広くありません。基本的にはモバイルからの使用を想定して仕様が組まれているのが特徴です。
ネイルサロンとInstagramの相性が良い理由
ネイルサロンのなかには、「20~30代の女性」をメインターゲットに定めて集客活動を行っている店舗も多いのではないでしょうか。その場合、Instagramのメインユーザーはターゲットと重なるため、集客の手段として有効です。
写真で交流するSNSという性質上、ネイルサロンの雰囲気や扱っているデザインをひと目で伝えることにも適しています。デザイン重視でネイルサロンを探している人にとって、ダイレクトにデザインの画像が探せるInstagram検索は、通常のインターネット検索よりも便利だと捉えられていることもあります。
ネイルサロン向け集客方法!活用できるサービスを紹介
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ネイルサロンのInstagram活用事例4選
実際にInstagramで集客を行っているネイルサロンの例を4つ紹介します。
1. 「And...Nail」ネイリスト 白川麻里:統一感のある投稿
Instagram:「And...Nail」ネイリスト 白川麻里さんによる投稿
「And...Nail」ネイリスト 白川麻里さんは、連絡先や他のSNSサイト、Webサイトへのリンクなど、Instagramのプロフィール欄を充実させています。他のサイトへ遷移しやすくなっているため、閲覧者はネイルデザインのチェックから実店舗への予約までをスマートフォン内で完結させられるようになっています。
施術したネイルの写真をただ投稿するだけでなく、写真の構成、ロゴなどで雰囲気を統一しているため、ひと目で白川さんのデザインだということがわかります。得意なデザインなども伝わりやすく、ブランディングにつながっています。
2. ネイル アイサロン スグネ(sugne):予約空き状況やおトクな情報をこまめに発信
Instagram:ネイル アイサロン スグネ(sugne)による投稿
ネイル アイサロン スグネ(sugne)でも、Instagramのプロフィール欄に定休日、営業時間、アクセス、連絡先、ホットペッパーのリンクなどを記載し、実店舗への来店の誘導を行っています。
実際に行った施術例のほか、ネイルチップの写真も投稿することで、豊富なデザインを公開しています。
写真の投稿に添えた文章には、営業情報や予約状況のほか、お得なキャンペーンの告知も行い、来店したいと考えている人にとって有益な情報が記載されています。
3. NAIL STATION:インスタグラマーを起用しPR
Instagram:NAIL STATIONによる投稿
NAIL STATIONは、関東、関西、名古屋を中心に22店舗を展開しているネイルチェーン店です。
知名度のあるインスタグラマーを起用し、施術を行っている様子やネイルのデザインをシェアしたり、施術内容、感想を投稿してもらったりすることで、より多くの人への店舗名の露出を目指しました。
4. 「Fummy's nail」ネイリスト fumi:動画でセルフネイルのやり方を伝授
Instagram:「Fummy's nail」ネイリスト fumiさんによる投稿
「Fummy's nail」のネイリスト fumiさんは、アカウント内で多くの施術例を紹介しています。写真の投稿のみならず、異なる角度からデザインが見られるよう、動画での投稿も行っています。
さらに、自宅でできるセルフネイルの材料や方法もInstagramの投稿で発信しています。お店やデザインの紹介にとどまらず、閲覧者にとって有益な情報を発信することで、見る人が興味を持ってくれるようなアカウントになっています。
ネイルサロン向けInstagram活用の5つのコツ
事例からもわかるように、Instagram活用にも様々な切り口があります。活用する際のコツを押さえて、自店舗の形態に最適な方法を見つけることがInstagram運用の第一歩です。
1. プロフィールを充実させる
プロフィール欄には、ネイルサロンの基本情報だけでなく、独自性の伝わる情報を盛り込み、他のサロンとの差別化をはかる必要があります。
投稿内容でいくら閲覧者の興味を引いても、直接の来店につなげられなければあまり意味がありません。そこで、見た人がすぐに自社Webサイトや予約ページに遷移できるよう、プロフィールにリンクを貼っておくことも大切です。
2. ハッシュタグを活用する
Instagramには、ハッシュタグ(#)と呼ばれる機能があり、これを活用することでキーワード検索から自社ページにユーザーを呼び込むことができます。ハッシュタグは、最大30個まで投稿することができます。
ユーザーが検索しやすいワードを想定し、「#渋谷ネイルサロン」などお店の情報やデザインの特徴を記載することで、特定のターゲットとつながりやすくなります。
「Hashtagify」や「Top Hashtags on Instagram」などのサイトを活用すれば、どのような関連タグの検索が行われているかを知ることができます。
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3. 動画を活用する
最近はSNSでも動画コンテンツの重要度が増しています。
ネイルデザインは画像でも伝えられますが、立体感や角度によって変わる色味を正確に伝えるためには、動画での投稿も効果的です。
完成したデザインだけでなく、施術中の風景やサロンの様子を動画で伝えることで、見ている人が足を運びたいという気持ちになる発信になります。
4. キャンペーンを実施する
自店舗のアカウントに興味を持ってくれたユーザーや既存のファンを巻き込むキャンペーンの実施も、フォロワー数の獲得や集客に有効です。
たとえば、独自のハッシュタグをつくったうえで、ネイルデザインが写った投稿を募集し、店舗スタッフがとくに気になった画像や動画を投稿してくれたユーザーにネイルグッズをプレゼントする企画などが考えられます。
ただし2020年にInstagramのガイドライン変更があり、「いいね!」やアカウントのフォロー、コメントを含むやり取りの見返りとして現金や賞品を提供することは違反行為に定められました。
これまでよく見かけた「フォロー&いいね」キャンペーンは展開できないため、注意が必要です。
5. インフルエンサーを起用する
すでに多くのフォロワーがいるインスタグラマーに投稿を依頼してネイルサロンのPRを行うことで、Instagramを通じて自然に情報を発信することができます。
インスタグラマーの日頃の傾向から、フォロワーの層をある程度予測できるため、どのようなターゲットを狙うかもあらかじめ想定して起用するインスタグラマーを決めることが大切です。インスタグラマーとサロンの世界観との調和を大切にする必要があります。
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事例を参考にInstagramを集客に活かす
ネイルサロンにおけるInstagram活用は、画像やデザインがアピールしやすいSNSであることから、相性がよい広報手段だといえます。
統一感のある投稿で閲覧者の目を引くだけでなく、プロフィール欄を充実させることで実店舗への来店を呼び込む仕組みを構築しておくことも大切です。
ハッシュタグを活用することで検索流入も期待でき、新規顧客獲得のチャンスが広がります。
それぞれのネイルサロンの目的と特徴に合わせ、独自のInstagram集客を図りましょう。
<参考>
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