百貨店のInstagram活用事例 | メリット・デメリット・集客のコツ

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現在、InstagramはLINEやTwitterに続き、国内で3番目のユーザー数を誇るSNSとなっており、若者を中心に多くの人が活用しています。

Instagramの特徴は、写真投稿がメインであることです。「インスタ映え」という言葉が流行したほど、美しい写真を撮ってInstagram投稿することが一般的になってきています。

この記事では、百貨店Instagram事例を2つ紹介するほか、Instagramを活用するメリットとデメリット、Instagramの効果的な活用方法についても解説します。

百貨店のInstagram活用事例

Instagramは写真映えする商品を掲載することで多くの「いいね!」獲得が狙えるため、魅力的な商品を数多く提供する百貨店にとっては、相性のいいSNSであるといえます。

百貨店Instagram活用事例を3つご紹介します。

事例1. 日本橋高島屋S.C.本館

Instagram 日本橋高島屋S.C.本館
▲[日本橋高島屋S.C.本館]:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット

Instagram:日本橋高島屋S.C.本館による投稿

日本橋高島屋S.C.本館は、中央区日本橋に位置する百貨店です。2018年には新館がオープンし、100を超える専門店とともにますます注目を集めています。

日本橋高島屋S.C.本館のInstagramでは、期間限定開催のポップアップショップや物産展など、主に期間限定の催し物の情報を発信しています。ほかにも色とりどりの華やかな写真が掲載されており、見ているだけでも楽しいアカウントになっています。

また「#nihombashi」などアルファベットのハッシュタグが使用されており、外国人も検索しやすいよう工夫されているのが特徴です。

Instagramフォロワー数は2020年11月現在で約1万4,000人となっており、人気度がうかがえます。

事例2. 松坂屋名古屋店

Instagram 松坂屋名古屋店
▲[松坂屋名古屋店]:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット

Instagram:松坂屋名古屋店による投稿

松坂屋は東海地方を本拠点とし、中京圏では最有力の百貨店です。名古屋店のInstagramフォロワー数は、2020年11月現在1万人以上となっています。

日本橋高島屋S.C.本館と同様に催し物の情報が多く、ユーザーの関心を惹きつけています。今年の秋は、ハッシュタグ「#オータムナンバーワンスタイル」を付けて投稿すると抽選でプレゼントが当たるキャンペーンも実施しています。

事例3. 伊勢丹新宿店本館×田中亜希子さん

Instagram 伊勢丹新宿店本館
▲[伊勢丹新宿店本館]:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット

Instagram:伊勢丹新宿店本館による投稿

伊勢丹は1886年創業の老舗の呉服店系百貨店です。新宿本店では、インフルエンサーである田中亜希子さんとのタイアップ投稿を行っています。小柄な女性向けの催し物情報投稿し、小柄な女性のファッションの悩みを解決するような内容となっています。

Instagram 田中亜希子さん
▲[田中亜希子さん]:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット

Instagram:田中亜希子さんによる投稿

Instagramでの集客のメリット・デメリット

Instagramは写真がメインのSNSで、美しい写真で顧客を惹きつけるには最適です。

しかし他のSNSではできることがInstagramではできないケースもあります。

それらをふまえ、Instagramを活用した集客活動のメリットとデメリットを解説します。

メリット1:画像を使って魅力を伝えられる

Instagramは文章だけでも投稿できるTwitterやLINEなどと異なり、写真が投稿のメインコンテンツになっているため、視覚的効果が高いことが特徴です。1枚の写真を通じてユーザーの心を動かせます。

たとえば百貨店が期間限定で開催している物産展の宣伝では、地域の特産物を使ったグルメ写真が投稿されます。それを見たユーザーが「食べてみたい」と思い、会場に足を運ぶということもあるでしょう。

Instagramは写真投稿のほか、動画投稿やライブ配信、短い動画の配信機能(リールストーリーズもあります。いずれの機能であっても、ユーザーの視覚に訴えかけて想像を膨らませる訴求ができるため、百貨店のにぎわいや各店舗の魅力を伝えるのに有効です。

メリット2:ファンを増やせる

Instagramは写真投稿がメインのSNSであるため、写真映えする商品や魅力的な店内の様子を発信していくことがファンの獲得につながります。

百貨店が統一性のある投稿を続けたり、カラフルで視覚的にも楽しい投稿をしたりすれば、百貨店そのものを魅力的に見せられます。

SNS上でのファン獲得が、百貨店への来店につながります。

メリット3:検索ツールとしても使用されている

最近では、Instagram商品の検索ツールとしても使われていますGoogleやYahoo!といった検索サイトで調べるよりも、商品そのものについての「生の声」が載っていることが多いためです。

たとえばハッシュタグ「#デパコス」でInstagram内を検索すると、53万件以上の投稿が見つかり、多くの人が商品の購入写真やレビューなどとともに生の声を投稿しています。

購買の一歩手前で商品を検索しているユーザーと出会える場であるため、魅力的な写真とともに有益な情報を提供することで、効率のよい集客ができます。

デメリット1:拡散機能がない

Instagramにはメリットも多い反面、デメリットも存在します。

Facebookには「シェア」機能、Twitterには「リツイート」機能があります。これらはあるユーザーがシェアした投稿を他のユーザーも閲覧できる機能で、多くのユーザーの目に触れることになるものです。シェアの回数が重ねられていくたびに拡散力を増す魅力があります。

Instagramにこうした拡散機能が備わっていないことは、大きなデメリットポイントのひとつです。

デメリット2:リンクを貼れない

Instagramの2つ目のデメリットは、プロフィールページ以外はリンクが貼れないことです。

FacebookやtwitterといったSNSは、文章内のURLから自社の公式Webサイトへ誘導できますが、Instagramでは写真とともに投稿する文章のURLはタップできない仕様となっているため、別サイトへの誘導が困難です。

一方で、投稿や短尺動画機能の「ストーリーズ」には広告機能もつけられます。出稿費用はかかりますが、Instagramから他サイトへの誘導が必要な場合は活用を検討してみてもよいでしょう。

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Instagramを利用した百貨店の集客のコツ

国内のInstagramユーザーの3割以上が、1日で10回以上Instagramアプリを起動させているという調査結果があります。

そのためユーザーの印象に残る投稿にするためには、コツを押さえて工夫することが必要です。

以下では、Instagramを活用した百貨店の集客のコツについて解説します。

1.写真だけでなく投稿内容にこだわる

きれいな写真はもちろん大切ですが、それよりも、ユーザーの感情に訴えかける投稿が重要です。

具体的には、憧れや学び、面白さ、共感を与えることが必要です。

「こんなブランド品を持ってみたい」「これを食べてみたい」といった憧れの気持ちをユーザーに与えることで、ユーザーはもっと商品百貨店のことを知りたくなり、アカウントをフォローする可能性が高まります。

化粧品の使い方や長持ちする革製品のお手入れ方法など、ユーザーの学びになる情報を発信することで、ユーザーはアカウントへの信頼度を高めます。

また、ユーザーを思わず笑わせてしまうような一風変わった面白い投稿や、肌荒れに悩むユーザーへの解決方法、毎日の料理を面倒に思う大人への解決案を提示するなど、多くの人々が抱える悩みに寄り添う共感型の投稿も魅力になるでしょう。

憧れも、学びも、面白さや共感も、フォロワーを獲得するには重要な要素です。こうした感情をユーザーに起こさせることで、Instagramアカウントの、ひいては百貨店のファンを獲得することができます。

2.ハッシュタグを活用する

先述したように、今はInstagramを検索ツールとして活用している人も多くみられます。

その背景を活かし、ハッシュタグキャンペーン展開することで集客効果が見込めます。

具体的にこうしたハッシュタグ投稿を行なっている百貨店として、三越日本橋本店が挙げられます。

三越日本橋本店では、去年の12月に公式Instagram上で「クリスマスカードキャンペーン」を行いました。三越日本橋本店の公式アカウントをフォローし、ハッシュタグ「#merryfuture」をつけてムービーカードを投稿したユーザーの中から抽選で10名に、有名ブランドのチョコレートをプレゼントする企画です。

「#merryfuture」が付与された投稿は500件以上にもなり、クリスマス気分を盛り上げていました。

こうしたハッシュタグキャンペーンの効果として、集客が見込めるほかにも、ハッシュタグ投稿を行ったユーザーに百貨店に愛着を持たせることや、ハッシュタグ投稿を見たユーザーへ「私も行ってみよう」という気持ちを想起させられることなどが挙げられます。

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3.インフルエンサーマーケティングも効果的

多くのフォロワーを抱える「インスタグラマー」に宣伝を依頼するインフルエンサーマーケティングも有効です。

インフルエンサーは写真や画像を用いた投稿の技術が高いため、依頼することで、消費者の購買意欲をうまく高めることができます。

Instagramは企業が運営するアカウントも多いため、インフルエンサーマーケティングは盛んに行われています。

この手法で成功したブランドの例として、時計を販売するダニエルウェリントンが挙げられます。

ダニエルウェリントンはインフルエンサーに時計を無料で提供し、時計が写り込んだ写真と、ハッシュタグ「#danielwellington」を併記した投稿を行うよう依頼しました。そしてインフルエンサーには5%引きのキャンペーンコードも配布し、商品を魅力的だと思ったフォロワーからの購買につなげました。

ただし、依頼の際には注意が必要です。インフルエンサーに料金を払っているにもかかわらず、「#PR」や商品名の表記を無しに投稿を依頼することは、ステルスマーケティングとして批判を呼ぶこともあるためです。

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メリットやデメリットをよく理解したうえで、効果的なInstagramの活用を!

国内の百貨店には、Instagramを活用してキャンペーン告知や店内の紹介を行っている店舗が多く存在します。

美しく魅力的な商品を取り扱っているため、Instagram投稿にも統一性や鮮やかさが見られることが特徴となっています。

Instagramの活用では、写真や動画を投稿することでユーザーの視覚に訴えかけられるメリットのほか、拡散が期待できない、URL誘導がしにくいといったデメリットも存在します。

こうしたメリット・デメリットを踏まえたうえで、ユーザーの感情に訴えかけ、ファンを作れる投稿ができるよう、ひとつひとつの投稿を工夫することが重要です。

口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】


MEOに関わるサービス「Googleマップ」「Googleビジネスプロフィール」や、各種地図アプリ・口コミサイトは日々更新を続けており、その全容を把握するのは難しくなっています。

そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。

本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。

※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】

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