新型コロナウイルスによって花の需要はさらに減少して厳しい状況にあります。この状況で花屋が生き残るためには花以外も販売する選択肢や集客力を高めるための策を講じる必要があります。
本記事では花屋の集客アップのためのアイデアと、Web集客を強化する方法、具体的な方法を解説します。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
コロナで変化、市場縮小した花業界【2020年】
新型コロナウイルスの影響でさまざまなイベントが中止になったことで花の需要が激減し、花業界の全体が低迷しています。
2020年3月から5月における花の取扱数量は過去3年平均に比べて約3,300万本減少し、取り扱い金額も約41億円と大幅に減少しました。
このような状況で花屋が生き残るためには、これまでと違った集客方法を自分たちで取り入れなければいけなくなるでしょう。
<参照>
第一園芸、コロナ禍における2020年の生花業界の変化をレポート|第一園芸株式会社のプレスリリース
花屋に効果的な集客アイデアとは
花屋で集客をすすめるためには花の販売だけに頼らない販売方法の工夫が必要です。
本項では花屋で行うと効果的である集客方法を紹介します。
花と別のアイテムをセットにする
花をプレゼントとして贈ることはありますが、花は生ものであり、どうしても枯れてしまいます。
押し花やドライフラワーにすることもありますが、手間がかかるためそのまま捨ててしまう人が多いでしょう。
このような理由から、「花はどうしてもプレゼントには適さない」との意見を持つ顧客にどのように花を売っていくかを考えるのが売り上げ向上につながるでしょう。
解決方法として、花に追加でペンやぬいぐるみ、マグカップなどの形として残るアイテムをセット販売することが考えられます。
花が枯れた後も残る物を一緒に販売することで、プレゼントがなくなってしまうことを避けることができます。
DMやメルマガで顧客との接触を増やす
花屋にかぎらず、集客は顧客との接触回数を増やし顧客に店舗の存在を思い出してもらうことが大切です。顧客リストなどをもとにDMなどの郵送やメールを利用したメルマガの送信、地域へのチラシのポスティングなどを行うことが考えられます。
また花を買う機会は日常では少ないため、花を買う機会に自店舗の存在を思い出してもらうことが大切です。自店舗の存在を定期的に顧客にアピールする施策を断続的に行うことが必要でしょう。
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特定の日に店舗がお知らせ
クリスマスや母の日などのイベントごとに顧客との接触機会を設けて増やすことで顧客の再来店を促すことができます。
花束などは母の日やクリスマスなどの一般的なイベントのほかに、誕生日や結婚記念日など個人の特別な日に贈ることが多いのが特徴です。
各顧客の記念日など特別な日を事前に登録してもらい、イベント前に店舗側から顧客に花束をプレゼントとしておすすめできるシステムなどを用意すると花束をプレゼントに選んでもらえる可能性が高まります。
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Web集客を強化する方法
チラシやビラの配布といったオフラインの集客も効果的な施策ですが、ポスティングできる範囲の近隣地域にしか効果が及ばないという弱点があります。
一方、オンラインコンテンツを使った集客は、インターネットを利用するユーザーが集客対象となり、より多くの消費者に自店舗の存在を周知できるという特徴があります。
Googleマイビジネス
Google マイビジネスは、Googleが店舗ビジネスのオーナーなどに対して提供している無料ツールです。店舗の住所や電話番号、公式サイトのURLといった基本情報を登録したり編集したりできます。
Google マップやGoogle 検索などのGoogleが提供しているサービスに自店舗の基本情報を表示できるようになり、Googleのサービスから自店舗を認識する顧客が増えるという効果が期待されます。
また、Googleユーザーは店舗に対して口コミを投稿できますが、Google マイビジネスを利用すれば花屋はそれに対して返信もできるようになります。口コミとそれに対する返信で顧客とのコミュニケーションを図ることができ、貴重な店舗への意見などを得る機会にもなります。
SNSの活用/InstagramやTwitter
花屋の商品である花そのもので、競合する他店舗との差別化をはかるには限界があります。店舗の雰囲気や花のアレンジ、サービス面で差別化を図り、自店舗のブランディングを行うことが必要です。
差別化ポイントについては、SNSなどを通じてアピールすることができます。
特にInstagramは若い女性を中心に利用されており、写真投稿がメインという特徴もあるため、写真映えのする花を扱う花屋は顧客にアピールしやすいSNSです。
Twitterの場合はユーザーが独自性の高さを評価することも多く、ゲーム感覚のプロモーションが展開されているケースがあります。東京都台東区の花屋「花時計」では6月より、目印のシールを貼り付けた1円ブーケを一日1件限定で販売し、Twitterのフォロワー限定で購入可能というキャンペーンを展開しています。
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<参照>【ツイッターを活用して毎日1円ブーケを販売する花屋さん】|株式会社Citronleafのプレスリリース
花屋の集客事例
前述の通りSNSやGoogleマイビジネスは花屋の集客施策として効果が期待できます。
本項では花屋がInstagramやGoogleマイビジネスを活用して集客している事例を紹介します。
1. Instagram
Instagramは写真投稿がメインのSNSで、特に写真映えを意識した投稿が多いことで有名です。
特にInstagramに投稿するのに適した被写体を「インスタ映え」すると呼び、花もインスタ映えするものなので、Instagramとはとても相性がいいと考えられます。
Instagramに投稿する際は統一感をだすことで世界観を作り出せおしゃれな雰囲気を醸せます。
「#(ハッシュタグ)」も活用し「#店舗名」や「#地名+花屋」「#花の名前」「#アレンジメント」「#花のある暮らし」などを投稿につけるとより多くの人に見てもらえる可能性が高まります。
2. Googleマイビジネス
Google マイビジネスではユーザーからの口コミに対して返信できます。
口コミに対して丁寧な返信をする店舗は、実際の店舗の接客態度を想起させ、見込み顧客が来店する時の心理的なハードルを下げます。
来店した顧客への感謝などを返信で伝えるほかに、季節の花の情報やキャンペーンのお知らせなども加えることで再来店を促せます。
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販売方法とオンライン施策の両方を工夫し集客
花屋で集客をすすめるには、形に残るアイテムとのセット販売や店舗独自のオリジナリティのあるアレンジメントなどで競合他店舗との差別化を図ることが重要です。
Instagramはインスタ映えしやすい花との相性が良く、顧客に店舗の存在をPRしやすいSNSといえます。Google マイビジネスを活用して口コミを集め、口コミに返信することも集客を後押しするでしょう。
SNSやGoogleマイビジネスを活用して顧客との接触機会を増やし、記念日などの特別な日のプレゼントに花束を選んでもらえるように訴求することが求められます。
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