Google マップやGoogle マイビジネスなど、ローカルSEO* に関連するサービスは常にアップデートが続けられています。
そこで編集部では、最新のデータやノウハウをいち早く取り上げるべく、毎週「ローカルSEOニュースまとめ」を配信しています。
今回は第31回目として、2021年7月30日から8月5日の関連トピックをお伝えします。
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* ローカルSEOとは、店舗を検索によって見つけてもらい来店につなげるために、Web上の店舗情報を充実させたり口コミを整備したりする施策を指します。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
Googleマップ新機能
Googleマップでは、iOSユーザーの利便性を上げる新たな機能が追加されました。また、ワクチン接種をスムーズにする会場情報の提供を開始しています。
1. iOS版Googleマップに3つの新機能が提供開始
iOS版Googleマップに、以下3つの新機能が提供開始されました。
- 「iMessage」でGoogleマップの現在位置をライブ共有できるように
- Googleマップのウィジェットを、ホームスクリーンへ追加可能
- Android版のみ備わっていた「ダークモード」機能が、iOSでも展開予定
iOS端末のアプリ「iMessage」ではGoogleマップの現在位置をライブ共有できるウィジェットが登場しました。たとえば、待ち合わせに向かう途中、自分の場所を相手に伝えたい時に、iMessage画面内でGoogleマップの地図を起動し、そのままシェアできます。
また、周辺の交通情報を表示するGoogleマップのウィジェットを、ホームスクリーンへ追加可能になりました。iPhoneのホーム画面からダイレクトに利用できるため、iOSユーザーの利用頻度向上に期待がかかります。
さらに、これまでAndroid版のみ備わっていた「ダークモード」機能が、iOSでも展開される見込みです。目へのダメージ軽減や、バッテリー消費抑制などの効果があります。
<参照>
TechCrunch Japan:iOS版Googleマップがアップデート、iMessageでの位置情報共有など純正マップのライバルに
Google公式ブログ:From widgets to dark mode: 3 updates to Google Maps on iOS
2. ワクチン接種会場を表示
GoogleマップやGoogle検索で、コロナウイルスのワクチン接種を受け付けている会場が探せるようになりました。
検索欄で「コロナワクチン」「ワクチン」の単語や、合わせて「地名」を入力すると、最寄りの大規模接種会場や対応する医療機関が表示されます。
また、一般向けかどうかや、予約の要不要についても結果に表示されます。
ただし、接種可能な施設も状況が変わる可能性は少なくなく、検索結果に会場が反映されていない、あるいは表示された施設で受付が終了している場合もあります。実際の医療機関利用にあたっては、公式サイトなどを再確認するとよいでしょう。
<参照>
ITmedia News:Google マップとGoogle 検索、ワクチン接種会場の表示に対応
Googleマップテスト:ローカルパックに「ABCラベル・評価・ウェブサイトボタン」の表示なし
ローカル検索に関する最新情報が集まるメディア「Sterling SKY」で、ローカルパックで通常掲載される住所や評価の星の数、電話番号やサイト情報が非表示となる事象が報告されています。
これに対し、別の国のユーザーも、同事象が発生したと発言しています。
同スレッドでは、コロナウイルスの拡散につながる可能性があるビジネス情報であるため、こうした行動を防ぐためにGoogleが詳細を非公開にしたのでは、等の推測が挙げられましたが、詳しい意図や経緯についてははっきりしていません。
<参照>Twitter:Joy Howkins氏の投稿
Googleマイビジネスのインサイトでは「大文字」「小文字」それぞれ別のクエリとして計測
Joy Hawkins氏はTwitterで、Googleマイビジネスのインサイト機能で、大文字小文字を区別して検索クエリが表示されていることについての気づきを共有し、興味深いと感想を述べています。
たとえば、大文字と小文字で検索回数が大幅に違う場合、より使われている表記がどちらなのかが把握できます。
<参照>Twitter:Joy Hawkins氏の投稿
Googleマップのやらせ口コミ削除で、悪評だらけの正体あらわに
同じくJoy Hawkins氏は、虚偽の高評価口コミがGoogleにより削除され、口コミ平均評価が大きく下がった事例を紹介しました。
<参照>Twitter:Joy Hawkins氏の投稿
この事例では、実際にユーザーから投稿されているのはほとんどが☆1の低評価口コミで、金銭トラブルなどの批判が投稿されていましたが、口コミ評価の平均は☆4.2と非常に高いものになっていました。虚偽の口コミが、スコアを底上げしていたのです。
結局問題の口コミはGoogleによって発見され、大量の口コミが削除されることとなりました。評価の平均は、☆2.1まで低下してしまったということです。
このように店舗側が高評価を獲得するために用意する、いわゆる「やらせ」口コミは不自然に見えることが多く、ユーザーからの信頼を失う原因となります。
さらにGoogleはアカウントの挙動を常に監視しており、自作自演の口コミであることがGoogleに認識されると、口コミだけでなくGoogle マイビジネスのアカウント、もしくはGoogleアカウントそのものが停止される可能性があります。
Google マップの口コミにおいて、自作自演はハイリスクローリターンな手段なのです。地道で時間はかかりますが、自然な形で集めるようにしましょう。
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Snapchatで地図上のおすすめ地点を紹介できる「私の場所」機能が提供開始
米国で人気を博し、日本でも10代を中心に支持されているという画像投稿SNS「Snapchat」が、同アプリの内の地図「Snapmap」に新たな機能「私の場所」を追加しました。
よく訪れるレストランや店舗などの記録や、おすすめスポットのシェアができます。また、趣味嗜好に合わせパーソナライズされたスポットも受信可能です。
「身近な人が好きなスポット」がわかるSNSは他に類を見ず、ワクチン普及後のアクティブユーザー増に大きく寄与することも考えられます。
Snapchatは2016年あたりから日本でも若い世代で人気が上昇し、投稿が最大10秒で消えることが大きな特徴です。気軽さやその偶発的な出会いに魅力を感じるユーザーも少なくないようです。
<参照>
TechCrunch Japan:Snapchatが地図上でおすすめのスポットを紹介する「私の場所」機能を追加
今週のGoogleマイビジネスヘルプコミュニティ、注目のQ&A 2選
ここでは、7月30日から8月5日の間にGoogle マイビジネスのヘルプ コミュニティに投稿された質問の中で、注目したい質問と回答の内容を抜粋して解説します。
1. 店舗改装で業態が変わる場合、現在のビジネスプロフィールを引き続き使うべきか
質問
- これまでイートインとテイクアウト両方をメインサービスとしていましたが、店内をリニューアルし、テイクアウト重視の業態に変更します。ビジネスプロフィールではどんな対応が必要でしょうか。
回答
- 顧客の立場から、別店舗と認識される変更かどうかがポイントになります。
- 屋号が変わる場合は明らかに別店舗と捉えられるため、混乱を防ぐためにも既存のビジネス情報は閉業処理し、新たにビジネス情報を作成する方が良いでしょう。
- 内装のリニューアルやサービスの変更など内部の改修のみであれば、別店舗だとは思われないため、ビジネス情報をそのまま利用し、必要に応じて内容を修正します。
<参照>Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:店内リニューアルで業態が変わる場合(「テイクアウト+イートイン」→「テイクアウト重視」※店名も変更)の対応について
2. インサイトの「同業他社」とは何を指すのか
質問
- インサイトで同業他社と比較したデータが表示されますが、「同業他社」とは何を指しているのか教えてください。
回答
- インサイトでは、アップロードされている写真の数や閲覧状況を同業他社と比較して参照できますが、同業他社とみなす詳細な条件は公開されていません。
- 周辺にある同じカテゴリのビジネス情報を指すものだと思われます。
- Googleマイビジネスヘルプでは、レストランを経営している場合、自店舗周辺のレストランと比較したデータが表示される、と説明しています。
Googleマイビジネスヘルプ:インサイトについて
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:同業他社との比較というのは実際どのくらいの距離で計測していますか?
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口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。
本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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