ぐるなびは、日本では日常的に使われている数ある飲食店ポータルサイトの一つです。外食するお店を選ぶ際に、インターネットで検索するとぐるなびに掲載されている店舗情報が見つかることも少なくありません。
ぐるなびでは、飲食店の検索や店舗情報と口コミの閲覧、来店予約機能が利用できます。飲食店はぐるなびに自店の情報を掲載することができれば、これを通じた集客効果を期待できます。
自店をぐるなびの店舗会員として登録すると、店舗情報を掲載できるだけでなく、ぐるなびPROという管理メニューが利用できるようになります。ぐるなびPROではさまざまなサポートを受けることができます。
この記事では、ぐるなびの概要や特徴、サービスの内容、エントリー会員と有料会員の違いについて解説します。
ぐるなびへの掲載
国内大手のグルメサイトであるぐるなびに店舗情報を掲載することは、インターネット上でユーザーの目に触れる機会が大幅に増えることを意味します。
ぐるなびをうまく活用することができれば、店舗の集客力が向上するでしょう。
以下では、ぐるなびの基本的な機能や掲載方法について解説します。
店舗が利用できる「ぐるなび」の基本的な機能と多言語展開
ぐるなびでは、掲載店舗ごとにページが開設されており、店舗情報やメニュー、店舗紹介やお客様へのメッセージなどを掲載できます。
店舗ページからはネット予約ができる機能もあり、ネット予約であれば店舗の営業時間に縛られることなく24時間体制で予約を受け付けることができます。ユーザーにとっては、電話をする手間が不要ということになり、予約成立のハードルがぐっと下がります。
さらにぐるなびは日本語、英語はもちろん、そこに繁体字、簡体字、韓国語、インドネシア語、マレーシア語、タイ語を含む8言語に対応しています。ぐるなび内で効果的なプロモーションを展開することができれば、訪日外国人客へのアプローチにも効果を発揮してくれるでしょう。
また、管理画面からぐるなびPROを開けば販促ツールが利用できます。店舗ページへのアクセス分析や、問い合わせの効果検証などのデータを参考に、より訴求力の高いコンテンツを作成することもできるでしょう。
とりあえず店舗情報を掲載したい場合
上に挙げたように、ぐるなびには飲食店のプロモーションを行う上で便利な機能が多く実装されています。こうした機能を利用するためには、店舗会員としてぐるなびへの登録を行う必要があります。
ぐるなびには無料会員と有料会員があります。無料会員であるエントリー会員の場合は店舗情報の掲載だけですが、エントリー会員としての登録を済ませると店舗ページの作成や情報の追加や更新を行えるようになります。
Webでの販促サポートも
ぐるなびは単なる飲食店掲載サイトにとどまることなく販促や経営に関するサポーターとしてさまざまなサービスを用意しています。
ぐるなびでは徹底したサポート体制を完備しており、人材不足や情報収集、情報発信、インバウンド対策など、幅広い分野においてソリューションの提供を行っています。
「ぐるなび」公認! 【ぐるなびの教科書】を見てみる→こちらから
「ぐるなびPRO」を使うとできること
ぐるなびに店舗会員として登録している事業者が利用できるぐるなびPROではさまざまなサポート機能を提供しています。
以下では、その中でも特徴的な3つのサービスについて解説します。
1. 外国人採用面接チケット
外国人採用面接チケットでは外国人採用を専門としたアルバイト採用サービスに求人を掲載できます。
訪日外国人客数が増加しているこの数年、飲食店でのインバウンド対策は喫緊の課題となっており、多言語対応メニューや音声翻訳機を導入する店舗も増えています。
外国人スタッフがいれば、来店する外国人客に対してもスムーズな接客が可能となるでしょう。
2. ぐるなび大学
ぐるなび大学は、飲食店オーナーに向けて経営ノウハウや販促活動、各種マーケティングについての知識を共有するセミナーです。
ぐるなび大学の講義は成功事例や実際のデータをもとにした戦略的なもので、多くのユーザーや飲食店についてのデータを保有するぐるなびならではのサービスとなっています。
3. ぐるなびPay
ぐるなびPayはぐるなびが提供する決済サービスです。VISAやMasterCardといった主要カードブランドに加えてAlipay、WeChatPayといった中国で普及しているキャッシュレス決済に対応しています。
ぐるなびPayは初期費用や月額固定費がかからないため、基本的には決済手数料のみで導入することができます。
キャッシュレス化が進み、店舗での各種サービスによる支払い対応には、消費者からも強いニーズがあります。ぐるなびPayは店舗にとって顧客満足度向上を実現する心強い味方となるでしょう。
ぐるなびへの登録は、比較するとここが良い!
現在ではぐるなびの他にも食べログ、ホットペッパーグルメ、Rettyなど、日本国内において運営されている飲食店掲載サイトの数も多く、事業者はどのツールをメインとして使うべきか比較検討する必要があるでしょう。
ぐるなびにはどのような特長やメリットがあるのでしょうか。
以下では、ぐるなびの優れている点について解説します。
ホットペッパーグルメに店舗を登録するには
登壇するのは、口コミコム のアドバイザーであり、Googleのダイアモンドプロダクトエキスパートとしても活動中の永山卓也氏。Googleマップや口コミ対応などに詳しい永山氏から、最新のニュースやマーケティングノウハウについてわかりやすく解説いただきます!
ぐるなびの特徴
現在ではさまざまなグルメサイトがありますが、中でも大手と呼ばれることが多いのがぐるなび、ホットペッパーグルメ、食べログ、Rettyの4サイトです。
ぐるなびはこれら4サイトの内で最も早くサービスを開始した先駆者で、その開始時期は2000年2月となっています。そのため、古くからの愛着をもって利用しているユーザーも少なくありません。また、現在のメインユーザー層は40代男性となっています。
また、ぐるなびの特徴としてオフラインにおける営業活動にも力を入れていることがあります。グルメサイトは主戦場がオンラインであるため、自社サイトの営業活動においてもオンラインでのプロモーションが多い傾向にありますが、ぐるなびでは社員による対面での営業にも積極的に取り組んでいます。
飲食店にとっては、店舗会員として登録した後も営業担当とのコミュニケーションが取りやすく、相談もしやすいというメリットがあります。
さらに月額5万円以上のプランでは営業担当以外にも販促担当、プロモーション担当がつき、3人体制でのプロデュースを受けることができます。
登録店舗数で比較すると?
登録店舗数の観点からみると食べログ、Rettyの2サイトが圧倒的になっています。それぞれサービスへの登録店舗数は、87万店舗、80万店舗です。
ぐるなびの登録店舗数は16万店舗であり、両サービスからは大きく差をつけられています。4大ポータルサイトのうち、ホットペッパーグルメの登録数は最も少なく9万店舗で、ぐるなびはこれと比較するとおよそ2倍の店舗数となっています。
登録店舗数の多いサービスの方がユーザー数も多くなる傾向はあるものの、その分競合店舗も多くなります。他店との差別化を図れないと集客にはつながりにくいといえるでしょう。
費用で比較すると?
食べログ、Retty、ぐるなび、ホットペッパーグルメの4サイトはいずれも無料で店舗会員としての登録をすることができますが、検索結果における優先表示などの一部サービスを受けるためには有料会員登録をする必要があります。
各サイトとも複数の料金プランを用意しており金額の相場としては1万円から10万円の間に収まるケースが多くなっています。
利用者数で比較すると?
利用者数という点においては食べログが圧倒的な差をつけて多くなっていますです。月間1億4,000万ものユーザーが食べログを利用しています。
ただしぐるなびも月間利用者数は6,500万人と決して少なくありません。登録店舗数では業界2位であるRettyの場合、利用者数ではぐるなびの約半数、3,000万人ほどに留まります。
ホットペッパーグルメは月間のユーザー数を公開していませんが、年間7,000万人以上がホットペッパーグルメ経由でのネット予約をしていると言われています。こうした数字から考えると、ぐるなびとあまり大きな差はないかもしれません。
「ぐるなび」公認! 【ぐるなびの教科書】を見てみる→こちらから
店舗にあった飲食店向けサービスで集客を狙う!
現在ではぐるなびをはじめとした飲食店ポータルサイトや、さまざまな飲食店向けサービスが展開されており、こうしたサービスを利用して店舗の検索や予約を行うユーザーの数も年々増えています。
ポータルサイトへの掲載はプロモーションの一環として有効なだけでなく、ぐるなびの店舗会員は販促ツールや経営サポートの提供を受けることもできます。
それぞれの飲食店向けサービスを比較して、自店の集客に適したツールを選択・活用することが重要です。