飲食業界で問題視されている「無断キャンセル」対策にぐるなびが乗り出しました。この補償サービスは、ぐるなびがこれまで飲食店に提供してきた3つの掲載プランのうちもっとも上位のプランに適用されます。
ぐるなびが無断キャンセル保険の提供を開始
グルメサイトを運営する株式会社ぐるなびは、2021年11月11日から「無断キャンセル保険」の提供を開始しました。
ぐるなび加盟店のうちベーシックプラン(月額33,000円)に加入する飲食店を対象に、無断キャンセルによってキャンセル料を得られなかった場合に被る被害を補償します。
保険商品は東京海上日動火災保険株式会社と楽天損害保険株式会社が提供し、補償額は1人あたり最大最大4,000円(1店舗最大30万円)です。
保険は自動で付帯されるため、追加料金はかかりませんが、ぐるなび自体が定めているキャンセル規定の「料金(%や円)を設定する」が設定されていなくてはなりません。また、キャンセル保険適用条件は「同サイトを通して行われた4人以上の予約が無断キャンセルされること」です。
無断キャンセルによる被害額は?
無断キャンセルによる被害は社会問題として捉えられており、経済産業省は「No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート」を2018年11月に発表しています。
同レポートはNo Showが業界に与えている損害は約2,000億円にのぼるとし、同問題の解決は飲食事業者と消費者双方の利益向上につながるとしました。
ぐるなびは同サービス提供にあたり「本サービスの提供により飲食店の損害を軽減し、No Show対策のサポートを強化します。」と述べています。
<参照>PR TIMES:「無断キャンセル保険」の提供を開始|株式会社ぐるなびのプレスリリース
経済産業省:No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート2018年11月1日サービス産業の高付加価値化に向けた外部環境整備等に関する有識者勉強会