Woltとは、フィンランド発のフードデリバリーサービスです。日本では、2020年3月からサービス提供が開始されています。
昨今の新型コロナウイルス流行の影響を受け、デリバリーサービスを導入する飲食店が増えています。デリバリーサービスを利用することで、顧客は来店せずに商品を受け取れ、健康面でも安心して店舗のメニューを楽しめ、新規顧客の獲得にもつながることが期待できます。
日本でもいくつかのデリバリーサービスが普及してきました。本記事では、その1つであるデリバリーサービス「Wolt」について概要や特徴を解説します。
Woltとは?
Woltとは、フードデリバリーサービスの1種です。本項では、Woltが実際にどのようなサービスを行っているのか、その概要や規模、飲食店での導入方法について紹介します。
Woltとは/フィンランド発のフードデリバリーサービス
Woltとは、2014年フィンランド発祥のフードデリバリーサービスで、日本では2020年3月に広島でサービスを開始しました。現在では、欧州を中心とした世界23カ国100都市以上でサービスを展開する企業です。
公式サイトによれば、Woltは「質の高い配達」や「カスタマーサポート」による顧客満足度が高く、フードデリバリーアプリで最高評価を獲得しているとのことです。
ユーザー数・配達エリアは?日本では2020年3月よりサービス開始
Woltは現在、欧州を中心とした世界23か国100年以上で利用されており、登録ユーザー数は1,000万以上、配達パートナー数は7万5,000以上、レストラン、小売パートナー数は3万7,000以上にのぼります。
日本では、2020年3月に広島でのサービス開始以降、東京や札幌を含む8都道府県10都市で利用されています。
都内でWoltを利用している店舗には、バルバッコア 青山本店・渋谷店・六本木店・六本木ヒルズ店、自由が丘バーガー 青山店、松栄 恵比寿東口・六本木などがあります。
2021年3月18日には大阪でのサービスがスタートし、今後もサービス提供可能エリアの拡大が期待されます。
飲食店がWoltに登録する方法
経営する飲食店がWoltでのデリバリーサービスを利用する場合、まずはWolt公式の新規レストランパートナー相談窓口へ問い合わせをするか、公式サイトの「レストランパートナーに申し込む」からフォームに必要事項を入力し問い合わせします。その後、Woltスタッフより連絡があり、必要書類などの提出を済ませると、審査に進みます。審査を通過すると、店舗の登録が完了します。
Woltの特徴と店舗で利用する5つのメリット
Woltに登録することで、経営に役立つさまざまなサービスを受けられるようになります。
本項では、デリバリーサービスの導入を検討している飲食店が、Woltを利用することでどんなメリットをえられるのか紹介します。
1. 最速10日でサービス開始
まず、1つ目のメリットとして、契約からサービス開始までの期間の短さが挙げられます。Woltでは、契約を済ませてから最短で10日後にデリバリーサービスを開始できます。
そのため、売上に伸び悩んでいる店舗でも導入後にすぐにサービスを利用でき、売上への貢献に期待できます。
2. メニュー撮影無料
Woltでは店舗の掲載にあたり、各エリアの専属プロカメラマンによる掲載メニューの撮影を行ってもらえます。契約後、30品、2時間以内までの撮影は無料で、撮影コストをかけずに済みます。
プロのカメラマンに撮影してもらうことで、提供しているメニューの魅力を最大限に引き出した写真を掲載でき、Woltでの店舗掲載ページを見たユーザーへの訴求につながるといえるでしょう。
3. 配達パートナーの質が良い
Woltに登録している配達パートナーは、交通安全の遵守やプロとしての心得なども含んだ説明会を受け、適正テストの合格者のみが登録されています。そのため、質の良い配達パートナーが集まっており、顧客・レストラン間の注文のスムーズな受け渡しが提供されているといえます。
また、配達時には断熱性の高いバッグが使用され、熱々、冷たいといったそのままの状態で顧客に楽しんでもらうことが可能です。
4. 低コストで始められる、初期費用もなし
Woltの公式サイトでは、「フードデリバリー業界最安の手数料」であることが示されており、飲食業界メディアの「フーズチャネル」が2020年11月に行ったインタビューでは手数料が30%とされています。さらに、決済手数料といった費用をWolt側で負担しています。
また、サービス利用の開始にあたって初期費用もなく低コストで始められます。「3か月のお試し期間」も用意されているため、システム料などの諸費用で利用をためらっている店舗には試しやすいサービスでしょう。
<参照>
フーズチャネル:デリバリー市場に新風、手厚いサポートで飲食店に販売チャネルを提供する「Wolt」
5. カスタマーサポートが充実
Woltでは、ユーザー、レストラン、配達員は充実したカスタマーサポート体制が受けられます。飲食店向けに、営業時間内であれば平均1分以内に返信するチャットと電話でのサービスを提供しており、ユーザーや配達パートナー間との受け渡しや返金、再配達への対応などのサポートが徹底しています。
充実したカスタマーサポートにより、初めてデリバリーサービスを導入する店舗でも安心してサービスを利用できるでしょう。
また、返金や再配達といった手間がかかる問題にも対処できるため、効率的に業務を行いながら、デリバリーでも実店舗でもしっかりとサービスを提供できます。
店舗がデリバリーサービスを行う2つのメリット
昨今の新型コロナウイルスの影響を受けて、顧客が飲食店に来店しにくい状況が続き、飲食店でもデリバリーサービスの導入を検討する店舗が増えています。では、実際に経営店舗でデリバリーサービスを始めることでどのようなメリットがあるのか解説していきます。
1. 店舗の存在アピール・新規顧客の獲得につながる
まず、飲食店がデリバリーサービスを導入することで、立地に関わらずサービスを利用しているユーザーに対して店舗の存在をアピールでき、認知度の向上につながります。
デリバリーサービスのアプリを利用する場合は、位置情報から周辺の店舗情報が表示されます。ユーザーはそれまで知らなかった自宅付近の店舗を発見できます。
また、自宅周辺だけでなく、遠い店舗であっても配達可能エリアであればメニューを楽しむことができるのもデリバリーサービスの良さです。そして、一度サービスを利用して店舗の美味しさや魅力を知ったユーザーが、実際に来店することも期待できるでしょう。
2. 満席時でも売上を伸ばせる
新型コロナウイルスをきっかけにデリバリーサービスの利用を考えている飲食店が多いかもしれませんが、デリバリサービスを導入することで、通常営業を再開した後でも回転率を気にせずに注文を受け、売上アップが期待できます。
実店舗の営業のみだと、ランチタイムやディナータイムなどの限られた時間の中でどれだけ回転率を上げられるかで売上が変わります。
ところが、デリバリサービスでは、飲食店は注文を受けて調理を完了したのち、その後の工程を配達員に任せることができます。
顧客からの支払いも注文時に完了します。つまり、キッチンさえ稼働できていれば満席時であっても売上向上が見込めます。
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Woltの利用で売上向上・注文数のアップへ
新型コロナウイルスの流行によって、飲食店は経営に大きな打撃を受けました。一方で、顧客は自宅時間が増えたことでデリバリーサービスを利用して、家から出ずにレストランの食事を楽しみたいと考える人も増えてきました。
飲食店はデリバリーサービスを始めることで、顧客のニーズに応えながら、店舗の売上向上も見込めるようになりました。
また、コロナ収束後もデリバリーサービスでの知名度によって顧客の実店舗来店につながるといったメリットも期待できます。
Woltは、まだまだ日本国内での知名度は高くありませんが、カスタマーサポートの充実や低コスト運用が可能である点は大きなメリットといえます。配達対応エリアの飲食店にとっては一考の価値があるでしょう。
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