新型コロナウイルスの影響で自宅で食事をとる人が増え、テイクアウトの需要が高まっています。ぐるなびが2020年5月12日~5月13日に20~60代のぐるなび会員2,992人に行った調査では、4月から5月にかけてテイクアウトを利用した人は約6割にも上るということです。
そのような中で注目されているのがテイクアウト・デリバリーサービスで、2019年にサービスを開始したmenuもその一つです。
今回は、menuを導入するメリットや導入時に注意すべき点、登録方法、またmenuの他に検討すべきサービスについて紹介します。
menuとは?
menuとは、menu株式会社が運営するテイクアウト・デリバリーサービスです。ユーザーはアプリで商品を事前注文・事前決済でき、また店舗では、受注から決済、商品の受け渡しまですべてタブレットで管理できるのが特徴です。
menuは2019年4月に都内の飲食店を対象としたテイクアウトサービスを開始し、2020年4月にはその対象を全国に拡大しました。同じく2020年4月には東京23区の一部エリアでデリバリー機能もスタートし、以後対象エリアを拡大しています。
2020年5月時点での掲載店舗数は約1万5,000店舗で、新規ユーザー数も直近3か月で約19倍に増加するなど、ここ最近で急成長を遂げているサービスです。
最近では新型コロナウイルスの影響によるテイクアウト需要の高まりを受け、2022年3月まで導入時の初期費用やカード手数料を無料とすることを発表しました。
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menuを導入するメリット・注意点
menuを導入するメリットとしては、事前決済のため注文がキャンセルされるリスクを下げられることや、タブレット管理によってテイクアウト注文にスムーズに対応できることなどが挙げられます。
ほかにも、電話での注文受付時に起きていた注文ミスが減った、テイクアウトを始めたことで売り上げが上がったなどの効果がみられています。
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menuを導入する際に注意すべき点
導入することで多くのメリットを得られるmenuですが、注意すべき点もいくつかあります。
まず、写真と実際の商品のギャップです。menuでは登録時に料理の写真を撮影して運営側に送ることになっています。ユーザーはその写真を見て注文する料理を選ぶため、写真と実際に受け取った商品の見た目に差があると、トラブルに発展する可能性があります。
さらに、多くのデリバリーサービスに共通するトラブルとして、配達により商品のクオリティが落ちてしまうことが挙げられます。配達時の振動により料理が偏ったり、食材同士が混ざったりすることがあり、これらはデリバリーの難しい点といえます。
ほかにも、あるデリバリーサービスでは配達時間の遅れや配達員とのトラブルなどが報告されており、menuでも同様の問題が起きないとは限りません。
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menuの他に検討すべきテイクアウト・デリバリーサービスは?
テイクアウト・デリバリーサービスには、menu以外にも「Uber Eats」「出前館」などがあります。
Uber Eatsは、アメリカに拠点を置くテイクアウト・デリバリーサービスです。日本では2016年にサービス提供を開始しました。アプリで商品を注文すると、配達員が自転車などで自宅まで商品を届ける仕組みになっています。
出前館は、夢の街創造委員会株式会社が運営するテイクアウト・デリバリーサービスです。2000年にサービスを開始し、2020年8月時点での加盟店舗数は2万店を超えています。主にチェーンの飲食店から支持されているということです。
これら2つのサービスに対しmenuは、導入のハードルが低いことから個人経営の飲食店に多く利用されています。2022年3月まで初期費用などがかからないことも、導入しやすいポイントといえます。
一方で、menuはデリバリーサービスの対象エリアが都内の一部エリアに限られているほか、知名度ではUber Eatsや出前館に劣っていることも事実です。店舗に合ったサービスがどれなのか、比較検討して導入する必要があります。
menuの登録方法
menuへの登録は、飲食店用のページから行います。まず資料請求をし、その後申し込みへと進みます。次に、資料に店舗名や料理名、価格などを入力し送信したのち、料理の写真を撮影して運営側に送ります。
情報の登録が完了したら、タブレットを準備しアプリをダウンロードします。タブレットを店舗で用意できない場合はレンタルもできるものの、現在はmenuへの申し込みが殺到していることから、通常より貸し出しまでに時間がかかっているということです。
申し込みをしてから利用できるようになるまでは約1週間前後とスピーディーです。
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menuを活用しコロナ禍を乗り切る
緊急事態宣言や休業要請が解除されて数か月経った現在でも、売り上げが以前の水準に戻らず窮地に立たされている飲食店が多くあります。
一方で、外食を避けるためにテイクアウトを利用するという人は増加しており、テイクアウトの需要は伸びています。そのため、今まで需要があまりなくテイクアウトを実施していなかった店舗でも、これを機に提供を始めれば売り上げの増加が期待できます。
テイクアウト・デリバリーサービスには、menu以外にもUber Eatsや出前館などがあります。それぞれに特徴があるほか、特にデリバリーサービスについては対象エリアが異なるため、利用するサービスを選ぶ際には慎重に比較検討する必要があります。
menuなどのテイクアウト・デリバリーサービスは、店舗の経営を存続しコロナ禍を乗り切るカギとなり得るでしょう。