店舗のポイントサービスの導入では、グループ企業や系列店で独自のポイントサービスを導入している店舗もありますが、ユーザーがあらゆる業種や地域で使える共通のポイントサービスを導入している店舗もあります。
そのような日本全国で使われている共通ポイントサービスの1つにTポイントがあります。そこで本記事では、共通ポイントサービスの導入を検討する際に知っておきたいTポイントについて、その特徴に触れながら提携先・加盟店になるメリットや導入の方法について解説します。
Tポイントの提携先・加盟店
Tポイントには、業種や地域に限定されず多くの企業が加盟しています。Tポイントの持つ提携先・加盟店の多様性が魅力でもあり、ユーザーにとってのメリットにもつながります。
主要なTポイントの提携先・加盟店
Tポイントの主要な提携先・加盟店には、書店やレンタルショップを展開するTSUTAYAをはじめコンビニを展開するファミリーマート、ドラッグストアのウエルシア、ファミリーレストランのガストなどさまざまです。
全国に展開する牛丼チェーンの吉野家やグルメレビューサイトの食べログなどでも導入されています。
小売店、飲食店はもちろん、インターネット、金融機関まで業種は多岐に渡ります。ユーザーはTカードを1枚持っているだけでさまざまな場面で利用できます。
ポイント交換できる提携先・加盟店
Tポイントは日常の買い物でも貯まりますが、ポイント交換できる提携先・加盟店で導入されているポイントをTポイントに交換することでTポイントを貯められます。
Tポイントに交換できるポイントプログラムには、ANAが提供する「マイル」、三菱UFJカードが提供する「グローバルポイント」があります。
さらに関西電力で提供されている「はぴeポイント」や「ENEOSカード ポイントプログラム」などもTポイントに交換できます。提携先・加盟店にとって、Tポイントを貯めているユーザーを集客できるというメリットがあります。
Tポイントとは
Tポイントはそのユーザー数や加盟店舗の多さから、今や日本を代表するポイントサービスの1つとなっています。具体的にどういったサービスなのか、その特徴やユーザー数や加盟店数について触れながら紹介します。
Tポイント提携店にて利用できる共通ポイント
Tポイントとは、提携店で利用できる共通のポイントです。加盟している店舗であれば、ポイントを自由に使ったり貯められます。たとえば、ユーザーはTSUTAYAで貯めたポイントをファミリーマートで利用できるなど、貯めたポイントとは違う店舗で使えます。ポイントが貯まる店舗も全国にあり、インターネットでの利用時にポイントが貯まる提携店もあるため、どこに住んでいてもポイントを貯めたり使ったりできるのもユーザーにとっては便利な点です。
貯まったポイントは支払いに重用するのみならず、提携先が発行しているポイントとの交換や主賓との交換もでき、ポイント利用の自由度が高いことも特徴です。
どの程度ユーザーに利用されている?
Tポイントはそのユーザーの多さが特徴です。2020年11月末時点で年間にTポイントを利用するアクティブなユーザー数は7,072万人以上と、日本の人口の約56.1%を占める多くの人が利用しています。
さらに月単位で見ても利用率が非常に高く、月間利用率は63.1%にものぼり、毎月約4,463万人が利用していることが分かっています。
このようにTポイントカードは、カードを所持している人が多いだけでなく実際に利用している人も多いカードです。このことからTポイントが貯めたり使えたりすることをアピールすることで得られる訴求効果は高いと考えられます。
加盟している店舗の数は?
前述の通り、Tポイント加盟店はあらゆる業種にわたり展開されています。全国に店舗を展開している企業も多く加盟していることから、加盟店が非常に多いことも特徴です。
実際に2020年11月末の時点で、加盟店数は全国に174,707店舗にものぼっており、地域に限定されず全国各地でTポイントを貯めたり使ったりできることもユーザーが多い理由でもあります。
Tポイントの提携先・加盟店になることで得られるメリット
提携先・加盟店になることで得られる店舗にとってのメリットについて、集客や情報収集などの4つの側面から紹介します。
1. Tカードを発行できる
特典の1つ目がTカードを発行できるようになることです。顧客がTカードを持っていない場合には、その場ですぐに発行できるカードを配布することで、顧客満足度が上がるのみならず、リピーターの獲得や、客単価の向上といったメリットが見込めます。
Tカードを持っていない顧客に、自店でもTカードが使えることをアピールし、さらにTカードを発行することで顧客とコミュニケーションを取るチャンスにもなります。
2. スタートキットや専用端末の無料提供・貸与を受けられる
2つ目が販促に使えるグッズや専用の端末を無料で提供、貸与してもらえることです。
通常ポイントを付与するための端末はレンタル料がかかったり購入したりと費用がかかりますが、Tポイント加盟店ではそれらは発生しません。
また加盟時に販促に使えるのぼりやステッカー、ポスターといったキットやTカード50枚などが無料で提供されるため、顧客にTポイントが貯められることや使えることをアピールしやすくなります。
3. 公式サイト上に店舗情報が掲載される
公式サイトに店舗情報を掲載してもらえることもメリットの一つです。Tポイントユーザーがアクセスするサイトに、店舗の名前、住所、電話番号といった基本情報や地図の位置情報を掲載できます。
サイトに掲載されることでTポイントユーザーに店舗の情報を効果的にアピールできるため、新規顧客の獲得が期待できます。
4. レポートなどでデータを確認できる
加盟店には利用状況や独自の分析レポートが提供されます。利用状況はオンラインで簡単に確認できます。
顧客の属性や利用状況に応じて、初来店やリピーターなど顧客に合わせたクーポンを配布した販促ができます。
加えて分析レポートでは、さらに細かい商圏分析や客層分析などの情報を収集できます。これらの情報は店舗のマーケティングに活用でき、店舗の戦略に反映させることで、さらなる集客や顧客満足度の向上につながります。
Tポイントの提携先・加盟店になるには
Tポイントの提携先・加盟店になるには所定の方法で手続きをしなければなりません。申し込みからサービスの提供開始までを4つの段階に分けて申し込み方法を解説します。
1. 問い合わせ
最初に資料請求をしてください。資料請求の問い合わせは電話やメールでできます。新規提携店募集のページにある専用のフォームから必要事項を入力することでも請求できます。問い合わせからサービス開始までは最短で3週間なので早めの問い合わせが必要です。
2. 審査
資料請求をして申し込みが終了したら審査が行われます。すべての店舗で必ずTポイントの提携先・加盟店になれるわけではなく、審査に通過した場合にのみ提携できます。
3. 専用端末の納品
サービスは専用端末1台ですぐに始められ、審査に通過したら端末が納品、設置されます。さらにこの時端末と一緒にのぼりやポスター、カードといった販促品も届けられます。販促品は初回のみ無料です。
4. 研修の実施とサービスの開始
端末の設置が完了したら研修が実施されます。研修はマニュアル研修です。
研修が終了すると店舗でのTポイント付与がスタートします。販促品や店頭でのセールストークを活用して集客をすることでより訴求効果が高まります。
会員の利用率も高いTポイント、提携先・加盟店の集客力強化に
Tポイントは、日本で展開しているポイントサービスの中でも利用者が非常に多く、利用率も高いため、導入することで新規顧客の獲得やリピーターの獲得に期待できます。
審査はあるものの申し込みから利用開始までの手続きも簡単なので導入を検討する価値は大きいといえます。顧客の来店を動機づけるだけでなく、顧客情報が得られることも提携先・加盟店になるメリットです。集客力強化の手段として、活用を検討するとよいでしょう。
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年8月版 Googleマップ・MEOまとめ】
MEOに関わるサービス「Googleマップ」「Googleビジネスプロフィール」や、各種地図アプリ・口コミサイトは日々更新を続けており、その全容を把握するのは難しくなっています。そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。
本記事では、主に2024年8月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
※『口コミアカデミー 』にご登録いただくと、レポートの全容を無料でご確認いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→AI overviews が日本を含む6カ国で正式実装 / Google検索のコアアップデートが開始 ほか【2024年8月版 Googleマップ・MEOまとめ】