インバウンド需要検索できるGoogle新ツール、日本も対象範囲に【ローカルSEOニュースまとめvol.29】

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Google マップやGoogle マイビジネスなど、ローカルSEO* に関連するサービスは常にアップデートが続けられています。

そこで編集部では、最新のデータやノウハウをいち早く取り上げるべく、毎週「ローカルSEOニュースまとめ」を配信しています。

今回は第29回目として、2021年7月16日から7月22日の関連トピックをお伝えします。

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ローカルSEOニュースまとめ vol.28

* ローカルSEOとは、店舗を検索によって見つけてもらい来店につなげるために、Web上の店舗情報を充実させたり口コミを整備したりする施策を指します。

Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!

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世界各地への旅行需要を検索「Travel Insights with Google」対象範囲を拡大

Travel Insights with Google 公式ページ
▲Travel Insights with Google 公式ページ:編集部スクリーンショット

Googleは、米国で先行リリースしている「Travel Insights with Google」の提供エリアについて、日本を含むアジア太平洋とヨーロッパに拡大しました。Google検索で蓄積された世界中のデータを基に、リアルタイムの旅行需要を分析して公開します。

「Travel Insights with Google」では、3つのメニューからデータを確認できます。「Destination Insights」「Hotel Insights」「Travel Analytics Center」で、Travel Analytics Centerは旅行関連の事業者を対象としたサービスです。

「Destination Insights」では、世界で最も注目を浴びている目的地、設定した目的地に対し関心が高まっている国や地域、目的地としての需要を時系列でグラフ表示するなどの機能が提供されています。旅行事業者や政府、観光客の利用を想定しています。

「Travel Insights with Google」Destination Insightsのデータ一例
▲「Travel Insights with Google」Destination Insightsのデータ一例:編集部スクリーンショット

「Hotel Insights」は、主にホテルに関連した検索トレンドが参照できます。宿泊施設での集客予測やキャンペーン企画など、海外市場や国内市場をターゲットとしたマーケティング施策に活かすことができるでしょう。

「Travel Insights with Google」Hotel Insightsのデータ一例
▲「Travel Insights with Google」Hotel Insightsのデータ一例:編集部スクリーンショット


<参照>Twitter:今井ひろこ氏の投稿

Googleマップ・Googleマイビジネス関連トピック

続いて、GoogleマップGoogleマイビジネスに関連したトピックスを紹介します。

1. Googleマイビジネスで「間違ったビジネスに投稿された口コミを正しいビジネスに移動させる」方法

カナダでGoogleマイビジネスローカルSEO関連のサービスを提供するWhitesparkの従業員が、Googleマイビジネスで情報を修正する新しい手続きをシェアし注目を集めました。

同氏はTweetで、ある施設に対してGoogleマップ投稿された口コミを、違うビジネス情報の口コミに移し替えるフォームがあることを報告しています。

Googleビジネス情報に対する口コミは第三者により投稿されますが、投稿先の店舗や施設を誤ってしまう事象も発生します。この場合、投稿された口コミは削除するか返信により別の店舗での体験であることを伝えることになります。

実際に利用された店舗にとっては、せっかく寄せられた体験者の口コミを取り戻す方法はありませんでした。ところが、今回報告されたこのフォームにより新たな解決策が提供されました。

TwitterではGoogleサポート担当より移行完了の報告を受け、想定通り移行できたことが伝えられています。編集部で確認したところ、ヘルプセンターの問い合わせ内容に「口コミを移動したい」と入力して手続きをすることができるようです。

近距離に複数店舗を構えていたり、類似した店舗が隣接する場合などには、顧客が間違えて異なる店舗に対し口コミを投稿することが起こりえます。この解決策を知っていることで、Googleマップ上に集まった店舗の体験情報をより充実させることにもつながるでしょう。

Twitter Tessa氏の投稿
▲Tessa氏のTwitter投稿:編集部スクリーンショット

Twitter:Tessa氏の投稿

2. 「ビジネス情報の重複」解消のため、公共料金の請求書の提出を求められる事例

Googleマイビジネスで、店舗や施設の情報を登録した際に、ビジネス情報が重複していると判定されてしまう場合があります。

実際に既存の店舗とは異なる店舗が存在する場合、Googleマイビジネスのサポートに連絡を入れ、重複の解消の申請をすることになります。

この際、本当に別々の店舗が存在するのかを確かめるため、店舗外観等の写真のアップを求められます。

今回編集部が確認した日本国内のケースでは、上記対応に加え、「公共料金の請求書」を送るよう要請がありました。このような公共料金の請求書提出が求められる事例は日本国内では多くは見られませんでしたが、Googleマップ店舗情報の充実に比例して増えていくかもしれません。

今回のケースでは、サポートからのメッセージのうち、対応の詳細指示部分は英文となっています。

3. Googleマップ新機能「より詳細なレビュー」など

Googleマップの「より詳細なレビュー」(日本語版は非対応)
▲Googleマップの「より詳細なレビュー」(日本語版は非対応):Google キーワード

Googleマップでは4つの新機能が提供される予定です。製品担当者により発表されました。

1つ目は、目的地までの経路選択において、交通機関の車内混雑状況を考慮したルートが選択可能になる機能です。これは、コロナ禍で密を避けて移動したいというニーズにもマッチしており、より快適に乗車が可能になります。

2つ目は、タイムラインのインサイト情報です。目的地周辺の人気スポットやトレンド情報、自身が過去訪問した場所であればその際の所要時間や立ち寄りスポットと滞在時間などが参照できます。

3つ目は、過去訪問した際に宿泊したホテルや観光したロケーションの記録を参照できる機能です。マップや写真で振り返ったり、おすすめスポットとしてシェアしたりすることが可能です。

4つ目は、Googleマップ投稿する評価や口コミに追加されたタグです。ユーザーはこのタグをタップし、レビューの情報を充実させることができます。たとえば、サービス提供形態(イートインかテイクアウトか)や価格帯について、選択肢をタップすることで、投稿する口コミにその情報が付け加えらることになります。

これらの機能は、いずれも現時点では日本語非対応となっています。

<参照> Google キーワード:Navigate new normals with Google

4. Googleマップをローカルパックの右側に表示するテスト?

Google検索結果で表示されるビジネス情報リストであるローカルパックは、現状、検索結果画面の最上部に表示されるマップの下欄に位置しています。

これに対し、画面左側にリスト表示、右側にマップ表示という新たなレイアウトのテストが行われていることを示す情報が報告されています。

Googleからはテスト内容の発表等はありませんが、この前週にもマップなしのローカルパックの観測が報告されており、ローカルパックに何らかの仕様変更を検討していることも可能性としてありそうです。

Google検索、通常のローカルパック
▲通常のローカルパック:Google検索

<参照>
Google Testing Local Pack With Map On Right Side(英文)

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ローカルパックとは?


海外発ローカルSEOノウハウ:「QUAAAC」と口コミを活用したUSPの作り方

SEOやインバウンドマーケティングに関連した情報を提供するMozは、QUAAACと口コミを活用したUSP作成方法について記事を公開しました。

USPとは、商品サービスの独自性ある強みを指します。

今回公開された記事で取り上げられている「QUAAAC」は、品質、独自性、可用性、権威性、親和性、快適の頭文字をとったものです。この6つの観点を軸に、企業は自社サービス商品に向けたレビューを分解し、掘り下げ、顧客ニーズに合致するものを見出すことが、競合との差別化につながると解説しています。

Googleマップから確認できるクチコミの多いトピック」は顧客がサービスに見出している価値を把握することに役立ちます。

Googleマップの「クチコミの多いトピック」は、カテゴリ別に口コミの件数を表示するタグです。USP検討時の貴重な参考情報になるだけでなく、Googleマイビジネスで設定できる「ビジネス情報」や、商品の説明に活かすことができます。

Googleマップクチコミの多いトピック
▲「クチコミの多いトピック」:Googleマップ


<参照>
How to Create Your Local Business USP with QUAAAC UGC - Moz

今週のGoogleマイビジネスヘルプコミュニティ、注目のQ&A2選

ここでは、7月16日から7月22日の間にGoogle マイビジネスのヘルプ コミュニティに投稿された質問の中で、注目したい質問と回答の内容を抜粋して解説します。

1. Googleに表示される概要文を修正したい

質問

  • Googleマップで自社ホテルのプロフィール情報を参照すると無関係な情報が表示されており、Googleマイビジネスの管理画面からは該当テキストが見当たりません。正しく変えるにはどうしたら良いでしょうか。

回答

  • Googleマップで表示される概要(今回の場合「ホテルの詳細」という項目)は、Googleマイビジネスのオーナーが編集できる「ビジネスの説明」とは異なり、編集不可な「編集者による概要」という項目です。
    概要文の場合、Googleサポートセンターへ問い合わせて修正を依頼します。依頼後、Googleのサポートで事実と異なることが確認されれば修正されます。

概要文はGoogleAIにより生成されているため、誤った情報が含まれることもあります。このケースにかぎらず折々に注意を払うとよいでしょう。

関連記事
Googleマイビジネスで電話番号を非表示にできるように 【ローカルSEOニュースまとめ vol.22】

<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:Google Mapsにおかしな原稿が入っているのはなぜ?
Google マップ上に表示されるビジネスの概要の種類 - Google マイビジネス ヘルプ

2. オーナー権限を移行したら以前の投稿や画像が削除された

質問
  • メインのオーナー権限を移行したく、権限の承認依頼していたが3日経過しても返事が無かったため、Googleマップから電話によるオーナー確認を進め権限を取得したところ、画像と投稿が全て消えてしまいました。なぜこのような現象が発生したのでしょうか。

回答

  • 画像と投稿がすべて消えるという状況は、メインのオーナー権限を譲渡が完了する前にオーナー権限を保有する者が誰もいなくなったために起きたと考えられます。
    通常のオーナー権限の譲渡(元のオーナーから新たなユーザーへのオーナー権限の付与)であればデータは引き継がれます。今回のような事象が起きた時のために、事前にデータをバックアップしておくと安心です。

<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:メインのオーナー権限移行による写真の消失について

【関連リンク】
週間ローカルSEOニュースまとめ アーカイブはこちら

口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】


MEOに関わるサービス「Googleマップ」「Googleビジネスプロフィール」や、各種地図アプリ・口コミサイトは日々更新を続けており、その全容を把握するのは難しくなっています。

そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。

本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。

※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】



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