ぐるなびPayとは、飲食店の検索、予約サービス「ぐるなび」を運営する株式会社ぐるなびが提供するマルチ決済サービスです。
ぐるなびPayはPayPayなどのQRコード決済、Suicaなどの電子マネーではなく、店舗側がキャッシュレス決済に対応するための対応端末のブランドです。店舗にぐるなびPayを導入すれば、主要クレジットカードや電子マネー決済、QRコード決済が店舗で使用できるようになります。
キャッシュレス決済化が急速に進む中、キャッシュレス決済需要をどう取り込むかが店舗集客において重要です。
本記事では、ぐるなびPayのサービス概要やぐるなびPayの持つ3つの特徴、店舗の導入事例、導入までの流れについて解説します。
ぐるなびPayとは?3つの特徴を解説
ここではぐるなびPayとはどのようなサービスなのか、その概要と3つの特徴について解説します。
ぐるなびPayとは?飲食店以外でも利用できるマルチ決済サービス
ぐるなびPayは、株式会社ぐるなびが展開しているマルチ決済サービスのことです。ぐるなびといえば飲食店の情報を提供しているサービスですが、ぐるなびPayは、ホテル、美容室、小売店といった飲食店以外の業種も利用できます。
ぐるなびが2020年6月に行った調査では、20〜60代のぐるなび会員1,000名のうち60%以上が、クレジットカードや電子マネー、QRコードなどキャッシュレス決済を週に1回以上行っていることが判明しており、キャッシュレス決済は世間に浸透してきているといえます。
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特徴1. クレジットカードだけじゃない、対応ブランドは29種
ぐるなびPayは、クレジットカード決済をはじめとする数多くのキャッシュレス決済に対応しています。クレジットカード以外にも、QRコードや電子マネー決済など、全29種のブランドの中から決済することができます。
また決済方法は国内で利用されているものに限らず、訪日外国人の活用が多いタッチ決済やAlipay、WeChat Payといった決済方法にも対応しています。そのため、国内外のキャッシュレス決済需要に対応できます。
特徴2. 必要なのは決済手数料のみ、低コストでの利用が可能
ぐるなびPayの導入にあたっては、初期費用が不要で、簡単に利用を始められます。また月額費用もかからないため、固定費がかからず、事業者に必要となる費用は決済時に発生する決済手数料のみです。
現在、新型コロナウイルス対策のキャッシュレス支援キャンペーンとして、カード決済、QRコード決済のうち特定の決済ブランドにおいて、決済手数料を2.99%とするキャンペーンも行っています。
さらに、振込手数料もかからないため、比較的低コストで決済サービスを導入することができます。決済サービスを試しに導入してみたい、導入費用を抑えたいと考えている事業者には適当なサービスだといえます。
特徴3. タブレットと決済端末で簡単導入、店舗の業務効率化へ
店舗は決済端末とスマートフォンもしくはタブレットを用意するだけで、ぐるなびPayの利用を開始できます。この2端末を用意すれば、店舗にてクレジットカード決済、QRコード決済、電子マネー決済が利用できます。
ぐるなびPayは、導入後の操作方法もごくシンプルで、決済管理の効率化が可能です。
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ぐるなびPayの導入事例3選
ぐるなびPayを活用すれば、事業者はコストを抑えつつキャッシュレス決済を導入することができます。
以下では、ぐるなびPayを実際に導入している飲食店の事例を3つ紹介します。
導入事例1. 神奈川県「炭火ホルモン焼き酒場 恵の家」
神奈川県にある「炭火ホルモン焼き酒場 恵の家」では、2019年11月からぐるなびPayを導入しています。
この店舗では、ぐるなびPayの導入以降、キャッシュレス決済の利用率が向上しました。2020年9月時点において、店舗を利用する顧客の約半数がキャッシュレス決済を利用しており、クレジットカード決済のほか、QRコード決済、交通系電子マネーを利用した決済の利用が多くなっています。
また、店内に貼られているステッカーやPOPを確認した後、キャッシュレス決済へ支払い方法を変更する顧客が多いということから、顧客が潜在的に持っていたキャッシュレス決済の需要にも応えられるようになったといえます。
導入事例2. 神奈川県「江ノ島小屋」
神奈川県にある「江ノ島小屋」では、2019年2月にぐるなび台帳とぐるなびPayの導入を開始しました。
この店舗では、ぐるなびPayの導入以前にもキャッシュレス決済を利用していたものの、決済手数料のコストが負担となっていました。一方で、ぐるなびPayは決済手数料が安いため、手数料の負担が軽減されました。
またぐるなびPayを導入すると、グループ客の個別会計にもスムーズに対応できたり、多くの決済手段に対応できたりするのも魅力のひとつです。
導入事例3. 京都「京懐石・吉泉」
京都にある「京懐石 吉泉」では、2019年の冬からぐるなびPayを導入しています。
この店舗では、外国人観光客も多く訪れるため、外国人顧客が好んで利用するQRコード決済や様々なクレジットカードなど、多くの決済方法に対応できる点をメリットと捉えています。
また、ぐるなびPayの導入店舗は端末を自由に持ち運びできるため、クレジットカードを顧客から一時預かりすることなく、顧客の目の前で決済できることが顧客の安心につながっています。
ぐるなびPayを導入するには?
ぐるなびPayを導入している店舗は、決済手数料の低さや多くの決済手段を選択できることを魅力に感じています。ぐるなびPayを導入することで、顧客のキャッシュレス決済ニーズに応えられ、顧客の利便性の向上にもつながることが考えられます。
以下では、店舗がぐるなびPayを導入する際の方法や、導入時に必要な費用について解説します。
ぐるなびPay導入までの流れ
ぐるなびPayを導入したい店舗は、まず公式サイトから申し込む必要があります。必要項目を入力して申し込みを行った後は、運営からの審査を受けます。その後、ぐるなびPay専用アプリのダウンロードを行うことで、利用スタートできます。
また店舗が加盟店としての審査を受けるためには、法人の場合は許可証あるいは免許証や法人番号が必要となります。個人で審査を受ける場合には、許可証あるいは免許証や本人確認書類が必要です。
ぐるなびPay導入にかかるコスト
ぐるなびPayは、初期費用や月額手数料、振込費用が無料です。利用にあたって必要となる費用は、決済にかかった手数料のみです。この手数料は基本的に3.24%ですが、業種や決済方法によって違いがあります。
このように手数料の低さが魅力ではありますが、決済時に必要となる決済端末やレシートプリンター、iPhoneやiPad、Android端末などの機器類は、店舗側で別途用意する必要があるため注意が必要です。
キャッシュレス決済応援キャンペーンで低コスト導入
ぐるなびPayでは、2020年7月1日(水)から2021年6月30日(水)の期間中、新型コロナウイルスの影響を受けた事業者を支援する目的で「キャッシュレス応援キャンペーン」を行っています。
このキャンペーンでは、期間中にぐるなびPayに申し込んだ店舗に対し、VISAやMaster、Alipayなどといった特定の決済方法の利用時に手数料が2.99%になります。
また、通常価格18,843円の決済端末を、無料で手に入れることができます。
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ぐるなびPayは低コストで導入可能な決済サービス、飲食店以外でも利用可能
ぐるなびPayは、クレジットカードやQRコードなどのキャッシュレス決済を導入できるサービスです。ぐるなびPayという名称ではありますが、飲食店以外にも小売店やホテル・旅館、美容院など、様々な業種で活用することができます。
ぐるなびPayの特徴としては、初期費用や月額手数料、振込費用が無料であり、事業者が支払うべき費用は決済手数料や機器類のみのため、低コストで導入できることです。
現在、ぐるなびPayは新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた事業者を支援するキャンペーンも行っています。キャンペーンを利用して導入してみるのもひとつの手段として有効です。