【初心者向け】Google広告とは?配信方法、配信費用、ターゲティングについて徹底解説

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インターネット上では、検索結果画面の中やWebサイトの中、そして動画の中など、さまざまな場所に広告が配置されています。

なかでも、Google展開している広告配信サービスであるGoogle 広告は世界最大のシェアを持っています。

Google 広告を利用すると、Google 検索の結果画面やWebサイト、YouTube動画に広告を設置し、ユーザーにアプローチできます。ユーザーの年齢層や性別、地域、検索キーワードなどでターゲティングし、より商品に合ったターゲットだけに広告を配信することも可能です。

本記事では、Google 広告の形式、料金の仕組み、ターゲティングなどの基本的な内容について解説していきます。

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Google 広告で配信できる広告は、主にリスティング(検索)広告、ディスプレイ広告、動画広告の3つがあります。

ここでは、それぞれの広告形式の特徴について簡単に解説します。

リスティング広告の例
▲[リスティング広告の例(赤枠部分)]:Google 検索

リスティング広告は、Google 検索を用いて検索した際、検索結果の画面に表示される広告です。

広告を掲載したい検索キーワードを指定し、ターゲットを絞って配信できます。

たとえば「渋谷」と「イタリアン」をそれぞれキーワードに指定してリスティング広告を作成すると、「渋谷 イタリアン」など、関連するキーワードで検索したユーザーの検索結果画面に広告が表示されやすくなります。

※競合する広告などのさまざまな要因によって掲載されるかどうかが決まるため、必ず表示されるわけではありません。

このように、ユーザーが「検索する=情報を求めている」タイミングで、それに合わせた広告を表示できるため、費用対効果は高いと考えられます。

また、ユーザーの年齢・性別など属性によってターゲティングすることも可能です。

一方リスティング広告は、基本的にWebサイトの名前と短い文章しか表示できないため、画像を用いるなど「ユーザーに対して視覚に訴えたい」という場合はあまり向いていません。

なお、リスティング広告と同様検索キーワードに応じて、Google マイビジネスの店舗情報を配信できるローカル検索広告というものもあります。

ローカル検索広告では、Google マップの検索結果に広告を表示できる
▲ローカル検索広告の例:口コミラボ編集部スクリーンショット

ローカル検索広告であれば店舗の近くにいるユーザーに情報を届けられるため、ローカルSEOの観点からも高い効果を発揮します。

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ディスプレイ広告の例
▲[ディスプレイ広告の例(赤枠部分)]:産経新聞

Webサイトに表示される広告は、ディスプレイ広告と呼ばれます。リスティング広告と違い、画像や動画で商品サービスの特徴をアピールできます。

広告を見せたいユーザーの興味や関心、行動などの要素(ターゲティング要素)を指定し、ターゲットを絞り込んで配信すると効果的です。

たとえばターゲティング要素を40代、千葉県内在住、高所得として指定しディスプレイ広告を作成すると、指定した要素に当てはまるユーザーが閲覧しているWebサイトに広告が表示されます。

ディスプレイ広告は指定したターゲティング要素に当てはまるユーザーに向けて配信される仕組みであるため、たとえば40代に向けて配信した広告が10代や70代のユーザーに配信されるのを防げます。

ディスプレイ広告ユーザーが情報を求めていないタイミングでも表示されるため、リスティング広告と比較すると、ユーザーに広告をクリックしてもらえる確率は低いといえます。

しかし、ターゲットとしてこれから事業に興味を持ってもらえると思われる潜在顧客を指定することで、認知度を高め、新たな顧客の開拓につなげられる可能性もあります。

動画広告の例
▲[動画広告の例]:口コミラボ編集部スクリーンショット

YouTubeで再生される広告は、動画広告と呼ばれます。

※動画は「ディスプレイ広告」でも設置できますが、ここではYouTubeに設置できる広告について説明します。

動画広告には、YouTubeの検索結果画面や動画再生画面、トップページに広告動画へのリンクを表示する「TrueView ディスカバリー広告」、動画の前後や中間に12秒から3分のスキップできる広告を再生する「TrueView インストリーム広告」、動画の前後や中間に6秒以下のスキップできない広告を再生する「バンパー広告」などが存在します。

動画広告を出稿する事業者は、広告の種類によってそれぞれキーワードやターゲティング要素を指定できます。

また、動画広告は一度に多くの情報を伝えられるという長所があります。一方でテキストや画像広告よりも動画の製作に時間・費用がかかることがデメリットといえます。

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Google 広告ではここまでに紹介した「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「動画広告」が主に用いられますが、他にもいくつかの広告形式が提供されています。

スマート広告は、リスティング広告ディスプレイ広告を組み合わせ、Googleが最適な広告形式や表示方法を自動で選び配信するというものです。

ターゲットの選定や入札額の設定まで全てGoogleが自動で行うため、少ない操作で効果の高い広告配信を実現できます。

ショッピング広告は、オンラインショッピングで販売している商品を宣伝するための広告形式です。

ユーザーが商品名を検索すると、商品の写真や口コミ、そして自社の販売ページへのリンクと販売価格が表示されます。

ファインド広告は、Googleの各種サービスやアプリに広告を配信する広告形式です。

たとえばGoogleアプリのフィード一覧などの場所に広告を表示できるため、広告であることを強く意識させない形で広告を配信できます。

Google 広告を掲載するにあたっては、当然ながらそれなりの費用がかかります。

ただしGoogle 広告などWeb広告は、ターゲティングができるため費用対効果が高く、テレビCMや新聞広告、雑誌広告などよりも安く済む場合が多いようです。

ここでは、Google 広告の掲載料金の形式を解説します。

Google 広告をはじめとするオンライン広告の配信料金は、同じ検索結果画面やWebサイトに配信したい事業者同士のオークションにより決まります。

基本的にはより高い金額を提示した事業者の広告が優先的に配信されるため、広告をより多くのターゲットに届けたければ、高い入札価格を提示する必要があります。

※ただし、広告が掲載されるかどうかは各事業者の入札価格だけで決まる訳ではなく、品質スコアと呼ばれる広告の品質も加味されます。

入札価格を高く設定しても、作成した広告の品質スコアが低ければ、品質スコアの高い他の事業者の広告が優先して表示されることもあるようです。

次に、基本となる2つの課金方式「CPC」「CPM」について解説します。

CPC(Cost Per Click)型課金では、広告が1回クリックされるごとに料金が課金されます。

主にリスティング広告で用いられており、ただ単に広告が表示されただけでは課金されずユーザーが興味を持って広告をクリックしたときに初めて課金されるため、費用対効果が高いことが特徴です。

単価(1クリック)あたりの費用は設定したキーワードの人気度により大きく異なるものの、数十円から数千円程度が相場となっています。

Google 広告では「クリック数の最大化」「個別クリック単価制」などがCPC型課金に該当します。

CPCとは?意味・計算方法・目安などを解説

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CPM(Cost Per Mille)型課金では、広告が1,000回表示されるごとに料金が課金されます。

主にディスプレイ広告で用いられており、ユーザーに広告が表示された回数がそのまま広告掲載料金になることが特徴です。

単価(1,000回の表示)あたりの費用は設定したターゲットの人気度により大きく異なるものの、数十円から数百円程度が相場となっています。

Google 広告では「目標インプレッションシェア」などがCPM型課金に該当します。

Google 広告をはじめとするWeb広告で広告を配信する際には、世界に約51億人ともいわれているインターネットユーザーの中からどの層に配信するのかを考えることが大切です。

配信するユーザー層は「ターゲット」、配信するユーザー層を決めることはターゲティングと呼ばれており、ターゲティングの正確さにより広告の効果は大きく異なってきます。

ターゲティングの際に考慮する要素は数多く挙げられますが、今回はその中でも最も基本となるオーディエンス、キーワードとトピック、地域などについて解説します。

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オーディエンス設定画面の例
▲[オーディエンス設定画面の例]:口コミラボ編集部スクリーンショット

オーディエンスは、広告を見て欲しいユーザーを指定するものです。主に子供や配偶者の有無などの属性、興味や関心、購買意欲の3つの要素で構成されています。

これらを全て正しく設定することで、広告を見て欲しいユーザー層に向けて的確なアプローチが実施できます。

ほかにもターゲティング要素として、自社Webサイトを訪れたユーザーを指定できる「リマーケティング、手元にある個人情報からユーザーを指定できる「カスタマーマッチ」などが存在します。

キーワード設定画面の例
▲[キーワード設定画面の例]:口コミラボ編集部スクリーンショット

キーワードとトピックは、広告の配信先を指定するものです。

キーワードでは、リスティング広告などにおいて広告を配信したい検索キーワードを指定します。

たとえば東京都渋谷区のイタリアンレストランリスティング広告を配信する場合、キーワードには「渋谷 イタリアン」を指定することが考えられます。

一方トピックでは、ディスプレイ広告などにおいて広告を配信したいWebサイトのカテゴリを指定します。

飲食店ディスプレイ広告を配信するのであれば、「グルメ」や「レストラン」を扱うWebサイトに配信すると費用対効果が高くなるでしょう。

キーワードやトピックを適切に指定することで掲載先をかなり詳細に絞り込めますが、特定のWebサイトや動画に配信したいという場合も、URLやIDなどで指定して配信できます。

地域設定画面の例
▲[地域設定画面の例]:口コミラボ編集部スクリーンショット

これらのほかにも、地域、曜日と時間帯、デバイスの3要素は特に重要なターゲティング要素であるといえます。

地域では、広告を配信したいユーザーの地域を都道府県や市区町村単位で指定できます。地域を正確に指定することで、東京都のレストランの広告が大阪府のユーザーに表示されるといった問題を防げます。

また、曜日と時間帯を指定することで、企業向けの広告は平日の日中にのみ配信し、一般ユーザー向けの広告は土日の日中にのみ配信するといった調整ができます。

さらにデバイスでは、パソコン、モバイル、タブレット、テレビ画面の4種類のデバイスを指定できます。

たとえば学生がターゲットである場合、PCやタブレットの所持率が低いと仮定し、モバイルのみを指定することで効果の高い広告配信が実現できると考えられます。

Web広告を配信する際には、どこに配信するか、予算はどのように設定するか、ターゲットはどの地域に住むどんな人なのかを考えることが大切です。

Google 広告はGoogle 検索やYouTubeなどユーザーの目に触れやすいところに広告を配信できるほか、ターゲティングもユーザー属性、キーワード、地域、時間帯などで詳細に設定できます。

予算については入札の際に予算を設定することで、Google 広告側で自動的に予算を最大限に活用した入札が実施されます。

また、Google 広告には、広告の品質スコアや予算の設定が不十分である場合、改善できる点を示す機能も設けられており、初めてWeb広告を配信する際にもメッセージに従って改善箇所を改善していけば質の高い広告配信が目指せます。

このように、Google 広告にはWeb広告配信に必要な機能が一通り揃っているため、インターネットを活用した広告配信を初めて実施する際にとても有用なサービスだといえるでしょう。

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    この記事の筆者

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