ソーシャルメディアマーケティング(SMM)とは、ソーシャルメディアを通したマーケティング戦略を指します。誰もがSNSやCNSを通して、さまざまな情報を簡単に入手できるようになり、ユーザーへ情報を伝える手段として重要な役割を担っています。
しかしどのような方法があるのかや、そもそもソーシャルメディアやソーシャルメディアマーケティングについて分からないという事業者も多いでしょう。
本記事では、ソーシャルメディアやソーシャルメディアマーケティングについて、また成功事例を3つご紹介し導入の際の注意点などについて解説します。
そもそもソーシャルメディアとは
ソーシャルメディアとは双方向的な発信が可能なメディアで、誰でも発信する側、受信する側、伝達する側として参加できるものを指します。
TwitterやInstagramなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)も、ソーシャルメディアの一種です。YouTubeやPinterestなどのCNS(コンテンツ・ネットワーキング・サービス)もソーシャルメディアに含まれ、このようなメディアでは発信者が誰であるかということよりも発信内容が重視されます。
ソーシャルメディアマーケティングとは
ソーシャルメディアマーケティングは、ソーシャルメディアを通したマーケティング戦略を意味します。商品やサービスの広告を出すときに、企業がユーザーに向け一方向的な広告を発信するとユーザーから敬遠される傾向にあります。
企業とユーザーが双方向にコミュニケーションがとれるソーシャルメディアマーケティングを実施することで、ユーザーとの距離をなくし、商品やサービス、ひいては企業のファンの増加が期待できます。
ソーシャルメディアマーケティングが必要な理由
インターネットが普及したことにより、今やSNSは情報社会の中で商品の評価基準の一端を担っています。実際に商品やサービスの情報を検索する際に、10代や20代を中心にSNSが重要な情報源として機能しており、SNSからの顧客が増えつつあります。
またSNSでは「いいね!」機能や拡散機能によって広く情報が拡散されます。そのため、商品やサービスの情報がより多くの人の目に留まりやすく、新規顧客の獲得につながるケースも多くあります。
ソーシャルメディアマーケティングの3つのポイント
戦略的に実施しなければ結果が出ないのもソーシャルメディアマーケティングの特徴の一つです。実際に導入する際には、いくつかのポイントを押さえる必要があります。ここでは押さえるべき3つのポイントについて紹介します。
ポイント1. 目的とコンセプトを決める
導入前に決めなければならないのは、商品の販促として利用するのか、顧客との意思疎通のツールとして利用するのかという活用方法です。この2つのどちらに重きを置くかで運用の仕方が大きく変わります。
商品の販促として利用するのであれば、キャンペーンの告知やイベントへの来場を促す投稿などが考えられます。
一方、コミュニケーションツールとして利用するのであれば、普段からユーザーとの交流や交流ができる企画などが良いでしょう。
ポイント2. ベンチマークを設定する
マーケティングにおいてベンチマークの設定は欠かせません。競合他社がどのように利用しているのか、また具体的にどのような投稿をしているのかについての情報を収集する必要があります。
また集めた情報からどのような投稿がユーザーからの高いエンゲージメントを得ているのか、といった分析も重要です。分析後には、他社の投稿と比較して自社の投稿の強みや自社の投稿に足りない要素について検討し、その後の投稿に活かします。
ポイント3. ペルソナを定め、求めている情報を発信し続ける
情報を発信していく中で、どのような人に情報を届けたいのかというペルソナの設定も必要です。
また商品やサービスの情報以外にも、関連したお役立ち情報や注意喚起情報など、ためになる情報を発信することでユーザーの信頼獲得へとつながります。
逆に投稿内容次第では、炎上し自社ブランドの毀損につながる可能性もあるので注意しなければなりません。ユーザーからの評価を管理するレピュテーションマネジメントの導入で、炎上リスクを軽減することも可能です。
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ソーシャルメディアマーケティングの成功事例3選
成功事例を知ることで実際に導入する際に発信内容やマーケティング手法について参考にできます。本記事では3つの企業の事例を例にとり、それぞれの取り組みについて解説します。
成功事例1. すっきりフルーツ青汁
すっきりフルーツ青汁はYouTubeでユーザーに商品紹介をしてもらうことでソーシャルメディアマーケティングに成功しました。
直接的に商品紹介をすると敬遠されることから、投稿の内容は商品を紹介する宣伝的な内容よりも検証に近い内容で、間接的に商品の魅力について紹介しています。結果としてユーザーが感じた消費者視点の情報発信でユーザーからの共感を得ました。
さらに動画に公式URLを記載することで、動画からの商品購入へとつながっています。
YouTube:池田真子さんによる投稿
成功事例2. 株式会社石井マーク
安全標識やステッカーを制作・販売している株式会社石井マークは、Twitterで会社独自のユニークな標識を発信しています。
ユーモアのあるものだけでなく、季節に応じたものや、ユーザーの安全意識を高める内容についても投稿されています。結果として標識の独特なデザインや有益な情報がユーザーから評価され、Twitterアカウントの設立から1年経たずしてフォロワーが8,000人を突破しました。
Twitter:株式会社石井マーク @ishiimark_sign による投稿
成功事例3. たけのこの山・たけのこの里PayPayコラボ
PayPayでは、他のキャッシュレスアプリとの差別化を図るために、あらゆる企業とのコラボや還元キャンペーンが実施されています。たけのこの山・たけのこの里とのコラボもその一つでした。
このキャンペーンでは、ユーザーを投票という形で巻き込み参加を促すことで、多くのユーザーに情報を届けることに成功しました。PayPayでは本キャンペーンにおいてもポイント還元を実施していました。
Twitter:きの山さん @kinoko_meiji による投稿
顧客の目線に合わせた戦略が成功のカギ
ソーシャルメディアマーケティングは、ソーシャルメディアと通して企業とユーザーが双方向にコミュニケーションを取ることで、商品やサービスの情報を知ってもらうマーケティング方法です。利用することでより多くの人に情報をリーチできるため、新規顧客獲得に期待が持てます。
しかし導入にはポイントがあり、ターゲットに適切に情報を発信するために、ペルソナやベンチマークの設定、目的やコンセプト決めが欠かせません。発信する情報についてもレピュテーションマネジメントなどを活用し炎上などの企業や商品、サービスのイメージダウンになることを避ける必要があります。
導入に成功している企業も多く、成功例を参考にマーケティング方法について検討すると良いでしょう。
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