百貨店のFacebook活用事例/成功事例に学ぶ3つのポイント

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近年SNSは、企業や店舗による商品プロモーションの場として存在感を高めています。さまざまなSNSで多様な業種が公式アカウントを運用し、プロモーションに取り組んでいます。

2020年でサービス開始から16年となるFacebookも、こうしたプロモーションに広く活用されています。

この記事では、Facebookがなぜ注目されているのか、また効果的な運用のためのポイントについて、百貨店の例も交えながら紹介します。

Facebookならではの強み/集客向きの特徴

Facebookは日本で一般的に利用されているSNSの1つであり、コミュニケーションツールとして利用されたり、コミュニティを醸成したりしています。

この項目では、他のSNSと比較してFacebookがどのような特徴を持っているか紹介します。

実名や長文の投稿ができる

Facebookと他のSNSとの大きな違いとして、Facebookは「実名での登録」が必須であることが挙げられます。

このためか、Facebook上での友人は現実世界でもつながりを持っている人物である場合が多く、投稿内容も交流がある人たちへ向けた近況報告として使用されるケースが多くあります。

投稿はテキストのみならず、リンクや画像、動画も対応しており、文章制限がないことも相まって、長めの文章を投稿する人が多い傾向があります。

さらに、実名登録であることを生かして、名刺の代わりにFacebookを用いる人も多いとされており、ビジネス面でもFacebookは活躍しています。

店舗を経営し、Facebookをビジネスに活用している人のレビュー欄では、ユーザーからの口コミが本名で投稿されます。このことから、信頼度の高い口コミが寄せられる点においても、Facebookは魅力的であるといえます。

幅広い年代が利用、Facebookページの活用もすすむ

Facebookは、ユーザー層の広さも特徴となっています。TwitterやInstagramを筆頭に、他のSNSは10代や20代といった若い世代が多く利用していますが、Facebookでは30代以上の利用も多く、幅広い年代の人が利用しています。

実名登録であり、名刺代わりに活用できる点からも、30代以上のユーザー層からも人気があると考えられます。

個人ユーザーだけでなく企業名や店名でアカウント登録できるFacebookページを活用し、集客ツールとしてビジネス利用する事業者も多くあります。他のSNSと比較して幅広いユーザー層をもつ要因となっています。

Facebookページは無料で作成できる

ウェブサイトを作成する際は運用費がかかる場合が多くありますが、Facebookページの作成は無料であり、Facebookページの更新にかんしては月額利用料等が発生することもありません。

誰でも気軽に登録できることからスムーズに導入ができ、情報発信ツールとして着手しやすい環境が整っています。

導入時のコストカットができることや、ビジネス活用する際に必要な機能が一通りそろっていることから集客ツールとしての役割が期待できます。

Facebook広告にかかる費用は?広告主が設定・課金形態別メリットとデメリット

Facebookには広告枠があり、Facebook広告はさまざまな業界で活用されています。今年、黒人差別であるヘイトスピーチ投稿への対応が不十分であるとして、多くの広告主がFacebookへの出稿を停止する動きがアメリカで起こりました。その中にはホンダやコカ・コーラといった世界的大企業も含まれ、アメリカ市場におけるFacebookの存在感がここからも見て取れます。Facebook広告の形態は主に「インプレッション広告」「クリック広告」という2種類に分かれます。それぞれ課金体制や効果が異なっ...


【事例】百貨店によるFacebook集客

Facebookはビジネス利用としても期待でき、さまざまな業種が活用しています、この項では、百貨店における活用方法にスポットをあて、どのような使い方をしているか紹介します。

藤巻百貨店

伊勢丹の名物バイヤーとして活躍していた藤巻氏が、藤巻百貨店のFacebookページを作成しており、ECショップで販売しているこだわりの品を紹介しています。

このページでは「商品が持つストーリーを大切にする」といったコンセプトを基に作成しており、写真と文章を組み合わせて投稿することで、商品に興味を持たせる工夫を施しています。

価格を前面に押し出すことなく、ユーザーが自然に「ストーリーの続きが気になる」「もっと商品について知りたい」と思える内容となっている点が特徴です。

さらに、FacebookページがSNSコンテンツであり、気軽にコメントできるといった利点を活用して、商品の購入後における企業とユーザー間でのコミュニケーションツールとしても役立っています。商品の感想を公開することで、感想を見た他のユーザーの興味も引けます。

大丸・松坂屋百貨店

大丸・松坂屋百貨店のキャラクターである「さくらパンダ」をアイコンとすることで、若い世代を対象としたプロモーションやキャンペーンを実施しています。さくらパンダの人気の秘訣として、FacebookページなどのSNS展開が挙げられます。

キャンペーンの告知やイベントの告知だけでなく、イベントなどのオフショットも投稿することで人気を集め、認知度も同時に高めていきました。Facebookページでは写真やイラストを投稿し、イベントを告知することで集客効果を狙っています。

また、インターネット上だけでなく、実際の店舗に着ぐるみのさくらパンダが現れるイベントの告知もすることで、可愛いさくらパンダを一目見たいという話題性も兼ね備えています。

このように、キャラクターをメインにSNS投稿することで、話題性や人気の獲得に大きく繋がることが期待できます。

阪急阪神百貨店 : 他のSNSサービスとの併用で集客促進

阪急阪神百貨店では、女子をターゲットとした「うめだきれい塾」を展開し、Facebookを活用して情報を発信しています。

「Make a Party?」をコンセプトとしている当サイトでは、季節ごとに雑誌などのコラボレーションをし、そのシーズンに合ったスペシャルサイトを作成し、Instagramでも展開しています。

女子向けであることも相まって、そのビジュアルはフォトジェニックなものとなっており、さらに、拡散率の高いインスタグラマーを起用することで、サイトへの訪問率を向上させています。

サービスはインターネット上だけにとどまらず、リアルイベントと連動したフォトブースを店舗に設置するなど、ユーザーがインターネットでもリアルでも楽しめる工夫をしています。

Facebookを活用した集客のポイント

事例が示すように、Facebookを有効に活用し積極的に情報発信している百貨店が存在します。

より効果的なFacebook運用のために重要なポイントを紹介します。

Facebookを使った効果的な集客方法とは?メリット・コツ・広告を解説

SNSの中でもFacebookは、長文の投稿が可能であるという特徴があります。Twitterは140文字、Instagramは写真を投稿することがメインのSNSであるため、長文を記載すると改行が無くなったり、読みにくくなるというデメリットがあります。

1. 興味を引く情報を掲載する

Facebookを用いてより効果的な集客をするためには、閲覧するユーザーにとって有益な情報となるかを意識した情報発信が重要です。

店舗商品の情報を投稿することも大切ですが、ユーザーが特に求めている情報は「店舗商品の豆知識」や「ここだけの話」、「店舗のコンセプトやエピソード」などです。

「ここでしか手に入らない情報」というような特別感がある投稿をし、ユーザーに興味を持たせることで訪問率の向上が期待できます。豆知識の一例として、「商品が生まれたきっかけ」や「美味しい食べ方」、「主な用途以外の活用法」が挙げられます。

このように、ユーザーの視点に立ってサイトを閲覧した時に、役に立つ内容であり、継続的な閲覧をしたいと思わせる投稿をすることが大切です。

2. プロフィールに記載する情報は常に最新の状態にする

継続した投稿も大切ですが、アカウントのプロフィール情報の更新も重要です。web検索をした際にFacebookは検索結果の上位に表示されることが多く、プロフィール情報から店舗の住所や定休日を認識するユーザーも多くいます。

そのため、住所や電話番号、定休日などが変更になった場合にこれらの更新を怠った結果、ユーザーからのクレームに繋がるケースが少なくありません。「Facebookは更新していなくても、HPには新しい内容が記載されているから大丈夫」と考える人もいます。

しかし、ユーザーからの視点でみると「正しい情報を得るために他のサイトも見なくてはならない」といった不便な点が浮き彫りとなってしまいます。「店舗の公式アカウント」として運営している以上、ユーザーに不信感を与えないためにもプロフィール欄を常に最新のものにしておく必要があります。

3. ユーザーとのコミュニケーションをとる

ただ商品の告知を投稿するのではなく、商品についての意見交換ができる投稿をすることでユーザーとのコミュニケーションが取りやすくなります。このような投稿をすることで、商品を紹介するだけでなく、多くの人からコメントをもらうことで投稿の拡散にも繋げられます。

意見交換に関する投稿をする際は、気軽に応えられる内容にすることでコメントの数が増えるでしょう。コメントが増えることでユーザーとのコミュニケーションを図れ、さらに「いいね!」などのリアクションからもユーザーからの反応が把握できます。

このように、ユーザーからの率直な意見を得ることで、サービス商品の改善にも繋げられます。

事例を参考に、ポイントを押さえた効果的な集客を

幅広い世代のユーザーを持つFacebookでは、アカウントの運用方法次第で、どの年齢層でもターゲットにすることが可能です。Facebookはアカウントの開設が無料で行えるため、導入のハードルは非常に低いものとなっています。

百貨店における活用方法としては、こだわりの内容を投稿することや、キャラクターを用いた運用をすることなど、自社のコンセプトやターゲットに合った運用をすることが大切です。明確なコンセプトを持つことで、アカウントの運用方針も自ずと決まるでしょう。

効果的なアカウント運用をするために重要なポイントとして、投稿内容の精査やユーザーとのコミュニケーションはもちろん大切です。

その上で、プロフィール欄の更新もしっかりと行っていくことで、より信頼度の高いアカウントとして、市場での知名度の向上や、ユーザーのアクセス増加が期待できるでしょう。

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