※2021年6月8日追記:2021年6月上旬のGoogleの仕様変更により、新規で略称を設定したり、既存の略称を編集したりすることができなくなっています。この記事では2021年5月以前に利用可能であった略称設定について、メリットと設定の仕方を解説します。
顧客のGoogle検索に対し自店舗情報がヒットするよう、Googleマイビジネスを活用している店舗経営者が多いでしょう。
しかし、登録した名称が長かったり、顧客が実際に検索するワードと乖離していたりすると、表示されにくい原因などになり集客力の低下、そして収益の低下にもつながる可能性があります。
この問題の解決方法として期待できるのが、Googleマイビジネスの略称設定です。これは、店舗名など登録した名称を短縮化し、顧客を自店舗の情報へ誘導しやすい状態を作ります。
本記事では、Googleマイビジネス略称のニーズやメリット・デメリット、使用方法を解説します。
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※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
Googleマイビジネス活用の課題
Googleマイビジネスの利用により必ずしも効果が出るとは限らず、その原因が以下のような課題の場合があります。
店名が長すぎる
Googleマイビジネスに登録する際は正式名称を登録するのがほとんどですが、店名が長い場合もあるでしょう。登録そのものは問題ありませんが、いざ顧客が検索する時には、その正式名称を使用しない場合が想定されます。
仮に、店舗の名前が「オーガニックイタリアンレストラン・ボーノ」だとします。長い名称を入力するのは顧客には面倒であり、この店を検索する時には「ボーノ」など短い言葉で検索すると推測されます。
これまで検索方法は文字入力しかありませんでしたが、音声入力による検索も普及しており、話し言葉により近い音声入力検索の場合は短い言葉での検索がさらに多くなるでしょう。
店名が長いために顧客は短縮した言葉を用い、結果的に店舗情報へたどり着きにくくなってしまいます。
口コミが集まらない
Googleマイビジネスには口コミ投稿の機能があり、口コミ評価の増加により集客アップを狙うのもWeb戦略の一つです。
しかし、口コミ投稿のページURLを表示して投稿を呼びかけるなどのアプローチが考えられますが、このURLが長く記憶しづらいために実際の口コミ投稿につながらない点が課題です。
具体的に、ある店の口コミ投稿URLは以下のようになります(実在するURLではありません)。
このように英数字や記号の羅列で非常に長く、ぱっと見て何のページのURLかを判断することもできません。リンクを貼ったメールを送って顧客にクリックしてもらうなどの形式になりますが、長く意味のわからないURLは顧客の興味をひきにくくクリックされにくいと考えられます。
また、Googleでの口コミ投稿は顧客自身もGoogleアカウントを持っていないとできない、ということも口コミが集まりにくい状況につながります。
Googleマップの検索結果で競合店舗が上位に表示されている
顧客がGoogle検索を行う時、行きたい店が明確な場合はその名称を入力すると考えられますが、明確でない場合はより広い範囲で検索をするでしょう。
例に出した「オーガニックイタリアンレストラン・ボーノ」が、新宿にあるとします。顧客がボーノに行きたいのであれば「新宿 ボーノ」などの検索をしますが、「新宿でイタリア料理が食べたい」場合には、「新宿 イタリアン」のように検索すると推測されます。
そうするとボーノ以外にも多くの店がヒットし、マップ上に複数表示されます。
Googleマップ上の集客の対策であるMEO対策をしっかり実施していないと店舗情報が上位表示されず、見込み顧客を失ってしまいます。MEO対策とは、Googleマップ上での自店舗情報の上位表示を狙いクリック率や訪問率を上げ、実店舗への誘導を促すもので、Google検索が多用されている現代に必要な施策です。
略称を用いるメリット・デメリット
課題であげた3点について、解決方法となり得るのがGoogleマイビジネスの略称設定機能です。2019年に新規追加されました。
解決へとつながる略称設定のメリットと、使用にあたって理解しておきたいデメリットを解説します。
※2021年6月8日追記:2021年6月上旬のGoogleの仕様変更により、新規で略称を設定したり、既存の略称を編集したりすることができなくなっています。
メリット1. ユーザーの記憶に残りやすい
これまでGoogleマイビジネスのURLは、名称の長さに関わらず英数字が羅列された長くわかりにくいものでした。
そこで略称設定機能を使用し、長い名称を短縮してわかりやすい略称を設定することで、顧客に覚えてもらいやすくなります。
指定した略称のURLが作成されますが、例にあげた「ボーノ」で略称設定ができたとすると、「g.page/buono」のようになります。このように短いURLだとすぐに自店舗のURLだと認識してもらえるでしょう。
サイト情報をSNSで拡散する場合にはURLを打ち込むなどが考えられますが、URLが短くわかりやすいと打ち込みもしやすく、SNSでの拡散もしやすいです。
また、店名を短縮して検索することが多い音声入力にもヒットし、自店舗の情報にしっかり誘導できるようになります。
メリット2. 口コミサイトに誘導しやすい
さらに略称を使用すれば、略称URLに「/review」を加えるのみで口コミ投稿ページにジャンプするURLになり、顧客へ案内するURLとして使用できます。
ボーノの例ならば、「g.page/buono/review」のようになり、「Googleのボーノのページにある口コミ欄だ」ということが簡潔に伝わります。
ショップカードなどに口コミ投稿のURLを記載するなどの方法を実践しているオーナーもいると思いますが、略称の設定によりURLも短くなり、スッキリと見やすいショップカードおよびURLになります。顧客がそのURLを手打ちする負担も減り、口コミ獲得の可能性が高まります。また、口頭でも伝えやすくなります。
そして、略称設定によってできた口コミ投稿ページのURLをQRコードに変換すれば、より顧客を口コミ投稿へと案内しやすくなります。
自店舗の情報をマップ上で上位表示されるためには、情報更新や口コミ投稿により当該ページの活動が活発であることや、他のサイト内に当該ページのリンクが多く設定されていることが求められます。
口コミ投稿しやすい、またリンクとして設定しやすい短い略称URLは、MEO対策のひとつにもなります。
デメリット. 更新の対応が煩雑
Googleマイビジネスの略称設定機能は、2019年新規追加されたばかりです。そのため、今後も機能改善のために最新版が更新される可能性があります。
略称設定が他の機能に及ぼす影響も使用しながら見えてくることが推測され、迅速な情報収集と対応が必要です。
また、1つのオーナーアカウントで複数のビジネス情報を管理している場合は、ひとつずつ略称設定しなくてはいけません。
省略URLの作り方
最後に、略称URLの設定方法を解説します。設定は簡単な作業ですが、注意点がいくつかありますのでGoogleが定めたルールやポリシーをしっかり確認する必要があります。
※2021年6月8日追記:2021年6月上旬のGoogleの仕様変更により、新規で略称を設定したり、既存の略称を編集したりすることができなくなっています。
操作方法
Googleマイビジネスにログインし、左側のメニュー一覧の「情報」をクリックします。
中程に「@」のようなマークがあるのでクリックすると、「プロフィールの略称を設定」というダイアログボックスが出て、希望の略称を入力します。
略称は全角16文字(半角32文字)内で設定します。この略称は早いもの勝ちで、既に使用されている場合にはエラーメッセージが出ます。
無事に申請できると「審査中」という表示になり、準備が整うと利用のページに反映されます。
略称の変更は年3回まで可能ですが、次回申請するときには希望の略称が既に使われている場合もありますので、よく考えて設定することが望ましいでしょう。
<参照>Google マイビジネス ヘルプ:ビジネスの略称と URL の管理
命名における注意点
まず、顧客に認知されやすい略称であることが最も大切です。わかりやすくシンプルな略称の設定が望ましいです。
Googleマイビジネスで名称を登録する際に、SEOを重視して事業名や場所など複数の情報を盛り込んでいるビジネスオーナーもいるかと思います。実はこれらは、不要な情報が入力されているとしてGoogleの評価を下げる要因になるため、正式名称での登録がベストとされます。
しかし、この登録ルールと略称設定のルールは別物です。
略称の設定では、顧客が自店舗の情報にたどり着きやすくし、その結果、実店舗への集客増加に繋がることを意識します。前述したとおりシンプルな略称が望ましいので、複数の情報を入れるといったことではなく、顧客が検索する言葉を分析して登録しましょう。
たとえば、「株式会社マツモトキヨシ」は「マツキヨ」と呼ばれることが多いです。略称は「マツモトキヨシ」ではなく「マツキヨ」で設定したほうが、顧客の検索と結びつきやすくなるでしょう。
Googleのポリシーを遵守すべし
Googleマイビジネスでは、スパムや虚偽のコンテンツ、なりすましなど、健全性確保のためにさまざまなポリシーが設定されています。
悪質な口コミによって実店舗に悪影響が出たり、第三者によって店舗情報が「存在しない」と申請されたりすることもあるようです。Googleサービスのポリシーの設定とそれに則った運用はこうした被害から身を守るために大切です。
Googleマイビジネスなどで勝手に第三者の名を語ることを「なりすまし」と言いますが、簡単に作成できて利用しやすい略称もまた、なりすましの対象になりやすく、自店舗のアカウントについて第三者が不適切な行為をしないか常に注意しなくてはいけません。
Googleのポリシーを遵守しながら、マイビジネスの情報を放置しないことが大切です。
略称を使ってスムーズに集客を目指そう
Googleマイビジネスの略称設定によって、これまで顧客を自店舗の情報やサイトへと誘導しにくかったケースの改善が見込まれます。うまく活用することで、口コミの増加やSNS等での拡散増加、そしてページ訪問数の増加が期待でき、集客につながるでしょう。
GoogleマイビジネスでMEO対策をしっかりと行うことで自店舗情報の上位表示を目指しながら、略称設定を活用してより多くの人がアクセスしやすい環境を整えれば、より一層の集客ができます。そのためにも、何でもいいから略称をつけるのではなく、見込み顧客の検索を意識した効果的な略称の設定が大切です。
そして、運用する際には機能のアップデートや関連した機能の追加も考えられますので、略称設定をいち早く取り入れながらも放置せずに適切に更新していくことが重要です。
※2021年6月8日追記:2021年6月上旬のGoogleの仕様変更により、新規で略称を設定したり、既存の略称を編集したりすることができなくなっています。
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年11月版 Googleマップ・MEOまとめ】
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本記事では、主に2024年11月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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