EPARKトラベルは、ホテルや旅館などの宿泊施設を予約できるWebサイトで、サロンや医療機関などあらゆる分野の予約サイトを抱えるEPARKが提供しています。交通機関のチケットがついたプランなどの用意があり、宿泊者は施設利用後、Webサイト上に口コミを投稿することも可能です。
EPARKトラベルは集客に利用できるのか、料金体系やポイント制度などOTAの特性をとらえつつ解説します。
EPARKトラベルはどのようなOTA?
EPARKトラベルは一見シンプルなオンライン宿泊予約サービスであり、競合サービスとの違いもサイトづくりなどの非常に細かい点だったり、EPARK自体のビジネスモデルに起因するような不可視の要素だったりします。
まずはEPARKトラベルとは何ができて、どのような特徴を持つ予約サイトか紹介します。
EPARKトラベルはEPARKが提供する宿泊予約サービス
EPARKは医療機関や美容サロンといった幅広い業界で予約サービスを展開しており、EPARKトラベルはその宿泊施設版です。予約可能な領域は日本国内のみで、2019年にベストリザーブ旅ぷらざと連携してサービスを開始しました。
ひとつのサイトで予約を完了するOTAで、複数のOTAを比較するメタサーチではありません。
以前はEPARK旅行カウンター予約というサービスもありましたが、こちらはサービスを終了しています。
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口コミ投稿ができる
EPARKトラベルを通して宿泊施設を予約した顧客は、施設利用後に口コミを投稿することが可能です。利用者と予約者が違う場合は、予約者が利用者の感想を代筆する形となります。
評価方法は料金や部屋、食事など6項目を星1つから5つで評価し、コメントも自由に記入できます。
予約済み情報から口コミを投稿するため、悪質な口コミを心配する必要がありません。なお、口コミの掲載は投稿から2年半です。
<参照>よくあるご質問 - ヘルプ - EPARKトラベル (国内宿泊予約)
チケット付きなど豊富なプラン
EPARKトラベルは用意できるプランが豊富で、プランを多く用意すれば用意するほど幅広い層の顧客への訴求が期待できます。
たとえば観光スポットに付属しているホテルでは、様々な食事メニューが選べるプランや観光スポットで利用できるチケットがついたプランのほか、地域内の別な施設のチケットがついたプランや、コロナ対策のマスク付きプランなど数多くのプランを用意しています。
EPARK自身も提携する化粧品会社の商品がつくプランや悪天候の場合キャッシュバックのあるプランなどを用意したり、自治体の観光客誘致を支援するなどしています。
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宿泊施設がEPARKトラベルに掲載するメリット
数多くのOTAの中からEPARKトラベルを選択するメリットが何なのか、EPARKトラベルの見た目の特徴だけではわかりづらいでしょう。
本項ではEPARKトラベルの利用によって、宿泊施設にどのようなメリットがあるかを解説します。宿泊施設にとってのメリットだけでなく、リピーター獲得に必須の顧客にとってのメリットも紹介します。
成果報酬制で掲載は基本無料
EPARKトラベルは成果報酬制を採用しているため、年会費がかかりません。同時に導入手数料も無料のため、宿泊施設が支払う必要があるのは手数料のみです。
この手数料も「宿泊」の実績に対して発生するため、キャンセルがあっても安心です。
低コストで利用できることから、EPARKトラベルをメインに集客するだけでなく、ほかのOTAを利用しながら第二の手段としてEPARKを利用するのも良いでしょう。
顧客がポイントを貯められる
EPARKトラベルには、BRポイントというEPARKトラベルとベストリザーブで使えるポイントがあります。
BRポイントは1ポイントで1円分の宿泊料金を割引できるポイントで、有効期限は獲得から1年ですが、EPARKもしくはベストリザーブで予約をするたびに期限がのびるため、両サービス内での固定客をつかみやすい点がメリットです。
現状BRポイントはEPARKとベストリザーブのみで使用可能なポイントですが、EPARKポイントとの連携も対応中のため、最終的にはEPARKの他サービスを利用する顧客が潜在顧客となることも期待できます。
<参照>BRポイントの説明 - 旅館・ホテル・ビジネスホテルの予約はEPARKトラベル
Go To トラベルキャンペーンに対応
EPARKトラベルはGo To トラベルキャンペーンに参加しています。
EPARKトラベルのGO TO キャンペーンプランはBRポイントを併用できるため、キャンペーンをよりお得に利用したいリピーターの獲得が見込める点がメリットです。自動で割引が適用されるため、クーポン発行も必要ありません。
2021年6月現在、GO TO トラベルキャンペーンは事業を停止しているため、EPARKトラベルも対象キャンペーンの予約を停止しています。事業が再開次第、EPARKトラベルもサービスを開始できるよう準備を進めているとのことです。
<参照>Go To トラベル キャンペーン- 旅館・ホテル・ビジネスホテルの予約はEPARKトラベル
EPARKトラベルの集客効果は?
EPARKトラベルの仕組みから、積極的に集客をしていきたい宿泊施設にとって集客効果が期待できるポイントを整理します。
EPARKの他サービスに潜在顧客がいる
EPARKは宿泊施設に限らず、幅広い分野でオンライン予約サービスを展開しています。
EPARKは全体で2,300万人の会員を抱える大規模なサービスのため、今後BRポイントとEPARKポイントが連携された際には、ポイント消費を目的とする潜在顧客の大幅増加が期待できます。
EPARKは観光スポットの予約ができる「EPARKおでかけ」など旅行関係の予約も多方面からサポートしているため、ポイント消費目的ではない新規顧客獲得も見込めます。
<参照>
宿泊施設関係者の方へ・EPARKトラベル 参画のご案内 - 旅館・ホテル・ビジネスホテルの予約はEPARKトラベル
BRポイントの説明 - 旅館・ホテル・ビジネスホテルの予約はEPARKトラベル
口コミ評価が高いホテルはピックアップしてもらえる
EPARKトラベルのトップページにはさまざまな宿泊施設がピックアップされていますが、トップページの中央に表示されているのは口コミ評価が高い宿泊施設です。
掲載されている宿泊施設は競合サイトでも評価の高い有名な施設よりビジネスホテルが多くなっています。またEPARKトラベルに掲載される施設に対しては、いまのところ口コミがたくさん投稿されている状態ではありません。有名施設に埋もれがちでありながら施設やサービスが充実している宿泊施設にとっては、潜在顧客の関心を引けるチャンスとなるでしょう。
EPARKトラベルに掲載するには?
自社で運営する宿泊施設の集客においてEPARKトラベルは有効的に利用できそうなのであれば、特に金額もかからないためいったん情報を掲載してみるものよいでしょう。施設情報を掲載するには、EPARKに問い合わせが必要です。
本項では情報掲載の手順を紹介します。
EPARKトラベル掲載方法
EPARKトラベルに施設情報を掲載するためには、まずEPARKへの問い合わせが必要です。トップページ最下部に会社概要やプライバシーポリシーとともに「宿泊施設関係者様へ」という項目があります。
この項目にアクセスすると問い合わせフォームがあるので、そちらから資料を請求して、詳細資料と参画書類をEPARKから受け取ります。
<参照>宿泊施設関係者の方へ・EPARKトラベル 参画のご案内 - 旅館・ホテル・ビジネスホテルの予約はEPARKトラベル
EPARKトラベルの特徴を理解して集客に役立てよう
EPARKトラベルは競合サービスと比較するとシンプルです。しかし、基本使用料が無料でいくつでもプランを登録できるため、宿泊施設側からのアピールがしやすい点は魅力的です。
口コミやポイントなど集客力に関連する機能もついています。複数のレビューサイトの施設情報を管理することは容易ではありませんが、第三者の提供する管理ツールなどを用いれば、タイムリーな更新も不可能ではありません。よりインターネット上の施設情報を充実させることができ、ネット経由の集客力も高まるでしょう。
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