グランピング施設のInstagram活用事例から学ぶ集客対策

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豪華で快適な宿泊施設でありながら、雄大な自然を感じることができる新しいアウトドアスタイル「グランピング」が注目を集めています。コロナ禍でも3密を回避できるレジャースポットとして話題となりました。

ラグジュアリーでフォトジェニックな施設と自然を満喫できるグランピングInstagramとの相性がよく、集客の手段として大きな力を発揮します。

この記事ではグランピング施設が実際に行なっているInstagramを利用した宣伝の実例や、宣伝する際の注意点などについて紹介します。

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グランピングの集客事情

海外発祥のグランピングが日本で知られるようになったのは最近のことで、これからさらに市場が拡大していくと考えられています。

日本のグランピングの現状と集客事情について紹介します。

日本では2010年代に普及、歴史が浅い

そもそもグランピングとは「glamorous(グラマラス)」と「camping(キャンピング)」を組み合わせて生み出された造語です。「glamorous」は「魅力的な」「華やかな」「優雅な」という意味を持っており、グランピングは「華やかで優雅なキャンプ」を指しています。

しかし日本でのグランピングは海外で使われる本来の意味と比べると少々異なります。

グランピングが日本で普及しはじめたのは2010年代とされています。本格的に広まったのは2015年頃で、それ以降、グランピングという名のもと、「ワンランク上のアウトドア」を提供する施設が増えてきています。

日本のグランピング施設は、本来の意味である「自然の中で魅力的かつ雄大な環境を堪能しながら、快適で優雅なキャンプ生活を送れる施設」に必ずしも沿っているわけではありません。

簡易コテージがキャンプ場に設置されているものから、バーベキューを行える施設、ショッピングモールの一角でありながらもアウトドアムードを楽しめる宿泊施設など、日本における「グランピング」の定義は幅広いといえます。

公式サイトやSNSなどを活用した集客対策が重要

グランピング施設の検索・予約サイト「GLAMPICKS」を運営するダイブの2019年11月の発表によると、同社が運営するグランピング施設の予約経路のうち、9割以上が公式サイトからだったとのことです。

楽天トラベルやじゃらんといった、店舗を持たない旅行会社であるOTA(Online Travel Agent)経由の予約は1割にも満たなかったことになります。

同社がOTA経由で予約した顧客にどこで施設を知ったかを尋ねたところ、Instagramで見かけたことがきっかけだった」という回答があったそうです。InstagramをはじめとするSNS等での発信は、OTAに情報を掲載する以上の効果が発揮されるのかもしれません。

公式サイトやSNSでのコンテンツ拡充が、集客にいかに寄与するのかがわかるデータです。

グランピング施設のInstagram活用事例

日本各地には、Instagramを広報に活かしているグランピング施設が複数あります。

届けたいユーザーに対してどのように自施設の特色をアピールしていくか、以下で紹介する活用事例を参考にしてみてください。

1.TAKIVILLAGE:実際に泊まるイメージのつきやすい写真を投稿

千葉県いすみ市にある「TAKIVILLAGE」はテントやテーブルなどをレンタルでき、キャンプ経験者に関わらず初心者や、大人から子供まで楽しめる施設です。4万円からと6万円からのグランピング、手ぶらキャンププランやフリーサイトなどさまざまなプランの中から自分たちに合うプランを選択することができます。

Instagramでは顧客の写真や星空などの自然の様子を投稿しており、実際に施設内に泊まるイメージをつけることができます。

▲TAKIVILLAGE:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット
▲TAKIVILLAGE:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット

Instagram:TAKIVILLAGEによる投稿

2. 伊勢志摩エバーグレイズ:イベントなどの写真を投稿

三重県の志摩市にある「伊勢志摩エバーグレイズ」は、アメリカのエバーグレイズ国立公園に近い環境でアメリカンアウトドアを楽しめます

季節にちなんだイベントの情報や風景Instagram投稿しており、イベントやキャンペーンの情報を顧客に提供しています。

▲エバーグレイズ:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット
▲エバーグレイズ:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット

3. GRAX HANARE 京都・るり渓:星空など大自然の魅力を発信

京都府南丹市のるり渓温泉にあるのが「GRAX HANARE 京都・るり渓」です。施設内にプライベートデッキ付きの10棟のコテージがあり、それらを1棟丸ごと貸し切りできるのが魅力です。

京阪神エリアから1時間という好アクセスでありながら星空が眺められるほど豊かな自然の中でゆったりとした時間を過ごせます。

Instagramではるり渓の星空など大自然の魅力が感じられる空間を発信しています。

▲GRAX HANARE 京都・るり渓:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット
▲GRAX HANARE 京都・るり渓:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット

4. 星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳:キャンペーンを通じたファンの獲得

八ヶ岳の山麓に位置する山梨県北杜市の小淵沢にある「リゾナーレ八ヶ岳」星野リゾートが運営しています。

2017年の秋にはおうちごはんの写真に「#ほっこりごはん」「#ごほうびリゾナーレ」のハッシュタグをつけてInstagram投稿すると、宿泊券がプレゼントされるというキャンペーンを実施しました。「#ほっこりごはん」は1.8万件、「#ごほうびリゾナーレ」は5,000件以上の投稿が寄せられました。

ハッシュタグの利用を宿泊券のプレゼントというインセンティブを提供することでユーザーに促し、施設の宣伝につなげています。

2020年12月現在、Instagramのコミュニティガイドラインには「「いいね!」やフォロー、コメントを含むやり取りの見返りに、現金や現金同等物の提供を申し出たりしないでください」との記載があります。

「フォローしてくれた人の中から抽選でプレゼント」といった形のキャンペーンを行おうとしている場合は注意が必要です。

▲星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳のインスタグラム宿泊プレゼントキャンペーン:星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳公式サイト
▲星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳のインスタグラム宿泊プレゼントキャンペーン:星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳公式サイト

グランピング施設がInstagramを活用する際のポイント

Instagramを集客に利用する際にはグランピング施設の特徴を考えて、Instagramとの相性を見極める必要があります。

本項ではグランピング施設がInstagramを利用してPRする場合に気を付けるべきポイントを解説します。

1. コンセプトや方向性を明確に示す

Instagramは画像の投稿をメインとするSNSです。

特に企業や施設のアカウントとして利用する場合は、投稿する画像によってブランドイメージが形成されます。

そのため、ブランドコンセプトや施設のイメージといったものを明確に定めないまま統一感のない投稿をすることは、ユーザーに訴求したいことがブレてしまうため効果的ではありません。

Instagramを運用するにあたって、何をユーザーに伝えたいのかを明確にし、ブランドコンセプトや施設のイメージに沿って統一感のある投稿を目指すことが必要です。

たとえば上述の星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳では「オトナ女子」をメインターゲットとしています。

2. 言葉だけで伝えられない魅力を写真に込める

グランピング施設の最大の魅力は、快適な宿泊環境の中で大自然を満喫することです。このような魅力は文章だけではなかなかユーザーには伝わりません。

ユーザーにダイレクトに施設の情報や魅力を伝えられるのが、写真や動画です。「大自然」という要素はフォトジェニックで「インスタ映え」することが多いと考えられます。

豊富に用意されたフィルター機能なども活用しながら、テキストだけでは伝わらない施設の魅力を訴求することを意識しましょう。

3. ハッシュタグをつけて投稿をお願いする

Instagramには「#(ハッシュタグ)」という検索ツールがあります。

キーワードの頭に「#」をつけて投稿すると、このキーワードを含んだ投稿が検索したユーザーに表示されるため、何もつけない場合より、より多くの人の目に留まりやすくなります。

Instagramを用いたPR活動ではこのハッシュタグの活用が重要で、自社の施設に関する検索されやすいワードは何かを考える必要があります。

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4. ターゲットに響くキャンペーンを企画する

Instagramを用いたキャンペーンを通じて、ユーザーに施設の情報を拡散させることができます。

対象とするユーザーを絞り込み、そのユーザーをターゲットとしたキャンペーンを展開することで、集客につながりやすくなります。

先ほど紹介した「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」はキャンペーンの参加率の高い大人の女性をターゲットとしており、実際に8,000件ほどの投稿してもらうことに成功しました。

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Instagramの活用事例を参考に、グランピングの集客施策を

事例にもあったとおり、InstagramなどのSNSを活用した宣伝活動は、グランピング施設において一定の成果を収めています。

Instagramの運用する際には画像でコンセプトやイメージの統一を図り、ターゲットとするユーザー層を捉えたキャンペーンを通して、多くのユーザーに見てもらうことが重要です。

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Facebook(フェイスブック)、


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