Facebookで5億人の個人情報流出…自分のアカウントへの影響を確認する方法/Instagramに地図検索実装か【SNSニュースまとめ2021年4月】

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SNSマーケティングを実施するにあたり、SNSの最新動向を追いかけることは重要です。

しかしFacebookやTwitterInstagramなどのSNSには、次々と新たな機能が追加されており、それらを全て把握するのは難しくなっています。

そこで本記事では、2021年4月のSNSに関するニュースや、最新機能などの動向についてまとめます。

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Facebookの4月のニュース

ここでは、2021年4月のFacebookに関するニュースや動向を解説します。

1. Facebookで5億人の個人情報流出…自分のアカウントへの影響を確認するには?

4月3日、Facebookユーザーの個人情報がある掲示板にて無料で公開されており、誰でも公開された個人情報にアクセスできる状態になっていたことがわかりました。

公開されたFacebookの個人情報
▲公開されたFacebookの個人情報:The Recordより

今回の事件では5億3,300万人分の個人情報が流出しており、うち日本人Facebookユーザーの個人情報は42万8,625人分が含まれていたということです。

これに対し、Facebookは4月6日に声明を発表しました。

Facebookは声明にて、今回の個人情報の流出はハッキングではなくスクレイピング(必要な情報をネット上から抽出すること)に起因するものであるとしています。

具体的には、悪意のある人物がFacebookの友達検索(連絡先に登録している電話番号から友達を検索する機能)を悪用し、事前に準備した大量の電話番号をFacebookに読み込ませプロフィールを表示させることで、電話番号とプロフィールを紐付けて個人情報を収集したとのことです。

Facebookでは今後の対策としてスクレイピングに用いられたデータセットを削除するとしていますが、同時にこれまでのデータセットが再循環したり新たなデータセットが出現することを完全に止める術はないともしています。

なおCNET Japanによれば、自身のFacebookアカウントなどが影響を受けたかどうかを知りたい場合は、データ漏えい追跡サイト「Have I Been Pwned?」で確認できるということです。

<参考>
Facebook Newsroom:The Facts on News Reports About Facebook Data
The Record:Phone numbers for 533 million Facebook users leaked on hacking forum
CNET Japan:Facebook、5億人超の情報流出について「スクレイピング」されたと説明

2. Facebookページの投稿に「風刺ページ」などのラベルを表示するテストを実施

4月8日、Facebookでは該当するFacebookページの投稿「政府関係者(Public Official)」、「ファンページ(Fan Page)」、「風刺ページ(Satire Page)」というラベルを追加することを発表しました。

Facebookページの投稿に「風刺ページ」などのラベルを表示するテストを実施
▲「風刺ページ」ラベルの例:Facebook Newsroomの投稿より

この機能は現在、米国にて提供されています。

ラベルをクリックまたはタップすると、ラベルに関する説明が表示されます。

「風刺ページ」の説明には、ユーモアや誇張を用いた投稿をするFacebookページに「風刺ページ」ラベルを付けていることや、これらのページからの投稿には公人や公的ニュースの投稿と似通っているものがあるため、混乱を防ぐ目的で「風刺ページ」ラベルを付けていることなどが記されています。

<参考>
Twitter:Facebook Newsroomの投稿

3. 「Live Audio Rooms」など、4つの音声関連サービスを発表

4月19日、Facebookは「Live Audio Rooms」をはじめとする音声関連サービスを発表しました。

今回発表されたサービスは以下の4つです。

1. Live Audio Rooms

Live Audio Roomsは、ユーザーが「ルーム」を開き、ルームに参加したほかのユーザーと会話ができるサービスです。

Live Audio Rooms
▲Live Audio Rooms:Facebook Newsroomより

同様のサービスでは「Clubhouse」が有名ですが、FacebookのLive Audio RoomsではClubhouseと異なり会話の録音が可能となっています。

録音した会話は後述する「Podcast」にて配布できるほか、ルームに参加する際の参加料を1回ごとまたは定額課金方式で徴収できるようになります。

また、Facebook Liveで提供している投げ銭機能「Facebookスター」や、寄付に関する機能も利用できるようになる予定です。

Live Audio RoomsはまずFacebookグループと一部の著名ユーザーに提供され、今夏には全てのユーザーに提供される予定です。

関連記事
音声SNS「Clubhouse」が突然流行した理由

2. Podcast

Podcastは、音声データの配信サービスです。

著名なものとしてはAppleが提供するApple Podcast」Googleが提供するGoogle Podcasts」がありますが、今後Facebookにおいても同様のPodcastサービスに参入することになります。

FacebookのPodcastでは、Live Audio Roomsの会話も配信できます。また、Podcast配信者は、Facebookアプリ上でリスナーを集められるようになります。

Podcast
▲Podcast:Facebook Newsroomより

Podcastは、今後数か月以内に提供される予定です。

3. Soundbites

Soundbitesは、短い音声クリップの配信サービスです。

ジョークやポエム、インスピレーションなどを手軽に音声クリップにして配信できるほか、Live Audio RoomsやPodcastの一部分を切り取ってSoundbitesとして配信することも可能です。

Soundbitesはまず一部の著名ユーザーに提供され、今夏には全てのユーザーに提供される予定です。

4. Audio Creation Tool

Facebookでは、これらの音声関連サービスを提供すると同時に、音声編集ツールも新たに発表しています。

A Sound Studio in Your Pocket
▲A Sound Studio in Your Pocket:Facebook Newsroomより

「ポケットの中のサウンドスタジオ(A Sound Studio in Your Pocket)」と名付けられたこのツールには、AIによるノイズ削減機能や音声エフェクトなどが搭載される予定です。

また、BGMとして使用できる音源も同時に提供される予定です。

<参考>
Facebook Newsroom:Be Heard: Bringing Social Audio Experiences to Facebook

4. ニュースフィードの表示順序アルゴリズム改善テストを実施

4月22日、Facebookはニュースフィードの表示順序アルゴリズムを改善するテストを全世界で実施すると発表しました。

テスト期間中、ニュースフィードの一部の投稿「この投稿にどれくらい元気づけられましたか?(How much were you inspired by this post?)」というアンケートを表示します。

「この投稿にどれくらい元気づけられましたか?」というアンケート
▲「この投稿にどれくらい元気づけられましたか?」というアンケート:Facebook Newsroomより

また、各ユーザーが見たくないと感じている話題の投稿を調査し、見たくないと感じている話題の投稿をなるべく表示しないようニュースフィードを改善します。

更に、投稿の右上部分に「非表示」ボタンを追加し、より簡単に投稿を非表示にできるUIのテストも同時に実施します。

投稿の右上部分に「非表示」ボタンを追加
▲投稿の右上部分に「非表示」ボタンを追加:Facebook Newsroomより

<参考>
Facebook Newsroom:Incorporating More Feedback Into News Feed Ranking

Twitterの4月のニュース

ここでは、2021年4月のTwitterに関するニュースや動向を解説します。

1. アプリでの4K画像の投稿と表示が正式機能に

4月22日、Twitter4K画像の投稿と表示を正式にサポートしました。

アプリでの4K画像の投稿と表示が正式機能に
▲アプリでの4K画像の投稿と表示が正式機能に:Twitter Supportの投稿

4K画像の投稿と表示は3月11日よりテストされていましたが、今後は正式な機能として利用できます。

この機能はAndroid及びiOSのTwitterアプリを対象としており、利用には「設定とプライバシー」内「データ利用設定」の「画像を高画質でアップロード」及び「高画質画像」の2項目を「モバイルデータ通信とWi-Fi接続時」か「Wi-Fi接続時のみ」に設定する必要があります。

<参考>
Twitter:Twitter Supportの投稿

Instagramの4月のニュース

ここでは、2021年4月のInstagramに関するニュースや動向を解説します。

1. 地図検索のテストを日本と台湾にて実施

経済メディア「日経クロストレンド」によれば、2021年3月頃からInstagramにおいて、地図から店舗や施設を検索できる機能のテストが始まっています。

テストは日本と台湾の一部ユーザーを対象として実施されており、対象となったユーザーのInstagramアプリの検索画面には左上に「地図」というボタンが現れます。

「地図」ボタンをタップすると地図が表示され、地図上にはユーザーの嗜好に合わせた店舗や施設の情報が写真とともに表示されます。

店舗をタップするとほかのユーザーの投稿が表示され、その店舗や施設に関する写真や口コミが探せます。

また、検索欄にハッシュタグを入力して店舗や施設を検索することや、「カフェ」や「レストラン」などのボタンをタップして業種別に店舗や施設を検索することも可能です。

Google マップやYahoo!マップ、エキテンなどが大きなシェアを持っているローカル検索の分野にInstagramが参入したことは、今後のローカル検索市場の動きに大きな影響を与えるのではないかとみられています。

<参考>
日経クロストレンド:「食べログ」キラーの本命か? Instagramが地図検索実装へ

2. 「いいね」数の表示、非表示を選択制とするテストを実施

Instagramでは、2019年から一部で「いいね」数を非表示にするテストを実施していました。

Instagramではこれにより、自分と他人の「いいね」の数を比べることなくInstagramを利用できるようになるとしていました。

しかし、インフルエンサーをはじめとする一部のユーザーは「いいね」数を指標として用いる場合もあるため、「いいね」が表示されないことは収益の減少にも繋がるという声が寄せられていました。

これを受け、今回のテストでは「いいね」数の表示、非表示をユーザー自身が選択できる形となりました。

ユーザーは以下の3項目から好きな設定を選択できます。

  1. ほかのユーザーの投稿の「いいね」数を非表示にする
  2. 自分の投稿の「いいね」数を非表示にする
  3. 全ての投稿に「いいね」数を表示する

また、自分の投稿は個別に「いいね」数の表示、非表示を設定できるとのことです。

<参考>
Twitter:Adam Mosseri氏の投稿

3. DMフィルタリング機能、先行ブロック機能が追加

4月21日、InstagramDMフィルタリング機能先行ブロック機能の追加を発表しました。

以下でそれぞれ詳しく解説します。

1. DMフィルタリング機能

Instagramでは、以前より特定の単語を含むコメントを投稿に掲載しないフィルタリング機能を提供しています。

今回追加されたDMフィルタリング機能はコメントのフィルタリング機能と類似しており、有効化すると事前に追加した特定の単語を含むDMリクエストがフィルタリングされます。

DMフィルタリング機能
▲DMフィルタリング機能:Instagram Blogより

フィルタリングされたDMリクエストは別途「隠しリクエストフォルダー(Hidden Requst Folder)」に保存され、ユーザーが隠しリクエストフォルダーを開きDMリクエストを表示する操作をした場合に限り内容が表示されます。

DMフィルタリング機能は今後数週間以内に一部の国で提供され、数か月以内に更に多くの国で提供される予定です。

2. 先行ブロック機能

今後ほかのユーザーをブロックする際、今まで通りそのアカウントだけをブロックするか、そのユーザーが今後作成する別のアカウントもブロックするかが選べるようになります。

先行ブロック機能
▲先行ブロック機能:Instagram Blogより

これにより、ブロックされたにもかかわらず別のアカウントを作成して連絡を取ろうとする行為を未然に防げるようになります。

先行ブロック機能は今後数週間のうちに全世界で提供される予定です。

<参考>
Instagram Blog:Introducing new tools to protect our community from abuse

4. Instagram、クリエイター向け収益化支援ツールを開発中

Instagramを運営するFacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerburg)氏は4月27日、クリエイター向けの収益化支援ツールの開発に取り組んでいることを明らかにしました。

マーク・ザッカーバーグ氏によると、現在、Instagramでは商品を直接販売するEC機能紹介した商品の売上げの一部を得られる報酬機能などの開発を進めています。

マーク・ザッカーバーグ氏はInstagramの責任者であるアダム・モッセーリ(Adam Mosseri)氏との対談の中で、クリエイターが自らのコンテンツにより収益を得られるよう支援すれば、より広範なクリエイター経済の構築に繋がるという考えを示しており、今後はInstagramにおけるクリエイターの収益化がより重要視されることになりそうです。

<参考>
CNET:Facebook, Instagram working on tools to help creators make money

5. Instagram Liveに音声ミュート、映像オフ機能が追加

4月29日、Instagramはライブ配信サービスInstagram Live」に音声をミュートする機能と映像をオフにする機能が追加されました。

音声をミュートにすることでInstagram Liveの特定の参加者同士で会話をしたり、映像をオフにすることでInstagram Liveへの音声のみでの参加も可能となるため、Instagramでは今後より柔軟なInstagram Liveの配信が実現できるとしています。

Facebookの「Live Audio Rooms」と同じく、これらの機能は音声SNS「Clubhouse」への対抗として制作されたものと思われます。

関連記事
音声SNS「Clubhouse」が突然流行した理由

今後はInstagram Liveのホストがゲストの音声や映像をオン、オフできる機能も追加される予定だということです。

<参考>
TechCrunch:Instagram Live takes on Clubhouse with options to mute and turn off the video

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