コロナ禍におけるシャトレーゼの3つの戦略とは?コロナ禍でも好調を続ける理由

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シャトレーゼは、山梨県甲府市に本社を構え、全国に店舗展開する菓子メーカーです。

シャトレーゼ 戦略
▲シャトレーゼ公式サイトTOPスクリーンショット

コロナ禍でも最高益を達成しており、1月には老舗菓子店「亀屋万年堂」を買収したことで話題となりました。

本記事では、シャトレーゼの経営好調の理由と、その戦略を解説します。

シャトレーゼ、コロナ禍でも絶好調

コロナ禍で多くの業界が打撃を受けていますが、スイーツ業界でも業態によっては打撃を受けているところがあるようです。

全日本菓子協会が3月31日に発表した「令和2年 菓子の生産数量・生産金額・小売金額(推定)」によれば、生産数量、生産金額、小売金額のいずれも6%減少しました。このような下げ幅は、1960年に統計を開始して以来初めてです。

しかし、過去5年間で150店以上増やしたシャトレーゼは、コロナ禍でも最高益を記録しているといいます。

また、2021年1月には銘菓「ナボナ」で知られる老舗菓子店「亀屋万年堂」と生産子会社の「亀屋万年堂製菓」の全ての株式を取得し、子会社化したと発表しました。

好調続けるシャトレーゼ、3つの戦略

根強いファンをもつシャトレーゼですが、その裏にはどのような戦略があるのかを紹介していきます。

1. 農家から直接仕入れ、圧倒的な安さを実現

シュークリームとプリンがそれぞれ100円、そしてアイスクリームが1本60円などシャトレーゼは圧倒的なお手軽な価格を誇っています。

これにはシャトレーゼの仕入れ戦略によるものです。

シャトレーゼは卵や牛乳、果物などお菓子に必要な原材料を、地元の契約農家などから直接仕入れ、山梨県の白州工場で生産することで、低価格を可能にしています。

素材の調達から生産、物流、店舗販売までをすべて自社でコントロールしており、卸売業者を通していません。

また、海外の店舗には航空便で商品を運んで販売しています。

この「ファーム・ファクトリー」と呼ばれている独自のサプライチェーンが、シャトレーゼの低価格を可能にしています。

2. SNS強化、フォロワー35万人

シャトレーゼはSNSでの宣伝にも力を入れており、InstagramTwitterとFacebookのアカウントを運営しています。Instagramでは5万4,000人、Twitterでは35万9,000人(5月3日時点)ものフォロワーがいます。

Twitterでは、商品投稿をほぼ毎日行っており、自社の商品についてのツイートをリツイートすることや、コメントには丁寧なリプライをするなどの対応をとっています。

シャトレーゼ 戦略
▲シャトレーゼによる投稿:Twitterより

Twitter:シャトレーゼによる投稿

シャトレーゼ 戦略
▲シャトレーゼによる投稿:Twitterより

Twitter:シャトレーゼによる投稿

3. あえてドミナント戦略をとらない/郊外に出店

ドミナント戦略とは、小売業がチェーン展開する際に一つの地域に集中して出店する戦略のことです。シャトレーゼは各地域の店舗数を重視するよりも、その地域内で知名度を上げることを重視しています。

これにより、その地域での希少価値も上がりブランド力も上がっています。

さらに、郊外の住宅地のそばに店舗を構える形をとってきました。特に住幹線道路沿いの場所に出店をすることによって、コストを抑えています。

店舗に車で10分ぐらいでお店にアクセスが可能という点と、広い敷地なので人との接触が最低限に抑えられるという点から、コロナ禍で固定客が増えました。

これにより、緊急事態宣言が出された去年の4月と5月の売り上げは、前年同月比で約40%も増加したということです。

まとめ

シャトレーゼは、コロナ禍で実店舗型のビジネスの多くが打撃を受ける中、最高益を記録しました。その理由は、価格を下げる努力、出店戦略、そしてSNSでの顧客との交流にありました。

今後も顧客とのコミュニケーションを大切にしながら、成長を続けていくでしょう。

<参考>
全日本菓子協会:令和 2年 菓子統計
NHK:“お菓子のホームラン王”を買収 シャトレーゼって?
NHK:甲府市の菓子メーカー シャトレーゼ コロナ禍で最高益の理由は?
シャトレーゼ公式サイト
Business Journal:安くても高品質「シャトレーゼ」の秘密…コンビニと真逆のユニーク&巧妙な経営戦略

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    口コミラボ編集部

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